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平成27年第2回教育委員会定例会会議録(2)

作成・発信部署:教育委員会 総務課

公開日:2015年5月13日 最終更新日:2016年1月29日

平成27年第2回教育委員会定例会会議録

日程第1 議案第3号 平成27年度基本方針の承認について

貝ノ瀬委員

 1つよろしいですか。20ページの2のところの「知・徳・体の調和のとれた三鷹の子どもを育てる教育内容の充実」というところで、「協働型・課題解決型の授業づくり」とありますよね。これはとても大事なことですが、学校訪問をすると、訪問する以前からそうだけど、この協働型・課題解決型の授業づくりより以前の問題として、一方的な授業だとか、それから先生が1人でしゃべっているとか、そういうような旧態依然たるものがずっと続いているんですよね。もちろんここに書いてある内容はレベルが高くていいのだけど、それ以前の段階のことも改善を図っていかないとここには到達できないのではないかと。それは我が市だけの問題ではなくて全国的な問題なので、それで新しくアクティブラーニングというような言葉を使いながら、学習指導の改善などにも今度反映されていくわけですけど。三鷹の先生方はレベルが高いことはわかっていますけど、少しそういうことも入れたほうがいいのではないかと思うのですね。言葉の使い方をどういうふうにするか、お任せですけど。これはこれでいいのだけど、少しレベルが高いかもしれません。もう少し前の段階の双方向で授業をするとか、チョーク・アンド・トークでやる授業だけではないんだよというようなことがやはり示されたほうがいいような気もしますけどね。いかがでしょう。

川崎指導課長

 確かにご指摘のとおりで、協働型・問題解決型の授業の以前のところで、子どもたちに、思考を働かせるとか、双方向で意見を言い合って深めていくというところがまだまだ不十分だと思いますので、そのあたりについても記述をさせていただきたいと思います。

貝ノ瀬委員

 うちだけではないけどね。

高部教育長

 改めて見ると、新しい学習指導要領に変わったときに、三つの学力の要素ということで、思考力、判断力、表現力や学び力が出されました。基本的には学習指導要領に書いてあるからということで省いてしまっている。だから、協働型・問題解決型だけが何かいきなり出てきたように見えて、基礎・基本の確実な定着という文言はいきなり外されてしまって、小中一貫教育における9年間の部分しか強調されていないですね。だから、もうやっていることなんでしょうけれども、確実にやりますよとやはりこれまでの部分も取り込みながらやらないと、ここだけ確かに先走ったように受け取られかねないので。

貝ノ瀬委員

 何か跳躍がありますね。

山口教育部長

 説明欄のところに「次期学習指導要領改訂に向けた」というふうに書いたものですから、その内容だけがどうしてもクローズアップされてしまって、指導方法に踏み込んだ改訂だということの意識が強過ぎたのかもしれません。少し検討させていただきます。

貝ノ瀬委員

 検討してみてください。

角田委員長

 よろしくお願いします。
 ほかにご意見、ご質問があればいただきたいと思います。いかがでしょうか。

貝ノ瀬委員

 あと、細かい点ですけれども、21ページの下のところで修正されているのだけど、「また、小学校教員、幼稚園教諭や保育士」と書いてあって、小学校だけ「教員」になって、幼稚園のほうは「教諭」になっていると、何か整合性が取れていない感じがします。

高部教育長

 学校教育法などの法令用語ではどういう使われ方をしていますか。

川崎指導課長

 法律では、教師ではなくて教員という言葉を使っていて、副校長までを教員といって、校長は教員ではないというような形の扱いをしています。学校で授業を行う人そのものの総体として教員という言い方をしています。

高部教育長

 教諭という言葉はどうですか。

川崎指導課長

 教諭はまた別の意味合いで、教諭は職層の一つです。
 ただ、教諭とすると、主任教諭、主幹教諭という職層もあるものですから、それを全部含めて「教員」という言い方にこれはおさめたというところですけれども、ただ、整合性もありますので、表現を検討させていただきます。

角田委員長

 ほかにご質問、ご意見あればいただきたいと思います。いかがでしょうか。どうぞ、池田委員。

池田委員

 これをどうこう直すという話ではないのですが、24ページに出てきます「ICT環境を利用した効果的な指導方法」というところが、学校訪問させていただいて拝見する中で、何か使わなければいけないけれど、どう使っていいかわからないという先生方の苦労が何となく見えて、あれは何かこういう使い方があるよねとか、そういうものをもう少し、まさしく研究を進めていただくといいのかなと思いました。それから、電子黒板はどこかの段階で全市的に入ったものなのですか。

秋山総務課長

 何年でしたかね、まとまった数をある程度まとめて入れました。だから、どちらかというと導入するほうが先行的に行われたということがありますので、ご指摘ありましたように、その使い方の部分という点でいうと、やはりやや不慣れなというか、なかなかそこに追いついていないというのが現状だと思います。

貝ノ瀬委員

 電子黒板は、学年に1台になっているのかな、学級に1台ではなくて。

池田委員

 そうですね、学級に1台。

貝ノ瀬委員

 だから、それはしょっちゅう使うわけではないからということなんだけれど。逆に言うと、それぞれがみんな遠慮して、結局そう活発に使われないという実態があるみたいで、それ以前に、おっしゃるように、実際問題使い方がわからないという人も結構多いんだよね。だから、前に指導方法について、もっと研修なり啓発なりをするようなことをしたほうがいいですよという話をしました。これはやはり指導課になるのかな。そういうこともやったほうがいいと思う。それは三鷹に限らないんだよ。もうICTの指導方法とか、それからさっき言った授業の展開の仕方とか、これから英語が始まるでしょう。それから道徳が始まるでしょう。みんな指導方法なの。みんな方法論なんだよ。これが問題なんだよ。みんな頭ではわかっているんだよ。だけど、どうやって指導するのかという模範を見せられる人もいないし、指導主事だってなかなか難しいところだと思います。だから、そこをどういうふうにするかという、もうこれはほんとうに重要なご指摘だと思うのだけど、それを何とか「うちはやっていますよ」というふうに言えるようにしてくれるとありがたいよね。

角田委員長

 そうすると、この24ページの上から3行目のところ、ただ「研究を進めます」だけになっていますが、「実効性を高めるために推進します」とか「努力します」とかそういった前向きの言葉があったほうがいいですね。ご検討いただければと思います。
 はい、どうぞ。

岡委員

 28ページに、「三鷹『学び』のスタンダード」という言葉が出てきますけれども、今、「『学び』のスタンダード」を特に活用しようとしていただいているのがコミュニティ・スクール委員会を中心とした方々と思いますので、そちらのほうに出てこないのが少し残念です。コミュニティ・スクールの機能の充実だとか、そういうところにも入ってもいいのかなとも思いました。家庭教育のほうだけではなく、全体的な学校を支えるものとして入ってもいいのかなと思いました。

山口教育部長

 「『学び』のスタンダード」の家庭版、特に生活習慣、学習習慣の家庭における定着というところがポイントなので、ここに振り分けると25ページですね。25ページは学校教育の部分ですが、「家庭や地域における教育力の向上」ということで、「『学び』のスタンダード」(家庭版)という記述をされております。要するに、生涯学習と学校教育、両方に書かせていただいているということでございます。

角田委員長

 そこに記載がありますが、よろしいですか。

岡委員

 はい。

角田委員長

 ほかにご質問、ご意見ありますでしょうか。もう1点よろしいでしょうか。20ページの(2)ですね。学習到達度調査の件ですが、平成27年度には「学力調査の結果分析を活用した小・中一貫教育の効果検証の方法について研究を進めます」とあります。つまり、研究を進めて、いろいろ指導をするのでしょうけど、どういった形でこれを反映していくのでしょうか。今後、研究だけを行い、それをこれからの施策に生かすというような意味でしょうか。

山口教育部長

 この意味合いですが、26年度まで学習到達度調査というものを実施してきました。この目的というのが、年度ごとに、生徒たちがどのくらい同じ問題を通して学力が向上したかを測定してくるということがあったわけですけれども、実際に当初から比較しますと問題が年次ごとに違っていたり、あるいは業者が違っていたり、科目の数が違っていたり、ばらつきがあって、一律な比較ができなくなっているということがあります。片や、国や東京都においても学力テストで学力の測定をしておりますので、三鷹として学習到達度調査をするとすれば、どういった効果的・客観的な測定ができるのかということを検討課題としたいということで、一旦ここで実施を見合わせるということとしたということでございますので、効果的な進捗が見えるような方法、やり方等があれば、またそういったことに取り組んでいきたいということでございます。

角田委員長

 そうすると、調査の手法自体をどうするかということを検討するということは入っているのですか。

山口教育部長

 そうです。

角田委員長

 そうですか。文言から意味が伝わりにくいので、表現を工夫してはいかがでしょうか。

貝ノ瀬委員

 そうすると、例えば、「評価・検証の方法を明らかにし、改善に努めます」といった表現にしてはどうでしょう。

山口教育部長

 わかりました。

角田委員長

 はい、ありがとうございます。
 ほかにご質問、ご意見等がなければ、採決いたしたいと思います。
 議案第3号 平成27年度基本方針の承認について、ただいまいろいろご審議いただきましたが、幾つかご指摘の点を踏まえて若干の手直し等、検討していただくということで、可決することでよろしいでしょうか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

角田委員長

 ありがとうございます。
 それでは、本件は、若干の見直しを含めて原案のとおり可決されました。

日程第2 議案第4号 三鷹市市民体育施設条例の一部改正の申出について

角田委員長

 では、日程第2 第4号を議題といたします。

(書記朗読)

角田委員長

 提案理由の説明をお願いいたします。

中森スポーツ振興課長

 提案理由の説明をいたします。
 この条例改正の申出につきましては、内容は3ページからになってございます。4ページからその具体的な対照表になってございます。
 提案理由でございます。東京外かく環状道路中央ジャンクションの工事の進捗に伴い、NEXCO中日本から占用許可を受けている北野高架下スポーツ広場、この返還を求められております。この広場の開放を終了するため、同広場を体育施設条例の中にある体育施設から削除するとともに、規定を整備するためのものでございます。
 具体的内容につきましては4ページをお開きください。こちらの新旧対照表を使いながらご説明させていただきます。
 まず、第4条の第2項にただし書きがございます。こちらの部分は北野高架下スポーツ広場に関する記述なので、こちらを削除するということでございます。
 続きまして、別表になりますが、別表第1、こちらの中にございます北野高架下スポーツ広場の記述を削除するということと、別表第2にございます三鷹市北野高架下スポーツ広場、これについての記述を削除するということでございます。
 それから、別表第2の備考欄でございます。こちらは、先ほどの第4条のただし書きを削除したことによりまして貸切りの定義規定がなくなるために、別表第2の第1号に貸切りの定義を加えたものでございます。
 なお、条例の施行日は平成27年7月1日としております。
 そのほかは文言の整理をさせていただきました。
 私からの説明は以上でございます。

高階生涯学習担当部長

 少し補足させていただきます。

角田委員長

 はい、お願いします。

高階生涯学習担当部長

 自治体では、こういった公の施設の設置につきましては、施設設置条例に位置づけることとされています。三鷹市の体育施設につきましては、三鷹市市民体育施設条例の中で一括して位置づけられているところで、これらにつきましては教育委員会で管理を行うこととされております。その中の一つにこの北野高架下スポーツ広場について位置づけられているところでございます。具体的に申し上げますと、5ページの別表第1、それから、5ページから7ページにまたがっておりますけれども、別表第2として三鷹市北野高架下スポーツ広場という名称が出ておりますので、返還に伴いこれを削除するものでございます。また、第4条の中にも高架下スポーツ広場がありますので、これも削除するのですが、その中に「貸切り」の定義がありますので、それを別表2の備考の中、一番最後の8ページの備考中であらたに定義させていただいたということでございます。
 以上でございます。

角田委員長

 以上で提案理由の説明は終わりました。
 委員の皆様の質疑をお願いいたします。

(「なし」と呼ぶ者あり)

角田委員長

 よろしいですか。
 それでは、ご質問、ご意見等がなければ、採決いたします。
 議案第4号 三鷹市市民体育施設条例の一部改正の申出については、原案のとおり可決することにご異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

角田委員長

 異議なしと認めます。
 本件は原案のとおり可決されました。

日程第3 議案第5号 平成26年度一般会計補正予算見積書について

角田委員長

 日程第3 議案第5号を議題といたします。

(書記朗読)

角田委員長

 提案理由の説明をお願いいたします。

秋山総務課長

 それでは、議案第5号 平成26年度一般会計補正予算見積書についてご説明をいたします。
 別冊になっております議案書の1ページをごらんいただきたいと思います。歳入歳出予算補正予算見積総括表でございます。今回の補正予算は、こちらにありますとおり、歳入歳出予算それぞれに771万2,000円を増額計上するものでございます。この内容でございますけれども、平成26年度、今年度に市民の方々から頂戴いたしました教育費寄附金のうち、昨年の12月の補正予算で第二小学校の教材用備品購入に活用させていただきました100万円のご寄附以外の5件の寄附金を教育振興基金に積み立てるという内容でございます。
 2ページに歳入予算、それから3ページには歳出予算の見積もりを記載してございます。
 また、4ページには教育振興基金の運用状況、こちらのほうを記載してございますので、ご参照いただきたいと思います。
 議案の説明は以上でございます。

角田委員長

 以上で提案理由の説明は終わりました。
 委員の皆様の質疑をお願いいたします。よろしいですか。
 ご質問、ご意見等なければ、採決いたします。
 議案第5号 平成26年度一般会計補正予算見積書については、原案のとおり可決することにご異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

角田委員長

 異議なしと認めます。
 本件は原案のとおり可決されました。

日程第4 議案第6号 三鷹市いじめ問題対策協議会委員の委嘱又は任命について

角田委員長

 引き続き、日程第4 議案第6号を議題といたします。

(書記朗読)

角田委員長

 提案理由の説明をお願いいたします。

川崎指導課長

 議案第6号 三鷹市いじめ問題対策協議会委員の委嘱又は任命について説明をさせていただきます。
 まず、11ページをお開きください。三鷹市いじめ問題対策協議会委員の委嘱又は任命についてお諮りするものでございますが、13ページ、ごらんいただけたらと思います。三鷹市いじめ問題対策協議会でございますが、平成27年1月1日に施行されました三鷹市いじめ防止対策推進条例第10条で、教育委員会の附属機関としての設置、機能、そして委員の委嘱又は任命の規定がございます。この規定に基づいて、1月の教育委員会定例会において三鷹市いじめ問題対策協議会規則の制定の議決をいただきました。13ページの下半分をごらんいただけたらと思います。本規則第3条で本協議会委員の構成を定めております。今年度内に本協議会を設置し、3月に本協議会の開催を予定しておりますことから、ここで委員の委嘱又は任命についてお諮りするものでございます。
 戻りまして、12ページをごらんください。こちらに委員候補者名簿を用意してございます。候補者は14名です。委員の任期は、委嘱又は任命の日から2年間でございます。
 候補者の方々についてご紹介いたします。選出区分の第1号、第2号につきましては、事務局として本協議会の趣旨を踏まえたところで候補者を挙げさせていただいた方々でございます。第3号から第11号までの候補者は、各機関、組織、団体等からご推薦をいただいた方でございます。
 第1号、第2号の方について簡単にご説明申し上げます。
 学校教育に関する学識経験を有する方としましては、お一人目の候補者は帝京大学教育学部教育文化学科長、和田孝教授です。ご専門は生活指導・特別活動です。東京都での教育行政の経験も豊富で、三鷹市立第四中学校の校長もお務めいただいた方です。生活指導や特別活動、人権教育の観点から、いじめの問題や対応について専門的なご意見をいただけると考えます。
 お二人目の候補者は、東京学芸大学教育心理学講座臨床心理学分野の松田修准教授です。ご専門は認知心理学・特別支援教育で、三鷹市教育委員会の教育支援の研修の講師として来ていただいております。臨床心理士の資格もお持ちで、心理臨床経験も豊富でいらっしゃることから、心理の専門家としての役割も兼ねていただくことを想定しております。児童・生徒の心理臨床面や必要とされる特別な教育支援の観点から、いじめ問題や解決等の専門的なご意見をいただけると考えます。
 第2号の候補者ですが、法律家の専門家として馬渕泰至弁護士を候補者に挙げております。児童虐待等の児童福祉、少年非行、子どもをめぐる法律問題に造詣の深い方でございます。
 医学の専門家としましては、大塚ゆり子医師を候補者に挙げております。大塚先生のご専門は小児科です。
 先ほど申しましたように、第3号から第11号までの候補者は、各機関、組織、団体等からご推薦をいただいた方でございます。
 コミュニティ・スクール委員代表としましては、連雀学園から連雀学園コミュニティ・スクール委員会会長の松田ひろみさんを候補者とした次第でございます。
 説明は以上でございます。

角田委員長

 以上で提案理由の説明は終わりました。
 委員の皆様の質疑をお願いいたします。よろしいですか。
 ご質問、ご意見等なければ、採決いたします。
 議案第6号 三鷹市いじめ問題対策協議会委員の委嘱又は任命については、原案のとおり可決することにご異議ありませんでしょうか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

角田委員長

 異議なしと認めます。
 本件は原案のとおり可決されました。

平成27年第2回教育委員会定例会会議録(3)へ続く

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