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平成27年第7回教育委員会定例会会議録(3)

作成・発信部署:教育委員会 総務課

公開日:2015年11月18日 最終更新日:2015年11月19日

平成27年第7回教育委員会定例会会議録

日程第1 議案第28号 平成27年度教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価(平成26年度分)について

山口教育部長

 もともとこの学校規模の適正化、全市的な児童・生徒数の状況から、学級数がどうなっていくかという推移を、庁内のプロジェクト・チームで経過観察をしていたという経過がございます。こちらでもご報告をいたしましたけれども、今回のプロジェクト・チームの結果に基づいて、高山小学校の児童数が偏在をしていることがわかったということで、では、今回でいえば、高山小学校の学級数がどういった形で対応できるのかというときに、一つは選択肢として学区域の再編というようなことがありました。
 そのことによって、例えば、今回の高山小学校のケースでいえば第五小学校のほうにある程度人数をシフトして、全体の枠をその中でおさめられるように工夫するというようなことがあったわけです。今回、高山小学校で増築をすることになりましたけれども、これが増築をした上で過大な小学校になるというようなことがあるとすれば、それはやはり教育環境の整備という視点で問題があるだろうということがございます。児童・生徒数が非常に少ない学校、多い学校、三鷹の市内でもありますけれども、これが一定程度適正な規模におさまっている範囲の中でどういった工夫ができるのか。今回の場合は、高山小学校はその規模の中におさまっていましたので、校舎増築という方向性で対応しました。
 ですから、ここで今、目標、指標というのはそういう意味でブレークダウンをされてきて、適正な中でどういう対応がとれるかという形で今、こちらに書かせていただいているという、そういう位置づけになっています。

岡委員

 確かに話し合いの中では、高山小と五小の学区割りを変えるという話し合いもされたというふうに聞いていますけれども、それがここには載っていないじゃないですか。それなので、ここのタイトルで、この以下の本文を見ると、学校規模の適正化について何か述べられているのかもわからないし、それの点検・評価もされているのかどうかもわからない。だから、タイトルがそぐわないのではないですかと言ったのはそういう意味です。

山口教育部長

 わかりました。ここのタイトル、基本的には継続事業については同じタイトルを使ってきたものですから、確かに学校規模の適正化に向けた取り組みというところについては、そういう意味では置いてきぼりにされているというようなことがありますので、これについては文言を調整させていただきます。

貝ノ瀬委員

 学校の適正な規模というのは学校教育法で決まっていて、12学級から18学級を標準としていて、それに限りなく近づけるようにするのが学校規模の適正化ということになる。
 だけども、現実にはなかなかそういう標準には行かないという現実はあるのだけれども、標準にできるだけしたほうがいいということに努力していますよという、そういう意味だよね。

高部教育長

 おっしゃるとおりですけど、ミクロ的に見ると、それぞれの学校で普通教室が足りないから、では、どの程度増やせばいいのかというシミュレーションもありますし、一方では12学級が11学級になったり、単学級になったり、そういう状況が重なって、統廃合が必要なのかどうなのか、という課題も生じてきます。それを最初はトータルに網かけて、一定の学校規模という国が定めた基準の中におさまる範囲内の話なのかどうなのかということも含めて議論していたんですね。ほかの学区についても減りかけたり増えかけたりするけれども、全体としておさまっていくことがわかった。ただ、高山小学校のところがオーバーフローしてしまうので、そこに焦点化して、説明会を開いたり、増築の設計をしたりということで対応しています。
 ですから、当初設けたテーマや狙いというのは変わっていないのですけれども、そこが具体的になってきましたので、例えば来年度には、もう高山小だけに絞って、ただ一方では、全市的なシミュレーションを続けていかなくてはいけない。住宅状況がずっと変わっていきますので、今でもまた去年と違う状況も出てきたりすることもありますから、最後の部分については引き続き、その範囲内におさまるような変動なのか、どうなのかというのは見続けましょう、点検していきましょうという趣旨です。

貝ノ瀬委員

 そこで、教育再生実行会議では、今、高部教育長が言ったような実情があることを鑑みて、学校規模の適正化についても提言を行っています。適正規模にできるだけ近づけていくということだけれども、しかし、それぞれの地域での実態があって、例えば、田舎のほうに行けば、そんなことを言ったって、子ども自体が少ないわけだから適正規模にするのは難しい。適正規模の考え方でいくと、6年間で6学級しかない単学級というのは適正規模ではないわけだよ。だけれども、統廃合かというと、地域の実情を考えるとそういう話には簡単にはならないわけだよ。
 だから、その地域の人たちが、単学級であろうとやはり学校は存続してほしいというふうに考えるならば、それもできるようにしましょう、応援もしましょうという緩やかなものにしているわけ。だから、適正化を図っていく努力をするけれども、しかし、実情に応じて弾力的に考えていきましょうというのが今回の政府の考え方です。
 だから、高部教育長が言うように、実情はこういうふうなことですが、今、適正化に向けて努力していますということでAだと、こういうふうに説明してくれればいいんじゃないですか。

角田委員長

 今、幾つか意見をいただきました。そういったことを、この取り組み状況というところに何か文言を加えて説明するような形になりますでしょうかね。

高部教育長

 そういう基準の範囲内で検証されたということを加えておけばいいですね。

貝ノ瀬委員

 そういうことは、市民感覚で岡委員がおっしゃっているわけだから、それは専門家だったら、ぱっと見てわかるかもしれないけど、市民感覚からすれば、何を言っているのだろうということになってしまうと、やはり問題があります。その辺はもう少し理解しやすいようにできるならば、したほうがいいかもしれない。

山口教育部長

 少しつけ加えさせていただきます。

角田委員長

 ほかにご意見。池田委員、どうぞ。

池田委員

 No.6の児童・生徒の安全を見守る体制の充実の件ですが、防犯カメラを北野小学校の通学路に5台設置したということで、今後の取組・課題のところを見ると、今後も東京都の補助事業を使って設置していくということを書いてあるのですが、私としては、ここはどうかなというふうに思っているところがございます。まだその具体的な予定といったことはわからないのですが。
 というのが、事業の背景・目的のところで学校安全推進委員の活用や防犯カメラを使って安全確保に努めているということで、防犯カメラは安全を守るための一つの手段でしかないはずですよね。特に三鷹では、コミュニティで子どもを育てていきましょうということで、育てていくという中には子どもの安全をコミュニティで守っていく、それは人の目で見て守っていくわけですよね。そのコンセプトがある中で、防犯カメラを設置するというのは例外的であるべきであると思うのですね。それは、いわば人の目で補えないところを、特別な事情があるときにカメラを設置しましょうというコンセプトではないのかなと思うのです。
 それは取組状況の中で、北野小学校についてはこういう事情があってということをお書きになっているのは、まさにそういうご趣旨かなと思うのです。ですから、今後の取組・課題の記述では東京都の事業を活用してどんどん設置していきましょうという方向性にも読めなくもないので、そういうことであれば、三鷹市の大きな方向性とはまた違ってくるのではないかなというふうなことを一つ思います。
 それから、一般論として、防犯カメラをどんどん設置していって、街角ごとにできてくるような、もし仮にそういう状況になったとしたら、子どもをも監視するツールになってしまうというのはやはり危惧しますね。安全というところからまた少し趣旨が離れていくというリスクもあるツールだなと思いますので、そこはどうなんでしょう。ご意見を伺いたいのと、それから、活用するということがそういう趣旨でなければ、あまり無限に広がらないような、そういう書きぶりをしていただければありがたいかなと思います。

角田委員長

 お願いします。

山口教育部長

 池田委員がおっしゃるように、いわゆる地域で見守る、人が見守る、これがやはり大原則でして、もちろん三鷹の場合は地域で見守る子どもたちということで、いろいろな方に、子どもの避難所も含めて、通学路の安全確保ということをしていただいています。
 ここにも書いてございますけれども、そういった今行っている安全対策の補完として、あくまでも補完をするためにこういったカメラを設置するという内容です。今回の北野小でいえば、外環の関係があったので、先行して設置をさせていただいたということなるのですが、やはり一つの学校区の中の通学路というのはいろいろな場所があります。人通りが多いところもあれば、非常に少ないところもある。交通安全の視点と防犯の視点、両方ございますけれども、地域の方々と通学路の安全点検をしていくと、どうしてもここが危ないというようなところがあり、やはりそこは常に大人がいるという場所ではありません。
 死角になるようなところ、これは違う意味で改善はしますけれども、そうはいってもやはり全ての場所で100%改善できるわけではありません。今池田委員がおっしゃったトーンと若干違いはあるかもしれませんが、カメラを設置して安全を見守る必要のある場所というのは、その地域の皆様とのお話し合いの中で、全体の通学路の中で5カ所程度はあり、実際は北野小の場合にはもっと、8カ所か9カ所ぐらいあったのですが、そういった中で、例えばここは隣の学区に近いから、今回はやめようというような判断基準の中で精査をしていったというような経過があります。
 ですから、例えば今回、この事業を進めるに当たって、うちの学校区についてはそういった場所は1カ所もないから必要ないということであれば、それはまたそれでそういった対応になろうかというふうに思いますけれども、地域の皆様のご意見をよく聞かせていただいて、必要であると思われる場所があれば、これは5カ所を上限にですけれども、そういった設置をしていきたいという考え方でございます。
 今回、小学校区ですけれども、市内では場所によっては、ぜひ中学校についてそういったカメラを設置してもらいたいというようなお話もありますので、やはりその地域の方々のご意見なども言っていただきながら、この事業を進めていきたいというふうに考えています。

池田委員

 具体的に、どこか設置する場所がもう予定として決まっているようなところはあるのですか。

山口教育部長

 今、6月補正で予算をお認めいただいたのですが、全部で四つの学校で設置を進めていきたいというふうに思っています。

高部教育長

 池田委員がおっしゃるように、別に防犯カメラだけに頼っているわけでもありませんし、監視社会をつくろうと思っているわけではもちろんないのですけれども、これは学校だけではなく、三鷹市全体で取り組んでいます。この補助事業はたまたま東京都の補助事業ですけれども、三鷹市内でも残念ながら犯罪や殺傷事件も起こっていて、町会・自治会あるいは商店会がやはり主体的に市の補助金を活用しながら、防犯カメラの設置を今かなり進めています。
 三鷹台の事件もありましたし、通学路で不審者に呼びかけられたり、いろいろな事件も発生していますので、保護者の方は不安に思っています。ですから、そういったニーズも確認しながら、学校でも説明会を行うようにしますので、こういうところに防犯カメラがつきますということもきちんと表示をして、事前の説明会もしながら、合意形成をしたところからつくっていくということなので、一応補助事業は東京都が平成30年度までなので、それを目標にはしていますけれども、具体的な進め方については十分協議・調整しながら進めていくということでございます。

貝ノ瀬委員

 そうすると、29ページの「補助事業を活用し、補助期間の終期までに全市立小学校15校における事業完了を目指すこととし、児童の安全確保のさらなる強化を図る」という表現は、ストレートでしょう。だから、危機感を持って、カメラを設置してほしいという保護者もいるし、また、池田委員のように違う面での危機感を持つという方もいらっしゃるので、例えばですけど、「補助期間の終期までに全市立小学校15校の地域保護者の理解を得ながら事業完了を目指す」というふうな、そういう一言を入れると、慎重に取り組むのだなというふうになりますね。

池田委員

 要するに、慎重に検討しながらという方向性が見られる表現にしていただければと思います。

山口教育部長

 わかりました。

角田委員長

 ぜひここは加えていただいて、池田委員が感じているようなことをきちんと丁寧に説明していただきたいと思います。ありがとうございました。
 ほかにご質問、ご意見あればいただきたいと思います。いかがでしょうか。どうぞ。

岡委員

 これは、変えていただきたいとか、そういうことではなくて、感想になるかもしれませんけれども、No.12の学校ICTの再整備と最適化は評価Aになっていますが、システムの最適化という点でいえば、Aということになったのだろうと思いますけれども、私たち学校の授業を見せていただいて、先生方がICT機器を利用されているところで、まだなかなか、これは児童・生徒のために、なるほど、これはいい使い方だというところに出会わないのですよね。
 ICTの環境が整い、ふだんの授業で先生方が授業に活用していますという声を上げていただくなり、児童・生徒の声が届いてきているなら、まだいいのですけれども、なかなかそういう声も届いてきていない。感覚として、ほんとうにICT機器が活用されているのだろうか、システムの最適化が評価Aということですから、設置されているのでしょうけれども、システムを動かすのも人ですから、なかなかそういう人の声とか姿が見られないというのは、感覚として一致しないところがありますので、少し残念に思うところはあります。

秋山総務課長

 ここで言っているICTの部分というのは、いわゆる校務、成績管理でありますとか健康管理でありますとか、あるいは先生方が使うグループウエア的なものであるとか、そういうものを総称した校務支援システムというものを26年度については更新したということで、特に今後の取り組み・課題のところの2段落目にありますけれども、今お話にあったようなICTを授業でどのように使っていくかということについては、また別のテーマとして、これは今後きちんと捉えた上で取り組んでいきたいというふうに考えているところです。確かに学校ICT環境と言ったときに、この表題からイメージする部分というのは、少しイメージしにくいという点では、説明のほうも含めて足りなかったのかなと思いますけれども、趣旨としてはそういう目的です。

高部教育長

 授業の利活用を含めて、決してAと評価しているわけではありません。

岡委員

 わかりました。システムとしてこの評価をするときに、ICT環境の再整備と最適化がなされて、Aという評価がついたのだろうということはわかりますということは先ほど申し上げたのですが、特に取り組み・課題のところの2段落目に書かれているようなところがなかなかいまだに見られないので、感覚として一致しませんでした。

貝ノ瀬委員

 だから、35ページの表現としては、これでいいんだよ。つまり、目的も目標も評価も一致しているから、さっきの理屈でいうと、これでいいのだけれども、教育委員としては、これにとどまらずに違う感想を持っていますよという話だから、それについてはまた別途お願いします。

高部教育長

 目標化できるようにします。

角田委員長

 よろしいですか。ほかにご意見、ご質問ありますでしょうか。
 ほかにご質問、ご意見等なければ、採決いたします。議案第28号 平成27年度教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価(平成26年度分)、これにつきましては、ただいまご審議いただいた点を踏まえまして、若干の手直し等を含めて、可決することにご異議ありませんでしょうか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

角田委員長

 では、異議なしと認めます。本件は若干の見直しを含めて、原案のとおり可決されました。

日程第2 議案第29号 三鷹市スポーツ推進委員の委嘱について

角田委員長

 では、日程第2 議案第29号を議題といたします。

(書記朗読)

角田委員長

 提案理由の説明をお願いいたします。

高階生涯学習担当部長

 4ページをお開いただきたいと思いますが、三鷹市スポーツ推進委員の委嘱でございます。お名前は岡田裕一さんという方で、任期としては、任期途中ですので、平成28年の3月31日までの残任期間ということでございます。
 岡田さんにおきましては、ご自身も子どものころにはバレーボールをやっていたということですが、それよりも25年度、26年度に北野小学校のPTA会長をされておりまして、小学生のスポーツイベントの企画・運営をいろいろやってきておられる方で、今後のスポーツ推進委員の活動に非常に期待が持てるということで、ぜひ委嘱をさせていただきたいというものでございます。以上です。

角田委員長

 以上で提案理由の説明は終わりました。委員の皆様の質疑をお願いいたします。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

角田委員長

 よろしいですか。ご質問、ご意見等がなければ採決いたします。
 議案第29号 三鷹市スポーツ推進委員の委嘱については、原案のとおり可決することにご異議ありませんでしょうか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

角田委員長

 異議なしと認めます。本件は原案のとおり可決されました。

平成27年第7回教育委員会定例会会議録(4)へ続く

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