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平成23年第3回教育委員会臨時会会議録(5)
作成・発信部署:教育委員会 総務課
公開日:2011年11月29日 最終更新日:2011年11月29日
平成23年第3回教育委員会臨時会
日程第1 平成24年度使用中学校教科用図書及び小・中学校教育支援学級用教科用図書の採択について(協議)
秋山委員長
それでは協議の結果、家庭分野で使用する教科書は東京書籍といたします。
次に外国語(英語)の教科書についての協議を始めます。ご意見をお願いいたします。
寺木委員
聞くこと、話すこと、読むこと、書くことの4技能については、どの教科書もバランスよく取り上げてあると思いました。基礎・基本の定着を図る工夫がされているとも思いました。また、小学校外国語活動との円滑な接続のための工夫についても、各社ともによく工夫されているように思いました。
その中でも東京書籍は、小学校の英語活動で行った内容を扱い、音から文字への学習ができるページがあって、生徒にとって大変わかりやすいのではと感じました。またグラフや図、表などの非連続型テキストの読み取りを通して、思考力、判断力を育てようという工夫が見られ、そのことについてもよいと思いました。
鈴木委員
光村図書出版についてですけれども、これまでコミュニケーションの場面、あるいは目的に応じて、言葉の使い方を身につけられるようにという自然な英語で書かれておりまして、4技能をバランスよく主体的に学習できる、あるいはコミュニケーション能力を伸ばすことができるように編集されていることから、今まで使用してきたのですけれども、今回の編集では、他の教科書とあまり違いが出ていないとも、多少感じられるところがあります。
河野委員
今回も光村図書出版の教科書は、会話活動や語彙指導するための場面が定期的に配置されていて、言語活動の充実のための工夫があるのはよいと思います。ほかの教科書が似てきたということではないのでしょうか。
寺木委員
開隆堂出版は読み物が多く掲載されていて、中学校卒業後の学習につながるのではないかと思いました。三省堂の教科書も題材が豊富で、4技能の活動や統合的な活動に取り組みやすく、こちらも完成度が高いようには思いました。
鈴木委員
学校図書ですけれども、小学校でなれ親しんできた一般動詞から導入することになっています。初期の段階から、日常の会話に近いコミュニケーション活動が英語でできるということ、生徒の英語活動への動機づけが高められると思います。
河野委員
教育出版は、身近なテーマから文化や環境、平和問題まで、多岐にわたる題材があり、関連する写真も豊富です。生徒が興味・関心を持って、学習できるのではないかと思います。
寺木委員
東京書籍は、三鷹市が友好関係を結んでいるニュージーランドについての題材が載っています。それだけではなく、全体に生徒の身近な話題に即した題材が多いようには感じました。
秋山委員長
それでは、音声教材などの視点からはいかがでしょうか。
鈴木委員
音声教材の視点からということですけれども、各社ともデジタル教材については対応しているということですけれども、中でも東京書籍のデジタル教材は、音声指導に重点が置かれているということからも、今後、デジタル教材を使用することで、授業の充実を一層期待できると思います。三鷹市ではICTを活用できる環境も整っておりますので、ぜひ活用していただきたいと思います。
秋山委員長
ほかにはいかがでしょうか。
河野委員
三鷹市の場合は、小学校1年生から英語活動を実施しているわけですから、小・中一貫教育校での英語教育では、デジタル教材を生かすことは大事なことだと思います。デジタル教材を生かしながら、より積極的なコミュニケーション能力を高め、中学校の英語の授業をより一層充実していただきたいと思います。各社、小・中の接続には力を入れている中で、東京書籍は小・中・高の学習を円滑につなげる工夫があるように感じました。三鷹市の小・中一貫教育、義務教育9年間に責任を持つということにおいて、とても効果的ではないかと思います。
秋山委員長
いかがでしょうか。ほかになければ、外国語(英語)の教科書は東京書籍で、よろしいでしょうか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
秋山委員長
それでは、外国語(英語)の教科書は東京書籍にいたします。
以上で、平成24年度使用中学校教科用図書についての協議を終了いたします。
引き続き、教育支援学級用の教科用図書に移ります。
教育支援学級の教科用図書につきましては、文部科学省検定済み教科用図書を使用するか、または文部科学省著作教科用図書を使用することが適当でないとき、学校教育法附則第9条、及び同法施行規則第139条の規定によりまして、一般図書を教科用図書として使用できることになっております。また、教育支援学級における教科用図書については、同一教科書を採択する期間を定めている義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律第14条、同法施行令第14条第1項において例外とされており、毎年必要な変更を行って、採択をしております。今回の採択を行いますのは、平成24年度に教育支援学級で使用する一般図書です。
それでは、まず小学校から行います。三鷹市立小・中学校教育支援学級用教科用図書選定資料作成委員会からは、小学校ではすべての教育支援学級は検定教科書を使用するので、一般図書を教科用図書としては使用しないとの報告をいただいております。
次に中学校に移ります。中学校でも、すべての教育支援学級は検定教科書を使用するので、一般図書を教科用図書としては使用しないとの報告を資料作成委員会からいただいております。
これについて、ご意見をお願いいたします。
鈴木委員
来年度は教育支援学級の固定級設置校の小・中学校全校が検定教科書の使用を考えているということですけれども、中学校での教育支援学級が増設されまして、学園内の教育支援の体制が整ってきていることも踏まえまして、教育支援学級の指導にも基本的には検定教科書を使っていただいて、小・中一貫教育のよさを強く意識した教育を、これから行っていただきたいと思います。
貝ノ瀬教育長
教科書、つまり教科用図書でございますけれども、これは教科の学習をする上で、いわゆる主たる教材といっているわけで、それを使用するということでありますが、教育支援学級の場合は子どもたちの実態に応じて、先生方がご自分でつくった教材を使って学習することも多いだろうと思いますけれども、意図的、計画的に学習を進めていくためには、やはり系統立てて編集された検定教科書ですとか、文部科学省著作教科書、いわゆる教科書を主たる教材として使っていくことが、やはり有効なのではないかと思います。知的障がいの教育支援学級で、子どもたちに確かな学力を身につけさせることは、本人はもちろんですけれども、親御さんたち、市民の皆さん方の願いでもありますので、そういう市民のニーズとしても高いものがあると認識しているわけでございます。
我が市の場合は、コミュニティ・スクールを基盤として小・中一貫教育を行っているということでございますので、教育支援学級につきましても、現行の教育ビジョンにあるように、どの市内の学校におきましても、質の高い教育を保証することが求められているわけでございます。現在、策定中の教育ビジョンでも、その理念は変わらないわけでございます。教育支援学級の小・中一貫教育をより一層推進するために、設置校同士の連携を図って、9年間で責任を持って、きちんと個別指導計画にのっとって学習の目標を位置づけて、子どもたちの学力を高めていくことが、極めて大事なことだと考えております。
寺木委員
障がいを持っている子どもたちは、その程度も一人一人異なり、従ってそれぞれのニーズも異なりますので、子どもたちの実態を十分に把握することが、最も大切なことだと思います。その実態に基づいて、例えば下の学年の検定教科書を使用することや、教員が自作する教材などとあわせて、子どもたちの学習状況、理解の程度に応じて、適切な資料を活用して、授業を充実させ、すべての子どもたちの学力向上に努めていただくことを期待しています。
河野委員
子どもたちによって、個人差もあるとは思いますが、設置校の通常の学級との交流授業や共同学習をより一層充実させる中で、それぞれの子どもたちのニーズに合う教育を進めていただきたいと思います。三鷹市立の小・中学校の通常の学級とともに設置してある教育支援学級のよさを、ぜひ生かしていただきたいと思います。
秋山委員長
現在も小・中学校間では、個別指導計画の引き継ぎによって、行っていると聞いております。今後一層、小・中一貫教育のよさを生かして、来年度の教育課程編成に当たっていただきたいと思います。
それでは、小・中学校とも、一般図書の採択はしないということで、よろしいでしょうか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
秋山委員長
それでは協議の結果、小・中学校の教育支援学級での来年度使用する一般図書の採択は、しないことにいたします。
それでは、すべての種目の教科用図書が決定いたしました。各種目に絞り込まれた教科用図書について、採択の原案として事務局にまとめてもらい、議案として教育長より提案していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
それでは議事の都合により、しばらく休憩といたします。
午後2時52分 休憩
午後3時08分 再開
秋山委員長
それでは、休憩前に引き続きまして、会議を再開いたします。
皆様にお諮りいたします。議案第28号 平成24年度使用小・中学校教科用図書及び小・中学校教育支援学級用教科用図書の採択についてを日程第2に追加し、以下、繰り下げて議題といたしたいと思います。
これにご異議ありませんでしょうか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
秋山委員長
ご異議なしと認めます。それでは、そのように採決されました。
日程第2 議案第28号 平成24年度使用小・中学校教科用図書及び小・中学校教育支援学級用教科用図書の採択について
秋山委員長
それでは、日程第2 議案第28号 平成24年度使用小・中学校教科用図書及び小・中学校教育支援学級用教科用図書の採択についてを議題といたします。
( 書記朗読 )
秋山委員長
では、提案理由の説明をお願いいたします。
藤川教育部長
それでは、お手元にお配りさせていただきました、議案書をごらんいただきたいと思います。
4ページをごらんいただきたいと思います。先ほどご協議いただきました内容を踏まえまして、作成したものでございます。ご確認いただければと思っております。24年度使用の中学校の教科用図書でございます。
5ページは、先ほど協議されたように、教育支援学級用の図書に関する議決事項でございます。なお、6ページ以降につきましては、23年度使用の教科書も含めまして、すべての参考資料としてつけさせていただいておりますので、ごらんいただければと思っております。
以上です。
秋山委員長
以上で提案理由の説明を終わりました。先ほどご協議いただいた内容のとおりでございます。委員の皆様の質疑をお願いいたします。
ご質問、ご意見がなければ、採決いたします。
議案第28号 平成24年度使用小・中学校教科用図書及び小・中学校教育支援学級用教科用図書の採択については、原案のとおり可決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
秋山委員長
ご異議なしと認めます。本件は原案のとおり可決されました。
平成23年第3回教育委員会臨時会会議録(1)の目次
- 平成23年第3回教育委員会臨時会会議録(2)
- 平成23年第3回教育委員会臨時会会議録(3)
- 平成23年第3回教育委員会臨時会会議録(4)
- 平成23年第3回教育委員会臨時会会議録(5)
- 平成23年第3回教育委員会臨時会会議録(6)
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