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平成26年第7回教育委員会定例会会議録(2)

作成・発信部署:教育委員会 総務課

公開日:2014年11月26日 最終更新日:2014年11月27日

会議録全4ページ中の2ページ目です。

日程第1 議案第23号 平成26年度教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価(平成25年度分)について

高階生涯学習担当部長

 続きまして私のほうから、生涯学習の分野5事業について、説明をさせていただきます。
 まず、40ページ、14、健康・スポーツ及び生涯学習の拠点整備の推進についてでございますが、ご案内のとおり、新川防災公園・多機能複合施設、仮称でございますけれども、この整備に向けた取り組みについてでございます。
 25年度は、10月に施設の建設工事に着手するとともに、庁内はもとより関係団体等との調整を図りながら、管理運営計画の検討を行うなど、予定どおり実施できたことから、評価といたしましては、進捗状況がA、成果がBということになったところでございます。
 今年度は、引き続き建設工事を安全かつ計画的に進めるとともに、効率的・効果的な施設管理と質を確保したサービスを提供するため、管理運営計画の策定を行う予定でございます。
 次に、41ページをごらんください。15の生涯学習プラン2022の推進でございますが、平成23年度に策定をいたしました、この計画の推進に関する事業でございまして、25年度は、指標のとおり、生涯学習計画推進会議、この会議は、生涯学習に関する何らかの事業を所管している庁内の課ですとか外郭団体が集まった会議のことでございますけれども、その所管課や外郭団体が所管する事業につきまして、調査と自己評価を実施をしたところでございます。内容的には、進捗状況ですとか成果の評価、それから、取り組み状況、課題の記述をした評価でございます。
 また、生涯学習のまちづくりに資する人財の育成と支援につきましては、市民大学ボランティア養成講座の二つの講座を実施するとともに、市民講師入門講座を実施しました。また、その受講者を対象に、市民講師デビュー講座という講座を開設いたしまして、7人が市民講師としてデビューをしたところでございます。まさに学びの循環のための事業となっているものでございます。
 以上の結果などから、進捗状況に対する評価はA、成果に対する評価はBとしたところでございます。
 今年度は、調査結果と自己評価内容を各課にフィードバックするなどして、引き続き全庁的な生涯学習事業の推進に努めたいというふうに考えているところでございます。
 次に、43ページをお開きいただきたいと思いますが、16、南部図書館の整備の推進でございますが、ご案内のとおり、25年度は当初の計画どおり、11月23日に南部図書館を開館いたしました。
 開館に当たっては、大勢の市民サポーターのご協力をいただくとともに、準備段階からオープニングイベント、そして、その後の事業の実施に至るまで、市民サポーターとの協働で事業実施をしたところでございます。
 こうしたことから、評価といたしましては、進捗状況に対する評価はAということになりました。成果につきましては、準備から開館に至るまで、ソフト、ハード両面において、大変好評で大いに成果を上げたところでございますが、当初予定しておりました来館者数は、目標の5万人に対して、実際には約3万9,000人という結果になったために、成果に対する評価につきましてはBということになったところでございます。
 今年度は、アジア・アフリカ文化財団との協働事業を一層進めるとともに、市民サポーターのご協力をいただいて、魅力ある滞在型の図書館として一層の協働をしていくというふうに考えております。
 次に、45ページでございます。17の図書館サービスの充実についてでございますが、引き続き、子どもの読書環境の整備に取り組み、「こどもカウンター」の充実や「でまえとしょかん」を実施するとともに、「絵本パック」の設置場所を増設して、その拡充を図ったところでございます。
 また、中・高生向けのイベントといたしまして、POPコンテストを実施するとともに、26年度中の新たな図書館システムの構築に向けて現状分析を行うとともに、要件定義書等の作成を行ったところでございます。
 こうしたことから、ここにつきましても、設定していた指標等をクリアしていることから、評価といたしましては、進捗状況についてはA、成果に対する評価といたしましてはBとさせていただいたところでございます。
 今年度は、子どもの読書環境を整備するため、引き続き事業を実施していくとともに、新たに「みたかとしょかん図書部!」というものを創設して、中・高生の参加を促すなど、市民との協働を推進していきたいというふうに考えております。
 また、27年度の新たなコンピューターシステムの更新に向けまして、システム構築に取り組んでいきたいというふうに考えております。
 最後になりますが、47ページでございます。18のスポーツ祭東京2013(東京国体)の推進の項目でございますが、指標として設定した全ての事業につきまして、大勢の市民、団体等の協力を得て、滞りなく実施することができました。
 なお、三鷹市開催会場への全来場者数は約1万3,800人、このうち、一般観覧者数は8,200人となっております。
 こうしたことから、評価といたしましては、進捗状況につきましてはA、成果についてはBという結果とさせていただきました。
 今後は、スポーツ祭東京2013で得られた貴重な経験やノウハウを生かして、スポーツボランティアの養成と市民との協働によるスポーツ行政の推進にますます努めていきたいというふうに考えているところでございます。
 私からは以上でございます。

貝ノ瀬委員長

 以上で提案理由の説明は終わりました。委員の皆様の質疑をお願いいたします。
 池田委員。

池田委員

 24ページで、スクールソーシャルワーカー3人体制にしたら、関係機関との連携件数が161件で1.5倍になったということですが、これは2人から3人に増やしたということですか。

山口教育部長

 そうです。

池田委員

 そうしますと、2人から3人に増やして1.5倍というのは、当然なんですね。だから、もっと増やせばもっと増えるかもしれませんし、そのあたり、計画として、予算の規模もあるのでしょうけれども、3人からもう少し増やすということはあり得るのですか。

田中学務課教育支援担当課長

 教育相談員ですとか、既に配置されているスクールカウンセラー等を活用しまして、そういう人たちにスクールソーシャルワーカー機能を担わせる形で、今年度は4人体制にしております。

山口教育部長

 現有体制の中で、スクールソーシャルワーカーとしての役割を担っていただくので、その分、例えば予算が増えたとかそういうことではなくて、限られた資源の中で工夫をして、そういう体制を整えておりますということでございます。

池田委員

 私は虐待ケースの関係で思ったりするところですが、スクールカウンセラーというのは、あくまで相談に来た生徒さんとの1対1の関係ですけれども、スクールソーシャルワーク、まさにソーシャルワークで関係機関とつないでいくということですよね。役割が似て非なるところがあって、1人の方が二重にその役割を担うというのは、なかなか大変なところがあるかなというところがあって、これは意見ですけれども、スクールソーシャルワーカーも、専任の方がいらっしゃればと思ったりもしています。

角田委員

 同じ25ページのところですけれども、今後の取組として、最後のパラグラフで、「通常の学級の中で教育支援を必要とする子どもに対して」というところで、教員同士の連携強化や研修の充実を図っていくということですが、逆に、連携強化が十分でないというふうな、ある程度データがあるのでしょうか。連携強化して研修しても、なかなか先生方一人ひとり、目いっぱいいろいろなことをやっている中で、どういうふうな形で、具体的に情報の交換とか、ないしはサポートをするのか、具体的なことを聞かせていただければと思います。

貝ノ瀬委員長

 田中課長。

田中学務課教育支援担当課長

 学校に対しては、総合教育相談室から巡回発達相談員を派遣しています。この方たちは専門家でして、1校当たり大体、年間6回から、多いところでは10回程度、学校に行きます。この方たちで、授業の中での子どもたちの行動観察をいたしまして、教員たちに助言等をしてくださいます。
 それらの際の資料としましては、全教員に配付しております、三鷹市の個別指導計画等のガイドラインというものがあるのですけれども、その中に、教員がそういう子どもたちを発見できるような学習、行動面の観点を記してございまして、それを用いて、専門の先生に指導を受けて教員たちが取り組んでいる、そういうことをしております。

角田委員

 なるほど、わかりました。ありがとうございました。

貝ノ瀬委員長

 ほかにどうですか。
 岡委員。

岡委員

 17ページのコミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育の充実と発展のところですけれども、各CSの報告の中の今後の課題を見ても、まだまだCSの取り組みが保護者や地域に浸透していないというご意見が必ず出るところですね。その広報活動について、まだまだ足りないと思われる点が多いと思うのです。
 それから、人財についても、次年度につなげるとか、その次の年につなげるというCSの取り組み、委員の皆さんの取り組みは、大変な努力をされているのですが、なかなか次の人財が見つからないというお話をよく耳にします。それにもかかわらず成果に対する評価が、「目標を上回る成果を得た」というAになっているのはなぜなのか、お聞きしたいと思います。

貝ノ瀬委員長

 山口部長。

山口教育部長

 今回、こちらの評価は全事業の中で唯一、成果に対する評価をAとしました。こちらについての理由としましては、ここにも一部書かせていただいたのですが、1年間のコミュニティ・スクール推進会議を通して、それぞれの学園の特色を踏まえた問題点、課題点、それから、これから永続的なコミュニティ・スクールを構築していくための必要な課題の抽出等々について、会長、あるいは学識、学校長の代表等から意見をいただいて、文科省に対する報告書として一つにまとめられたという点を捉えて、その部分をAとさせていただいたというところでございます。岡委員のおっしゃるとおり、その後の、これから解決すべき課題、取り組むべき課題というのは、もちろんそれはそれで、きちっとした取り組みをしていく必要があるわけですけれども、ここで、25年度の指標とさせていただいた部分に対しての成果の評価がA、プラスその報告書を作成したということを踏まえて、Aという評価にさせていただいたということでございます。

岡委員

 教育委員会としても、ますますこれから支援していくということで、よろしくお願いします。
 続いて、よろしいでしょうか。26ページ、27ページのところですけれども、27ページの一番上で、中学校全校を統括指導主事、指導主事が訪問し、体罰防止研修を実施しましたとなっていますが、小学校のほうは何か取組をされていますでしょうか。中学校のことしか書かれていないので。

川崎指導課長

 中学校におきましては、部活動等の指導もありますので、学校のほうに行って、教員と部活動の外部指導員等を入れて、研修を実施した次第です。
 小学校におきましては、年間で2回、学校のほうで大きな服務事故・体罰事故研修を行っておりますので、そちらのほうで対応したという形で、こちらのほうから赴くことはしませんでした。

岡委員

 はい、わかりました。

貝ノ瀬委員長

 ほかにいかがですか。
 池田委員。

池田委員

 同じ26ページのところですが、「みたか教師力錬成講座」というものが書かれていまして、大変興味をそそるタイトルですが、具体的な中身はどんなことをされているのですか。

川崎指導課長

 三鷹で活躍する教員として必要な資質能力というものを高めていくというのが一つの狙いで、これは三鷹ネットワーク大学推進機構と教育委員会との協働で実施しているものです。
 そこでは、教育委員会でなかなか実施できないような外部折衝能力の養成などを行っています。特に三鷹の場合は地域の方々や学識者など、さまざまな力をかりて学校教育を充実していきますので、それに当たっては、どうしても教員には、人とのかかわりや、折衝といった力が求められています。
 昨年度は特に、外部折衝能力のところが今後必要であろうということで、教育委員会であれば、どうしても教科指導といった研修が主になっていくわけですけれども、そういった教育委員会の教科研修に位置づけられないが、三鷹の教員として必要な力を、幅広く研修を行うことができる三鷹ネットワーク大学のほうで実施しているということです。

池田委員

 三鷹ネットワーク大学というのは、どういうものですか。

秋山総務課長

 三鷹駅前に三鷹ネットワーク大学という施設を三鷹市が持っているのですけれども、三鷹市と18の教育・研究機関が主なメンバーであるNPO法人三鷹ネットワーク大学推進機構がそこの運営を行っています。
 中身としては、会員である大学の知的資源を使いながら、いろいろな三鷹で起きている地域の課題の解決のために、具体的には講座であったりとか、イベントであったりとかそういうものを大学等の教育・研究機関や、そこに賛同していただいている地域の企業でありますとか市民の方々と一緒に解決していこうということで、平成17年から取り組んでいる活動がありまして、その中で、教育委員会と一緒に、「みたか教師力錬成講座」というものを開催しております。
 ネットワーク大学はそういう組織なものですから、例えば今、川崎課長から説明がありましたけれども、講師の先生をどなたかお願いするにしても、幅広い人財のネットワークを持っております。今、申し上げたような、いわゆる外部折衝能力であれば、コミュニケーションの専門家、最近は、聞く力とか、傾聴力とか、アサーションとかありますけれども、そういうことを主に専門的にやっていらっしゃる先生などと非常にネットワークがありますので、そういう幅広い専門的な技能を持った方を講師に招いてネットワーク大学と協働することによって、教育委員会ではなかなか実施できないような教員向けの研修ができる、そういう特徴があります。

山口教育部長

 今回、外部折衝能力向上ということにつきましては、三鷹はご案内のとおり、コミュニティ・スクールを基盤にした小・中一貫でございますが、地域との関係がどうしても非常に密接、濃厚になり、そういったときに、教員の内側の世界ではなくて地域に開かれた教員として、そういう折衝能力が必要だろうという捉え方の中で、ここで研修テーマとして取り上げて実施をしたということでございます。

貝ノ瀬委員長

 角田委員。

角田委員

 35ページのところで伺いたいのですけれども、校務支援システムというのは、学校の先生を取り囲む事務的なものを支援するシステムなのか、どんなシステムか、具体的に教えていただけますか。

秋山総務課長

 一言で申し上げると、学校でさまざま行っている事務といいますか、業務を、ICTの力をかりて行うというようなシステムになっております。具体的には、児童・生徒の成績をつけたり、あるいは時間割りを組み立てたりといったことがシステムの中でできます。

角田委員

 校務支援システムの内容はわかりました。やはり学校を回っていますと、どうもICTの活用という面で、いまいち、もったいないなというところがあるのです。ここのページで述べているICT環境の再整備と最適化ですが、再整備ということは、やはり求められて、その環境に近づけるというのが理想といいますか、求められることにきちっと応えるということですが、もう一方の最適化、特に現在の段階であまり使われていないということは、場合によっては、授業の中でICTの位置づけがなかなか難しい、どういう位置づけかというのを判断するのが難しいということですね。
 ですから、例えば、本来ならもっと活用できるものを、いろいろな先生たちが活用していないのか、もともと、ICTを導入しても、活用するスペースが少ないのか、その辺のところをもう一回きちっと見きわめないと、何となく今、学校を回っても、少しもったいないなという感じがいつもしているところでございます。
 これについては何か、今後の見通しやご意見があれば伺いたいと思います。

秋山総務課長

 まさにご指摘のとおりだと思いますので、よく学校の状況や先生方のご意見なども伺いながら、三鷹で取り組むICT環境の整備をどのように進めていくかということをしっかり検討し、研究していきたいというふうに思います。

高部教育長

 先生方のプロジェクトチームの進捗状況はどうですか。

貝ノ瀬委員長

 では補足して、川崎課長。

川崎指導課長

 昨年度からもいろいろとご指摘いただいておりますけれども、今年度も、ICTを使った効果的な授業についての実践事例を今、集めておりまして、それで、各先生方に紹介する中で、活用の方途を広げていきたいと考えております。

貝ノ瀬委員長

 カリキュラムの見直しもしているんでしょう。

川崎指導課長

 カリキュラムの見直しのほうは、今、さまざまな情報端末が子どもたちの手に渡り、LINEであるとかさまざまなもので、非行であるとか、いじめであるとか、さまざまな問題が子どもたちを取り巻いている。そういった今の子どもたちのICT環境上のさまざまな問題に対して、自分たちがきちんとコントロールできる力をつけるためのカリキュラムをつくっているということでございます。

角田委員

 なるほど、わかりました。ICTは非常にお金もかかる機材ですから、それが宝の持ち腐れみたいになるともったいないなということを常に考えて、ぜひ今後とも、現場のいろいろなご意見を聞いていただきたいと思います。

川崎指導課長

 はい。

平成26年第7回教育委員会定例会会議録(3)へ続く

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