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女性と心の健康

作成・発信部署:子ども政策部 子ども家庭課

公開日:2022年11月20日 最終更新日:2023年3月3日

女性と心の健康

 女性は、女性ホルモンの変化や仕事、結婚、出産、育児などのライフステージによって、身体が様々な変化をします。体の変化によって、心の健康にも影響を及ぼします。そのため、各ライフステージに応じた心の健康について知りましょう。

思春期

 思春期は初経が始まってから月経が安定するまでの期間です。初経からエストロゲンが分泌され始め、子どもは妊娠・出産が可能になる大人へと変化していきます。

 妊娠・出産が可能な「からだ」へ整う過程で、女性特有の不調や悩みも増え始めます。からだが急激に変化し、精神的にも大きく成長する一方で、理想の体形への憧れも大きくなるため、無理なダイエットに励んだり、受験や就職、人間関係などのストレスが重なって拒食や過食に陥ることもあります。

思春期はからだの土台をつくる大切な時期で、エネルギーをもっとも必要とする時期です。詳しくは三鷹市ホームページ「女性の食生活」をご覧ください。

神経性やせ症(拒食症)

 神経性やせ症は、痩せたいという願望、太ることへの恐怖から過度な食事制限や運動を行い、体重が減少する病気です。反動で過食をしてしまうこともあり、嘔吐や下剤乱用につながることもあります。

 小学生の女子の4人に1人、中学生では3人に2人がダイエットの経験があるという調査結果があります。

 思春期の「やせ」は低栄養を意味します。成長、成熟の障がい、思春期の遅れや進行停止、無月経や骨塩量低下の危険があります。

神経性過食症

 食べることのコントロールがでなくなってしまい、頻繁に過食をしてしまう病気です。体重増加を防ぐために下剤・利尿剤を乱用したり、嘔吐を繰り返すなどの代償行為も見られます。

ご家族の方へ

気持ちに寄り添いながら不安を解消してあげましょう

 思春期は性に対する不安、周囲との関係性、容姿へのこだわり等デリケートな時期であることを理解して、気持ちに寄り添ってあげることが大切です。

 太っていなくても周囲の意見によって『太っている』と認識してしまうこともあります。少しふっくらしてくる成長過程なので、前向きな声掛けが良いでしょう。

摂食障害かもしれないと思ったら

 摂食障害は心の病気です。精神科や心療内科を受診しましょう。

 受診に関して、迷う場合は保健センターにご相談ください。

 0422-46-3254

成人期

 成人期は結婚や出産、就職などライフイベントに伴い不安定になりやすいと言われています。

妊娠期・出産期・子育て期

 妊娠から出産、子育ての間は、ホルモン量の変化だけでなくさまざまな要因から、女性の心は変化します。妊娠初期では、つわりなど妊娠に伴うマイナートラブルや、期待と不安の相反する想いから心が不安定になります。妊娠中期になると心が落ち着いてきます(心の安定期)。妊娠後期になると、おなかが大きくなり動きにくくなるといったからだの変化に気持ちまで内向きになる人もいます。また「妊娠中のうつ病」は予期せぬ妊娠、妊娠・出産への強い不安がある場合には、特に注意が必要です。

 出産から産後1カ月頃をピークに産後2カ月くらいまでは、わが子のちょっとした変化に戸惑うことも多く、睡眠不足や体の不調、思うように家事・子育てができないことによる自責感、慣れない子育てによる心身疲労など、生活環境の変化と心身に大きなストレスがかかるため、「産後うつ」の危険性が高まります。

 子育て期は、悩みや不安は尽きません。子どもへのかかわり方が成長とともに変化するだけでなく、仕事や夫婦関係、育児のバランスを夫婦で工夫する必要も出てきます。

 妊娠~子育て期の心の健康で大切な事は、ひとりでため込まないことです。パートナーや友人、保健師などに話してみましょう。

ご家族のかたへ

 こんなときはすぐに行動し、相談を

 ママが急に涙を流したり、「子どもをかわいいと思えない、ダメな母親」と自分を責めたり、「眠れない」「人に会いたくない…」「食欲がない…食べれない」などの言葉を聞いたら、早期に専門医や保健センターへご相談ください。

 保健センターでは、保健師や助産師が相談をお受けしています。お気軽にご相談ください。新生児訪問もご活用ください。

0422-46-3254

三鷹市 妊娠がわかったら

三鷹市 赤ちゃんが生まれたら

 月経困難症・月経前症候群(PMS

 月経310日前になると心身に不調が起こり、月経が始まると軽減したり治まったりします。「イライラ」「落ち込み」「眠気」など、症状は人それぞれです。日頃から基礎体温を記録して、月経周期を把握しましょう。自分の身体の変化を知ることが、こころの安定につながります。

三鷹市 女性と月経(生理)の悩み

更年期

 更年期になると、規則的であった月経周期が不規則になり、やがて閉経を迎えます。女性ホルモン(エストロゲン)が大きくゆらぎながら低下していく中で、(子どもの独立、夫との再出発、老後への不安、老親の介護など)いろいろな変化が重なる時期です。また閉経は女性であることへの喪失感をもたらします。精神的な落ち込みから、更年期症状が重くなることもあります。

 気持ちの落ち込みや体の不調は、一人で抱え込まないことが一番大切です。家族や友人、同僚など信頼できる人と話すことで、気持ちや症状が軽くなることもあります。身近な人に話せない時は、更年期外来を活用するなど専門職に相談しましょう。

三鷹市 女性と更年期障がい 

高齢期

 高齢期になると、病気や体力の衰え、退職、家庭環境の変化、死別による喪失感により、心の不調に陥りやすくなります。特に閉経後は、女性ホルモンの分泌量が乏しくなることで、骨粗しょう症や動脈硬化・脂質異常などになりやすくなったり、うつ症状などが現れることがあります。

 食事や日光浴、適度な運動などの生活習慣の見直しで、疾患の予防や不調の改善が見込まれることもあります。身体の変化とつきあいながら、これまでの人生経験を生かした活動をしたり、第2の人生だからとまったく新しいことにチャレンジするなど、充実した暮らしを送る人もたくさんいます。

 地域とのつながりを持ち、日々を過ごしましょう。

三鷹市 健康栄養歯科相談

女性は「うつ」になりやすい

「うつ」は、だれもが感じる軽い落ち込みから、「うつ病」と診断される病気のレベルまで幅広くありますが、全年齢を通して、うつ病は女性が男性の約2倍かかりやすいといわれています。これにはいくつかの理由が考えられていますが、女性には月経周期もあれば、妊娠・出産、更年期と一生を通してホルモンの変化に影響を受けます。これが体調の乱れや精神の不安定さ引き起こし、「うつ」になりやすくなる一因ではないかと考えられています。また、職場あるいは家庭でも、男性に比べてストレスとなる要因が多いという調査報告もあります。

心の健康に関する相談先

こころの相談室(三鷹市女性交流室)※事前予約制

0422-44-6600(予約受付:月~金/午前8時30分~午後5時 相談・情報課)

女性向け:木・土 午後1時~午後5時 男性向け:第3水 午後5時~午後8時

カウンセラーによる相談が受けられます。

心のなやみ相談※事前予約制

0422‐44‐6600(予約受付:月~金/午前8時30分~午後5時 相談・情報課)

相談日:第2・第4水 午後1時30分~午後4時30分

精神科医による相談が受けられます。

女性のための健康ホットライン

03‐5339‐1155 月曜日~金曜日 午前10時~午後4時(元日はお休み)

思春期から更年期にいたる女性を対象に、女性を対象に、心身の健康に関する悩みについて看護師などの専門職が電話またはメールで相談に応じます。

匿名で相談できます。

三鷹市総合保健センター

0422-46-3254 月曜日~金曜日/午前8時30分~午後5時 祝日・年末年始を除く

保健師や助産師等の専門職が電話相談や面談等で相談に応じます。

このページの作成・発信部署

子ども政策部 子ども家庭課 母子保健係
〒181-0004 東京都三鷹市新川六丁目37番1号
電話:0422-46-3254 
ファクス:0422-46-4827

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