ここから本文です

平成17年第4回教育委員会定例会会議録(2)

作成・発信部署:教育委員会 総務課

公開日:2006年1月12日 最終更新日:2019年12月26日

平成17年第4回教育委員会定例会

日程第3 議案第26号 平成17年度基本方針と事業計画の承認について

山本生涯学習担当部長

 それでは、18ページをお開き願います。続きまして、生涯学習関係の計画案の提案理由についてご説明をさせていただきます。左側の欄の平成17年度案をごらん願います。2の社会教育の(1)社会教育のアの重点目標の(ア)ですが、「みたか生涯学習プラン2010」の策定と推進です。これは従来の三鷹市生涯学習計画を他の計画との名称の整合性を図るために、名称をこのように変更させていただいたものでございます。(イ)については、生涯学習ガイドブックの作成ですが、これは「みたか生涯学習プラン2010」の策定に基づいて、ここに変更して付け加えさせていただいたものでございます。
 続きまして、イの主要施策です。(エ)の情報通信技術を活用した生涯学習の推進についてですが、17年度から生涯学習システムの再構築に向けた検討を実施していくことに伴いまして、新たに盛り込ませていただいたものでございます。
 続きまして、19ページをお開き願います。(カ)の市民芸術文化活動の普及・奨励についてですが、このcの姉妹町矢吹町との交流40周年記念演奏会の実施についてです。16年度が姉妹町との40周年になるわけですが、3年置きに三鷹市管弦楽団を矢吹町に派遣していた関係から、17年度に姉妹町への派遣を実施するということで、新たに盛り込ませていただいたものでございます。
 (ク)ですが、地域文化財の保存と活用についてです。ここの本文の水車経営農家の施設整備と公開日の拡充を図るということにつきましては、新たに10月から水車経営農家の公開日を週3日から週6日に拡大することについて盛り込ませていただいたものでございます。cの文化と自然の案内板等の設置についてですが、エコミュージアム事業の全市的展開を図る趣旨から、大沢の里、牟礼の里、丸池の里に案内板を設置することに伴いまして、新たに加えさせていただいたものでございます。hの埋蔵文化財特別展の実施は、17年度、市役所2階のホールで実施する予定をここに加えさせていただいたものでございます。jの文化財保護条例の改正の検討についてですが、これは文化財保護法の改正に伴うもので、その改正に伴って、条例等の改正の検討を進めさせていただきたいということで加えさせていただきました。
 続きまして、20ページをお開き願います。(ケ)の児童青少年健全育成事業の推進につきまして、この本文の下線欄に当たりますが、これにつきましては16年度から地域子ども教室と地域子どもクラブを両方実施していたわけですけれども、地域子どもクラブの文言を具体的に付け加えさせていただきまして、全校で実施していくことを明記させていただきました。eの地域子どもクラブ事業の拡充は、今説明した趣旨に基づくものでございます。
 (サ)学童保育所の整備と効率的な運営の推進についてですが、aの東台小学童保育所の移転整備と今後の学童保育所整備計画の検討です。16年度の一小学童保育所の整備に続きまして、17年度予算計上されたことに伴いまして、17年度は東台小学童保育所の移転整備を盛り込ませていただきました。さらに、次のbの指定管理者制度の導入に向けた検討ですが、平成15年に民間活力の導入と市民サービスの向上の視点から、地方自治法が改正されたことに伴いまして、現在、管理委託しています施設については、18年9月までに指定管理者制度に移行するか、または市直営とするかを決定しなければならないというふうになっていることに伴いまして、ここに盛り込ませていただきました。
 続きまして、21ページをお開き願います。(2)の社会教育会館・児童館・子どもひろばについてですが、本文の下線欄につきまして、ここにつきましては16年度から開始されてきたものを具体的に盛り込ませていただくということで、本文を多少変更させていただいたものでございます。アの重点目標についてですが、(ア)の学習支援の拡充、これにつきましては東・西社会教育会館の日曜開館の実施を踏まえて新たに付け加えさせていただきました。
 続きまして、(カ)の児童青少年の居場所づくりですが、これにつきましても生涯学習プランの内容に基づきまして、大人対象だけではなく、児童青少年にも拡大していくというような趣旨から、新規に付け加えさせていただいたものでございます。
 イの主要施策につきましては、重点目標を具体化したものでございますが、(イ)のcの生涯学習ボランティア養成コースの開設についてですが、16年度の重点目標でありました生涯学習ボランティアの活用を展開するために、17年度はこのような形で、養成コースの開設ということで明記させていただきました。
 続きまして、22ページをお開き願います。22ページの(エ)ですが、インターネット等を活用した生涯学習の機会及び情報の提供のfになります。三鷹ネットワーク大学〔インキュベート施設〕(仮称)との連携の検討、新しい形の「地域の大学」を目指す三鷹ネットワーク大学〔インキュベート施設〕との連携を検討するということでございますが、昨年10月からプレ開講しております三鷹ネットワーク大学は、平成17年の10月から開設が予定されています関係から、その連携の検討を進めたいということで、加えさせていただきました。さらに、gの生涯学習情報システムの再構築の検討ですが、これは先ほどもご説明しましたシステムの老朽化に伴いまして、総合的なネットワークシステムを含めて検討を図っていくということで付け加えさせていただきました。
 続きまして、23ページをお開き願います。(カ)の児童青少年の居場所づくりです。夏休みの期間、小・中・高校生を対象に社会教育会館の一室を学習室として提供し、児童青少年の居場所づくりに努める。夏休みに学びの場を提供するということを図っていきたいということで、文言の整理とともに新たに付け加えさせていただいたものでございます。
 (キ)の子育て、家庭教育の支援ですが、このeです。三鷹市地域家庭教育支援推進協議会において、市民との協働、市関係各課との連携による子育て、家庭教育支援事業を実施する。16年度に協議会が新設されたことに伴いまして、家庭の教育力の向上を目指しまして、ここに加えさせていただいたものでございます。
 (ク)の児童館事業の拡充ですが、東・西社会教育会館とともに、児童館についても日曜開館の実施をしていきたいということで、ここに付け加えさせていただいたものでございます。
 24ページは新たな変更点はございません。
 25ページに移らせていただきます。図書館の事業に入ります。hになりますが、ビジネス支援に関する情報の充実ということで、現行既に実施済みのものですが、さらに拡充していくということで、ここに盛り込ませていただきました。iの図書館ボランティア活動の推進についてですが、障がい者・児童サービスにおけるボランティア活動を推進するとともに、新たな図書館ボランティアについて検討する。現在も朗読ボランティア等が行われているところでございますが、さらにその拡充を図っていきたい、積極的に推進したいということで、挙げさせていただいたものでございます。続きまして、jの開館日の拡大、開館時間の延長についてですが、市民サービスの向上の観点から、開館時間の延長を行い、蔵書点検期間の短縮や開館日の拡大について引き続き検討する。平成17年4月1日から通年で9時半から開館をするということで、ここに新たに盛り込ませていただいたものでございます。
 続きまして、(エ)読書活動の推進についてご説明させていただきます。「みたか子ども読書プラン2010(子ども読書活動推進計画)」を策定し、推進するとともに、次の事業を実施するということでございますが、このaからfについて実施するということで、本文については、これは単に名称の整理でございます。fの「三鷹市子ども読書活動推進連絡会(仮称)」の設置、これにつきましては、17年度から子ども読書プランの策定に基づきまして、それに従いまして子ども読書活動をバックアップしていきたいということで付け加えさせていただいたものでございます。
 26ページをお開き願います。dの図書館情報システムの再構築の検討ですが、これも先ほどご説明しました生涯学習システムとの関連もありますけども、図書館情報システムにつきましては、ICタグの導入も視野に入れました検討を進めていきたいという、さらにコミュニティ・センターとの連携というものも視野に入れた検討をして、再構築を図っていきたいということで、新たに付け加えさせていただいたものでございます。
 (キ)の関係施設との相互協力の推進のb、コミュニティ・センター図書室との連携ですが、今ご説明しましたコミュニティ・センターとの情報システムの整備とともに、その連携方策について文言の整理をさせていただいたものでございます。cの大学図書館等との連携につきましては、先ほどご説明しましたネットワーク大学等との連携も視野に入れて検討していきたいということでございます。さらに、dの絵本館(仮称)との連携につきましても、基本方針の決定に伴いまして、絵本館との連携について検討していくということで挙げさせていただきました。
 27ページに移らせていただきます。スポーツ振興課関係の事業でございます。(4)のアの(エ)ですが、スポーツ情報予約管理システム導入の検討、これも先ほどご説明しました生涯学習情報システムの中で検討を図っていきたいということで、加えさせていただきました。
 イの主要施策についてでございますが、(ア)のaになります。「総合型地域スポーツクラブ」の支援と拡充についてですが、地域住民との協働により、地域スポーツの振興、子どもの健全な育成などを目的とする新しい形のモデルクラブが西部地域に設立され、その継続的発展に向けた運営支援を行う。また、全市的な展開を図るため、新たなクラブの設立支援のための検討を行う。さらに、全小学校で展開する地域子どもクラブとの連携を促進するということで、これは、基本的考え方については変更はございません。実態に合わせて文言を整理したものでございます。続きまして、cのスポーツ教室についてですが、ここも事業内容の一部変更に伴うものですが、(a)の一般成人教室と(b)の中・高齢者教室につきまして、メニューを一部変更させていただいた関係でここに挙げさせていただきました。
 28ページに移らせていただきたいと思います。eのスポーツ・レクリエーション団体の育成についてですが、(d)の教育委員会バス市民利用事業につきまして、これにつきましては、従来からやっているところですが、対象の拡大を図りたいということで、ここに文言を変更して挙げさせていただいたものでございます。
 29ページに移らせていただきます。(ウ)のbの施設の円滑な運営とコミュニティ体育施設との連携・充実についてですが、(e)のNPO等との協働による体育施設管理の検討ということで、これにつきましては、体育施設の管理方法について検討を進めたいということで、追加させていただいたものでございます。cの(a)(b)(c)については、(a)につきましては第一体育館の一部壁の改修等を検討しているものでございます。(b)(c)につきましては、緊急対応としてあげさせていただいたものでございます。
 最後になりますが、(エ)のスポーツ情報予約管理システムですが、これのシステム導入の検討について、これにつきましても生涯学習システムの再構築の中で検討させていただくということで、ここに加えさせていただきました。以上でございます。

廣瀬委員長

 ありがとうございました。大変分量が多くて、圧倒されましたけれども、委員の皆様の質疑をお願いいたします。

秋山委員

 6ページの事業計画の(イ)の人権教育の推進のところですけれども、2ページの既に話し合いが済んでいる17年度のアの(ウ)で、「虐待を受けている子どもの早期発見及びスクールカウンセラーや関係諸機関等との連携」と、これは、多分同じような部分だと思うんですが、6ページのところにはスクールカウンセラーが入っていません。同じような意味のところだと思うんですけれども、私は、2ページのように、スクールカウンセラーを、職種をこうやって挙げるよりも、6ページのように「関係諸機関と連携を図る」とするほうが幅広く感じられていいんじゃないかと思っているんですけれども。

柴田教育部長

 2ページの表現は、2月に既に議決されておりますので、こちらのほうはちょっと、またそれを訂正するという議決をすればよろしいんですが、それぞれ各学校に、もう既にこちらの方針は通知しておりまして、やはりここにスクールカウンセラーや関係諸機関等との連携ということで、学校内での対応とか、それ以外の関係機関との対応というようなことで、併記しながら記述しておりますので、むしろ6ページのほうに、同じように入れたほうが整合性がとれるのかなというふうには思うんですが、いかがでしょうか。

磯谷委員

 私はやはり6ページのほうにスクールカウンセラーを入れたほうがいいと思います。スクールカウンセラーの果たすべき役割というのは非常に大きいし、大きいわりに、しかし、どの程度やっぱり果たしているのかというところにいつも疑問を感じる。それは学校側がうまく活用ができているかどうかという問題も含めてですけれども、そういう意味でもこの事業計画のところに、あとの(ウ)でスクールカウンセラーの配置などとは出てくるんだけれども、この人権教育のところでやっぱりきちんと盛り込んでおくというのは望ましいことかなというふうに思います。

廣瀬委員長

 それでは、2ページのほうと整合性があるように、6ページのほうの(イ)の「関係諸機関」の前に「スクールカウンセラーや」と入れていただくということですね。よろしくお願いします。
 ほかにはいかがでしょうか。

磯谷委員

 先日、あるテレビの番組でも、やはり最近若者が、フリーターが非常に多くて、それで、昔は20代前半ぐらいだったフリーターが、20代後半、あるいは30代というふうになっていくようなお話が出ていました。そのときに、学校教育の中で、仕事、職業、職業と言っても、今ある典型的な職業だけじゃなくて、要するに自分で本当に稼いで生きていくというか、そういうところを意識させるということがやっぱり非常に重要なんだろうなというふうに、その番組の中でも話が出ていましたし、私もかねがね思っているところなんですね。
 三鷹市の場合、これを拝見すると、職場体験というようなものなども出てくるんですけれども、子どもたちの職業観といいますか、仕事に対する考えとか、自立していくことに対する考え、そのあたりをはぐくんでいくのをどういうふうにしていったらいいか。そして、それが必要だとすると、事業計画の中にどう反映していくのかというところが一つ問題なのかなと思っているんです。事業計画の中で、今の点に該当するのは、職場体験というのが8ページのところにありますが、ほかに、iの(a)のところ、職場訪問、職場体験というようなところがありますけれども、これは具体的にはどのぐらいやられているのか、また、さらに拡大や充実をしていくということなのかどうか、そのあたりを少し具体的に教えていただければと思います。

里吉指導室長

 それでは、いわゆる進路指導という点の中でご説明させていただきます。中学校が主になりますが、特別活動の中に進路指導という内容がございまして、その一環で、子どもたちが自己を知る、職業を知る、そして進学先を知るというふうな、1年、2年、3年といった系統的な学習を現在7校で進めております。その中で、特別活動とあわせまして総合的な学習の時間の中で、各学校数時間使いまして、自分たちで訪問したい職場を探してきて、そこに連絡をとって、実際に訪問したり、あるいは職場で体験をしたり、そうしたことによって、自分でまとめて、最終的にそのお礼を書くといった、自分の生き方の中で職業というものがどういうものであって、自分はこんなふうなことが適しているのかというのを、数時間の中で計画を立てまして、実施をしているのが現状でございます。

磯谷委員

 そうすると、1人の子どもがそういったプログラムで触れる職業というのはどのぐらいの種類があるんでしょうか。

里吉指導室長

 1人の子どもが体験するのは一つの職業になりますが、それを各学級で、あるいは学年で、相互に発表、報告し合いまして、それぞれ自分たちが体験したものをまとめて、口頭で発表したり、あるいは冊子にまとめて、お互いに見合ったりという形で、複数の職業に触れる機会を設定しているのが現状でございます。

磯谷委員

 今のようなやり方というのは、実際に発表することで、子どもたちも一層よく自分が見聞きしたことを血肉にできるというか、そういうところもあって、それは非常にいいことだと思いますけれども、一方で、フリーターなんかのときに思ったのは、やっぱり働くというのは、一時的、短期的に目先何か稼ぐために働くんじゃないですよね。長期的に働いて、技術を高めていって、だんだん信頼を得ていくというような形になってきますよね。そのあたりもわかるというのは、それなりにそういったキャリアや経験なんかが必要な仕事の人に語ってもらったりするというのはすごくいい経験になるんじゃないかなと思うんですけれども、そういう人たちを、例えば学校に来てもらって、話をみんなで聞いてみるだとか、そういうふうなことというのはあるんですか。

里吉指導室長

 委員ご指摘のように、各学校では総合的な学習の時間、あるいは教科指導の中で、まさに三鷹は地域の人材活用といいましょうか、教育ボランティアということで、さまざまな教科の中で専門家に入っていただいて、専門的な知識、あるいは技術等を子どもに伝えていただくという教育活動を進めております。特に四小のキャリア教育、アントレプラン教育につきましては、2月に発表したところでございますけれども、1年生から6年生まですべての学年に、地域の方が入ったり、あるいは専門家の方が入ったり、起業家教育といいましょうか、職業教育、あわせて実施をしております。さらに今、今回進めております小・中一貫教育校のカリキュラム開発の中でも、生き方・進路指導ということで、9年間のいわゆる生き方・進路指導を今年度カリキュラム開発をして、二中学区で18年4月の開校とあわせて実施をしていただくと。それも、ほかの各学校に提供して、さらに推進をするように働きかけをしていきたいと思っております。

磯谷委員

 なるほど、特に今小学校でも、先ほどちょっと中学がメーンだという話がありましたが、やはり小学校のときにもそういう人たちとの触れ合いというか、非常に必要なことだと思うので、今、四小の話がありましたが、ほかのところはどの程度されているのかわかりませんけれども、一層そういう点で充実させていくというのは望ましいだろうというふうに思います。あわせて、先ほどちょっと申し上げたように、どうも今、子どもたちというか若い人たちというのは、何か目的があって、稼ぐためにちょっと仕事をして、それで稼いだらそれを使って、足りなくなったらまた稼ぐという、そういうことが若いうちにはできるわけですよね。でも、それは多分、ずっとその調子でいくと、だんだん行き詰まっていくというのが、社会的に言えば明らかになるわけですね。そのあたりの経済観というか、ぜひそういうところも、言葉でなかなか言い表し難いんですけれども、伝わっていくような工夫をしていただきたいなというふうに思います。

廣瀬委員長

 将来の生き方というのは、職業的なことだけじゃないと思うんです。全体にどういう生き方をしたいかということ。それから、いろいろな読書をすることにも入ってくるかもしれないし。

寺木委員

 今の磯谷先生のお話の中で、いろんな職業に子どもたちに目を向けてもらうという、そういう意味でも、今度のコミュニティ・スクールの中に、そういう要素を取り入れていただくと、とてもまた新しい発展の仕方になるのではないかと思いますが。

廣瀬委員長

 そうですね。ぜひそういうことを考えていただきたいと思います。

柴田教育部長

 これは情報提供なんですけれども、三鷹商工会の異業種交流の委員会が、市内のいろんなバリエーションがある企業とかお店を10社ぐらい選んで、小学校の高学年向けに、そこにテレビカメラで取材に行って、それでその人たちに職場を紹介してもらうというようなものをビデオとかDVDで取りまとめて、この11月ぐらいには完成したいというふうに言っております。今いろんなところからも、企業の経営者なども、子どもたちの教育にやっぱり自分たちの職場を、ぜひ協力して受け入れ態勢を整えたいとかというお話が最近はすごく来ています。そういう意味で、まさに地域で子どもたちを育てるというコミュニティ・スクールの基盤が、こういうことを通してもできていくんじゃないかなというふうに思っていますので、これは情報提供でございますけれども、よろしくお願いします。

貝ノ瀬教育長

 今の議論は、大変大事な、つまり教育とは何かということにもつながる本質的な議論だと思います。本市の場合は、最終的な子ども像のゴールは人間力というふうなコンセプトを掲げていますけれども、ここに込めている意味は、まさに今お話のあったような、私たちは何のために生きるのかという、そういうところからの問題意識から人間力というところまで規定されているわけですね。つまり、ただ金もうけのために生きるのか、ただ楽しければいいのかと。これは結局、何のために勉強するのかということと同じなんですね。これにつきましては、今の子どもたちは、ご指摘のように、何のために勉強するのか、何のために学校に行くのか、何のために働くのかということについて、根本的なところでやはり意識が、欠落まで行きませんけども、薄くなっているところがあります。これは子どものせいだけにはできないんですね。つまり、大人がそういう確固たるポリシーを持たずに生きている方があまりにも多過ぎるというようなこともあって、非常に揺れ動いているところがありますので、ぜひ、本市の場合は、小・中一貫教育の中に生き方・進路指導と、つまりキャリア教育をしっかりと位置づけてやっていきたいというふうにしていますのは、そこなんですね。ですから、そこは、時間数にすればわずかではありますけれども、やはり先生方にもそこについては自覚してもらって、しっかりやっていきたいと。そういう意味で、三鷹の子どもたちは、ただお勉強ができるとか、そういうことだけじゃなくて、やはり志を高く持って、人のため、世のために自分の力を発揮して、そしてなおかつ、自分も自己実現していくと。そういう心豊かな子どもたちを目指したいということで、小・中一貫教育校の構想も出てきているわけですね。ですから、ここにきちんと位置づけて、そしてしっかりやっていこうという、そういう意味でここに書かせていただいているということでありますので、積極的に推進してまいりたいと思っています。

廣瀬委員長

 ありがとうございました。ほかにはいかがでしょう。

「平成17年第4回教育委員会定例会会議録(3)」へ続く

このページの作成・発信部署

教育委員会 総務課 総務係
〒181-8505 東京都三鷹市下連雀九丁目11番7号
電話:0422-29-9811 
ファクス:0422-43-0320

総務課のページへ

ご意見・お問い合わせはこちらから

あなたが審査員!

質問:このページの情報は役に立ちましたか?

  • 住所・電話番号などの個人情報は記入しないでください。
  • この記入欄からいただいたご意見には回答できません。
  • 回答が必要な内容はご意見・お問い合わせからお願いします。

集計結果を見る

ページトップに戻る