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平成25年第2回教育委員会定例会会議録(3)
作成・発信部署:教育委員会 総務課
公開日:2013年6月4日 最終更新日:2013年6月4日
平成25年第2回教育委員会定例会会議録
日程第1 議案第5号 平成25年度基本方針の承認について
岡委員
すみません。あと一つ。
2ページの1の、コミュニティ・スクール機能の充実のところですけれども、おそらく平成24年度に新しくできた会議だと思いますが、この三鷹コミュニティ・スクール推進会議。追加されているぐらいですから、影響力を持った会議にしようというところなのだろうと思うのですけれども、どのような意図で、これをつくられて、どのような活動にしたいのかというところが、伝わってこないので、教えていただきたいと思います。
それから、今までなかったのでつくられたのだろうと思うのですけれども、今まで学園長会議やCS正副会長会議や、そのようなものがありましたよね。それを発展させた形なのか、それとも全く新しいものなのか、ご説明お願いします。
松永指導課教育施策担当課長
今まで行われている、コミュニティ・スクールの会長・副会長連絡会、学園長会議等については、今までと同じように実施しています。今年度、三鷹コミュニティ・スクール推進会議を新たに設置いたしました。もともとは文部科学省の委託研究事業ということで、三鷹市で国の予算をいただいて、コミュニティ・スクールの熟議と協働に関する研究ということで、三鷹でコミュニティ・スクールをより活性化させていくためには、どんなことができるのかといったことを研究するというのが、そもそもの今年度の役割ということで、現在、広報活動の充実、各コミュニティ・スクール委員会の取り組みについての横の広がりという部分についての実践を収集しているところです。この組織につきましては、研究期間が2年間ということで、平成25年度も引き続き、設置するという方向で、今、予算等を組んでいるところです。次年度は、このコミュニティ・スクール推進会議を使いながら、先ほど部長からありました現場のニーズ、実効性を高めるといった支援のあり方について、研究していこうということで、ここに書かせていただいたところです。
貝ノ瀬委員長
よろしいですか。
河野委員
それがなぜ必要なのか、今までコミュニティ・スクール委員会と学校運営協議会があるのに、その中に吸収できないのかというのが、今の説明を聞いていると、よくわからないのですけれども。
松永指導課教育施策担当課長
コミュニティ・スクール委員会自体は、学園に設置されているものなのですけれども、この推進会議ではそれぞれのコミュニティ・スクールの会長さんと小・中学校の校長会長の先生に入っていただいています。文部科学省の研究を委託するに当たって、そのような推進組織を設置することが前提条件になっていることもあるのですけれども、この会議を使って研究活動を進めていきたいということで取り組んでいるということなのです。
伊藤総務課長
恒常的な組織というよりは、タスク・フォースで、今回、こういったコミュニティ・スクールの学校支援体制の一層の充実・発展に向けた、より具体的なあり方を検討していこうという、検討チームという理解をしていただいたほうが、かえってわかりやすいのではないでしょうか。
貝ノ瀬委員長
このような説明のほうがいいのではないですか。今までも学園長の皆さん、校長先生が集まる会もやっていた。そして、また別途、コミュニティ・スクールの会長さん、副会長さんの会もやっていた。別々にそれぞれ2つありましたけれども、しかし、コミュニティ・スクールをさらに連携、強化し、充実させていくためには、別々ではなくて、校長先生方、学園長も、コミュニティ・スクールの会長さんも、教育委員会も入って、一緒に問題意識を共有して、問題点を洗い出しながら、その解決を図っていくという仕組みをつくって、推進していきたいということなのではないですか。
高部教育長
そうですね。教育委員会も入って、学識経験者にも入ってもらって、全市的な仕組みをレベルアップするためにどうしたらいいかという研究を行っています。
貝ノ瀬委員長
そのようなことだろうと思いますが、どうでしょう。
岡委員
教育委員会も入っていると言われましたけれども、その存在自体、私たちは知りませんでした。そのようなことができたことも知らないし、そのような会であるならば、三鷹市がコミュニティ・スクールを推進しているわけですから、ぜひ私たちにもタイムリーな情報を教えていただきたいと思います。
高部教育長
恒常化はしないでしょう。とりあえず、2年間です。
松永指導課教育施策担当課長
基本的には研究組織なので、委託されている2年間限定ではあるのですけれども、先ほど委員長がおっしゃったように、学園長の方にも入っていただきながらといったところでは、今まで、取り組んできたことからすると、前に進んだという印象をすごく持っています。
貝ノ瀬委員長
研究推進として2年間受けているということ自体の報告については、少し失念したということもあるので、これは今後、気をつけていきたいということです。
河野委員
あと、別な観点からなのですけれども、いろいろな会議や組織がいっぱいあるというのは、私は反対なのです。なるべくシンプルに、1つで済む会議はなるべく1つでする。いろいろな会議が分かれていると、大体同じようなメンバーで何回も集まるのは時間の無駄なので、なるべく少なくシンプルにしたほうがいいという考え方なのです。だから、そんなにいろいろなものをたくさんつくる必要があるのでしょうか。コミュニティ・スクールを充実させたいということであれば、その目的のための1つの組織体会議でというのが、どうしてできないのかと思うのです。
岡委員
今までは各学園のコミュニティ・スクールの会議があって、今回できたのは、三鷹市のコミュニティ・スクールをこれからどう推進していくかという会議ですよね。ですから、全然別物なわけですよね。
松永指導課教育施策担当課長
別の組織です。
岡委員
今までは、学園長会議とCS正副会長の会議があったけれども、そこに教育委員会も入って、推進していきましょうということと捉えていいわけですよね。
松永指導課教育施策担当課長
状況としてはそのような形だと思いますけれども、基本的には、今回については2年間限定の研究組織ということです。
貝ノ瀬委員長
ですから、このように解釈するといいのではないですか。それぞれ2つの会議があって、またもう一つつくられたような印象かもしれませんけれども、もちろん必要があってつくられているわけだけれども、当然のことながら、そのようなことになって、必要があったとしても、そのように、会議が多くしたくてやっているわけではありませんので、その回数を、例えばそれぞれの会を今までどおりではなくても、回数を減らすなどという形で、全体としては、今までと同じぐらいの回数で会議ということもできるでしょう。ですから、それぞれに例えば教育委員なら教育委員だけで話し合いたいということもあるでしょうし、事務局は事務局で話し合いたいということもあるでしょうし、こうやって一緒に話し合いたいということもあるでしょう。このようにして、それぞれやはり必要に応じて取り組んでいるということですので、事務局は大変ですけれども、そのようにきめ細かくやってくれているのでありがたいと思いますので、異論がないように、しっかり取り組んでもらいたいと思います。ただ2年間の研究についてお話しするのが少し遅れてしまったということについては、今後、気をつけていきます。
ほかにご質問、ご意見等がなければ、採決いたします。
議案第5号 平成25年度基本方針の承認については、ただいまご審議いただいた点を踏まえて若干の手直しを含むことで、可決することにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
貝ノ瀬委員長
それでは、本件は、若干の見直しを含めて原案のとおり可決されました。
日程第2 三鷹市立小・中学校卒業式及び入学式に使用する告辞文について(協議)
貝ノ瀬委員長
日程第2 三鷹市立小・中学校卒業式及び入学式に使用する告辞文についてを議題といたします。
初めに事務局から説明をお願いします。
松野指導課長
それではお手元の資料、17ページが協議内容でございます。そして18ページから別紙として本文がございます。今年度末の卒業式、来年度初めの入学式において、教育委員会の告辞として読み上げる、告辞文の案を示させていただきました。以前、教育委員会の定例会で意見をいただいたことを取り入れまして、昨年度から、それまで毎年、画一的な内容であったものを、印象に残る寓話等を織り込んだものに変更しております。
基本的には卒業式の場合は、まず祝意を伝えます。それから、学校生活の思い出を振り返らせます。そして、特徴的なトピック、6年間、あるいは3年間の、学校で学んだこと、経験したことに基づく何らかのエピソード等を織り込みまして、それに絡めて児童・生徒の将来に期待すること、最後に保護者や地域、学校への謝意を伝えるといった構成になっております。
入学式はもう少し簡単に、エピソードを入れず、これからの学校生活に向けての希望を、皆さんに感じていただくという内容でおつくりさせていただきました。小・中学校あわせて4点ございますが、この内容でよろしいかどうか、ご協議いただければと思います。
以上です。
貝ノ瀬委員長
どうですか。
河野委員
まず小学校の卒業式の告辞文は、とてもいいと私は思います。非常にご苦労されて、このようなことを入れていらっしゃって、とても印象に残るお話ではないかと思います。ただ小学校の保護者に対して、もう少し言葉があったらいいのではないでしょうか。自分の子どもが小学校を卒業するというのは、母親などにとっては、やはり6年間、小学校に通わせて、特別な思いがありますので、特に保護者に対する言葉というのは、もう少しあってもいいのではないかと思いました。
それから、中学校の告辞文については、正直に申し上げて、私は少し違和感を持ちました。スポーツのことだけを書いてあるのですけれども、スポーツに打ち込んで部活をしてきた人はそれでいいでしょうけれども、音楽に打ち込んできた人、あるいは芸術に打ち込んできた人、勉強に打ち込んできた人、いろいろな子どもがいる中で、スポーツだけをすごく取り上げてあることに、少し違和感を持って、いろいろな中学校の過ごし方がある中で、スポーツだけにスポットライトが当たってしまうのはどうかと思いました。
貝ノ瀬委員長
小学校の卒業式の告辞文と中学校の卒業式の告辞文について、河野委員からのご指摘ですが、私としても、今、見て、なるほどと思います。今からでも手直しは可能ですか。
松野指導課長
小学校の告辞文の中に、確かに最後のところに謝意を伝えるだけであって、保護者の皆様という中学校の告辞文の中にある部分がありませんので、そこは二、三行挿入することで改定できると思います。中学校の告辞文については、そこを変えるとなると、根底からやり直さなければいけないということになります。
貝ノ瀬委員長
つけ足すことはできますか。
松野指導課長
そうですね。今回、確かにスポーツ祭東京2013を今年のトピックとして取り入れてありますので、それをベースに書いています。ただ、別に部活そのものを頑張った子どもだけではなくて、体育という授業もありますし、知・徳・体のバランスという中で、今年は体力、運動能力について取り上げたということで、書かせていただいたのですが、つけ加えるとすれば、スポーツ以外のものを入れるということになってしまうので、真ん中の部分をそっくり取りかえる形になります。
ご意見をいただいた上で、変更は可能でございます。
角田委員
今、ご指摘されるとそうかと思うのですけれども、確かに、やはり中学校の文章は、スポーツ祭東京が今回のトピックになっているので、これに基づいて書かれています。ただ、そうすると、今、スポーツといいますと、どうしても競技といいますか、勝ち負けのことになってしまうので、むしろスポーツ祭東京の次のフレーズで、スポーツは人生を豊かにしというところを、例えば運動など言い方を変える。クラブ活動だけではない、つまり体を動かすことというニュアンスを、ここに入れたらどうでしょうか。スポーツというと、普通に感じると、やはり確かに勝ち負けや競技のようなものをイメージするので。そういったところを少し考えていただければ、大きく変えなくても済むのではないかという気がします。
松野指導課長
角田委員にご指摘いただいた段落の最後に、例えばストレスの発散、病気の予防など、健やかな心と体を保つということにも、やはり体力、運動能力が非常に重要だということでまとめてはあるのです。今回、スポーツ祭東京もあるのですが、三鷹市の体力、運動能力調査の、以前、見ていただいた結果から見ても、やはりそのあたりを重要視していかないと、これから一生を生きていく健康づくりのためにも、その意識が重要かと思って、このあたりを入れているのです。
角田委員
私どもは、医学的に、やはりメタボ対策として運動などは必要と考えています。そのときにスポーツというと、やはり一般の人はハードルが高くて、やっていない人にはやりづらいと思うので、僕らは身体活動などといっているのです。身体活動や運動の量など。つまり、スポーツというと、今言ったように、ある意味特定の人だけというイメージがあるから、次のフレーズの最初のところは、スポーツではなく、例えば運動など、身体活動など、そのようにしたらどうかと考えています。
河野委員
もう少し前のほう、スポーツ以外の部分をもう少し膨らませていただいて、やはり普通の中学生であれば、高校進学に向けた勉強や、学校生活の多くの部分を占める勉強や行事など、そのようなものに対する思い出のほうが強いのではないかと思うのです。卒業式に当たって、自分が中学生だったら、自分の中学生活をどう振り返るかというと、かなり運動が得意な人以外は、スポーツが前面には出てこないのではないかというので、先ほど少し違和感を持ったと申し上げたました。多くの中学生に語りかけるときに、中学生活の思い出というものが、どのようなものが中心になるのかと考えると、やはりどうなのかと少し思いました。
貝ノ瀬委員長
これはまさに、教育の専門家ではないからこそ言える話だろうと思います。ここで今、きちんと読んでみましたら、これはやはり結局のところ、スポーツを通して、どんな困難も乗り越えられる、生きる力を身につけてほしい、生き抜く力、自分自身を乗り越えていってほしいということであって、スポーツを例にしていますけれども、スポーツだけでないほうがいいというご指摘なので、例えば、勉学にしてもいいし、または、ほかの委員会活動でもいいし、そのような、学校生活の中で困難に直面したとき乗り越えていくことが大事だということで、スポーツともう一つぐらい、そのような場面が表現されるといいのではないでしょうか。そうすると、説得力があると思います。
岡委員
去年、私が感想を言わせていただいた中で、義務教育9年間というところを盛り込んでくださいというところ、覚えていただいていたようで、ありがとうございます。2か所も盛り込まれていて、義務教育9年間がつつがなく済みましたというところが入っていていいかと思います。
私もやはり、河野委員が受け取られたようなことを感じました。でも、具体的な事柄を盛り込もうとされている、とても苦心されているところもよくわかります。スポーツ祭東京2013はほんとうに大きな今年の行事ですから、そこをうまく取り入れながら書かれています。でも、体を動かしたくても、動かせなかった子どもたちもいるでしょうし、体育に参加できなかったなど、なかなかやりたくてもできなかった子どもたちもいるでしょうから、そのようなところも少しひっかかったりもしましたので、具体的な事柄を盛り込みながら、何とか、ほかのことも盛り込んでいただけるといいかと思います。
貝ノ瀬委員長
中学校の入学式のところを読んでもらうと、今、ご意見があった事柄がいろいろと盛り込まれている。スポーツだけではなくて、教科の学習や、いろいろなことに触れていますので、このようにバランスをとったほうがいいという、みんなの意見ですから、ぜひそれを酌み取ってください。
ほかに委員さん、どうですか。
入学式のほうはよろしいですか。
では、ほかにご質問、ご意見等がなければ、確認いたします。
日程第2 三鷹市立小・中学校卒業式及び入学式に使用する告辞文について、ご協議いただきましたが、ただいまご審議いただいた点を踏まえて若干の手直しを行うことで、ご了解をいただけますでしょうか。
(「意義なしと呼ぶ者あり」)
貝ノ瀬委員長
本件については若干の手直しを含めて委員の皆様のご了解いただいたものとします。
平成25年第2回教育委員会定例会会議録(1)の目次
- 平成25年第2回教育委員会定例会会議録(2)
- 平成25年第2回教育委員会定例会会議録(3)
- 平成25年第2回教育委員会定例会会議録(4)
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