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平成26年第7回教育委員会定例会会議録(3)

作成・発信部署:教育委員会 総務課

公開日:2014年11月26日 最終更新日:2014年11月27日

会議録全4ページ中の3ページ目です。

日程第1 議案第23号 平成26年度教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価(平成25年度分)について

貝ノ瀬委員長

 私から申し上げたいのですけれども、今、角田委員のほうから、たまたま学校ICT環境の再整備と最適化ということで質疑がありましたけれども、生涯学習のほうはそうでもないのですが学校教育のほうでほとんどのところに当てはまるのですけれども、ここの例でいいますと、例えば今ご指摘のように、最適化ということをタイトルにして、その目的があります。最後の文言へ行くと、「情報セキュリティ機能の向上とともに所要経費の適正化を図る」と。その前は、「サポート体制の整備と充実を図る」ということですね。
 つまり、目的のところは中身のことを言っているんだよね。つまり質のことを言っているわけです。ところが指標のほうは、「ICT環境の整備の実施」、それから、「サポート体制整備の実施」となっています。
 だから、本来、教育の質を伴うのが最適化ということで使われるべきなんだろうけれども、実際の評価をする観点は、非常に物的な面で整理されているので、まさに手前みその評価になっている。整備した、配ったといえば、当然進捗状況は、Aになるわけで、配るのも、まだ十分に配っていないといえばBだと、こういうふうなことになりがちですけれども、教育委員会が事業として実施をして点検・評価をするということは、これは全部に言えることだけれども、結局、教育の中身が問われるわけだよね。
 そうすると、さっきの岡委員のコミュニティ・スクールや体罰の問題もそうだし、それから、池田委員のスクールソーシャルワーカーの問題にも関係しますけれども、結局、中身はどうなんですかということになるんだよな。
 だから、体罰は減っているというから、これはよかったのだけれども、例えば、人財が育っているかどうか。それから特別支援、教育支援のほうでもそうですけれども、実際にスクールソーシャルワーカーが、関係機関との連携件数が増えたとありましたが、連携件数が増えれば、それがどういう教育の成果なんですかというふうに聞きたくなるよね。
 そうすると、子どもがこのようによく変わってきましたとか、家庭がこのように変わってきましたとか、学校がこのように変わってきましたとか、そういう面での客観的な、できればデータを伴って、こういうふうに改善されてきましたと言えれば、評価はAとなるのだけれども、ただやりましたというふうな表現だと、結局、指標もそういった面で出ていますので、あまり教育的な成果というものが重視されていない、何か事務的に進められているという印象があります。
 何年かこの点検・評価をしているのだけれども、そういう意味では、だんだん形骸化してしまっている。だから、もっとえぐり出して、こういう課題があるし、こういうふうにやろうよというふうに、もっと積極的な点検・評価に変えていかないと、これはあまりやっても意味がない。単に事業を実施したということで終わりというふうになってしまう。
 生涯学習のほうは比較的、数値目標を立てているから、それを達成できたかしないかで評価しているので、これはわかりやすいのだけれども、特に学校教育のほうは数値目標を出しにくいものがたくさんあります。そうなると、そういうものについて評価の観点というか、指標をつくって、それがどのように前進したか、成果が出たかということをできるだけあぶり出して、そこでいいあぶり出しができれば、これはAだというふうなことになってくると思うのだけれども、ただ事業をやりました、連携しましたということになると、ちょっとどうなのかなと思う。
 これは全体に言えることだけれど、充実とかそういう言葉を使っていると、充実の中身が問われるということになるので、そういう点で、次回やるときはそういうふうにもっと、丁寧にやってもらったほうがいいと思いますね。

高部教育長

 今おっしゃられたことは、学識経験者のコメントの中にも、目標設定とその評価の仕方、特に、その結果がどういう社会的な成果に結びついているか、アウトカムですね。アウトプットじゃなくて、アウトカムとしてどうなのかということで、前からご指摘をいただいて、ここ数年の中でもできるだけ、単なる充実とか向上じゃなくて、数値化できるものについては最初から掲げてあらわそうとしています。
 ただ、そうはいっても、例えば学校教育の教育ボランティアが1万5,700人から1万6,000人に増えましたといっても、増えたことが具体的に子どもにどう影響し、また成果があらわれているのかという話になるので、どうしても定量的なものだけではなくて、定性的な観点もつけ加えざるを得ないということで、コメントの中に、それが結果的にどうつながったのかということをできるだけ入れるようにしているのですけれども、まだまだ、おっしゃるように、活動が活発だったので、それはAだという評価になっています。
 では、具体的にそれがどこまで変容といいますか、内容が変わったのかというところまでになると、これは評価方法にもよるのですね。評価方法の設定の仕方なりが説明の仕方につながってくるので、ぜひ、これからはいろいろな学識の方の助言も聞きながら、評価方法自体も変えていきたいなというふうに思っています。
 ただ難しいのは、一つの例で言えば、学校ICT環境の再整備と、最適化については、ここの意味での最適化というのは、あくまでもネットワーク上の最適化、つまり安定性とか、継続性とか、あるいはコストをどうやって削減するのかというバランスの中での最適化ですが、先ほど角田委員が言われたのは、むしろそれをどうやって活用していくのかという部分です。先ほど教員のプロジェクトチームの進捗状況も説明してもらいましたけれども、目標自体を、機器の活用なり、教育内容についての向上という形でタイトルを設定し直せば、まさに角田委員がおっしゃったような、次の目標となります。そこはまだ課題設定されていないために、平成25年度はネットワークの切りかえだけを目標として最適化としましたので、説明の中身と期待される中身がアンマッチな形になりました。
 いずれにしても、教育委員さんのご指摘される中身は私もよく理解できますので、単なる活動で、ただ事業として達成したから終わりだという話ではないので、それが具体的にどう効果に結びついたのか、さらに課題がどうなのかということを丁寧に説明できるような評価方法を工夫していきたいというふうに思います。

貝ノ瀬委員長

 教育長のほうでそういうふうにご理解いただいていますので、とにかく、点検・評価はやらなくてはいけないのでやるというふうなことを乗り越えて、去年よりも今年、今年も来年、よくしていきましょう。財政的にも厳しいけれども、しかし、いろいろ工夫をして何とかよくしていこう、そういうことがにじみ出るような点検・評価にしてもらえると納得しやすいと思います。
 そうしないと、ただ物的な整備だけ進行して、これでよかった、よかったというふうなことになると、結局、我が市の教育ビジョンの「人間力」、「社会力」がとても遠くなってしまいます。だから、それに近づくように、それは子どももそうだし、学校の先生もそうだし、生涯学習でもそうだし、私たちもそうだし、市民の皆さんが「人間力」、「社会力」、そういうものに到達するように、限りなく改善を促していくための評価だと思うのですよね。
 だから、教育長おっしゃるようなことを、これから留意してお願いをしたいというふうに思います。
 岡委員、いかがですか。

岡委員

 43ページの南部図書館のことですけれども、来館者が3万9,000人ということで、指標が5万人ということでしたから、予想の80%に満たなかったわけですけれども、誤差が小さいとは思われないのですが、その原因はどちらにあると思われますか。

宇山三鷹図書館長

 もともと5万人という数字が、他館の実績ですとか、あるいは地域の人口ですとか、そういったところから算出をしたわけですけれども、当初、開館直後、大勢の方がおいでになって、その後はやや低調だったというようなことがありました。一つには、全体としてPRが不足している部分はあるかと思いますけれども、蔵書もまだ3万冊ぐらいということで、それほど多くないということもあって、とりあえずほかの図書館に行っているという方も、地域にもいらっしゃるというような状況があるようですので、周知についても、蔵書の充実についても、これから十分に拡充していきたいなというふうに思っています。
 充実した蔵書を備えるというのは、少し時間がかかるのだなというふうに考えています。

貝ノ瀬委員長

 担当としては、やはり思いがあるから、これだけの人が来てほしいという願いがあるから、多少数字が大きくなっているかもしれないけれども。

岡委員

 そうですね。指標が高かったのかもしれない。

貝ノ瀬委員長

 引き続き、岡委員。

岡委員

 これは質問ではなくて、お願いですけれども、36ページの学級数増への対応ですが、先日も高山小学校に学校訪問へ行って、私たちも見て、ほんとうにわかったように、学級数、教室が足りなくなるのは切迫した問題ですから、こちらの「今後の取組・課題」のところに、年次ごとに必要な対応策をとりまとめて検討を進めるというふうに書かれていますが、随時ご報告をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いします。

山口教育部長

 ついせんだっても学校長とお話をさせていただいたのですけれども、例えば対応策については、予算の関係もございますので、一定の方向性が年次計画の中で明らかになった段階では、極力早い段階で、CSの皆さん、あるいはPTAの皆さんの場で、きちっとした説明をしたいというふうに思っています。また、そういった意向も校長のほうに伝えておりまして、それを皆さんに説明していただいております。
 そういうことであればということで、学校の中では、我々の具体的な説明についての時期を待っていただいているというような状況でございます。できるだけ早い段階での対応をしたいというふうに考えております。

岡委員

 よろしくお願いします。

高部教育長

 補足しますと、この前も情報提供させていただきましたけれども、一定程度学級数を超えたときには、普通教室への転用や通学区域の見直しそして増築などの方法で対応せざるを得ない。ただ、毎年変化がありますので、そのときにどう対応していくか、確保していくかということについては、毎年、学校とすり合わせながら、情報提供をその都度させていただきたいと思います。

岡委員

 よろしくお願いします。

貝ノ瀬委員長

 ほかにご質問、ご意見等がなければ採決いたします。
 議案第23号 平成26年度教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価(平成25年度分)については、ただいまご審議いただいた点を踏まえて若干の手直しを含むことで、可決することにご異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

貝ノ瀬委員長

それでは、本件は、若干の見直しを含めて、原案のとおり可決されました。

日程第2 教育長報告

貝ノ瀬委員長

 引き続き、日程第2 教育長報告に入ります。報告をお願いします。
 総務課長。

秋山総務課長

 それでは、報告をいたします。総務課でございます。
 まず、総務課庶務係関係ですけれども、4ページ、5ページでございます。
 行事実績、予定等の記載のとおりでございますが、あさって7月9日に、今年度2度目の学校訪問を予定しております。訪問先は第三小学校でございます。ご出席いただきます委員の皆様におかれましては、よろしくお願いいたします。
 次に、ページをおめくりいただきまして、6、7ページですけれども、教育センター及び施設係関係の行事等実績と予定となります。
 主な設計委託、工事関係でございますけれども、記載の事業につきましては、ほぼ契約を完了しているところでございまして、未契約のものは、中原小学校の校庭芝生化実施設計業務ですけれども、こちらにつきましても、7月11日に入札の予定となっているところでございます。
 その他につきましては記載のとおりでございます。
 総務課は以上でございます。

貝ノ瀬委員長

 では、学務課。

高松学務課長

 学務課です。8ページ、9ページになります。
 まず、8ページの実績です。
 中ほどですが、6月30日から7月7日にかけまして、学校給食の放射性物質検査を行っております。前年、平成25年度と同様の方法となりますけれども、児童・生徒に提供しました学校給食一食丸ごとを検査機関に依頼して検査するもので、1学期と2学期に分けて実施をしております。
 現在のところ、先週6月30日から7月3日までに実施しました10校の結果が出ておりますけれども、いずれも放射性物質は検出されませんでした。1学期には全部で13校、残り9校につきましては2学期に行う予定となっております。
 その下、7月1日ですけれども、三鷹市学校保健会の総会・講演会を実施しました。毎年、子どもたちのさまざまな健康課題を取り上げまして講演会を行っておりますけれども、今年度の講演会は、東京都立広尾病院の原光彦先生をお招きしまして、「肥満とやせ」というテーマで実施をしております。
 次に、9ページの予定でございます。
 まず、上から二つ目の7月8日、来年度から学校給食調理業務の委託を予定しております第一小学校で、保護者向けの説明会を開催する予定です。
 また、7月10日、15日ですが、今年度から学校給食調理業務の委託を開始しました第六中学校と北野小学校で、それぞれ第1回目の学校給食運営協議会を開催いたします。学校給食運営協議会は委託校ごとに設置をしておりまして、構成は、学校、保護者、委託事業者、教育委員会事務局による組織となっております。当日は給食の試食もしながら、運営状況などの検証と、必要に応じて改善の検討を行う予定となっております。
 その他は記載のとおりでございます。
 学務課からは以上です。

貝ノ瀬委員長

 指導課、お願いします。

川崎指導課長

 指導課です。10ページ、11ページをごらんください。
 最初に、実績等報告につきましては、6月16日、6月23日に第2回、第3回の小学校及び教育支援学級用教科用図書選定資料作成委員会を開催し、7月3日に教育委員の皆様に調査内容のご報告をさせていただき、ご協議いただいたところでございます。
 それ以外のことにつきましては記載のとおりでございます。
 予定等報告でございますが、18日が小学校・中学校の終業式、21日から夏季休業日が始まります。
 24日に、教科書採択に関しまして、教育委員の皆様と、学園から1名ずつの小学校長及び保護者の方にご出席いただいて、懇談会を開きます。ご多用の折ではありますが、何とぞよろしくお願いいたします。
 流れでございますが、最初に事務局より教科書採択の流れを説明しまして、その後30分程度、教科書を見て、見本を見ていただいて、それぞれの立場からご自由に教科書についてのご感想をいただくという流れでございます。何とぞよろしくお願いいたします。
 それ以外の行事につきましては記載のとおりでございます。

貝ノ瀬委員長

 では、生涯学習課、お願いします。

古谷生涯学習課長

 生涯学習課長です。12ページ、13ページをお開きください。
 まずは実績でございますが、6月15日に市民コンサートを実施しております。場所は芸術文化センター、演奏は三鷹市管弦楽団による演奏でございまして、チャイコフスキーやラフマニノフの音楽を演奏していただいております。参加者は463人ということで、多数の方にご参加いただいております。
 また、7月5日でございますけれども、小学生保護者のための家庭教育支援コミュニティ、SNSで提供しております「かきしぶ」という事業がございまして、その中のリアルな講座事業が「かきしぶde学び会い講座」でございますが、今回、学童についてのご説明、ご案内をしたところ、48人ほどの就学前の保護者がご参加いただいたということで、市民協働センターで実施しております。
 それから、予定でございますが、7月14日、文化財保護審議会を開催します。新たな任期が開始するということで委員の皆さんに委嘱をする予定でございます。
 生涯学習課からは以上でございます。

平成26年第7回教育委員会定例会会議録(4)へ続く

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