展示案内
館内では3つのテーマによる展示を行っています。
絵本展示室「見る・知る・感じる 絵本展」
絵本を通して天文への興味を広げる体験型の企画展示です。展示内容は1年ごとに変わります。

現在開催中の企画展示
見る・知る・感じる 絵本展「星と光」
夜になり、ふと空を見上げて、星を見つける。
白っぽい光、だいだい色の光、目がなれてくると、小さな星もあちこちに見えてきます。
空の向こう、遠い宇宙にはいったいいくつの星があるのでしょう?
何年も何千年も宇宙を旅してわたしたちにとどく星の光。
光はとても速いのですが、それでも時間がかかります。
いまわたしたちが見ている星の光は、ずいぶん前に星を出発した光です。
大昔から人々は星空を見ておはなしをつくり、想像をめぐらせてきました。
季節や時間によって見え方のちがう星は、わたしたちの生活に役立つ光でした。
いまは技術が進み、研究者たちは大きな望遠鏡や衛星でいろいろな種類の星の光を見ています。
星の光は宇宙のなぞをとく手がかりなのです。
いまも宇宙のどこかでひかっている星たち。
今日の夜、星を見てみませんか?
これまでの企画展示
- 2024年度「はじまり」
- 2023年度「水のある星」
- 2022年度「みえないけどある? ここに 宇宙に」
- 2021年度「宇宙のとちゅう いま・むかし・みらい」
- 2020年度「宇宙のいのち」
- 2019年度「宇宙とつながる」
- 2018年度「月への旅」
- 2017年度「もののもと ぼく・わたしのできるまで」
- 2016年度「暦 かぞえるくらし」
- 2015年度「どう うごく?おちる ころがる」
- 2014年度「絵本と宇宙 ひろくて とおくて はてしない」
- 2013年度「ほしと星座」
- 2012年度「宇宙で いきてる」
- 2011年度「おひさま いっぱい」
- 2010年度「おおきな地球 ちいさな地球」
- 2009年度「月とおつきさま」
回廊ギャラリー「公募絵本原画展」
星と森と絵本の家で公募した「天体」や「宇宙」をテーマに描かれた絵本の原画を展示しています。
第12回三鷹市星と森と絵本の家回廊ギャラリー展示絵本作品公募(募集期間:令和7年4月1日から4月15日まで)は、 63点の応募をいただき、6作品が入選しました。入賞作品は7月より、順次展示しています。

現在開催中の回廊ギャラリー展示
- 『星のかおりにつつまれて』(作: セキユキナ)
令和7年7月7日 (月) から 9月29日 (月) まで
入賞作品と原画展示スケジュール
- 最優秀賞
- 『星のかおりにつつまれて』 セキユキナ 作 (神奈川県)
展示期間: 2025年7月7日 (月) から9月29日 (月) まで - 優秀作
- 『よるのおふろ』 新谷 直子 作 (東京都)
展示期間: 2025年10月1日 (水) から12月8日 (月) まで - 『ちびちゃいのおしゃべり <てんたい>』 このはな れん 作 (富山県)
展示期間: 2025年12月10日 (水) から2026年2月16日 (月) まで - 佳作
- 『つきのねーねと ちきゅうのぼく』 かくさん 作 (埼玉県)
展示期間: 2026年2月18日 (水) から3月30日 (月) まで - 『雀と飴玉の月』 伊藤 祥吾 作 (愛知県)
展示期間: 2026年4月1日 (水) から5月11日 (月) まで - 『ほしあかり』 トラコ 作 (千葉県)
展示期間: 2026年5月13日 (水) から6月22日 (月) まで
建築展示室「旧1号官舎の建築」
今から100年以上前の設計図や、解体するときに見つかった部材などその古いすがたを伝えています。

旧1号官舎とは
明治21(1888)年に発足した東京天文台(現・国立天文台)は、現在の東京タワーの近く麻布区飯倉の地にありました。土地の広さが十分ではなくなり、また都市の明かりのため観測がしづらくなり、観測条件のよい北多摩郡三鷹村に移転することとなりました。
明治末期に10万坪近い土地を購入し、大正13(1924)年に移転するまでの間に順次施設が建てられましたが、旧1号官舎は、なかでも初期のもので、大正4年(1915年)に高等官官舎として建設されました。建坪55坪以上(184平方メートル)で、書生部屋、女中部屋、書斎、客間などがある立派な建物でした。天文台内にあった43号までの官舎は、老朽化のため平成16年にすべて取り壊されましたが、旧1号官舎のみは文化財としての価値があるとして取り壊されず残されていました。
星と森と絵本の家として整備するにあたり、外観及び「主玄関」「書斎」「客間」「次の間」の内装を建設当時の姿に復元するとともに、現在の建築基準法に適合した耐震化を行い、平成21年5月に「三鷹市登録有形文化財第1号」に指定されました。