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平成25年第3回教育委員会定例会会議録(2)

作成・発信部署:教育委員会 総務課

公開日:2013年7月10日 最終更新日:2013年7月12日

平成25年第3回教育委員会定例会会議録

日程第4 三鷹市立学校人財育成方針(案)について(協議)

貝ノ瀬委員長

 日程第4 三鷹市立学校人財育成方針(案)についてを議題といたします。
 初めに事務局から説明をお願いいたします。

松永指導課教育施策担当課長

 お手元の、三鷹市立学校人財育成方針(案)をごらんください。三鷹市教育ビジョン2022に基づく、三鷹市の市立小・中学校の教員の人財育成に関する、基本的な方針として策定するものでございます。小・中学校の教員に関しましては、東京都の都費負担教職員でありますので、東京都全体の教員の人財育成の方針に基づきまして、その中で、三鷹市の教員として身につけてもらいたい資質能力、具体的にどのような職務を通して、そのような力を身につけるのかといった、いわゆるキャリアパスといわれるものを明示させていただいたものでございます。これを通して、三鷹の先生方に、コミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育を担う先生として、このような力をつけていただきながら、ご活躍していただきたいという、人財育成方針の案を策定させていただきました。
 ポイントになりますのは、やはり三鷹市独自の求められる力。先ほどの協議会の中でも申し上げました、コミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育を担う教師として、身につけてもらいたい力、この辺を中心にしながら、東京都の教員として生涯にわたって学び続けていただくという仕組みを、整えてきたものでございます。
 特に13ページ以降に、それぞれの先生方の経験年数等に応じて、期待される役割と求められる能力、このような職務を、この時期に経験しながら力をつけていってもらいたいという、具体的なキャリアパスを明示させていただいたものでございます。具体的に、このような力をつけるという方法につきましては、各学校の、特に主幹教諭、主任教諭を中心にしながら、若手の先生を指導していくという、組織的なOJTの仕組みを整えていくことになります。実際の職務を通して能力を身につけるという仕組みを、三鷹市として明文化して、それに基づいて、先生方にお示ししたいということで、人財育成方針の案を策定いたしました。
 説明は以上です。

貝ノ瀬委員長

 以上で事務局からの説明は終わりました。委員の皆さんの質疑、ご意見をお願いいたします。
 確認しますけれども、目次が1ページにございます。そこを見ますと、1では方針を策定するに当たっての基本的な考え方を確認しています。2と3では、実際に身につけるべき力とキャリアパスということで、ダイレクトに、求められる教師の力がここで示されています。2と3あたりが、肝ということになりましょうか。4あたりは、人財を育成する上で、いろいろな力をつけていく中での、どちらかというと、いわば用語の解説に近いところがあります。当然、関係者は知っていることでありますけれども、再度、内容的に確認をするということです。例えばOJTについては、こうこう、このようなことであるなど。今後はどんな方向性だということが示されています。最後の5の項目は、先ほどの2、3にあった、身につけるべき力を、職制に応じて、より具体的にそれを解説して、役割を示した。このように受けとめてよろしいのでしょうか。
 そのようなことで、全体として、三鷹市としての人財の育成の方針を示したということですね。

河野委員

 キャリアパスを示すことに主眼があるのであれば、そこのところにもう少し重点を置く形で、今、委員長がおっしゃったような、東京都全体の人財育成方針との兼ね合いもあるでしょうけれども、三鷹の独自性を示すところはどこにあるのかということが、もう少し全体のめり張りの中でわかりやすくなることを、私個人としては希望します。それから、やはり先生でない方にとっては、具体的に、イメージとしてわかりにくいところがありますので、学校内だけで使われるのであれば、この形でいいのかもしれませんけれども、もし、先生以外の方にも示すような人財育成方針を立てられるのであれば、もう少し、それなりの配慮は必要ではないかという意見は申し述べておきます。

貝ノ瀬委員長

 ありがとうございました。基本的に、学校向けというか、教員向けではありましょうけれども、それ以外のところで、この方針を示していくことになれば、一定の解説といいますか、わかりやすさは求められるわけで、それはまた別途、そのときに考えていただくということと、今、ご意見にもありましたように、キャリアパスのモデルについては、実際に学校に届くことになれば、かみ砕いたものにしていったほうが、よりわかりやすいのではないかという貴重な提案がございましたので、その辺も留意していただくということでお願いしたいと思います。
 そのほかございますか。
 ほかにご質問、ご意見等がなければ、確認いたします。
 日程第4 三鷹市立学校人財育成方針(案)についてをご協議いただきましたが、ご了解いただけますでしょうか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

貝ノ瀬委員長

 本件につきましては、委員の皆様のご了解をいただいたものといたします。

日程第5 教育長報告

貝ノ瀬委員長

 引き続き、日程第5 教育長報告に入ります。報告をお願いします。

高部教育長

 お手元に、第1回市議会定例会の一般質問通告ということでお配りしております。3月議会が2月27日から3月28日まで開催されておりまして、まだ開催中でございますけれども、一般質問が先週ございましたので、概略をお話ししたいと思います。今回、質問者21人中16人が教育長にということで、一部、委員長にという質問もございまして、非常に盛りだくさんでしたので、簡潔にご紹介したいと思います。
 1番目、長島薫議員、民主党でございます。1点目が三鷹市の体罰への対策ということで、体罰の考え方、これまでの対策、保護者の一部には体罰を容認するような意識があるけれども、それについてどう考えるか、どう取り組むかということと、スポーツ団体についても、そういった体罰がないか、調査の必要があるのではないかというご質問でした。2点目が学校の給食におきます食物アレルギー対策でございまして、事故についてどのように報告が上がってきているかということ、エピペン研修をはじめとして、研修をどのように推進しているのか、将来的には調理室の専用スペースなり、専門職員が必要ではないか、いうご質問でございました。
 2番目、石原恒議員、民主党でございます。図書館における高齢者向けサービスについて、高齢者のニーズをどのように把握しているのか、現在行われている高齢者サービスはどの程度利用されているのか、今後の高齢者向けサービスのあり方をどう考えているのかというご質問でした。
 次に3番目、栗原健治議員、日本共産党でございます。この方の学校についてのご質問は、一番最後の部分で、難聴者支援ということで、児童の難聴に対する早期発見、早期支援をどのように行っているかというご質問でございました。これは定期健康診断の中で対応していることでございます。
 4番目の大城美幸議員、日本共産党でございます。この方は(3)の就学援助についてのご質問がありました。ご案内のように、生活保護基準が国において引き下げられるということで、その影響をどのように考えるのか、今の時点でどのように把握しているかということと、制度自体の周知、申請行為がやりやすいように取り組むべきではないかというご質問でした。
 5番目の岩田議員、日本共産党ですけれども、(3)の人口動向ということで、前回も議論にありましたけれども、児童・生徒数が一部の地域で増加しているということで、仮に100戸建てのマンションが建った場合には何人増えるのか。そのような試算をしているのかどうかというご質問でございました。
 次に6番目の嶋崎英治議員でございます。(4)の教育については、いじめにつきまして昨年7月に調査したわけですけれども、その後の経過と総括、どのように結果を活用しているかというご質問でした。また、体罰の現状と課題ということで、体罰への認識、国、東京都による調査の中身と、三鷹市教育委員会としてどう対応したかについて、部活への対応をどうやっているかというご質問がございました。最後に、憲法99条の認識について、市長とともに教育長の認識を聞かれました。
 8番目、野村羊子議員、にじ色のつばさでございます。全体に若者支援ということでございまして、(1)のウの、地域社会での居場所づくりということで、生涯学習施設、公民館等を活用できるのではないかというご意見、ご質問でした。
 9番目の土屋健一議員、自由民主クラブですけれども、今年の1月14日の雪の影響ということで、小・中学校について、どのような影響、対策、対応を行ったのかということが1点。もう一つが、中近東文化センターの一般公開が終了になるものですから、生涯学習プランとの関連と、研究発表会、小・中学校の見学等々、影響はどう考えるか、今後の対応をどうするかというご質問でした。
 11番目、渥美典尚議員、自由民主クラブでございます。これからのスポーツ振興ということで、スポーツ祭東京2013の閉会後、競技団体とどういった交流ができるのか、大会誘致のような計画はあるかどうかということでした。(2)が総合スポーツセンター(仮称)完成後の三鷹のスポーツ振興をどう考えていくのか、参加者の拡大やスポーツを取り入れた健康づくり、その点をどう考えるかということと、最後、東京オリンピック2020の開催について、市長、教育長はどのように期待しているかというご質問でした。
 12番目、伊東光則議員です。決断へのプロセスと市民の想いについてと、少し漠然としたご質問でしたけれども、決断のプロセス、根底にある考え方、何を重点に置いて決定しているのか、様々な市民の意見を聞く機会があるけれども、それをどのように実践しているのかというご質問でございました。
 13番目の後藤貴光議員、自由民主クラブでございます。防災教育についてということで、学校におきます防災教育はどのような訓練を行っているのか、画一的になっていないかどうか、地域との連携や保護者への防災対応力向上をどう図っているかというご質問でした。
 飛びまして、15番目の吉野和之議員でございます。全て教育長への質問ということでございまして、1点目が新政権の教育施策が今、いろいろ打ち出されておりますけれども、それについてどのように捉えているか、基本的な見解についてのご質問です。2点目が全国の学力テストということで、来年度から悉皆調査になるわけですけれども、そういった意義を積極的に捉えているのかどうか。それから結果の公表について、どのように対応していくのかというご質問です。3点目が心のノートということで、これまでの活用と、今後、再配布されることになったときに、それをどう生かしていくのかというご質問でした。4点目がいじめ対策ということでございまして、今、国において、貝ノ瀬委員長も構成委員である教育再生実行会議から、いじめ防止のための法制化が提言されておりますけれども、それを受けて、条例化については検討していないのかということや、あるいは道徳教育との関連、いじめをどのように考えるかということと、現在の道徳教育の現状と、今、打ち出されております、正規教科化についてどのような見解を持っているのかというご質問でした。
 飛びまして、18番目になります。粕谷稔議員、公明党でございます。この方は3の(2)学校教員のメンタルヘルスチェックについて、パソコンを利用した簡易なストレスチェックを導入する考えがあるかということですけれども、定期健康診断の中でもう既に導入されておりますので、そのようなお答えをしました。
 19番目、赤松大一議員。食物アレルギーはどのように対応しているかということで、配膳の際のチェック、あるいは食材を複数でチェックしているのかどうか、おかわりについての考え方、エピペン研修、保護者とどのような話し合いをしているのか、新たにここで対策会議を設ける必要があるのではないかというご質問でございました。
 20番目の緒方一郎議員、公明党でございます。教育の再生についてということで、教育再生実行会議の中身について、委員長に対する質問がございました。2番目の教育環境の改善ということで、いじめと体罰というものを総合的に考えて、いろいろな場面、放課後や登下校、メール等々で、そのようないじめが考えられるけれども、どのような現状であり、どのような対策を打っているのか。体罰につきましても、授業中に限らず、クラブ活動中に行われるものであったり、指導者も、嘱託や契約による指導者がいたり、あるいは身体的暴力に限らず言葉の暴力等々が考えられるので、そのような諸場面で、どのような現状であり、どのような対策を講じているかというご質問でした。
 最後に吉沼德人議員でございますが、一番最後のスポーツ競技指導ということで、スポーツ競技における体罰についての有無、あるいは実態調査等々の内容についてのご質問でございました。
 概略は以上でございます。

伊藤総務課長

 総務課です。19ページ、20ページをお開きいただきたいと思います。
 初めに19ページ、行事実績等報告ですが、記載のとおりでございます。
 20ページ、今後の予定ですけれども、本日、この後、教育委員会表彰を行います。お手元に別紙でお配りしておりますけれども、今回の教育委員会表彰、平成24年度の児童・生徒表彰ですが、個人18名、団体3組、計21組でございます。昨年度に比較して倍増しておりまして、今回、優秀な成績を残された方が多いということでございます。次に市議会文教委員会、3月7日あるいは8日になりますが、この中では、教育委員会の基本方針について、この後、ご報告させていただきます、市保有宿泊施設・校外学習施設のあり方の検討チームの報告書について、以上2点の行政報告をさせていただく予定となっております。
 また別冊ですけれども、お手元に、市保有宿泊施設・校外学習施設のあり方検討チームという報告書がありますので、ごらんいただきたいと思います。
 本件につきましては、既にチームの設置につきまして報告をさせていただいておりますけれども、平成24年3月に策定しました、行財政改革アクションプラン2022の中で、市保有宿泊施設のあり方の検討が課題に上がりまして、チームが設置されました。1ページをお開きいただきますと目次がございますけれども、そのチームの中では、1つは、左側にあります、三鷹市民保養所箱根みたか荘のあり方の検討。右側のページには、三鷹市川上郷自然の村のあり方の検討。以上、2つの宿泊施設につきまして、今後のあり方の検討を行った報告書でございます。
 教育委員会といたしましては、川上郷自然の村ですので、こちらのご報告をさせていただきます。目次のまま、概略をご説明させていただきますと、まず、施設の概要として、第1の4にありますけれども、施設の利用状況等の確認も行いました。どういった利用者の推移があるのか、利用者の特性はどのようになっているのかという調査を行いました。そうした基本を押さえつつ、第2といたしましては、管理運営経費の状況。今後どの程度、改修工事等で経費がかかっていくのか、そのような調査も行いました。その次に自然教室ですけれども、やはり自然教室の実施状況、校外学習施設として、どのように利用されているのか、あるいは他市の状況はどうであろうかというような調査をしました。そこでいよいよ、第4になります、今後のあり方の検討ですけれども、2番にありますが、施設を廃止した場合にはどのような影響があるのか。あるいは施設を存続する場合の対応としては、どのようなことが考えられるのか。以上のような視点で、検討を進めてきたところでございます。
 そこで、結論ですけれども、最後から2ページ目の26ページをお開きいただきたいと思います。全て検討の結果が集約されておりますけれども、結論をごらんいただきたいと思います。川上郷自然の村につきましては、当面、施設運営を継続していきます。しかしながら、来年度、指定管理期間が従来5年だったものを3年に短縮いたしまして、引き続き、今後のあり方を継続検討していくことが妥当である。これが1つの検討委員会の結論でございます。その間も経営改善の検討を行うとともに、利用者の拡大を図ることによって、利益率の向上と一層の効果的運営に取り組む必要があるということでございます。これは教育委員会基本方針の中でも、ご議論をいただき、ご説明もさせていただいた点ですので、そのようにご理解いただければと思います。
 この理由として、その背景等も含めた内容ですけれども、川上郷自然の村につきましては、小・中学校の自然教室で約7,000人、少年のスポーツ団体などが多いのですけれども、個人利用でも、約1万人の利用者がございます。年間で延べ1万7,000人程度の利用者があるということです。一方、指定管理料として、いわゆる市の持ち出し分といたしましては、毎年6,500万円が支出されています。さらに、施設の更新経費、今後の改修で約7億5,000万円程度を要します。これは望ましい改修を行った場合ということで、必ず7億5,000万円かかるということではありませんけれども、そのような試算があります。また、施設を廃止した場合には、小・中学校の自然教室について、すぐには代替の施設が探せない、実施プログラムの見直しに二、三年かかる、そのような状況であるということがわかってきております。そうしたことも含めて、直ちに廃止の判断は困難でありますが、今後のあり方を継続検討していくという結論になったところでございます。
 以上をもちまして、引き続き、効率的な運営に努めるとともに、検討は継続していくということが、一定の結論となりました。
 私からは以上です。

平成25年第3回教育委員会定例会会議録(3)へ続く

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