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平成25年第2回教育委員会定例会会議録(2)

作成・発信部署:教育委員会 総務課

公開日:2013年6月4日 最終更新日:2013年6月4日

平成25年第2回教育委員会定例会会議録

日程第1 議案第5号 平成25年度基本方針の承認について

貝ノ瀬委員長

 どのように受け取るかというのは、またなかなか難しいところはありますけれども、多分、このような趣旨なのではないですか。目指す子ども像ですから、遠くにあるということで、これを目指すのですが、伊藤課長からお話があったように、各学校で教育目標づくり、教育ビジョン、それぞれの学校の経営方針をつくるときに、例えば2つ目の、確かな学力と健康でたくましい心身を備え、自ら学び続ける人、もし、これ1つだけだとすると、そこだけで各学校は教育目標をつくらなければならない。でも、このように5つありますと、それぞれ学校で組み合わせたり、または重い、軽いをつけたりして選べるということで、ある程度、やはり教育委員会としては選択肢という意味も含めて、幅広く目指す子ども像を提示しているという面もあるのだろうと思います。そして、最初の、自分を愛し、他人を愛し、三鷹を愛する人というのは、先ほど松永課長がおっしゃった人権上の問題もありますけれども、やはり人としての基本的なあり方というか、学力や徳育や食育など、そういったことの以前の前提として、人としてどうあるべきかと考えたときに、やはり自分自身を愛し、自分に対する肯定感、自分はかけがえのない存在なのだ、自分はかけがえのない命としてここにあるのだという自覚と、同じように、人もそのような命ある存在である、だから自分と同じように、人も慈しみ、愛さなければいけない、大事にしなければいけないということ。そこからさらに広がって、三鷹という地、ふるさと、郷土を愛せるような人を目指そうではないかという、目指す子ども像を、三鷹の子どもたちの基本的な人としてのあり方を提示したということで、最初に書いてあるのではないかと想像します。
 そういったことで、5つの中で、各学校や、生涯学習機関等で目標のようなものをつくるときに、この中でどれかを重点的に位置づけていくという意味で、幅広く5つ示されているのではないかと想像しますけれども、いかがでしょうか。

河野委員

 今のような説明だと、非常にわかりやすいのですけれども、選択肢、バリエーション、強弱のつけ方というのは、各学校で任されているということであれば、それはそれで1つの考え方だと思うのですけれども、ここにこう書いてあると、全部、達成しなければいけないのかと受け取ってしまうのです。これは非常に大変なことだと思います。

貝ノ瀬委員長

 それはもう大変なことです。

河野委員

 1つだけでも大変な目標であって、5つ書いてあると、目標として5つ全部やらなければいけないのかと思って、あまりにも大変な目標だと思ってしまうのです。だから、一番基本であるものがどれなのか、それだけでも満たされればいいという考えなのか、それとも各学校の裁量に任されているという、今、貝ノ瀬委員長からお話があったようなことであれば、それはそれでいいのですけれども、何か目指す子ども像をぼんと書いてあると、5つはあまりにも大変だという感じがしてしまいました。

高部教育長

 私も教育ビジョン策定のときにはかかわっていなかったのですけれども、後追い的にこれを理解するのに、確かに、おっしゃるように、どのような構成になっているのかというのは気になりました。もともとビジョンには、「人間力」、「社会力」を育むというメーンテーマがあって、これはあくまでも理想像ですから、全て満たされればいけないなどではなくて、委員長も言ったように、遠い目標に向かっていくのだということが書かれています。あえて目指す子ども像の並びを推測するに、どちらかというと、人間として、あるいは自分としてまず個を確立し、確かな学力を身につける。その次に、人とのかかわり方というか、社会の一員として行動し、他者と豊かなコミュニケーションをとり、最終的には社会や地域に貢献する人間を目指すという、個から社会に開かれていくような順番です。だから、どれが重要かというと、いわばトータルにある程度満たすというのが目標なので、あまり順番ということではなくて、メニューではないですけれども、もう包括的な全体像として目指すものだという理解を私なりにはしています。

河野委員

 個の確立がされていれば、どのような形であっても社会に貢献できる人間なので、まず個の確立がされるということが、一番重要なことではないかと、私個人としては思っているのです。

高部教育長

 そうですね。だから順番も、いわばそういった形の個から発展していくような並びなのかと受け取りました。

河野委員

 目指す子ども像について、少し何か、説明が欲しいですね。

高部教育長

 注釈のようなものは特にないのですよね。

松永指導課教育施策担当課長

 ありません。「人間力」、「社会力」の定義に続いて、その具体的な姿を示す「目指す子ども像」を掲げているのですが、お配りした新旧対照表ではページが分かれてしまっているので、2ページ目の冒頭に目指す子ども像が出てくると、すごく唐突な感があるのかとは思います。

河野委員

 「人間力」、「社会力」を目指すと言いながら、この5つの子ども像と、具体的にどのような関係で、どう結びつくかが、どうも整理されていないような感じがあります。「人間力」、「社会力」を目指しますといっても、その「人間力」の中身は何なのか。多分、人を愛する、自分を愛するということもあるでしょうし、学力もあるのでしょうし、いろいろな要素があるのだと思うのですけれども、目指す子ども像との関連や、5つの子ども像の順番などというのが、必ずしも、あまり考えが詰められていないのではないかという感じを、前から持っているから、繰り返し、同じような疑問がやはり出てくるのだと思います。

貝ノ瀬委員長

 これを素直に読めば、結局「人間力」、「社会力」を具体的な子どものイメージであらわすと、この5つの子ども像にあらわれていますという、そのような意味にとってもらってほうがいいのではないですか。足りない部分もあるでしょうけれども、私はもっとこれにつけ足したほうがいいなどいうのもあるでしょうけれども、本市の場合は教育ビジョン作成のときから、これをイメージして、これを全部という意味ではないけれども、それぞれ重い、軽いはあるにしても、それぞれ目指していきましょう。そして学校はどれかを重点的にしながらも、自分の学校の子どもの実情に合ったように、それを重点的に求めて、達成するように、頑張っていきましょうという目安として示しているのです。

河野委員

 つなぎの言葉があればいいのだけれども、何かつながりがわかりにくいと思います。

高部教育長

 目指す子ども像は、憲章のように箇条書きになっているから、つながりがわかりにくいというのはあるかもしれない。

河野委員

 そう、つながりがわかりにくくて。目指す子ども像は、各学校で、軽重は自由に組み合わせられるし、もっと自由なものなのだというのだったら、その説明が欲しいし、1ページ目の「人間力」、「社会力」から2ページ目の子ども像への言葉としてのつなぎ、説明が、やはりあったほうが読みやすいと思います。

貝ノ瀬委員長

 そのようなご指摘ですので、例えば2ページの真ん中辺に、目標1、目標2、目標3とありますよね。その四角で囲んだ箇所の前に、「施策目標を柱に、具体的な施策の推進に取り組みます」と書いています。だから、そのような形で、上の四角で囲んだ目指す子ども像の前に、何かセンテンスを1行ぐらい入れたらいいのではないですか。

松永指導課教育施策担当課長

 1ページの「人間力」、「社会力」と書いてある、その前の2行が、それに当たる部分です。「三鷹市教育委員会はこのような考え方に立ち、「人間力」と「社会力」を次のように定義するとともに、その具体的な姿を示す「目指す子ども像」を掲げ、児童・生徒の育成を図ります。」としてある部分です。

河野委員

 では、こうした一文を入れてはどうでしょうか。「人間力」、「社会力」を定義した上で、三鷹市教育委員会は、前述した「人間力」、「社会力」の定義を踏まえて、その具体的な姿を目指す子ども像を次のように考えています。

貝ノ瀬委員長

 せっかくご提案が出ているので、それを踏まえて少し考えてみたらどうですか。

松永指導課教育施策担当課長

 「人間力」、「社会力」という言葉の後に、この四角が来ると少し唐突だろうということですね。

河野委員

 そうですね。

貝ノ瀬委員長

 そのようにしたほうが、わかりやすいと受けとめる人もいますので、少し検討してみたらどうですか。
 ほかにどうですか。

角田委員

 1つは、河野委員がおっしゃった、11ページの2の、みたか子ども読書プランのところについてです。ヤングアダルトは、ほんとうにアクセスしづらい年齢で、今、コーナーを充実するということなのですが、細かいことを言うと、それだけだとなかなか呼びかけられないという気がするので、彼らはもうITを使って、いろいろな情報を得ていますから、ぜひITで呼びかけたり、ないしは、そのようなITを使えるコーナーのようなものを、少しお考えになったらどうかと思います。
 その次の段の、障がい者へのサービスにかかわるボランティア向けの研修と書いてあるのですが、例えば目の見えない人に読み聞かせるなど、ないしは足の悪い人についていくなど、どのようなことをボランティア向けの研修として考えているのかということを1つ。

清水調整担当部長

 傾聴といいますか、お話しして聞かせるということは、もう従来からやっておりますので、それをさらに充実させていかなければいけませんし、また身体に障がいのある利用者もおりますので、そういった方々にも対応できるような支援をする必要があるということです。

角田委員

 それをボランティアの人に研修するということですね。

貝ノ瀬委員長

 今、お二方から同じところを、期せずしてご指摘がありましたように、中身について、やはりもっとわかりやすく、具体的な例示なども入れて、少し膨らませてもらったほうがいいかもしれません。

清水調整担当部長

 はい、わかりました。

貝ノ瀬委員長

 ご検討を。

角田委員

 もう1点だけいいですか。
 変更点ではないのですけれども、私は初めてなので。2ページの、学校教育の基本方針の中の目標3に、学校の経営力と書いてあるのですけれども、議論はもうずっと前年までにしているのでしょうけれども、通常、僕らで経営力というと、会社の経営など、エコノミカルなことを考えるのですが、これはむしろ運営力という意味なのでしょうか。一般的に見ると、金銭的な意味を感じてしまうので、少し奇異な感じがしました。

高部教育長

 今、行政も結構、経営会議、経営法などという形で、財務力だけではなくて、マネジメントの意味でこの言葉を使っています。

角田委員

 マネジメントという意味で使っているのですね。

河野委員

 確かに部外者にとっては、経営という言葉は、何か少し奇異な感じといわれると、確かにそうかもしれません。会社の経営というほうがイメージされるので、学校の経営というのは、どこに重点を置いたどのようなものなのですか。具体的な中身として、何をやるのですか。

貝ノ瀬委員長

 この経営という言葉は、もともとは、やはり角田委員がご指摘のように、かつては民間の企業がお使いになっていたのですけれども、しかし、これは営利を目的としない公共機関であっても、例えば学校の場合は、子どもをよりよく育てていくという、教育の目標を実現するということで、そのためには人、物、金、情報を、どのように効果的に活用して、最大の効果を上げるかということは民間の経営と同じですので、そのような意味では、管理という言葉よりも経営という言葉を使ったほうが、マネジメントにしたほうが、やはり地域によっては、品質管理など、そのような言葉を使っているところもあって、少しえっと思うぐらいなところもありますが、最近はそのような、民業のいろいろな影響が相当に反映されているという面があります。三鷹市はそこまでではありませんが、この学校の経営力というのは、教育界では今は一般的になっているだろうと思います。

角田委員

 すみません。一般的な感覚からご質問させていただきました。

貝ノ瀬委員長

 ほかにどうですか。

岡委員

 7ページの5です。通学区域の見直しを含めたというところがあります。当然、これから議論されなければいけないところだろうと思いますが、井口小学校や高山小学校の児童数増加で教室を増やすために、学童を外に出すというところまでは、私たちも聞いていますけれども、まだここで議論もされていないところを、基本方針で表に出してもいいのでしょうか。当然、これが表に出てくることは、これからもう絶対避けて通れないところだろうとは思っていますけれども、今の時点で、これを表に出してもいいことでしょうか。

伊藤総務課長

 ここでは、通学区域の見直しを含めた総合的な視点から学校規模の適正化に取り組むということで、さまざまな手法があろうと思っています。現時点では、ご報告させていただいたように、プロジェクトチームを設置しまして、今、3回の会議を開催している状況です。今、基礎的な調査の段階ですけれども、概要をお話ししますと、まずは現状の子どもたちの通学の状況、住居地の把握など、今後どの程度、子どもたちがその学区ごとに入ってくるかということを、今、調査を進めているところです。その結果を踏まえて、今後、さまざまな対応を考えていくということで、方針としては、総合的な視点から見直す中の1つには、こういった通学区域の見直しもあり得るということで今の時点では考えています。

岡委員

 それで、この表現に差しさわりなければ、それで結構です。
 11ページの、3の(2)ですけれども、平成27年度における図書館システムの更新は、もうこれは更新されることが決まっていることなのですか。それはどのような内容なのですか。

清水調整担当部長

 これまで、平成27年に向けて、図書館のシステムを変更させ、機器も変えていくところですが、システムの中身をどのような形にしていくのかということもありまして、今、具体的には、三鷹市で活用を進めています、オープンソース・プログラミング言語Rubyを使用したシステムに変えていこうということで、取り組みを進めているところです。

岡委員

 わかりました。

貝ノ瀬委員長

 現在の図書館でのコンピューターシステム自体が、もう一定の年数がたって、更新の時期に来ているということなのでしょうか。

清水調整担当部長

 そうです。更新の時期が来ておりまして、本来の更新の時期ですと、もう少し早い段階にやらざるを得ないのですけれども、少し更新を延ばしまして、新しいシステムに変えていきましょうという形で、今、検討しているところでございます。

河野委員

 そこのところでよろしいでしょうか。11ページの同じところなのですが、目標3と書いてあって、地域及び個人の課題解決のための取り組みと生涯学習活動を支える情報拠点として、図書館機能の充実と改善を図りますと書いてあるのですが、後ろはわかるのですけれども、前の、地域及び個人の課題解決のための取り組みというのは、これは何を言いたいのかわからなかったので、ご説明いただけますか。

清水調整担当部長

 図書館も含めまして、生涯学習に対する考え方、施策というのでしょうか、それが、いわゆる個人に特化した形のものでなくして、個人だけではなくて、学んだことを地域に生かすという形で、少しずつ変わってきています。そのような中で、自分が持っている課題、あるいは地域で抱えている課題の解決のための取り組みと生涯学習活動を支える情報拠点としての図書館にしていきたい。いわゆるレファレンスの部分が、ここの部分で出てくると思います。

河野委員

 今、読んで、何を言いたいかが、すぐわからないということを問題にしているのです。

清水調整担当部長

 個人と地域の課題解決と、よく言うのですけれども。

高部教育長

 少しコンパクトにし過ぎているからわかりにくくなっている。個の充実の部分と、そういった学んだ成果を地域に生かしながら、その課題解決にもつないで、地域を活性化していきますという趣旨だろうけれども、あまり縮め過ぎてしまうと、確かに、課題解決といきなり言われてもわからないかもしれない。

貝ノ瀬委員長

 そして地域と個人が並列に置いてあるから、あたかも地域が人格のように捉えられているかもしれないし、だから、そこでわかりにくいかもしれない。もう少し足せばいいのではないですか。

清水調整担当部長

 表現を少しわかりやすいように。

貝ノ瀬委員長

 だから、学んだことを生かしていく。そのためにいろいろな図書館の機能も活用しながら、問題の解決に資する。

河野委員

 例えば、学んだことを課題解決に生かしなど、そのようなことなのですか。

清水調整担当部長

 そのようなことです。個人の学びと、その学んだ成果を地域に生かして、課題を解決していくということです。

貝ノ瀬委員長

 今の表現だと、地域がまるで、何か生き物のように解決を図るような、そのようにとれてしまうから。

清水調整担当部長

 「地域で」です。「地域が」でなくて。

貝ノ瀬委員長

 だから、そこを少し整理する必要があるかもしれない。

河野委員

 そうですね。学んだことを地域の課題解決に生かしなど、そのような意味なのですね。

平成25年第2回教育委員会定例会会議録(3)へ続く

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