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平成23年第3回教育委員会臨時会会議録(4)

作成・発信部署:教育委員会 総務課

公開日:2011年11月29日 最終更新日:2011年11月29日

平成23年第3回教育委員会臨時会

日程第1 平成24年度使用中学校教科用図書及び小・中学校教育支援学級用教科用図書の採択について(協議)

秋山委員長

 それでは、音楽(器楽・合奏)の教科書は教育芸術社にいたします。
 次は美術についての協議を始めます。美術から技術・家庭までについては、教育出版が発行している教科書はございませんので、教育長に協議に加わっていただきます。よろしくお願いします。
 それでは、ご発言お願いいたします。

河野委員

 どの教科書も掲載されている作品がとても美しく、非常に生徒に感銘を与えるものだと思います。
 その中でも日本文教出版の表紙が非常に美しくて、思わず画集かと思うくらい、非常に美しい表紙だと思いました。光村図書出版の見開き4ページにもなる大画面も迫力があって、生徒の印象に残ると思います。

鈴木委員

 基礎、あるいは基本という点では、開隆堂出版は専門用語、あるいは作品名、作者名に振り仮名をつけるということもやっておいでで、基本的事項を正確に理解させる配慮があると感じました。
 また光村図書出版ですけれども、学習を支える資料として、基礎的な技法、あるいは知識について、具体的に図版で説明しておりまして、視覚的に理解しやすくなっていると思いました。

寺木委員

 私も、河野委員がおっしゃったように、まず日本文教出版の表紙の美しさに引かれた部分もありますが、各単元の初めに「学びのねらい」を載せて、生徒にとって学習目標がはっきりとわかるようになっていると思います。各単元のポイントの説明もわかりやすい表現になっているように感じました。

貝ノ瀬教育長

 日本文教出版ですけれども、構成から見ますと、個から社会へ、社会から世界へ、そして自然、生命、環境へとつなげて、学びを広げていく構成が大変によろしいと思います。作品の説明ですとか、アイディアスケッチもたくさん掲載しておりまして、これは生徒が作品を仕上げるまでのプロセスに見通しを持って、自分の発想を練り上げていくには大変役に立つと思いますし、生徒が造形活動に喜びとか楽しさを感じるということについて、大変有効ではないかと私は思います。

河野委員

 日本文教出版は、生徒が日ごろ見る機会が少ない伝統工芸の分野の図版をたくさん載せている点でもよいと思います。

秋山委員長

 いかがでしょうか。美術の教科書は日本文教出版という意見が多いように思いますが、よろしいでしょうか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

秋山委員長

 それでは協議の結果、美術の教科書は日本文教出版にいたします。
 次に保健体育の教科書について、協議を始めます。ご意見、ご発言をお願いいたします。

寺木委員

 東京書籍の教科書は、生徒が図や写真で、保健体育学習におけるイメージや理解を深めやすいことが、特徴になっていると思います。例えば応急処置のページですが、多角的にとらえて、わかりやすく書かれているのが東京書籍のようです。68ページを見ていただければ、よくわかると思います。応急処置だけではなく、保健分野での単元別ページ数がもっとも充実しているようです。3.11の大震災以降、中学生も不測の事態に備える技能が求められていると思うので、わかりやすい事例は、生徒が学習内容を自分の問題として実感し、主体的に学習に取り組むことができるようにするための工夫のように思われました。

鈴木委員

 東京書籍の教科書ですけれども、確かに記述だけでなく、見やすく、いかに実践的に活用できるかというところを大切な視点として持っていると感じます。また読み物として見たときにも、熱中症あるいは生活のリズムなど、あるいは宇宙飛行士の運動等について、幅広い視点から豊富に資料が載っていて、生徒の多様な興味・関心に対応して、みずからの経験や体験と照らして考えることができると感じます。

秋山委員長

 ほかの教科書はいかがでしょうか。

鈴木委員

 大日本図書は各章の冒頭に、「この章で学習すること」という記載がありまして、学習内容を系統的にとらえることができる工夫がされています。単元によっては「トピックス」というコーナーがありまして、生徒にとって身近な話題を取り上げて、関心を引き出す工夫がしてあると思いました。

河野委員

 大修館書店は、体育分野のページが多く、運動、スポーツについて、充実した内容、構成になっています。スポーツ大会や部活動についての記述も丁寧で、生徒が授業で学んだことを日常の生活へ生かそうという工夫がされています。
 学研教育みらいの教科書は、自然災害や喫煙、飲酒、薬物乱用防止などについて多くのページを割いています。現在の社会的課題を取り上げておりますので、生徒にとっても学習を自分のこととして学習できるのではないかと思います。

貝ノ瀬教育長

 保健分野の教科書でございますけれども、やはりこの分野はページ数が多くて、内容、資料面でも、わかりやすくて活用がしやすいことが大事でありますけれども、その点では東京書籍だと思います。豊富な資料、読み物は、みずから学ぶという中学生の学習スタイルに合っているということ、中学生が自分の成長の中で健康の保持、増進という視点を大切に考えるということにもつながると思います。

秋山委員長

 東京書籍の一番最後のページに人体の断面図があります。横断面はほかの教科書にも載っているのですけれども、東京書籍には上から見た断面図があるのです。これは医学的に、CTを撮ったときによく目にする図なのですけれども、こういう視点がとらえてあるというのは、非常に興味・関心を高めて、これからの理解を深めるときにも重要かと思いました。
 いかがでしょうか。ほかになければ、保健体育の教科書は東京書籍というご意見が多かったように思いますが、よろしいでしょうか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

秋山委員長

 それでは協議の結果、保健体育の教科書は東京書籍にいたします。
 次は技術・家庭科の技術分野についての協議を始めます。ご発言をお願いいたします。

寺木委員

 東京書籍はどの単元でも、問題発見、計画、実行、評価反省の流れで構成されています。また、小学校での学習と中学校での学習の関連項目が記載されて、今までの学習の振り返りがしやすい工夫がされていると思います。

鈴木委員

 教育図書ですけれども、理論からではなく、簡単な題材の製作から学習に入っていくという構成になっておりまして、そのような工夫がなされております。題材の説明の初めの部分には、小学校との関連学習が記載されているという特徴があります。
 開隆堂出版では、実習例につきまして、基本を中心にして、参考、あるいは応用的なものまで多様にありまして、男女とも楽しく取り組める工夫がされております。「リンクマーク」というマークを示しておりまして、ほかの教科、あるいは小学校での学習内容と結びつけている工夫もなされております。

河野委員

 同じく開隆堂出版なのですけれども、環境にかかわる内容を意識させるために「環境マーク」をつける工夫をしていますが、これは生徒にとって環境についての意識を高め、循環型社会に対応していく態度をはぐくむことに有効ではないかと思います。また、「安全マーク」をつけることで、実習を行う際に注意すべき安全のポイントについて、生徒みずからが意識できるようになっていると思います。
 東京書籍にも、同じように「環境マーク」や「安全マーク」があり、環境への意識や安全への意識を生徒自身がみずから高められるように配慮してあると思います。

貝ノ瀬教育長

 やはり技術科のポイントは、実習にあると思います。実習の手順を示す図とか写真が細かく提示してあることが、わかりやすいわけでありまして、指導する際には非常に使いやすい。これはやはり東京書籍だと、私は考えました。

鈴木委員

 私もつけ加えますけれども、確かに手順を示す写真のわかりやすさは、今、教育長がおっしゃったように、技術の実習という点からすると、非常に重要でして、その意味では東京書籍がわかりやすいという印象を持っています。

秋山委員長

 東京書籍を推薦する意見が多かったように思いますが、ほかにご意見はありませんでしょうか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

秋山委員長

 それでは協議の結果、技術分野で使用する教科書は東京書籍にいたします。
 次は家庭分野についての協議を始めます。ご意見をお願いいたします。

寺木委員

 家庭科の教科書は、消費者の視点に立った内容が大切だと思いますが、東京書籍の教科書は、環境、安全、食育、消費者教育など、今日的な課題に関する学習課題や実例集を取り上げています。特に、消費者の立場に立った内容が充実しているように思いました。また、学習の目当てと振り返りの箇所をはっきりと示していたり、基礎・基本の知識や技能を確実に押さえるために、重要語句を太字、青字にして、わかりやすく取り上げられていることもよいように思われました。

鈴木委員

 開隆堂出版ですが、小学校での学習内容を振り返らせる中で、自立と共生について具体的に示しておりまして、学習の目標もわかりやすいところがよろしいのではないかとも思います。
 教育図書ですけれども、家庭科分野の学習内容や進め方について、具体的にガイダンスを載せているので、生徒は見通しを持って学習ができるという印象を受けました。

河野委員

 実習をわかりやすくする工夫で言うと、開隆堂出版は料理の写真が大きくて、食品の切り方や盛りつけまでわかりやすく、非常においしそうに載っておりまして、まるで料理の本かなと見間違えるほど、非常においしそうに教科書をつくられていると思います。
 それから東京書籍については、作業の過程、時間配分を絵と写真で順に並べて、実習や製作をするときにわかりやすいような工夫がしてありますので、非常に使いやすいのではないかと思いました。

貝ノ瀬教育長

 家庭科の教科書ですけれども、やはり生徒がみずから学ぶということ、意欲、みずから考える力を育成していくということを重視した、大事にした、主体的な問題解決学習、この進め方を強く意識しているのは東京書籍だと、私は思いました。
 家庭科もほかの教科と同じで、学習展開でやはりそういったことを実践していくことは非常に大事なわけであります。また、写真の大きさですとか、資料の配置が、やはりわかりやすいとか、つかみやすい工夫がなされていることが評価できると思います。

寺木委員

 東京書籍は伝統文化や生活に直結した内容の資料も多く、生徒が興味を持って学習に取り組める工夫がされているように思います。私も東京書籍はいいと思います。

秋山委員長

 ほかにご意見はありませんでしょうか。
 私もやはり、東京書籍が見開きでとてもよくまとまっているように思います。また、学習活動の流れが明確であることも大切なところを押さえてあるように感じます。家庭科の教科書は東京書籍がよいのではないかと思いますが、よろしいでしょうか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

平成23年第3回教育委員会臨時会会議録(5)」へ続く

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