ここから本文です

平成17年第8回教育委員会定例会会議録(2)

作成・発信部署:教育委員会 総務課

公開日:2006年6月9日 最終更新日:2009年8月18日

平成17年第8回教育委員会定例会

日程第3議案第42号三鷹市川上郷自然の村条例の一部改正の申出について

磯谷委員

 基本的には、この指定管理者は、利用料金を得て業務を行い、それ以外には、市が経済的に負担することはないということでしょうか。

高部調整担当部長

 この川上郷自然の村でいきますと、利用料金が、別表に掲げていますように、2,500円ですとか、団体宿泊室ですと1,500円ということで、政策的に単価が非常に安く抑えられているということがございまして、仮に収入がすべて指定管理者の収入になったとしても、それだけで施設維持管理がすべて賄えるというようには考えておりませんで、通年ですと、大体1億1,000万円程度かかります施設ですので、そうしますと、やはり不足する分につきましては、市のほうから指定管理料ということで、先ほど業務の範囲を拡大いたしましたけれども、第4条に掲げてありますように、施設の維持管理とか、そういったサービス提供のことも考えておりますので、当然人的な配置が必要となりますので、そういった部分については、指定管理料ということで、市のほうから支出をして賄っていただくということを考えております。

磯谷委員

 それから、この指定管理者のほうに業務を委託するということですけれども、もし、市民の方が利用して、いろいろ問題を感じて何か言いたいという場合には、どちらのほうに話を持っていけばよろしいのですか。

高部調整担当部長

 日常的な施設の中でのいろいろなご意見につきましては、指定管理者のほうにご意見いただくなり改善方を申し入れていただければ結構だと思いますけれども、運営のあり方全体にかかわることですとか、あるいは施設内容の根本的な部分にかかわることにつきましては、あくまでも、市の施設という位置づけは変わりませんので、それは教育委員会のほうに申し入れていただければ、あるいは指定管理者の運用の仕方について、何か問題があるとか、そういうご意見がいただければ、私どもは、指定管理者を評価したり、チェックをしたりという責任は負いますので、そういう中で、必要があれば、申し入れをしていくとか、そういったことはやっていきたいと思っています。

磯谷委員

 まさに今の点で、指定管理者に対して市がいろいろ指導をしたり、そういった規定というのは、どこか別に設けられているのでしょうか。

高部調整担当部長

 これは、今後の手続の中で、指定管理者と協定を締結するという、そういう中で、具体的に評価の仕方とか、報告の仕方とか、そういった部分については、規定していくような形になろうかと思います。

磯谷委員

 わかりました。

廣瀬委員長

 ほかにいかがでしょうか。

秋山委員

 学童保育所の条例で、第8条に新しく学校、家庭及び地域との連携による健全育成活動に関することというのが掲げられていますけれども、これは今までの活動と違って、何か新しく行うということでしょうか。

山本生涯学習担当部長

 今ご質問のあった第8条の第1項第4号につきまして、この内容ですけれども、今まで全くやっていなかったというわけではなく、地域の子どもを呼ぶとか、そういうことは自主的にやっていたのですけれども、ある程度制度化して、例えば、保育園でやっているような地域の、一時的な保育をやるとか、校庭遊び場開放、土曜日やっているものを連携してやっていくとか、いわゆる学童で保育している子に限らず、幅広くいろいろな相談業務をやっていくとか、今までそういうことをやっていなかったものですから、そういうように機能を拡大していくという方向性を持たせようとするものでございます。

廣瀬委員長

 ここでは、川上郷自然の村のことを我々は所管としてやるわけですよね。
 ほかにいかがでしょうか。

寺木委員

 地方自治法の抜粋のところに、「公の施設の設置の目的を効果的に達成するために必要」とあるのですが、今回、川上郷自然の村に関しては、民間委託にしたほうが、維持管理が効果的であるということで、これが出てきたのだと思いますが、その効果的であるというところについて、少しご説明をお願いいたします。

高部調整担当部長

 川上村にある施設でございますので、やはり地域の特性といいますか、例えば自然教室を行う場合も、そういう地理的な資源、山にしても川にしても、そういった部分についての利用勝手というのは公社の地元の方が一番よくご存じなわけですし、あるいは地域の農家とタイアップして、例えばレタスの収穫とか、それにかかわる場を提供していただくとか、今までもそうだったのですけれども、やはり自然教室、ただ単に施設をお貸しするというだけではなくて、その事業の中身について、いろいろなサポートをしていただく。緊急時の対応も含めてですけれども、そういったことからすると、やはり地元の利を持った、そういう公社をこういう施設にはより効果的に生かせるのではないかということを考えております。

寺木委員

 それでは、指定管理者としては、地元から選ぶということが今のところ決まっているわけですね。

高部調整担当部長

 当面3年間です。

寺木委員

 わかりました。

廣瀬委員長

 現在の公社が、その候補になっているわけですね。

高部調整担当部長

 当面3年間はそのように考えております。ただ、これについては、民間との競争原理の中でということですので、やはりこの3年間の中で、そういったメリットも含めて、十分な実績、効果を上げていただくということで、3年後のことが検討されていこうかと思います。

廣瀬委員長

 ほかによろしいですか。
 それでは、ほかにご質問、ご意見等なければ、採決いたします。議案第42号 三鷹市川上郷自然の村条例の一部改正の申出について、これは原案のとおり可決することにご異議ありませんでしょうか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

廣瀬委員長

 ご異議なしと認めます。本件は原案のとおり可決されました。

日程第4 教育長報告

廣瀬委員長

 日程第4の教育長報告に入ります。報告をお願いいたします。

貝ノ瀬教育長

 私からは、3点ご報告を申し上げます。
 1点目ですが、中学生の海外派遣研修団、7月26日に出発いたしまして、8月5日、本日、帰国する予定であります。ニュージーランドのほうは、オークランドをもう現在出発しておりまして、きょうの6時半に成田に到着の予定で、9時半ぐらいには、市役所の正面にバスで帰ってくるということであります。子どもたちも、団長もみんな元気で、何事もなく、順調にスケジュールをこなして帰国ということの報告が来ております。
 2点目は、7月20日、教育ビジョンの策定助言者会議がございまして、具体的な内容がまとまりつつあります。キーワードで申し上げますと、安心できる学校ということで、子どもが安心して成長し、学習し、人間関係を築いていけるコミュニティの構築ということ。それから、ゼロ歳から15歳までの成長のためのトータルな支援をやっていこうということです。それから、質の高い学力を保障する教育実践。自律した学校、意欲のある教員、三鷹で教えたい教員の採用、教員が意欲を持って取り組める環境、そういったことをやはり考えていく必要がある。多様な教育機会をつくっていく必要があるということ。基礎学力、個々の子どもの力を伸ばすための学校ごとの多様な教育機会をつくっていきたい。それから、地域との連携、三鷹版コミュニティ・スクールに基づく地域と学校の連携を促進していきましょうというようなことが、今、出ておりますけれども、ただ、助言者同士のディスカッションがまだ続いておりまして、まだ加除訂正が行われていくだろうと思います。ですから、その具体的なものは次回あたりに形づくられてくるだろうと思いますが、今のところまだ議論中ですので、このキーワードの段階で、パブリック・コメントをかけるとか、議会のほうで議論するというようなことには、まだちょっと至らないのではないかという、次回のあたりから、それが形づくられていくだろうと思います。そのような状況でございます。
 それから、3点目は、ご案内申し上げましたけれども、7月29日に校長対象の研修会、コミュニティ・スクールの研修会が実施されまして、校長対象でありましたけれども、広く呼びかけましたので、大勢の方がお見えになりまして、後ろの座席もいっぱいになりました。70名から80名入ったでしょうか。ご承知のように、足立区の五反野小学校、それから、三鷹の第四小学校ということで、それぞれ特徴があるコミュニティ・スクールですけれども、その違いがよくおわかりいただけたのではないかと思います。ですから、両方のよさを三鷹のこれからの小・中一貫教育校のコミュニティ・スクールに生かしていけたらいいのではないかと思います。このディスカッションの中で、私などは思いましたけれども、コミュニティ・スクールというものがいわゆる形だけ、つまり、地域の代表がいらっしゃって、そして学校のほうと話し合って、学校運営をやっていくわけですけれども、それが形式的なものになってしまったり、それから、理念、何のためにコミュニティ・スクールをつくっていくのかという、そういう理念がちょっと弱くなったり、忘れたりしますと、非常に問題がある。これはどこでもそうですけれども、コミュニティ・スクールでなくてもそうなんですけれども、コミュニティ・スクールが学区域の自由化、学校選択制と結びつくと、そういう形式的なものと結びつくと、むしろ困ったようなことも起こり得る。例えば本来、学校選択制というのは、保護者が学校を選ぶということで、学校が選ばれる立場ですけれども、ある場合、例えば地域の意向が単純に代表者の中で、学校のほうと地域のニーズを生かして学校運営がされているということを形式的に校長などがそれをとらえて、学校運営を進めていったときに、例えばなかなかそういう学校の方針に乗れない方々といいますか、そういう方々にとっては、学校選択の自由がありますから、逆に従えないのならば、自由ですから、どうぞほかの学校へ行かれたらいかがですかということも言えないこともないと、そういうことを感じました。ですから、逆に転嫁してしまう。保護者の意向より、逆に学校の意向のほうが強くなってくるという、話を聞きながら、そういうようなことにうっかりするとなってしまうというような、そういう危ぐを覚えました。ですから、やはりその地域の代表というようなこと、校長もそうですけれども、それなりの人を得るということ、それから、何のためにコミュニティ・スクールをやるのか、何のために学区域自由化をするのかというようなことがきちんと確認されて、そういうボトムアップでつくられてこないと、ただ上から形式的にそういうものをつくっていくと、そういった危険性といいますか、危ぐがあるのではないかというふうに感じました。
 三鷹の場合は、ご承知のように、もう長い時間かけて、地域の方々が学校にボランティアで入っていって、入っていったことを基盤にしながら、コミュニティ・スクールを形づくっていきましたから、そういう意味では、非常にボトムアップ的な考え方できていますけれども、上から形式的につくるということになりますと、そういう形では、広がっていかないだろうと思いました。大変勉強になった会でした。
 報告は以上です。

高部調整担当部長

 それでは、一般行政報告でございます。11ページ総務課でございますが、行事実績は、記載のとおりでございます。
 続きまして、12ページですが、1点だけご報告いたします。7月29日、東京都市町村教育委員会連合会第4ブロック会議ということで、寺木委員が出席されておりますけれども、本年度の第4ブロックの研修内容が決定いたしました。お手元に特別支援教育モデル事業ということで、ペーパーをお配りしてございますけれども、調布市が幹事市だということもございまして、今回の研修内容は、調布市が16年度から3か年で東京都のモデル指定を受けまして、この特別支援教育の実践研究を行っているということもございますので、研修テーマが「特別支援教育モデル事業について」ということで、平成17年10月7日、金曜日でございますけれども、東京都立の調布養護学校を視察するというのが研修内容として決定いたしましたので、ご都合がつけば、ご参加いただければというように考えております。以上でございます。

大島総務課教育センター担当課長

 教育センターでございます。行事実績報告につきましては、基本的には記載のとおりですが、1点だけつけ加えさせていただきます。13ページの一番下のところの三鷹少年少女発明クラブでございます。これは、今年度から科学教室の一環として、基本的にはものづくりを中心にということで、実施したものでございます。小学生対象で100名の応募に対して、60名、選ばせていただきまして、実施しているというところでございます。
 行事予定につきましては、記載のとおりでございます。以上でございます。

小林施設課長補佐

 施設課から、15ページ、行事実績等でございます。この中で、1点だけご説明いたします。今現在、小・中学校のアスベストの除去工事を行っております。羽沢小学校、南浦小学校、第一中学校及び第六中学校の4校で行っております。その中で、工事の安全性につきましては、これは専門業者により東京都の環境局より出されている建築物の解体に係るアスベスト飛散防止対策マニュアル、これに基づいて実施しております。実施に当たっては、事前に労働基準監督署などの検査を受けて、その後に作業を開始しております。また、作業区域につきましては、密閉をした上で、その中に除塵装置等を設置し、なおかつその作業の期間中は、空気環境、その石綿の粉塵濃度を測定して、実施し、安全を確認しながら、現在進めております。
 16ページの予定については、記載のとおりでございます。以上でございます。

石渡学務課長

 学務課でございます。17ページの行事実績等でございます。この中で7月19日火曜日、第2回学校給食あり方検討委員会を開きまして、現在学校給食の質の向上ということで、学校給食と食育とか、食物アレルギーへの対応、市内産野菜の活用の推進とか、衛生管理と施設改善等々につきまして、検討し、あわせて給食調理業務の効率化についてということで、コストの低減について、どうしたらいいのかというような点について、検討してきたところでございます。
 18ページの行事予定でございます。8月11日木曜日、第1回三鷹市特別支援教育検討委員会を開催いたします。三鷹市の特別支援教育につきましては、平成16年度に特別支援教育を考える検討準備会というものを立ち上げまして、一定の報告をまとめているところでございます。その中で、具体的には、校内委員会を立ち上げ、また、特別支援教育コーディネーターを各校で指名する中で教員の意識改革等を含めて研修を進めているところでございます。また、心身障がい学級の不足を指摘しておりまして、平成18年度開級に向けて東台小学校の知的障がい学級、固定級の開設準備を現在進めているところでございます。若干福祉関係との調整がおくれまして、開始がおくれたわけでございますけれども、今年度につきましては、特別支援教育と福祉事業の連携という点につきまして、福祉部門の職員、具体的には北野ハピネスセンター、地域福祉課等々をメンバーに加えながら、連携について検討を進めていく予定でございます。今年度末、もしくは平成18年度頭に一定の報告書をまとめるということで検討を進めているところでございます。以上です。

里吉指導室長

 19ページでございます。行事実績等報告につきましては、記載のとおりでございます。
 1点報告をさせていただきます。7月20日水曜日の終業式の日の午後でございましたが、第五小学校の2年生の男子児童が京王線の踏切で死亡事故ということで、大変教育委員の先生方にもご心配をおかけいたしました。これを受けまして、翌日7月21日に臨時の校長会を開催いたしまして、教育委員会から改めて、交通事故防止の指導徹底ということで通知文を出し、各学校での文書を全児童・生徒に届けて徹底を図るようにということで、対応いたしました。あわせまして、この死亡された児童と一緒にいた児童等につきまして、この事故によりまして、精神的なショックによります身体症状等が見られまして、これに対する心のケアということで、7月25日から29日までの1週間でございましたが、事故後のケアということで、市の教育相談室の相談員、また市のスクールカウンセラー、東京都、教育相談センターから専門のカウンセラーを学校のほうに常駐をいたしまして、児童・生徒の心のケアについての対応をいたしました。また、2学期の学校適応ということで、8月30日から9月5日までの1週間でございますけれども、同様な対応を進めて、事故後のケアに当たりたいと思っているところでございます。
 20ページの行事予定等報告については、記載のとおりでございますが、8月30日の火曜日でございます。中学生の海外派遣研修団の帰国報告会を大研修室で午後1時30分から開催する予定でございます。教育委員の先生方には、後日文書でご案内をさせていただきますので、よろしくお願いをしたいと思います。
 なお、小・中一貫教育校の開設に向けまして、開設準備検討委員会で、ただいま検討報告書の取りまとめに向けての協議を進めていただいているところでございまして、各関係の部会から着実な検討が進められた報告の内容がまとめられつつあるというところでございます。以上でございます。

深谷生涯学習課長

 生涯学習課です。21ページになります。行事実績等報告でございますが、最後の行、7月21日から23日、2泊3日で三鷹市川上郷自然の村に行きまして、矢吹町の子どもと一緒に、交流を図りました。三鷹市からは、小学生5年生、6年生、あわせて33人、中学生、高校生13人、あわせて46名が参加いたしました。また、矢吹町からは、小学生が40人、中学生、高校生が9人、合計49人が参加いたしました。おかげさまで、けがもなく無事に帰ってきて、交流を深めたところでございます。
 続きまして、22ページの行事予定等報告でございますが、2点ほど報告させていただきます。1点目は、8月19日から9月2日まで、約2週間ですが、埋蔵文化財特別展示会「みたかの縄文遺跡展」を本庁舎2階の市民サロンで行います。これは、三鷹市内で発掘されました考古資料を中心にわかりやすく展示、公開をいたしまして、子どもたちに三鷹市の地域の埋蔵文化財に触れていただくという場面を設定していきたいというように考えたものでございます。それから、8月28日になりますが、姉妹市町交流派遣演奏会でございます。三鷹市管弦楽団を矢吹町に派遣いたしまして、矢吹町の中学生に生の演奏会を聞いていただく場をつくるということでございまして、3年に一度実施しておりますが、今回で11回目になります。なお、ことしは、昭和39年に矢吹町と三鷹市が姉妹市町を締結いたしましてちょうど40周年の記念すべき年となりますので、式典が行われます。その後に演奏会を行うという予定でございます。以上でございます。

「平成17年第8回教育委員会定例会会議録(3)」へ続く

このページの作成・発信部署

教育委員会 総務課 総務係
〒181-8505 東京都三鷹市下連雀九丁目11番7号
電話:0422-29-9811 
ファクス:0422-43-0320

総務課のページへ

ご意見・お問い合わせはこちらから

あなたが審査員!

質問:このページの情報は役に立ちましたか?

  • 住所・電話番号などの個人情報は記入しないでください。
  • この記入欄からいただいたご意見には回答できません。
  • 回答が必要な内容はご意見・お問い合わせからお願いします。

集計結果を見る

ページトップに戻る