展示案内

館内では3つのテーマによる展示を行っています。

絵本展示室「見る・知る・感じる 絵本展」

絵本を通して天文への興味を広げる体験型の企画展示です。展示内容は1年ごとに変わります。

写真:絵本展示室

現在開催中の企画展示

見る・知る・感じる 絵本展「みえないけどある? ここに 宇宙に」

ここにみえないものがあります。
たとえば空気。わたしたちはいつも空気のなかにいて、呼吸をしています。
空気はみえないし、つかめないけれど、なくてはならないものです。
たとえば微生物。たくさんの種類が、わたしたちのみえないところではたらき、
地球をいまのすがたにしています。
微生物がいなくなったらなにがおこるのか、じつのところはわかっていません。

目にみえないせかいには なにがあるのでしょう?
みえないものは、想像力をかきたてます。なんだかよくわからないから、こわいと感じることもあります。
でも人間は知りたがりです。さわる、きく、においをかぐ、からだのいろいろなところを使って、
せかいを知ろうとします。
みえないもの、未知のものについて考えをめぐらし、たしかめる方法をさぐり、ついには新しい発見をします。

宇宙にはまだみえていないものがたくさんあります。そしてみえないものもたくさんあります。
夜空のとおいところで光る月や星をみて、それがいったいなんなのか、その向こうはどうなっているのかを
知ろうとして人間は道具を作り、観測をはじめました。
そしてわたしたちは今、人間の目にはみえない電波をも使って、みえない宇宙をのぞいています。

知りたがりのわたしたち、みえないせかいが自分たちとどう関係しているのか、ちょっとさぐってみませんか?

これまでの企画展示

星と森と絵本の家で公募した「天体」や「宇宙」をテーマに描かれた絵本の原画を展示しています。

第9回三鷹市星と森と絵本の家回廊ギャラリー展示絵本作品公募(募集期間:令和4年4月1日から4月15日まで)は、43点の応募をいただき、6作品が入選しました。入賞作品は7月より、順次展示しています。

写真:回廊ギャラリー

現在開催中の回廊ギャラリー展示

  • 『おそらスープ』(作:いしい あやこ)

会期:令和5年2月12日(日曜日)から4月10日(月曜日)まで

入賞作品と原画展示スケジュール

最優秀賞
『シリウスまでさんぽ』 Miyuki SK(ドイツ ヘッセン州)
 令和5年4月12日(水曜日)から6月30日(金曜日)まで
優秀作
『ほしをつくるしま』 服部 奈々子(東京都小金井市)
 令和4年11月30日(水曜日)から令和5年2月11日(土曜日)まで
優秀作
『おそらスープ』 いしい あやこ(千葉県習志野市)
 令和5年2月12日(日曜日)から4月10日(月曜日)まで
佳作
『ゆらゆら』 サカキヤヨイ(神奈川県横浜市)
 令和4年7月7日(木曜日)から8月22日(月曜日)まで
佳作
『おほしのかけら』 小谷野 晃(東京都日野市)
 令和4年8月24日(水曜日)から10月10日(月曜日)まで
佳作
『変わった石』 岩井 千暁(山形県山形市)
 令和4年10月12日(水曜日)から11月28日(月曜日)まで

建築展示室「旧1号官舎の建築」

今から100年以上前の設計図や、解体するときに見つかった部材などその古いすがたを伝えています。

写真:建築展示室

旧1号官舎とは

明治21(1888)年に発足した東京天文台(現・国立天文台)は、現在の東京タワーの近く麻布区飯倉の地にありました。土地の広さが十分ではなくなり、また都市の明かりのため観測がしづらくなり、観測条件のよい北多摩郡三鷹村に移転することとなりました。

明治末期に10万坪近い土地を購入し、大正13(1924)年に移転するまでの間に順次施設が建てられましたが、旧1号官舎は、なかでも初期のもので、大正4年(1915年)に高等官官舎として建設されました。建坪55坪以上(184平方メートル)で、書生部屋、女中部屋、書斎、客間などがある立派な建物でした。天文台内にあった43号までの官舎は、老朽化のため平成16年にすべて取り壊されましたが、旧1号官舎のみは文化財としての価値があるとして取り壊されず残されていました。

星と森と絵本の家として整備するにあたり、外観及び「主玄関」「書斎」「客間」「次の間」の内装を建設当時の姿に復元するとともに、現在の建築基準法に適合した耐震化を行い、平成21年5月に「三鷹市登録有形文化財第1号」に指定されました。