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平成23年第2回教育委員会定例会会議録(3)

作成・発信部署:教育委員会 総務課

公開日:2011年9月3日 最終更新日:2011年9月3日

平成23年第2回教育委員会定例会

日程第2 議案第5号 平成23年度基本方針の承認について(3)

河野委員

 もう一つよろしいでしょうか。この対照表の4ページにある記載がちょっと私よくわからないものですから説明をいただきたいんですけれども、左側の平成23年度基本方針の3段目ですか、「さらに、平成23年度より5地域に広がる教育支援学級(固定制)において、小・中一貫による指導内容の充実を図るとともに、各学園における教育支援学級(固定制・通級制)のセンター的機能を推進する。」と書いてあるんですけれども、これ内容が少し理解しにくいものですから、もう少し詳しく説明していただけますか。

内野学務課長

 学務課長の内野です。今、表現がわかりにくいということでしたので少し検討してみますけれども、意味としては、今年、補正予算と、それから当初予算の関係で七中と五中に教育支援学級を設置しました。これで固定制が小学校に五つの学校、中学校も五つの学校になります。それぞれみんな同じ学園内に小学校一つ、中学校一つが設置されました。三鷹には7学園あるんですけれども、今、固定制の小・中が五つの学園に設置されています。そういう意味で、23年度からは三鷹を大きく五つの地域に分けた教育支援学級の小・中一貫が実現することになります。
 ですから、通常級は七つのエリアですけれども、そのエリアとは若干区分けが違いますけれども、小学校の固定制に通っている子は同じ学園内の中学校の教育支援学級に進めるということです。今までですと、例えば東台小学校にくすの木というのがありますけれども、本来でしたら同じ学園内ですと第五中学校になりますけれども、第五中学校には固定制の教育支援学級がございませんでしたので一中に進んでいたんですね。それが今回、五中、七中に整備されることによって、五つある小学校の固定の教育支援学級に通っている子は、ふだんから小・中の交流のある同じ学園の中学校の固定制の支援学級に進むことができるようになったんです。ですから、こちらも9年間を通した支援が実現できるということで、このような表現になっているということです。

河野委員

 わかりました。そういうことなんですね。

貝ノ瀬教育長

 今はなっていませんけれども、理想としては、七つ学園全部に障がいのある子どもたちの学級、それから通っても行けるような学級とか、それから発達障がいの学級、でも通常の子どもたちの勉強のクラスもある、そういうふうにある程度完結できるような、そういうのが理想だなということで、学園ごとに一つのまとまりとしてやっていく。今まではあちこちに離れてぽつんぽつんとありましたから遠くまで通ったりしなきゃいけなかったんだけれども、同じ学園の中で全部完結できるようにしたらいいねという。そうすると通常の子だけでなくて、障がいのある子たちだって小・中一貫の恩恵を受けられるんじゃないかということですよね。それを目指そうということです。

河野委員

 わかりました。

内野学務課長

 表現のほうはもう少し、いい表現がありましたらちょっと工夫してみます。

秋山委員長

 ほかにありますでしょうか。
 私も質問させてください。4ページの同じ部分なんですけれども、「総合教育相談室における相談及び支援の充実を図り、」と書いてありますけれども、普通、相談と支援は分けない書き方をよくすると思いますが、ここは分けてあるのに何か意味があるのかということ。
 それから、「家庭支援が必要な児童・生徒」というのがここで初めて出てきたんですが、この家庭支援がここに出てくるほど、現在、必要なお子さんたちがふえて問題となっているのかという点。
 それから、「小・中一貫による指導内容の充実を図る」ということは、これからぜひ目指していただきたいんですが、教育課程はどんなふうにお考えなのか。
 この3点、ちょっと教えてください。

内野学務課長

 最初の2点について私から。相談と支援、今までは分けていなかったのではないかということですけれども、総合教育相談室の事業は、具体的に言いますと教育相談員が訪問するのではなくて、向こうから来る相談、これは教育相談ということで純粋にやっております。教育相談員が現在4人おりまして、スクールソーシャルワーカーも含めますと5人ですけれども、どちらかというと待ちの相談。それから、一方、教育支援というふうに分けましたのは、相談だけではなくて、今言いましたような家庭支援が必要なもの、それから児童・生徒さんの障がいに基づくようなものでふだんのいろいろな支援が必要なもの、こちらにはスクールカウンセラー、学習指導員、スクールソーシャルワーカー、それから就学相談なども教育支援に結びついていきますので、大きく相談と支援の充実を図りという表現にいたしました。

貝ノ瀬教育長

 介助員も入るかな。

内野学務課長

 そうですね、介助員も入りますね。
 あと、家庭支援が必要な児童・生徒、これは22年度までの表現ですと代表的なもので言えばスクールソーシャルワーカーが、児童・生徒だけではなくて、その背景にある家庭、保護者の問題ですとか、そういうところのものがかなり多くなっておりますので、福祉、それから医療と連携して家庭支援が必要となっているケースがかなりふえております。こちらにスクールソーシャルワーカーがかなり機能しておりまして、そのことを強調したといいいますか、そのことがありますので、家庭支援というのはぜひ入れていきたいなと。子どもだけではなくてという意味で入れさせてもらいました。

松野指導課長

 お尋ねの教育支援学級における指導の充実という部分についてですけれども、現在、ちょうど来年度の教育課程の届け出のための事前相談等を指導課で行っております。これは通常の学級も教育支援学級も同じなんですけれども、学園として一体感のある教育課程を組むということが大きな目標となっておりますので、その学園3校ないしは4校の先生方が同時に相談に来ていただいて、この学園の中はこういった流れで指導していきますというようなことで、今、指導しているところでございます。
 教育支援学級につきましても、小学校の学級から中学校の学級への小・中一貫による一体的な連続した指導ができるような教育課程が組めるように、今後また指導してまいりますけれども、五中、七中についてはまだ子どもがいないような状態ですので、今後また子どもたちが通い始めてから修正を加えながら指導していきたいと思っております。

秋山委員長

 ありがとうございます。相談と支援の言葉の使い方だと思うんですけれども、普通、相談を受けたら支援までするんじゃないかと一般的には考えるので、相談と支援がなぜ別々になっているのかが一般的には三鷹市の教育委員会の独自な使い方として受けとめるのかなと思ったもので質問しました。
 あと何かありませんでしょうか。

寺木委員

 今の部分、たくさんご意見が出ましたので、先ほど教育長のお話で全中学校区に支援学級ができることが理想であると。私も本当にそう思います。それは今後あと何年ぐらいとか、何かそういう予定や計画がおありなのでしょうか。

貝ノ瀬教育長

 できるだけ早い時期にそういうふうにできればいいと思っていますので、なおさらのこと、こういう基本方針とか教育ビジョンとか事業計画にそういうものを位置づけて、そしてそれを目指すことを明確にすることが、結果的には財政当局を動かしていくことになると思うんですが、結局それをやるとお金の問題になってきますので、大事なことだということは福祉関係者だけじゃなくてみんなわかっているんです。だけれども、やはり先立つものがないということもありますので、そういう意味では必ず来年まで、再来年までというわけにはいかないので、財政状況を見ながらということになると思いますけれどもね。できるだけ努力していきたいというところですね。

寺木委員

 わかりました。ありがとうございます。

藤川教育部長

 今、教育長が言ってくださったことにつけ加えるとすれば、五中だとか七中だとか、そんなにまだ生徒さんはいないんですよね。結構偏在があります。教育効果を上げるためには、ある程度生徒さんがいたほうがむしろお互い刺激し合ってという面もありますので、適正規模がどのぐらいなのかというのもあります。学園ごとにまとまった場合、それがどうなのかという条件が一つ。あと、国のほうでインクルーシブ教育ということで、この辺の教育システムに手を入れようかということで、今いろいろ検討しています。それによっては教育支援のあり方自体を相当変えなきゃいけない事態も予想されるものですから、その辺はよく見極めた上で、三鷹市がせっかくやっても、システムが変わってしまったらまたそれに合わせて変わらなきゃいけないということもありますので、その辺もよく見ながら、方向性としてはおっしゃるとおりなんですけれども、そういう条件を見ながら工夫していきたいなと思います。

寺木委員

 よくわかりました。ありがとうございます。

秋山委員長

 あともう1点、5ページなんですけれども、幼稚園・保育園と小学校との連携のところで、「各小学校を中心とした」というふうに「各小学校」に変更していただいたと思います。この各小学校と幼稚園、保育園が連携するのは現在もやっているんですけれども、学園の中でこの小学校はこういう連携をしている、学園の中でこの小学校はこういう連携をしているとなると、ちょっと違いが出てきているんですね。やっぱり幼・保・小が連携するときにも学園という意識づけもやっていただきたいなと思うんです。そうすると小学校の先生同士で幼・保・小連携はこういうふうにしているんだというような情報交換なりをしていって、似たような同じような連携をしていただけるといいなと思います。例えば、あそこの小学校は夏休みに保育園に来てくれるよ、あら、うちはそんなことなかったわよというようなことが現場では生じているので、学園として同じような連携をしていただけると助かるなと思います。
 以上です。
 あとはほかにありますでしょうか。
 ほかにご質問、ご意見などがなければ、採決いたします。
 議案第5号 平成23年度基本方針の承認については、ただいまご審議いただいた点を踏まえて若干の手直しを含むことで可決することにご異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

秋山委員長

 それでは、本件は若干の手直しを含めて原案のとおり可決されました。

日程第3 議案第6号 三鷹市立学校設置条例の一部改正の申出について

秋山委員長

 それでは、日程第3 議案第6号を議題といたします。

( 書記朗読 )

秋山委員長

 提案理由の説明をお願いいたします。

内野学務課長

 それでは、三鷹市立学校設置条例の一部を改正する条例について、議案第6号ですね、ご説明いたします。
 具体的に19ページの条例の新旧対照表をごらんいただきたいと思います。附則第1、2、3、4、5項とありますけれども、その第5項のところです。改正前が、平成20年10月20日から平成23年8月31日までの間に限り、別表第1三鷹市立東台小学校の項の規定については、住所を「中原二丁目13番12号」とすると、これは今、仮校舎があるところの住所のことでございます。今回改正しますのは、当初、夏休み中に引っ越しをして新学期の今年23年9月1日から新校舎で授業をする予定でしたけれども、工事が早まりまして今年の大型連休に引っ越しをするということでございます。具体的には5月3日火曜日から金曜日の4日間で引っ越しをする予定になっております。それで7日土曜日、8日日曜日がありますので、その8日までが旧校舎、仮設校舎の住所にしておいて、5月9日からはもとの別表にある住所になりますという改正内容でございます。工事が当初予定していたよりも早く終わることによる日付けの改正でございます。

秋山委員長

 以上で提案理由の説明は終わりました。委員の皆様の質疑をお願いいたします。
 ご質問、ご意見などがなければ、採決いたします。
 議案第6号 三鷹市立学校設置条例の一部改正の申出については、原案のとおり可決することにご異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

秋山委員長

 ご異議なしと認めます。本件は原案のとおり可決されました。

日程第4 議案第7号 三鷹市立学校施設の開放に関する条例の一部改正の申出について

秋山委員長

 次に、日程第4 議案第7号を議題といたします。

( 書記朗読 )

秋山委員長

 提案理由の説明をお願いいたします。

柳川スポーツ振興課長

 それでは、スポーツ振興課から提案理由を説明させていただきます。22ページをごらんいただければと思います。
 三鷹市立学校施設の開放に関する条例の一部を改正する条例であります。今回提案します学校施設の開放につきましては、建替えを行っております体育館につきまして市民の開放について順次有料化を図るものでございます。今回提案します施設は、平成23年5月31日に工事が完了します市立第五中学校の体育館であります。
 23ページ、24ページをごらんいただければと思います。こちらには第1号としまして市立高山小学校、市立第二中学校以下第2号、第3号と既に有料で開放している体育館の使用料、使用区分を提示しております。
 続きまして25ページをごらんいただければと思います。今回建替えております市立第五中学校の体育館の有料化について提案するものでございます。体育館としまして、この使用区分、使用料を定めるものでございます。金額、区分につきましては、従来開放している施設と同様となっております。
 すみません、もう一度22ページにお戻りいただければと思います。そのほか別表第2号中にあります一部規定の整理を行っておるところでございますが、この条例の施行日でございますけれども、開放のための準備とか市民への周知というのもございますので、平成23年7月1日から施行することにしております。
 説明については以上でございます。よろしくお願いします。

秋山委員長

 以上で提案理由の説明は終わりました。委員の皆様には質疑をお願いいたします。

寺木委員

 とても基本的な質問で申しわけございませんが、この使用料はどこに入るお金なんでしょうか。

柳川スポーツ振興課長

 この使用料は歳入で、体育館とかグランドとかの体育施設関係の使用料ということで歳入に一括して三鷹市のほうに入ってまいります。

寺木委員

 三鷹市のほうにですね。

柳川スポーツ振興課長

 三鷹市の歳入です。

寺木委員

 学校にではないのですね。

柳川スポーツ振興課長

 そうです。学校ではありません。

寺木委員

 わかりました。どうもありがとうございます。

秋山委員長

 ほかにご質問、ご意見がなければ、採決いたします。
 議案第7号 三鷹市立学校施設の開放に関する条例の一部改正の申出については、原案のとおり可決することにご異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

秋山委員長

 ご異議なしと認めます。本件は原案のとおり可決されました。

平成23年第2回教育委員会定例会(4)」へ続く

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