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平成23年第6回教育委員会定例会会議録(3)
作成・発信部署:教育委員会 総務課
公開日:2011年11月17日 最終更新日:2011年11月17日
平成23年第6回教育委員会定例会
日程第4 教育長報告
河野委員
コミュニティ・スクールについての評価・検証報告がありましたけれども、この中で、今後の課題として、コミュニティ・スクールの活動を周知するための広報活動の充実が課題であるというお話がありましたが、まずお伺いしたいことは、この7つの学園で、それぞれコミュニティ・スクールの活動の周知度は違いがあるのかどうか。もし周知度が非常に高い学園があって、ある学園は非常に低いというものがあれば、どこにその違いがあるかということをお伺いしたいのですけれども。
秋山委員長
松永課長。
松永指導課教育施策担当課長
周知の方法もいろいろなパターンがありまして、ホームページで行ったりとか、あるいはコミュニティ・スクール委員会としての活動、あるいは協議の内容について、紙面でお配りするとかという形をとっているところもあります。7学園の活動についてのA3判の、大分細かい字のものがありますけれども、こちらに、左側の真ん中ぐらいになるのでしょうか、学園広報、CS広報誌についてという欄がございます。こちらを見ると、年に8回出しているところもあれば、4回であったりとか、10回だったりとかという形で、多少そこら辺の部分で温度差があったりするところはあります。
一つは、コミュニティ・スクール委員会の部会の中に、ある意味で広報部会というのを設けているところもあれば、そうでないところもあるといったところで、専門的な部署があるところのほうが、よりそこにエネルギーをかけているということが言えるのかと思います。ただ、それ以外のところが全然やっていないかというわけではなくて、コーディネートの部会であったり、地域教育の部会であったりとか、そういったところが広報を担っているという現状もあります。
それから、今年度については各学園でも、このコミュニティ・スクールをより、もっと知ってもらわないと、なかなか次の人財が育たないということも含めて、ここにエネルギーをかけていきましょうということは、各学園のコミュニティ・スクール委員会の中では、今、話がされているところです。
河野委員
広報活動、例えば小学校で、いろいろコミュニティ委員会のこういう活動をやっていますというニュースを配信したり、ホームページをつくったりといろいろあると思うのですが、保護者としての経験で言うと、そういうニュースをいただいても、何となく抽象的過ぎてよくわからないというか、いま一つぴんと来ないところがありまして、実際に何をやって、どう変わったのかというのが、それだけでは伝わりにくいような気がするのです。だから広報のあり方を今後、工夫・充実させるということですけれども、そのあたり、コミュニティ・スクールに参加されている保護者はよくわかると思うのですが、参加していない保護者にとっては、いま一つよくわからないというか、それを具体的に、もう少しわかるための広報というのをどのように考えられているのか。ありましたら教えてください。
松永指導課教育施策担当課長
一つは、今年、全部の学園に、デジタルカメラを配付いたしました。それを使って、できるだけ児童・生徒の姿をあらわしていきましょうということで、子どもたちが大人とともに活躍する姿を、広報の場面とか、今、河野委員がおっしゃったように、わかりにくい、抽象的だという文章ではなくて、できるだけ子どもたちの姿で示せるようにしましょうということで、予算化をして、もう既に使える状況にさせてもらったところです。
河野委員
ありがとうございました。
秋山委員長
こういうコミュニティ・スクールにしても、PTAにしても、次の人たちの人財確保が、非常に課題ではないかと思います。
寺木委員
人財確保という視線ではなく、私もこのコミュニティ・スクールのことで、河野委員の質問とダブるのかと思いますが、もう少し違う視点で質問させていただこうと思います。
5番のコミュニティ・スクールの運営のところの、成果の中に、地域団体が実施している諸行事への児童・生徒・教員の参加が増えたということと、課題と今年度の改善の方向性の中に、もう少し活動を周知するための努力をしていきたいという、参加しているけれども一般の方には知られていないという状況が報告されていると思うのですが、今のところ、私が今、概要版とこちらの報告だけを読ませていただいている中では、コミュニティ・スクール委員会が、何かいろいろな行事とか、いろいろなことを企画してやっている、それと児童・生徒が地域の行事に参加している、この2点は、今、ざっと見た感じで確認できているのですが、地域の方に学校に来ていただいて、それで一緒になって活動するということは、まだ行われていないというような気がしました。ある行事に地域の方をもっと呼ぶ努力、例えば、最近では運動会とか、そういうことを学校関係者だけではなく、地域の方にも、学校に来て子どもたちの姿をぜひ見ていただきたいという、そういう呼びかけから始まるのかとは思うのですが、教育長がおっしゃるように、スクール・コミュニティということを目指していらっしゃるのであれば、このコミュニティ・スクールの中に、もっと地域の方を学校に呼び込む、一緒になって子どもたちを見守るという視点が、少しあってもいいのかと、これは感想でございますが、そこのあたりのご見解をお聞かせください。
松永指導課教育施策担当課長
ごもっともな部分なのですけれども、一つは子どもたちの学習活動の支援という形で、かなり多くの方が学校の中には入っていただいております。ただ、まだそこはどちらかというと、保護者であったり、関係者の方が非常に多いわけですけれども、そこを増やすために、コミュニティ・スクール委員会の広報誌をある学園では町内の掲示板に全部張ってみたりとか、あるいは回覧板の中に入れて回していただいたりとかという形で、周知を努力している学園も出ています。そういった形で、さまざまな形が、いつ、こういうことが学園で行われますのでどうぞという広報を、今、積極的に、戦略的に打って出ましょうかという話をしているところです。
寺木委員
学校だよりとか、コミュニティ・スクールだよりをいただいているのを、読ませていただいているのですが、最初のころは、出されるコミュニティ・スクール委員会だよりがどこに向けて発信しているのかという、少し書き方に工夫が必要かと思っていまして、少し、二、三人の方にはそのことを申し上げたかもしれませんが、最近の報告の中には、しっかりと地域の方に、学校はこういうことをしているのですという、そういうスタイルで書かれている文章が多くなって、随分、執筆なさる方々も意識が変わってきたのかと思っています。
松永指導課教育施策担当課長
寺木委員がおっしゃるように、どう広げていくのかといったことで、今、各委員さんたちが努力されているところです。
寺木委員
では、最後にもう一つ。コミュニティ・スクールの活動の中で、とても実際に委員の方は努力してくださって、いろいろなことをやっていただいているのですが、今、事務的なこととか、そういうこともすべて、委員の方々が分担してやってくださっているのでしょうね。
松永指導課教育施策担当課長
はい。おおむね、そういう形になります。
寺木委員
そうですか。その質問の、お聞きしたいことは、多分、相当膨大な時間もかけてやってくださっているのだと思うのですが、先ほど秋山委員長のお話の中に、なり手がいない、後継者がいないという中に、やっぱりそういう方々の仕事の量があまりにも多すぎて、片手間でやるにはとても大変という状況も少しあるのかという感じもします。
それから、コミュニティ・スクール委員会で、いろいろなことをするときに、やっぱりお金がかかると思うのですが、そういう報告はどこかに上がっているのでしょうか。
松永指導課教育施策担当課長
まず最初のご意見ですけれども、コミュニティ・スクール委員の方々の主なお仕事は、学校、学園に関する部分での、さまざまな形で意見を言うとか、あるいは承認するとかという、協議をする機関だという位置づけです。そういった意味では、本来的にはコミュニティ・スクール委員会の方々が、いろいろな事業をそこの中で活動していくということではなくて、そこで、こういう方向性をしていきましょうといったことについて、さまざまな委員さんを補佐するグループといいますか、またそれも一つのボランティア的な形で入っていただく部会委員さんという形の方々が、今すごく増えています。それはサポート隊だったり、そういう形のこともあるのですけれども、そういう方々を中心に具体的な実務的なことを、今、どんどん、やっていただいているところです。ただ、人数的にもなかなかその辺は限りがある部分もありますので、確かに大変な思いをして、子どもたちのためにという思いで活動されている方が非常に多いのかと思っています。それから予算的な部分につきましては、教育委員会から配当の予算がございます。それは、基本的に学園長校に配当をさせていただき、コミュニティ・スクール委員会の運営にかかわる消耗品費でありますとか、あるいは委員の方々の研修の費用でありますとか、そういった形での配当はあるのですけれども、それぞれのコミュニティ・スクール委員会が会計報告をするという形で配当されている予算はございません。
寺木委員
いろいろな方に入っていただいて活動していらっしゃる様子が、今よくわかりました。そこの部分をしっかり、もう少し活発にてこ入れをしていくことが、きっとコミュニティ・スクールがうまくいく一つのポイントかと思います。それから会計のことについては、そうするとそれぞれの学校が予算については管理していただいている状況でしょうか。
松永指導課教育施策担当課長
そうです。配当されている予算については、コミュニティ・スクール委員会で十分承知はされていて、これこれ、こういうものに使いたいという形で、学園長校から執行の依頼をし、そこで執行してもらうという形をとっています。
寺木委員
よくわかりました。ありがとうございます。
藤川教育部長
少し補足しますと、コミュニティ・スクール委員会のコアの部分は、非常勤特別職という立場で、ささやかですけれども報酬を出して、校長先生の相談役になったり、意見を言ったり、予算を可決したりということをやっているわけです。その背後に、ボランティアで学校に入ったりする大勢の方がいらっしゃって、この辺がどれくらい活発になっていくのかということが、やっぱり今後の勝敗を決めるのではないかと思うのです。このコアの部分は、決して人材難じゃなくて、学校というのはいいなと思うのは、お子さんが大きくなって卒業されていく、そうすると、新しく入学された児童のお母さんたちがそのコミュニティ・スクールの中核を担うようになり、もちろんそれ以外の人も入っていますけれども、だから人財が絶えず動いていくので、後から後から皆さんが入ってこられるのです。その方たちが、子どもが卒業した後も学校を支える大きな支援をする部隊の中に残っていただければ、広がっていくわけです。この部分の活動は、消耗品みたいな費用は市で負担してはいるのですけれども、基本的にボランティアなのです。だからその辺で、ボランティアでどこまで頑張ってもらえるかというあたりの限界は、我々、常に感じているのですが、現実には、支援組織自体をひとつ組織化していこうではないかみたいな試みも始めようとしているところもあります。一方我々としては、コアになる部分はやっぱりコアになる部分でしっかりと議論をして、今の小・中一貫がうまくいっているかどうか。そして、検証や何かをやってもらう。しっかりやる部分と、それからすそ野で学校を支えましょうという人を、これからどういうふうに増やして、そしてそれが機能的に動くかというあたりが、今後の制度をきちっと仕上げていく一番大事なところかと思っていますので、その辺、まだちょっと試行錯誤しながら行っているところです。
寺木委員
今のお話で、とてもよく現状も理解できましたし、ボランティアの部分の人たちに一つ、これは私からの提案ですが、ボランティアをして社会参加することは楽しいことなのだという意識を、もう少し皆さんが持てるように、広報活動をよろしくお願いします。
以上です。
平成23年第6回教育委員会定例会会議録(1)の目次
- 平成23年第6回教育委員会定例会会議録(2)
- 平成23年第6回教育委員会定例会会議録(3)
- 平成23年第6回教育委員会定例会会議録(4)
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