平成25年度点検・評価　個別評価表（13）

13　川上郷自然の村の効率的な運営の推進（総務課・指導課）

（平成25年度事業計画）第1部 目標4-6

事業の背景・目的

　「三鷹市川上郷自然の村」は、市立小・中学校の児童・生徒が豊かな自然環境の中で学習活動を行う校外学習施設として、また学校が使用しない期間は、広く市民がレクリエーション活動を行う施設として利用されている。平成18年度から指定管理者制度を導入して効率的な管理運営を図っているが、開設から20年が経過し、今後の施設更新に多額の経費が見込まれるため、抜本的な見直しを含めて、今後の施設のあり方について検討を行う。

平成25年度の目標

　平成24年度に庁内プロジェクトチーム「市保有宿泊施設・校外学習施設のあり方検討チーム」を設置し、現在の施設の利用状況、管理運営経費の状況及び自然教室の実施状況等について、確認及び分析を行い、検討を重ねた。検討の結果、自然教室の実施や利用者の影響を考慮すると、直ちに廃止の判断は困難であるが、平成26年度以降の指定管理期間を現行の5年から3年に短縮する中で、経営改善の検討を行うとともに、利益率の向上と一層の効果的な運営に取り組みつつ、継続して今後のあり方を検討することが妥当であるとの結論に至り、報告書としてまとめたところである。
　同報告書を踏まえ、より一層の効率化に向けて改善を図るとともに、広報活動の充実やサービス性の向上、魅力ある自主事業の実施などにより、利用者拡大を図る。また、平成26年度以降の指定管理者の指定にあたっては期間を3年とし、施設の運営状況等を検証しつつ、継続して今後のあり方を検討する。

指標

• 一般利用者数　11,000人
• 施設の運営状況見直しによる平成26年度以降の指定管理料の削減に向けた検討
• 自然教室のあり方について検討・報告書のまとめ

平成25年度の取組状況

　施設のPR活動として、川上村名産のレタスの三鷹市立保育園（全19園）への配布、大学等に対する部活動・サークルの誘致を行ったほか、各種ツアー（トレッキングツアー・星空観測ツアー）や冬のお得なスキープランを実施した。こうした活動により、一般利用者の利用実績については、平成25年度上半期は前年度の同時期までの実績を上回っていたが、2月の大雪の影響もあり、最終的には目標としていた11,000人の約92.4%の10,167人にとどまった。一方、10・11月の閑散期に実施した各種ツアーが好評だったことや、大学等へのPR活動の成果として、3月にこれまで利用実績のない新たな合宿利用があったことなどから、今後は、団体客の利用の増加が見込まれる。
　また、指定管理者の選定については、「市保有宿泊施設・校外学習施設のあり方検討チーム報告書」の検討結果を踏まえ、指定管理期間を3年間とする中で引き続き一般財団法人川上村振興公社を指定管理者として指定した。当該3年間の再指定管理期間においては、施設運営の一層の効率化に向けた改善に取り組むことを改めて確認し、平成26年度からの食事提供の方法について、厨房事業者を交えて指定管理者と調整を図り、メニューの構成・内容に工夫を凝らすことで厨房事業のあり方を見直した。このことにより、利用者満足度の向上を図りつつ、平成26年度予算の指定管理料を平成25年度予算比で約4.5％削減することができた。
　校外学習施設のあり方については、実施プログラムの検証や代替施設の候補地の検討、今後の管理運営形態の検討などを行った。

平成25年度の事業の評価

進捗状況に対する評価

A　計画通り（計画以上の進捗を含む。）

成果に対する評価

B　目標を達成できた

今後の取組・課題

　今後は、施設のPR活動やツアー実施など、指定管理者による自主事業の実施に対する支援を継続して行い、利用者の拡大に取り組む。また、厨房事業の見直しを中心とした経費削減策を実施するとともに、自然教室実施プログラムの検証や代替施設の実地踏査の実施、施設の管理形態の検討など校外学習施設のあり方について、引き続き検討を行う。