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平成27年第4回教育委員会定例会会議録(4)

作成・発信部署:教育委員会 総務課

公開日:2015年7月29日 最終更新日:2015年7月31日

平成27年第4回教育委員会定例会会議録

日程第3 教育長報告

角田委員長

 総合スポーツセンター。

向井総合スポーツセンター建設推進室総務担当課長

 私からは、新川防災公園・多機能複合施設(仮称)につきまして、若干報告をさせていただきます。行事実績・予定には記載がございませんけれども、まず建設工事はおかげさまで非常に順調に進んでおりまして、先月3月末現在でスポーツ施設部分の基礎躯体工事はおおむね完了しております。竣工を100%としたときの出来高が約53%ということで、約半分ぐらいの進捗ということになっている状況でございます。
 次にお手元の資料から、新川防災公園・多機能複合施設(仮称)の管理運営計画(案)の概要について、少しお時間をいただき、ご報告させていただきます。カラー刷りの1ページから9ページまである資料でございます。この管理運営計画につきましては、これまで平成26年度の策定に向けて、さまざまな視点から検討を進めてまいりましたけれども、この計画につきましては、新施設における今後の事業展開における部分が多いことを鑑みまして、計画の正式な策定は新市長のもとで行うことといたしました。
 このことから、平成26年度は平成23年度に策定した管理運営方針をベースに、現時点までの検討を踏まえました管理運営の方向性を示す、お手元にございます管理運営計画(案)の概要を作成しまして、今日ご報告させていただくものでございます。今後は、本日の教育委員会での報告以降、スポーツや生涯学習などの関係審議会や団体等の皆様方にもご報告させていただきまして、そこでいただくご意見なども参考に、新市長のもとで管理運営計画を策定したいと考えています。
 では資料に基づき、順次ご説明させていただきます。まず初めに、本計画の全体の構成でございますけれども、27年度以降に策定する計画を想定いたしまして、全部で7章構成にしております。今日お示ししている計画案では、資料の1ページから9ページまで、その章立てをベースに、特にポイントとなる点について、この資料の中で説明を加えております。
 なお、本計画案において項目だけ記載しているものにつきましては、今後さらに検討を重ねまして、新しい体制のもとで内容を確定していくものもございますので、ご理解いただければと思います。
 まず、資料の1ページから3ページでございますが、ここは第1章、施設の概要になります。まず、大きな1の(1)では、施設整備の目標ということで大きく二つ、災害に強いまちづくりの拠点と、多様な機能が融合した元気創造拠点として整備していくことを記載いたしまして、(2)では施設整備の概要につきまして、既にご案内のとおり、施設の東側に防災公園、施設の西側に多機能複合施設を整備するといったことを記載しております。
 また、1ページの下から3ページの上まで、大きな2から3でございますけれども、ここでは、これまで広報などでも取り上げてまいりました防災公園やスポーツセンター、さらに多機能複合施設部分の主な機能や配置、また建物の主な特徴などを、図や完成イメージなどを用いて記載しております。なお、本計画案で表示しております施設の名称については、いずれも現在のところ、まだ仮称でございます。
 続いて3ページの上段からは、第2章、管理運営の目標と管理運営体制です。まず1の(1)では、管理運営の目標について大きく三つ、一つは市民交流の促進と施設利用の利便性の向上、二つ目に質を確保した安全・安心な施設サービスの提供、三つ目に効率的な管理運営の実現によるランニングコストの縮減というものを実現していくとしています。
 さらに(2)では、この施設の管理運営の基本的な考え方といたしまして、新施設が都市再生はもとより、コミュニティ創生や危機管理をはじめ、子どもや子育て支援の充実、また健康長寿社会の実現や、地域活性化につながる重要な施設であることを前提に、市民の皆様の市民力や、民学産公の協働力、さらに市役所の経営力など、三鷹市が持つさまざまな資源を総動員して管理運営を続けていくということを、ここでうたっております。さらに、この取り組みを進めていくためには、高い水準の企画力や実行力、さらに調整力を有した運営体制を構築できるよう、今後さらなる検討を進めていくことをここで記載しております。
 次に3ページの下、大きな2では、管理運営体制について記載しています。(1)では管理運営の体制づくりの視点として、本施設では指定管理者制度または業務委託を導入いたしまして、施設の相互連携や市民参加と協働を推進しながら、最適な管理運営体制を構築することを記載しておりまして、4ページの上段の表では、各施設の業務分担について説明しています。
 まず、施設の業務分担については、表の中でグレーの色がついている部分ですけれども、施設全体に共通する維持管理や総合受付、また施設貸し出しに係る業務については、指定管理者または業務委託により行うこととしています。また、事業の実施までを含めた運営面については、スポーツセンター、生涯学習センター、公園施設部分については指定管理者または業務委託、また福祉センター部分につきましては社会福祉協議会が運営を行いまして、それ以外は基本的に市の直営としております。
 なお、平成23年度に策定した管理運営方針では、施設全体に共通するいろいろな業務については、原則指定管理者が行うことを記載しておりましたけれども、本計画案では指定管理者制度ありきではなく、各施設の特性や業務の内容を踏まえて、指定管理者または業務委託制度の活用を視野に入れて、今後さらに検討を重ねて、最適な業務区分、運営形態を詰めていきたいと考えております。
 4ページの中ほどからは第3章、施設の管理運営に関する基本事項です。ここではまず、施設の休館日・開館時間について述べておりますけれども、現在、対象施設の現状といたしまして、各施設の休館日や開館時間がばらばらな状況であることを踏まえまして、それを新施設では統一いたしまして、さらに開館日・開館時間も拡充していくことを基本といたしまして、4ページの下の表のように、休館日・開館時間を具体的に示しています。
 現行との主な変更点について触れておきますと、まずスポーツセンターと生涯学習センターについては、現在週1回お休みのところを、新施設では月1回の休みに改めること。また生涯学習センターの休館日については、現在水曜日でございますけれども、月曜日に改めることとしています。さらに、スポーツセンター、生涯学習センターなどの諸室の貸し出しについては、いずれも終了時間を午後10時までということに改めるとしています。
 次に5ページをごらんください。ここからは、諸室の貸し出しについて記載しています。ここでは貸し出し対象の諸室について、団体やグループに対して貸し出しを行うとともに、スポーツセンターではさらに個人開放を行っていくこと。また、掲載している表では、スポーツセンターや福祉センター、生涯学習センターの諸室の貸し出しのほか、子ども発達支援センターの体育室や保健センターの講堂についても、平日の夜や土曜日などについても施設の有効利用の観点から貸し出しを行っていくことを記載しています。
 5ページの(3)から7ページにかけては、スポーツ関係の諸室や学習室、会議室などの貸し出しについて、表を使って、主な用途による諸室の利用想定や利用時間区分などを記載しています。特に諸室の利用想定といたしましては、アリーナやプールなど、新しいスポーツセンターでは個人や家族、友人などの少人数による利用が可能となるよう運用を行いまして、個人利用の充実を図っていきたいと考えております。なお、生涯学習センター部分については、基本的に現在の用途を継続していく予定です。
 さらに、諸室の貸し出しに係る利用時間区分についてですけれども、これはプールを除きまして、準備、片づけを含めて3時間ごとの利用時間を統一して設定しています。プールにつきましては、近隣市も調べたところでございますが、3時間では水泳などを行うには幾分長いということから、2時間で1枠としています。そして、夜の時間の21時から22時を1時間1枠としておりますけれども、この枠につきましては、仕事を終えてからの社会人の方の利用を見込みまして、前の枠からの延長枠的なものとして想定し、設定しているところでございます。いずれにいたしましても、諸室の貸し出しにつきましては、新しいスポーツ施設も現在よりも規模が大きくなりますし、新しい施設全体の利用時間も現在より拡充されることから、多くの市民の皆様方に使っていただけるよう運営していきたいと考えています。
 さらに、8ページをごらんください。(5)では、利用料金についての基本的な考え方を記載しています。ここでは施設の貸し出しに当たり、受益者負担の原則によって適切な料金を徴収していくこと、また諸室の利用料金の設定に当たっては、現行料金にとらわれずに、現在無料の施設についても有料化について検討を行いまして、近隣自治体の料金なども参考にして、今後料金設定をしていくことを記載しています。
 8ページの中ほどからは、第4章、複合施設の特性を踏まえた管理運営ということで、まず、施設利用のためのサポートということで、施設利用者の利便性を高める取り組みとして、総合受付を設置することや、ICTの活用を図ること、また保育室の設置ということで、生涯学習講座やスポーツ教室の開催時など、施設全体の共用のものとして、保育室を設置することを記載しているところでございます。
 次に2では、施設間の連携による事業の展開ということで、スポーツと健康づくりの連携、またハピネスセンターや保健センターとの連携による、子どもの発達・発育に関する業務の充実といった事業連携の視点を記載することとしています。
 さらに、施設の安全管理の取り組み、大きな3では、施設の警備体制について、警備担当による巡回や防犯カメラなどによる機械警備などと併用しながら、施設全体の安全性を確保いたしまして、最適なセキュリティー環境を構築することを記載しております。
 続いて8ページの下からは第5章で、災害時における機能転換ということで、本計画では項目のみを列挙しておりますけれども、今後策定する計画の中では、災害時における施設の機能転換の基本的な考え方や、災害時の具体的な機能などもここで記載して、災害用トイレとか、かまどベンチ、さらに防災設備やライフラインの確保などについての記載をしたいと考えております。
 最後に資料の9ページでございますけれども、これは本計画のポイントになりますが、第6章の施設のランニングコストを記載しております。施設のランニングコストにつきましては、施設全体の総ランニングコストについて、ここの資料にございますように、維持管理にかかる費用と事業運営にかかる費用があると認識しておりますけれども、本計画案では施設にかかる設備管理や保守点検、また警備や清掃などのほか、光熱水費などで構成されます維持管理費について試算をしております。ここでは施設ごとの内訳を記載しておりますけれども、合計で3億4,000万円余と見込んでいるところでございます。
 一方、各施設で実施します各種事業の運営や、また事務事業を行う上での人件費などで構成される事業運営費につきましては、今後、指定管理者制度や業務委託などによる管理運営の体制のあり方を検討することとあわせまして試算を行いまして、適宜明らかにしてまいりたいと考えております。
 最後に第7章、今後の検討課題でございますけれども、ここに挙げております六つを主な課題といたしまして、今後は管理運営体制や、各施設で展開する具体的な事業の検討、また施設の年間利用者数や利用料金減免などについて、さらに災害時の運営や、施設にかかる総ランニングコストの試算などについて、今後新しい体制のもと、さらなる検討を重ねてまいりたいと考えております。
 説明は以上でございます。

角田委員長

 ありがとうございました。
 続きまして、社会教育会館、お願いします。

新名社会教育会館長

 社会教育会館でございます。24ページ及び25ページをごらんください。
 まず実績でございますが、こちら24ページに記載のとおりでございます。
 予定でございます。25ページになりますが、4月13日から、本年度、平成27年度の市民大学事業の年度当初の募集を、本館と東館、西館、一斉に行うところでございます。この募集につきましては、みたかの教育の4月12日号で募集案内をさせていただくほか、市のホームページなどでも広く募集記事を設けているところでございます。
 社会教育会館は以上でございます。

角田委員長

 ありがとうございました。
 図書館、お願いします。

宇山図書館担当部長

 図書館実績、26ページですが、26年度ずっと行ってきました開館50周年記念事業は3月までということで、2月3日から4月5日までの期間で、ずっと図書館に残したい本の募集と、3月17日の国会図書館見学、そして3月28日にクロージング・イベントということで、図書館未来会議を開催いたしました。
 図書館未来会議は、ワークショップやゲームを取り入れながら、これからの図書館のことをみんなで話し合おうという機会で、実際参加は20人弱で、あまり多くなかったのですけれども、図書館サポーターですとか、みたかとしょかん図書部!の中高生ですとか、図書館協議会の方なども参加されて、これからの図書館について、あるいはその可能性についてということで、さまざまな話し合いをしました。中では、コミュニケーションや交流の場としての図書館であるとか、あるいはいろいろな楽しみがあって居心地のいい場所としての図書館ということが、この未来会議の場では非常に多く出されていました。
 それから、29日日曜日には、春のガーデンカフェを本館でやりましたけれども、これは図書館フェスタを50周年で昨年秋にやったときに、三鷹図書館の中庭、ふだん使っていないところに、テーブルやパラソルを出してジャズを楽しむという企画が大変好評だったということで、図書館サポーターの方たちが、これから少し継続的にそういうことをやっていきたいということで、その第1回として、桜の咲く時期に開催したものです。テーブルを出してジャズを聞くということをやりました。
 それから27ページ、予定ですけれども、例年やっているものですけれど、小学生向けの推薦図書リストを小学校に配付し、あわせてその展示を館内で、全館で行います。
 それから4月18日に、募集してきた50冊、ずっと図書館に残したい50冊の本を選ぶワークショップを、編集者、書評家で著名な松田哲夫さんをアドバイザーに迎えて開催する予定です。
 図書館は以上です。

角田委員長

 ありがとうございました。
 以上で報告は終わりました。委員の皆様の質疑をお願いいたします。
 私からよろしいでしょうか。新川防災公園・多機能複合施設の件です。現在の工事の状況が53%、大変順調だと認識しておりますが、完成してからの大きな問題があると思います。資料の4ページに、ここで指定管理者ないしは委託事業者という形を考えていらっしゃいますが、これだけの施設ですと、ある程度事前に声かけといいますか、そういったことはある程度、構想というのがあるのでしょうか。どういったところに、場合によっては受託していただくようなことは考えていらっしゃるのですか。
 お願いします。

向井総合スポーツセンター建設推進室総務担当課長

 まだ具体的に考えて当たっているわけではございませんけれども、民間のノウハウを活用したいという思いもありますので、例えばスポーツ施設に関しては、さまざまなところでスポーツを扱っているような業者もございますので、そういうところからのアドバイスなどをいただくことは想定しています。ただ、まだ具体的にどこの業者ということで当たっていくことはしておりません。

角田委員長

 あともう1点よろしいでしょうか。この施設、複合施設として、三鷹市にとっては非常に重要な施設だと思っているのですね。今、だんだん具体的なことが出ておりますが、問題は、ここを市民の人が使ってくれるということが一番のポイントだと思うのですね。そうすると、ここへ集まってくるための足ですよね。動ける方は自転車に乗っても来られますが、お年寄りの方が来る場合には、バス網といいますか、それがきちんと充実することが必要だと思うのですが、その辺はどうでしょう。各バス会社等を含めまして、検討は十分進んでいるのでしょうか。

向井総合スポーツセンター建設推進室総務担当課長

 非常に重要な視点だと思っています。より多くの市民の方々に、三鷹市全体の地域から来ていただきたいと思っておりますので、今現在、アクセスの向上ということで、コミュニティバスの乗り入れなども検討しております。市長部局でワーキンググループをつくっておりますけれども、関係部署とも連携いたしまして、そういったアクセス向上に向けた取り組みもあわせて検討していきたいと考えております。

角田委員長

 夜10時まで開くと非常に利便性が向上すると思うのですが、逆にそうしますと、遅い時間に帰るとか、そういった足の確保が非常に重要ではないかと思いますので、ぜひご検討いただきたい。

向井総合スポーツセンター建設推進室総務担当課長

 はい。

角田委員長

 ありがとうございました。
 ほかにご質問等、ご意見あればいただきたいと思います。いかがでしょうか。
 貝ノ瀬委員、どうぞ。

貝ノ瀬委員

 向井課長から報告があった件ですけれど、複合施設なので、いろいろな施設が入る中で、教育関係で生涯学習施設も入りますよね。そうすると、市民サービスを向上させることはもちろん重要なことだけれども、同時に、さっき議論した教育の事業計画の中で、例えば生涯学習の、さっきも話題になった理念がありましたよね。だから、そこが重なってくるわけですよね。つまり、複合施設の中の、少なくとも生涯学習関係のところは、生涯学習の理念と何らかの形でリンクしていなければならないわけですよね。
 そういうことになると、例えばいつでも、誰でも、どこでもということと、学び続けるということは、何を狙っているかというと、自律した市民、つまり、自己実現を果たしていけるような豊かな市民に育ってほしいという、そのためのいろいろな機会を与えましょう、またそのサービスを用意しましょうということなんだけれど、立派な施設が用意されれば自然にそうなるわけではない。自然現象ではないですよね。
 だから、資料にもあるように、3ページの(2)の「管理運営の基本的な考え方」のウになると思いますけれども、「高水準の『企画力』、『実行力』、『調整力』が必要とされます」ということと同時に、これはそれぞれの、少なくともうちの生涯学習関係の高水準の市民力育成につながるような運営体制を、工夫していく必要があるのではないかなと思うのですよね。ただ部屋だけ貸せば、立派な部屋だから自然に育つだろうとか、そういうものではないだろうと思います。
 三鷹の市民力をもっと高めていくような使われ方を、どう工夫するかということが重要ではないかと思います。それは図書館の問題でもあって、さっき図書館の報告に出ていましたように、図書館未来会議で議論されたということもありましたけれど、そこで、図書館であっても、公民館、社会教育会館であっても、みんな生涯学習の理念にどうつながっていくのか、どういうふうにしたら市民力がもっと上がって、豊かな、ほんとうに自律した市民力が育成されていくのかということと常にリンクされて、そしてどういう工夫ができるのかということが問われると思います。それは多分、何年たっても変わらないだろうと思うので、その辺のところを少しご議論いただければと。要望です。

向井総合スポーツセンター建設推進室総務担当課長

 はい。

角田委員長

 よろしいでしょうか。
 ほかにご質問、ご意見あればいただきたいと思います。いかがでしょう。よろしいですか。
 それでは、日程第3 教育長報告を終わります。
 以上をもちまして、平成27年第4回教育委員会定例会を閉会いたします。

午後 5時10分 閉会

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