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平成20年第11回教育委員会定例会会議録(4)
作成・発信部署:教育委員会 総務課
公開日:2009年6月15日 最終更新日:2009年10月2日
平成20年第11回教育委員会定例会
寺木委員長
ありがとうございます。続きまして、社会教育会館、小田館長、お願いいたします。
小田社会教育会館長
29ページ、30ページでございます。
29ページのほうですけれども、10月は市民大学総合コースが自主学習ということで、何回かに分けましてご自分たちで勉強することとしています。その際に学校長の先生とか、教育委員会の関係者を講師としてお招きしていろいろな形での学校教育の問題の研さんをしようということで、10月3日、大沢学園の第七中、狩野先生をお招きしまして、地域と学校の連携ということでの自主学習を行ったところです。同じく17日の金曜日は、教育委員会後藤室長をお招きしまして、コミュニティ・スクールの現状と課題ということで、それぞれ20名強の出席をいただいたところでございます。
あと1点、記載にはございませんけれども、お手元に席上配付させていただきました社会教育会館のつどい、数えて今年度は40回を迎えます。12月6日、7日両日にわたって行います。舞台の関係では、例年どおり社会教育会館のいろいろなグループ活動の発表の場になるのと同時に、東西児童館、それからむらさき子ども広場のクラブ発表会も兼ねた催しになっておりますので、改めまして企画実行委員会の名前で先生方にはご案内を出すそうですけれども、とりあえずきょうでき合いのものですけれども、お手元に配付させていただきました。ご高覧のほどよろしくお願いいたします。
以上です。
寺木委員長
ありがとうございました。続きまして図書館、八代館長、お願いします。
八代図書館担当部長
それでは、最後になりましたが図書館からご報告をいたします。
31ページ、実績の報告でございますけれども、10月5日、12日とビジネス支援講座の連続3回の講座が終了したところでございます。
また10月17日には、おとなが楽しむおはなし会ということで、今年、第14回目を迎えましたけれども120名ぐらいの方にお集まりいただきまして、7人の語り手がお話を披露してくれたところでございます。
次に、32ページの行事予定等の報告でございます。10月27日から11月9日までが読書週間ということになっておりまして、各種事業が目白押しのような状況でございますが、11月の一般テーマ図書につきましては、「食の安全を考える」ということで企画をして現在展示をしているところでございます。
また、1日、先週の土曜日、それから8日、今週の土曜日につきましては、「子ども寄席」ということで、芸術文化センター、今週は新中コミセンにおきまして開催を予定しております。これはみたか子ども読書活動推進事業の一環として行うものでございます。
また、11月14日、21日につきましては、今年度から開始をいたしました学校との連携によりまして、図書館出前講座といった講座を南浦小、一小におきまして開催をする予定となっております。
図書館からは、以上でございます。
寺木委員長
ありがとうございました。
以上で盛りだくさんのご報告をいただきました。委員の皆様の質疑をお願いいたします。
磯谷委員
指導室のほうから、先ほど学力テストの結果についてご報告をいただきましたけれども、最近、大阪府で橋下知事が各市町村ごとの平均点の開示について意見、方針を出されていろいろもめているとか、たしか鳥取県では全部開示ということがあったり、逆に開示すべきではないという意見もあるようでありますけれども、三鷹の場合は、どういうふうな考えで平均点の開示をするに至ったのかということ。その開示するかどうかの中で、私も今さらながらというのもあるんですけれども、教育委員会としてはあまり議論がなかったように記憶をしているんですけれども、このあたりはどういうふうにお考えなのか、この点をお聞きしたい。
寺木委員長
後藤室長、お願いします。
後藤指導室長
学力学習状況調査平均正答率の件でございますが、三鷹市教育委員会の大前提としましては、学校ごとの平均正答率は公表しない。これが大前提として少なくともございます。それから、市の平均の正答率でございますが、こちらは、今お手元にありますように、実際に三鷹市の現状がどうであったのかというところを分析していく中で、この平均正答率がないとわからない部分がございますので、分析の中で平均正答率を使って、いわゆる指導のポイントや傾向を探って各学校の授業改善、また、各学校ではこれを参考にしまして、授業改善プランを作成して公表するなどの形をとっています。
ですので、あくまでもこういった全体のテストの傾向や対策の分析に必要だから出しているのでございまして、単純に何か比較してどうのという意味で出しているものではございません。
磯谷委員
もう一つ、開示をするに当たって教育委員会としてあまり議論がなかったんじゃないかというところも一つあるんですけれども、その前提として、確かにいろいろ分析して方針を立てるという意味で、この数字が必要だということはわかるんですが、それを開示するかどうかというのはまた別の判断になるだろうと思うんです。
例えば、極端な話、学校ごとにもいろいろ方針を立てる中で一体自分の学校はどうだったかというのは知る必要があるのかもしれませんけれども、またそれを開示することに対しては、三鷹市としてはそれはノーという立場だというご説明がありました。分析をし、方針を立てるというところで使うことと、開示するということは必ずしも一致しないように思うんですが、この点についてはいかがですか。
後藤指導室長
これは昨年度、第1回があったときに、どのような形でこれを生かしましょうかということで分析をして公表していきましょうということで、たしかそのときに、教育委員会のほうでご提案を申し上げたかとは覚えているんですが、確かにその中で議論等がございませんし、私どもももしかすると報告という形で上げたような記憶をしておりますので、確かに議論という形で上げていなかった記憶はしています。
ですので、今回、第2回は、そういう形でやったものですから、継続的に公表を含めて分析をさせていただいたんですが、次年度以降につきましては、改めてそういう場が必要であれば、もちろんそういうことも設けていかなければいけないととらえています。
磯谷委員
それと、分析、方針を立てるために使うことと、公表するかどうかということは一応別問題ではないかという視点を申し上げておりますが、この点は、いかがですか。
後藤指導室長
そこはちょっと考えさせていただきたいと思っております。要するに、ここからすべて平均正答率を消して分析をしていくことがどこまでできるのかということもあるかと思いますので。つまり、開示と分析は確かに別物として考えるとらえ方があると思います。ただ、これを分析するときに、今、現実にあるものを今後ここから平均正答率を除いた形でこれを示すということに、当然イコールでなくなってくるかと思いますので、そういうことが仮に想定された場合には、どのような形でどういうふうにできるかなということを少し研究・検討させていただきたいと思います。それでまた委員さんのご意見を伺った上で進めていくことは、大事なことだと思っています。
磯谷委員
今回、大阪のほうのいろいろな騒動を見ていますと、文科省としては、たしか市町村ごとの平均正答率の開示はしないという方針だったと新聞紙上なんかで読んだ記憶があるんですけれども、そうすると、その点から本来外れるわけですね、そうではないんですか。
後藤指導室長
文科省から私どもにも都教委経由で通知が来ておりまして、区市町村の平均正答率につきましては、区市町村の判断に任せることとなってございます。
磯谷委員
なるほど。
後藤指導室長
ただ、学校の平均正答率については、区市町村のほうで公表しないように、過度な競争を生むことになるので、それはしないようにということにはなっております。それから、各学校については学校の判断ですというような意味であるということでその文書は出ております。
ですから、例えば、東京都で言いますと、東京都が各区市町村すべての平均正答率を公表することはしないでほしい。ただ、区市の教育委員会が独自で判断して公表することは、そういう判断ですと。区市教育委員会が、学校すべての平均正答率を出すのは、これはやめてください。ただ、学校長が判断して出すのは、それは学校長の判断ということです。要するに国の通知文では、そういう組織が一律にぼんと出して、過度の競争をあおるような、そういう資料の提示の仕方はしないということをうたっていたと思います。
磯谷委員
そうすると、東京都の区市町村の中での公表の現状というのはどんなもんなんでしょうか。ほとんど皆さん公表しているのか、あるいは公表していない区市町村もあるのですか。
後藤指導室長
都が調査をしておりますので、確実なデータは都のほうに問い合わせするとわかるんですが、私が近隣市で把握している限りでは、公表していないところもあれば、しているところもあります。まさに区市教育委員会の判断というところになっています。
貝ノ瀬教育長
割合は?
後藤指導室長
割合は都のほうに確認すればわかりますので、確認してまたご連絡させていただきます。
寺木委員長
これを拝見して、ほかの委員の皆様、何かご感想とかありませんか。
鈴木委員
三鷹市については、多少、算数ですか数学ですか、こういうところが工夫、改善なんていうのはあって、私は工夫、改善という、あるいは問題があるという指摘は困ったものだというよりも、こういう方向に向かって努力をしたらどうだというのと、あるいはしなきゃいけないなということが指摘されているわけで、ある意味、そんなに迷惑だと思う必要はない、私は全くないと思っているんです。三鷹市はそういうことがあったにせよ、平均といいますか、点数的には、いいところに行っているということがここで載っているわけですので、公表する、公表しないという議論の底に見え隠れする、どうも競争心をあおったり、あるいは、うちはだめなんだというふうなこと、その観点からすると、三鷹市は全く何の問題もないんだなと。だから、その観点からは、問題はないだろうと私は思います。
もう一つ、公表する、しない、の前に何でこういう状況調査をやるんだということがあります。公表する、しないということを議論しているということは、どうも私からすると表面的なことであるのではないかという感じもあって、何でこの状況調査というのをしなきゃいけないんだと。そんなことをする必要がないという議論と、いや、やるべきだという議論がそれぞれ論理があって、やる、やらないということがあって、その上で公表するか、しないかということだと思うんです。
やっぱり、やるということの背後には、子どもたちの知識だけをはかるというのは私は問題だと思いますけれども、成長ということをちゃんと学校、あるいは一人一人の先生、あるいは教育委員会、あるいは市も含めてですけれども見守っていかなければいけないんだという責任があって、こういうことをやらなきゃいけないんだと。国語と算数だけでいいのかというのもありますけれども。
だから、いつぞや、自己点検評価ですか。そのことが出ていましたよね。公立の学校でも自己点検評価をやっていかなければいけないんだと。大学なんていうのは、それを今、課されているわけですが、そこの中で、PDCAサイクルで云々なんてことが言われていますよね。だから、いろいろ問題点があるとすれば、それを改善して向上させていって、そして、それが究極には一人一人の子どもたちの成長、そして未来、そういうものを切り開いていくことに資するんだということが、ちゃんと担保されている、そういう調査だということがあるならば、私はやってもいいんだと。それを、オープンにするのか、しないのかということは、何も強制されるべきものではないし、強制してはいけないと思うんです。周りくどいようですけれども。だから、論理の組み立てがあった上での、公開するのか、しないのかということじゃなきゃいけないと、私は大学の関係者じゃなくて個人としてはそういうふうに思います。
それで、どこどこでやっているから、やっていないからということも、どうも相手を見ながらいろいろ自分を推しはかっているような感じで、三鷹市ともあろう者が、それじゃいけないんじゃないかという思いも私にはあります。だから、出さないというならば出さなくて当然いいんだけれども、しかし、内容はさっき言ったように子どもたちの成長のためにしっかりしたことはやっているということ、それには自信があるという上で出しませんよというのはいいと思います。自信がある、だから出しますと、それでもいいと。だから、判断が非常に問われているところだと思います。
というのが、私の考えです。
「平成20年第11回教育委員会定例会会議録(5)」へ続く
平成20年第11回教育委員会定例会会議録の目次
- 平成20年第11回教育委員会定例会会議録(2)
- 平成20年第11回教育委員会定例会会議録(3)
- 平成20年第11回教育委員会定例会会議録(4)
- 平成20年第11回教育委員会定例会会議録(5)
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