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平成24年第5回教育委員会定例会会議録(4)

作成・発信部署:教育委員会 総務課

公開日:2012年8月13日 最終更新日:2012年8月13日

平成24年第5回教育委員会定例会

日程第4 教育長報告

秋山委員長

 以上で報告は終わりました。委員の皆様の質疑をお願いいたします。

河野委員

 今いただいたスポーツインフォメーションは、非常に見やすくできていると思いますが、一般の家庭に配られるのですか。

岡崎スポーツ振興課長

 家庭には配っていません。公共施設等に置いてあります。

河野委員

 そうすると何か、一般の市民の方が、あまり目にする機会が少ないのではないかと思うのですけれども。

岡崎スポーツ振興課長

 そうですね。ただ、それぞれのスポーツ教室の募集につきましては、広報などで、その都度しております。

河野委員

 何かもう少し、市民の方が手に取りやすいところに置かれると、もっと参加者が増えるかもしれません。

岡崎スポーツ振興課長

 わかりました。

河野委員

 あと、指導課にお伺いしたいのですけれども、去年、ちょうど今ぐらいの時期だったと思いますが、家庭訪問のことについて、お願いをしまして、いろいろなご意見はあるとは思いますけれども、やはり子どもの家庭環境を理解することは大事なのではないかということで、実施する方向でお願いしたと思うのです。先ほど、教育課程の学校行事予定を拝見しておりますと、そこに家庭訪問を書いてある学校と、書いていない学校とありますが、書いている、書いていないにかかわらず、家庭訪問は実施されるのかどうかということを、1つ確認したいのです。
 中学校でも行われているのか。見ていると中学校でもやっているところもあるようですが、一般的には小学校だけなのかと思っていたものですから、そのあたりも教えていただきたいと思います。
 具体的な実施方法、例えば各家庭、何分ぐらいかけて、どのような形で訪問されようとしているのか、そのあたりを教えていただけますか。

松野指導課長

 今回、平成24年度の教育課程について、お話をさせていただきましたけれども、河野委員からこうしたご意見をいただいて、もう既に昨年度の教育課程から、各学校で家庭訪問を実施する形になっております。教育課程届の日程表に家庭訪問が書いてあるか、書いていないかは、必ず書かなければいけないものではないために、載せていないところもありますが、基本的には、全校、小学校も中学校も家庭訪問をするということで、教員がそれぞれの学級の子どもたちの地域の状況等を把握することもしているところです。
 家庭訪問のやり方については、学校の状況に応じてさまざまなやり方があると思いますが、1軒訪問すれば、やはり20分、30分という形で、それぞれの家庭の様子の話を伺うことが考えられますが、どのくらいの時間でやっているかということは把握しておりません。
 以上です。

河野委員

 去年、実施していただいて、いろいろ特に若い先生にとってはご負担もいろいろあるのかとも思いますけれども、そのような形で実施することについて、各学校からどのようなご意見があるのか、やはり負担だというご意見があるのか、それとも、前向きにとらえているのか、そのあたりは何か、教育委員会には情報など上がってきているのでしょうか。

松野指導課長

 そのような、負担という声は特に上がっておりません。教育委員会の総意で家庭訪問をぜひやっていただきたいということを、校長会でお伝えし、それに基づき、各学校でそれを実施するようにしたということですので、それに対して、どのような思いを持っているかというのはそれぞれあるかもしれませんが、特にこちらの事務局に、それが負担だなど、そのような声が伝わってきているということは、今のところはございません。

河野委員

 個人的な考えなのですけれども、やはりいろいろ時間のやりくりなど厳しい中で、家庭訪問を行うのであれば、その意義というか、一番はやはり、まず子どもがどのような環境にいるのかということを正確に理解することも必要でしょうし、保護者とのコミュニケーションを早い段階から、やはり気軽に話せる関係をつくってもらいたいと思っているのです。ですから、そのあたりの意義については各学校で、校長先生からしっかり確認していただきたい。それに基づいてやらなければ、何となく大変だなという感じを持たれてもいけないので、大変な中でやられるのであれば、やはりその意義については、きちっと校長先生から職員に対して、理解できるように指導をお願いしたいと思います。

松野指導課長

 もちろん昨年、これをお願いしたときに、単に家庭訪問をやりなさいと言ってお願いをしたわけではございませんので、その意義について、なぜそのようにこちらもお願いするのかということを含めて、各学校にお話をしてございます。ですので、先生方はそれを理解した上で、やっていただいていると思います。

河野委員

 ありがとうございます。

貝ノ瀬教育長

 学校の先生は、単にやれと言ってもやりませんから。やはり専門職で、プロ意識があるので、教育的にどのような意味があるのかということが納得されれば、進んでやるということで、結果的にやっていることは、皆さん、納得していると思いますが、学校行事としての届け出の記載の必要はないとは言うけれども、一度、このように教育委員会で、去年もそうだし、今回もこのようにご質問が出たのだから、記載があるところと、ないところというのではなくて、やはりその他や備考欄などがあるわけだから、そこに家庭訪問については何月何日から何月何日まで実施ということを、記録させてもいいのではないですか。

栗原指導課統括指導主事

 補助資料で提出させています、週の時程表の後ろあたりに、各学校の月ごとの予定表が必ず、どの学校も入っています。その中には、例えば会議や、また学園研究などもあわせて、家庭訪問がいつからいつまでということで明記されています。これは教育課程の届け出をする前に、事前の相談ということで、指導主事が各学校の副校長、教務主任と相談を受けて、綿密に調整をしています。その中で家庭訪問についても、全校実施することで確認し、届を受けているということであります。
 以上です。

河野委員

 保護者がもちろん年間行事予定表をもらいますけれども、その中ではいつからいつまで家庭訪問されるかは、大事なことなので、それには当然載っているということですね。

秋山委員長

 それでは、引き続きお願いします。
 私からは3点ほどお願いがあります。
 まず科学発明教室の件なのですけれども、非常に人気なので、どのように子どもたちが感想を持っているのか、機会があればぜひ、その感想を聞かせてください。
 ICT推進の件なのですけれども、今回、10回学校訪問があって、その中に中学校も含まれておりますので、ぜひデジタル教科書のことを、私たち教育委員にも見せていただければいいかと思います。お願いします。
 もう一点、24ページの幼・保・小連携推進委員会がありますが、これまでも随分、推進していただきましたが、今後、やはり7学園を意識していただいて、基本的な取り組みはあったとして、7学園でまた何か特徴ある取り組みなどを考えていただければいいかと思います。
 私からは以上です。
 ほかにご質問、質疑はありますでしょうか。

岡委員

 私も二、三お聞きしたいことがあるのですけれども。
 まず指導課にお聞きしたいのは、今日配っていただいた資料の中の、小・中学校教育課程について、小学校のほうですけれども、年間授業日数の基準の5、6年生のところを見ますと、206日から200日と、日数的には結構差があるように感じるのです。これは日数を書かれているわけで、中身の授業数とはまた違うとは思いますけれども、保護者の感覚としては、隣の学校や、おけいこで交流があるほかの学校のお子さんなどと比べて、自分の子どもの学校が、振りかえ休が多かったりすると、休みが多いわと、結構気にしているのです。何であちらの学校は、休みがないのに、うちの学校は休みがあるのだろうなど、授業数は足りているのかと、そのようなところは保護者の感覚としてありますので、中身はそれぞれそんなに過不足ないと思いますけれども、そのあたりは聞かれたときに、きちんと説明できるようにしておいていただきたいと思います。
 もう一つは、これは教育長にお聞きすることになるのか。全国コミュニティ・スクール連絡協議会ですけれども、私もCS委員をやっていましたが、初めて目にしたと思ったら、今までは教育長が入っていただけなのですね。なので、目にしていなかったのは当たり前だと理解しましたけれども、今年、大勢の方に参加、なるべく拡大するということで、これは各CS委員の皆さんに積極的に働きかけてください。
 それから、少し細かいことで、確認になりますけれども、総務課施設係にお聞きします。空調設備整備の最終的なスケジュールが出たのが、今回が初めてだと思うのですが、一番遅いところでは、結果、平成25年2月までということは、今年の夏は空調はないということですか。

新藤総務課施設・教育センター担当課長

 空調整備が一番遅くなってしまう第二小学校は、西校舎の耐震が今年度、同時に予定されているのです。そのために、西校舎分が、耐震が終わってから工事が入ります。そのために、どうしても夏休み以降の工事になってしまう。ただ、第二小学校に関しては、北校舎には昨年度に設置済みですので、学校内でついているところと、ついていないところの差がついてしまう状況になっている。大沢台小学校に関しては、夏に芝生の工事が入ります。そのために、安全管理上、どうしても学校の敷地の制約があって、機械類の搬出入がかなり制約を受ける関係で、同時期にやるのは難しかろうということで、工期をずらしてあります。
 このうち、前半に終わるのは複数校なのですが、第五中学校だけは耐震もあるのです。耐震と並行して作業をする形で、中学校は今年、2学期が1週間だけ早く授業が始まりますので、そこに合わせる工程で、第五中学校は今、動いているという状況です。あとは第三小学校が、今、新築をやっていますので、この表には実は出てこないのですが、第三小学校に関しては、今年度いっぱい、新築工事をやっていますので、この夏はまだ扇風機で頑張ってもらう学校になってしまうということです。

岡委員

 第五小学校以下数校の、平成24年9月までという工事期間のところも、この夏には間に合わないのですか。

新藤総務課施設・教育センター担当課長

 夏休み中には多分、終わらないと思います。2学期の、9月の最後にようやく動かせるかどうかというところになってくると思います。

貝ノ瀬教育長

 ずらしたいのではなくて、ずらさざるを得ないということです。工事するのは、やはり子どもがいないときでないと、騒音や何かで、結局、難しいしね。

新藤総務課施設・教育センター担当課長

 結構、ほこりと騒音が出ますので。

貝ノ瀬教育長

 だから、やむを得ずというところです。

岡委員

 ありがとうございます。

秋山委員長

 去年の暑さを考えると、岡委員が心配されるのは、もうよくわかりますが、こればかりは仕方ないようです。

鈴木委員

 本日小・中一環カリキュラムの説明をしていただきましたが、このような非常に丁寧なことをおやりだというので、さすがに三鷹の小・中一貫教育もこのような実体を伴っているということがわかりますので、これはもちろん、この中だけでとどめておくのはもったいないと、私は基本的に思います。先ほどの説明を伺っていると、先生方のグループがこれをおつくりになって、これに何といいましょうか、アドバイスをしてくれる外部の方もいらっしゃる、その構成で私もよろしいと思うのですが、最初に、第1学年から始まって、中学校3年までという行程表で、節目、節目で、学びの成果の検証も、ここの中で行われているわけですか。

栗原指導課統括指導主事

 このカリキュラムの評価についてですけれども、基本的には学園研究を、小・中一貫カリキュラムの実践・検証の場と位置づけて行っている現状であります。

貝ノ瀬教育長

 これはいわゆる、カリキュラムそのものなのですけれども、教育課程を編成するのは学校なのです。ですから、本来は教育委員会ではないのです。だから学校ごとに、すべてそのようなものが、全教科、全領域につくられなければいけない。ところが現実問題として、あれだけの人数で、先生方が日常的に学習指導をしながら、このようなものを本格的にゼロからつくるのは、もう大変なことですので、教育委員会はやはり、学校を支援する立場ですから、教育委員会が音頭をとって、過去にいわゆる、数学・関数の堪能な学識経験者、大学の先生をチーフにしながら、小学校の現場の先生、中学の現場の先生に入ってもらって、チームをつくっています。1年がかりでもって、実際では2年かかりましたけれども、スタンダードのものをつくって、それを各学校に提供している。学校はそれを参考にして、各学校なりのカリキュラムを編成してもらう。ですから、微妙にみんな、学校ごとに違っています。ですから、当然のことながら、その学校が自分たちでつくった、教える中身についてつくったわけですから、その教えたことについての、自分たちの評価、教えてどうだったのかというのは、当然、自分たちもやらなくてはいけないということで、学校ごとの評価、学園の評価、要するには自己評価はやっていますし、またコミュニティ・スクール委員会等で関係者評価もやって、それで公表しているというプロセスをとっているわけです。不適切なことがあれば、教育委員会の指導課を中心に、いろいろ指導して、それを是正させたり、またよりよい方向に持っていったりという、繰り返しのサイクルをやっているわけです。ですから、そんな流れになっています。

鈴木委員

 わかりました。

河野委員

 そのあたりで、検証の中身として、例えば定着度テストを毎年やって、各学年ごと、各学校ごとの、きちっとそれがほんとうに実践されて、成果にあらわれているのかなど、そのような客観的なものもある程度あったほうがいいのではないかと思います。

貝ノ瀬教育長

 うちは、もう3つもやっています。国の学力調査は、今は抽出になってしまいますが、でも東京都もやっていますし、市独自でもやっていますし、結果については、学校ごとにホームページ等で公表しています。

河野委員

 それを各教科ごとにやられているということなのでしょうか。

貝ノ瀬教育長

 それは学校の何というのか、公表の仕方もいろいろ違いますけれども、全部隠すものではありませんので、全部わかるようになっています。

河野委員

 保護者としては、やはり小・中一貫の例えば、数学などは一番成果がはっきりわかりやすいものだと思いますので、それが学力定着テストや、あるいは学校独自の確認テストの中で、成果として目に見えていくのであれば、やはり、そのやり方が非常に意味があるということはわかりますので、学習到着度テストの結果などにつきましても、市全体のまとまったものだけでなく、各学校ごとの個別的なものを見せていただくことはできますか。

貝ノ瀬教育長

 個別的に提供できますが、ただ基本的に、各学校や学園がコミュニティ・スクール委員会をつくったり、学校運営協議会をそのためにつくってありますから、その人たちが学校と、その結果について、よく話し合って、どう改善するかということをやってもらうのが基本でありまして、私どもは大所高所から、全体的なことについて指示したり指導したりということに、役割を分担しています。

河野委員

 そうですね。教育委員として、理解する必要があるのは、各学校や各地域、そのようなところごとに、どのような学力上の問題があるかなど、そのようなことなのではないかと私個人としては思っています。

秋山委員長

 そうしたら、今後、そのような報告の工夫をしていただいて。

貝ノ瀬教育長

 ただ、今の問題については、別途、協議をしていただいたほうがよろしいと思います。教育委員の話し合いは、あくまでも公開制ですから。各個別の学校については、全国的にも個別の詳細なことについては、国自体もやっていませんし、それはいろいろ理由があるわけで、この場で個別の学校についての話をすることは、やはりむしろ教育活動の妨げになるおそれがありますので、ですから取り扱いは、また別途協議させてもらったほうがいいと思います。資料はきちんと、もう完全に把握していますから。

鈴木委員

 何というのでしょう、学習の成果は、今、河野委員がおっしゃったように、算数、数学的な、数値であらわせるものと、やはり心の成長など、質的なものの達成度というか、成長のプロセス、達成度とプロセスを評価しなければいけないという面があるから、このようなところで、公開制という面もあるので、非常に制約はあると思うのです。ですから、例えば教育委員が学校を訪問するなどというときに、個別的に校長先生にお伺いするなど、そのような感じで、プライバシーというのはおかしいけれども、学校独自の状況と、活動のあり方を伺わせていただくというのも1つのやり方ではないかと思います。

貝ノ瀬教育長

 1つの方法ですね。
 あと、つけ加えさせていただくならば、やはり学校の置かれている地域性が、子どもたちの育ちに非常に影響を与えます。ですから、みんな同じような感覚で比較はできないということになってきますので、その辺になってくると、社会、経済的な問題も絡んできますので、何というか、やはり慎重に議論する必要があるということです。

秋山委員長

 以上を踏まえまして、さまざまな報告や、私たち委員も理解の方法もいろいろあるかと思いますので、今後それを検討していただきたいと思います。
 日程第4 教育長報告を終わります。

日程第5 議案第28号 平成24年度一般会計補正予算見積書について

日程第6 議案第29号 副校長人事の内申について

 委員の皆様にお諮りいたします。日程第5 議案第28号については、市政運営上の意思形成過程における案件のため、また、日程第6 議案第29号については人事案件のため、秘密会で審議したいと思います。
 これにご異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

秋山委員長

 ご異議なしと認めます。よって秘密会を開くことに決定いたしました。

午前 11時49分 定例会休憩

午前 11時49分 秘密会開会
午後 0時04分 秘密会閉会

午後 0時04分 定例会再開

秋山委員長

 以上をもちまして、平成24年第5回教育委員会定例会を閉会いたします。
 お疲れさまでした。

午後 0時04分 閉会

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