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平成22年第3回教育委員会臨時会会議録(1)

作成・発信部署:教育委員会 総務課

公開日:2011年1月24日 最終更新日:2011年1月24日

平成22年第3回教育委員会臨時会(1)

開催年月日

平成22年8月18日(水曜日)

出席者(5名)

委員長 秋山千枝子
委員 鈴木典比古
委員 寺木幸子
委員 河野純子
教育長  貝ノ瀬滋

欠席者(0名)

出席説明員
教育部長・調整担当部長 藤川雅志
生涯学習担当部長・三鷹市立図書館長事務取扱 八代誠
総務課長 伊藤幸寛
指導課長 松野泰一
指導課教育施策担当課長 海老澤博行
指導課統括指導主事 松永透

事務局職員
副参事 大久保実
副参事 竹内康眞

議事日程

  • 日程第1 平成23年度使用小学校教科用図書及び小・中学校教育支援学級用教科用図書の採択について(協議)
  • 日程第2 議案第35号 平成23年度使用小・中学校教科用図書及び小・中学校教育支援学級用教科用図書の採択について

午後 1時30分 開会

秋山委員長

 ただいまから、平成22年第3回教育委員会臨時会を開会いたします。
 本日の会議録署名委員は、寺木委員にお願いいたします。

寺木委員

 はい。

秋山委員長

 それでは、議事日程に従いまして議事を進めてまいります。

日程第1 平成23年度使用小学校教科用図書及び小・中学校教育支援学級用教科用図書の採択について

秋山委員長

 日程第1 平成23年度使用小学校教科用図書及び小・中学校教育支援学級用教科用図書の採択についてを議題といたします。
 初めに、事務局側から経過説明をお願いいたします。

藤川教育部長

 それでは、小学校の教科用図書及び小・中学校の教育支援学級用教科用図書の採択にかかわる、これまでの経過についてご説明いたします。
 今回の小学校の教科書採択では、平成23年度から完全実施されます学習指導要領の改訂に対応するよう、新たに編集され、文部科学省の検定に合格した教科書の中から各教科・種目ごとに三鷹市で使用する教科書を採択していくことになります。
 教育委員さんのお手元に、平成23年度使用教科用図書採択の手順(小学校及び教育支援学級用)という資料がございますので、それをごらんいただければと思います。
 小学校の教科用図書の採択についてでございますけれども、教育委員会は、本年5月に小学校教科用図書選定資料作成委員会を設置いたしまして、選定資料作成委員会に各種目の教科書について調査研究を依頼したところでございます。
 選定資料作成委員会は、校長先生、副校長先生方、そして保護者の方を委員といたしまして、本日の教育委員会臨時会での教科書採択に向けた資料を作成していただきました。
 資料作成に当たりましては、同委員会の下部組織として教科ごとに調査研究部会を設置し、9つの教科部会に各学校からそれぞれ1名ずつ、代表の先生を推薦していただき、調査・研究をお願いいたしました。
 調査研究部は、部長である校長・副校長先生方に加えまして各教科15名の委員で構成し、合計144名の三鷹市立小学校の先生方に教科書の調査研究に携わっていただきました。5月20日から調査研究を行いまして、部会ごとに何回かの協議を行い、調査研究の結果を各部長が取りまとめ、6月18日に小学校教科用図書選定資料作成委員会に提出をしていただきました。
 提出されました調査研究資料を6月21日の選定資料作成委員会で検討いたしまして、7月6日の委員会で最終的に取りまとめ、7月8日に小学校教科用図書選定資料作成委員会委員長より、小学校教科用図書選定資料が教育委員会に提出されたところでございます。
 今回、調査研究を行いました教科書は、9つの教科と国語の書写、社会の地図が別にありますので、それらを加えた11種目の教科書でございます。今回の検定では、長野県以外への配本を予定していない出版社が1社ありましたけれども、それ以外のすべての検定済み小学校教科用図書総数274冊、延べ49社分の教科用図書について調査研究を行いまして、資料の作成をしていただいたところでございます。
 次に、小・中学校の教育支援学級用教科用図書につきましてご説明をいたします。
 本年5月に小・中学校の教育支援学級用教科用図書選定資料作成委員会と、そのもとで詳細な調査研究を行います教科書調査研究部の2つの組織を設置いたしまして、文部科学省著作教科書の取り扱いの検討及び学校教育法附則第9条の規定によります一般図書の調査研究を進めてまいったところでございます。
 まず、固定制の教育支援学級設置校ごとに組織しました教科書調査研究部では、現在、使用しております教科書及び児童・生徒の実態から、新規に使用することを視野に置いた一般図書につきまして、専門的な立場から調査研究を行いました。6月18日までに調査研究資料を選定資料作成委員会に提出いたしたところでございます。6月21日に小・中学校教育支援学級用教科用図書選定資料作成委員会で、調査研究部で作成されました調査研究資料を検討いたしまして、最終的に取りまとめた上、7月8日に小・中学校教育支援学級用教科用図書選定資料作成委員会委員長から、選定資料が教育委員会に提出されたところでございます。
 なお、小学校用及び小・中学校教育支援学級用どちらの選定資料作成委員会におきましても、保護者の代表の方に委員として入っていただきまして、保護者の視点からの率直な感想や意見を多数いただき、その内容を選定資料作成に反映させていただいたところでございます。
 また、6月4日から7月7日まで、教育センターにおきまして、教科書展示会がございまして、102名の保護者・市民の方々においでいただいたところでございます。14名の方からアンケートとしてご回答・ご意見をいただきまして、選定資料作成委員会には、それらを踏まえて、選定資料を作成・提出していただいたものでございます。
 教育委員の皆様には、7月12日に、選定資料作成委員会から、実際の教科書をお示ししながら、選定資料ごとに具体的な説明が細部にわたりまして行われたところでございます。その際、教育委員の皆様からさまざまな観点で多くの質疑があったと認識しているところでございます。
 また、これより1か月ほどさかのぼりますけれども、6月14日の懇談会では、市内の校長先生方や7名の保護者・市民の代表の方からの率直な意見や感想をお聞きいただいたところでございます。
 この間、教育委員の皆様には、各教科の教科書一つ一つに目を通していただきまして、それぞれの教科書の内容や構成・特色などについて精読・検討いただきまして、研究を進めてきたものでございます。選定資料作成委員会から選定資料が出された後は、特にその資料に基づいて再度慎重に検討をいただいたところでございます。
 以上、申し述べましたように、教科書採択に向けまして、さまざまな資料や意見を踏まえ、十分に検討を積み重ねて今日に至ったものでございます。本日は、種目ごとに教育委員の皆様が採択にふさわしいとお考えの教科書を候補として挙げていただきまして、具体的な協議を行い採択をお願いしたいと考えておるところでございます。
 なお、本日、採択いただきましたなら、8月31日までに、東京都教育委員会に採択結果を報告することになります。
 経過説明は以上でございます。どうぞよろしくご協議のほどお願い申し上げます。

秋山委員長

 ご説明ありがとうございました。本日に至るまでの教科書選定資料の作成及び手順について詳しくお話をいただきました。私どもも、作成していただきました選定資料をもとに、各教科の教科書を拝見し、今日までそれぞれに研究をしてまいりました。
 本日は、教科ごとの教科書の選定に向けて、各委員の皆様と協議を進めてまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

貝ノ瀬教育長

 私のほうから1点、協議を始める前にお願いしたいことがございます。
 それは、私がかつて校長をしていたときに、コミュニティ・スクール関係の本を教育出版から出版しているわけでございます。教科書とは全く関係のない本であり、同時に、現在、教育出版とのかかわりはあるわけではありませんけれども、教科書の採択に当たりまして、より明確な公正性を示すためにも、やはり教育出版が発行している教科の教科書採択についての協議・議論には加わらないで、発言等は控えさせていただくことでお願いをしたいと思いますが、いかがでございましょうか。

秋山委員長

 ただいま教育長から申出がありました件についてでございますが、過去に教科書と全く関係のないところでのお仕事をされたということですので、そこまでしなくてもいいのではないかと、私は思います。
 しかし、より明確な公正性を示したいという教育長のお気持ちを私どもが深く受けとめて、教育長には、この場にいていただきますが、関係する種目に関しては発言を控えていただくということで、協議を始めたいと思いますが、いかがでしょうか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

秋山委員長

 それでは、平成23年度から使用する小学校の教科用図書の採択について、種目ごとに協議を進めてまいります。
 それでは、国語科から始めたいと思います。委員の皆様からのご意見をお願いいたします。寺木委員、お願いします。

寺木委員

 教育出版の教科書について申し上げたいと思います。
 教育出版の教科書は、全学年上下巻の構成になっていることと、それから、各単元の冒頭に、学習の目的を明確に示している欄が設けられています。具体的には、作品名のすぐ右に学習の目的が書かれているということは、目当てがはっきりしているのではないかと思います。
 そして、興味や関心を高めるための工夫がなされ、作者の別の作品や関連した作品が掲載されていることが見られます。
 また、巻末には、「何年生で読みたい本」という箇所を設け、図書の資料が充実していて、500冊以上の紹介があり、読書への関心を高める工夫も見られると思います。

秋山委員長

 ありがとうございます。鈴木委員。

鈴木委員

 私も、教育出版に関して、説明的な文章の作品では、その中で写真あるいは図表等を多用しておりまして、全学年合わせますと二百二十幾つもあったかなとも思いますが、文章の作品でありながら、写真、図表等を使っていて非常にイメージを持ちやすいということも記憶にあります。そういう意味では、低学年からも興味を持って学習を進めていけるという印象を持ちました。

秋山委員長

 ありがとうございます。他社の教科書はいかがでしょうか。河野委員。

河野委員

 東京書籍なんですけれども、例えば「新しい国語」、5年上の30ページのところを見ますと、「言葉の力」という箇所を設けていて、教師にとっては授業で押さえるべきことが明確となっています。
 また、児童にとっても、学習のふりかえりなどができるのではないかと思います。

秋山委員長

 ありがとうございます。鈴木委員。

鈴木委員

 今、東京書籍のお話があって、私は1年生において、初めて日本語というか、国語というか、それを取り扱うという教材としては、量が非常に豊富だという印象を受けました。最初の部分で10ページくらい使っているということで、文字に触れる、あるいは言語に触れるという、発達の初期の段階においては非常に重要なことだなと感じまして、それをかなり意識して取り上げているなという印象を持ちました。

秋山委員長

 ありがとうございます。ほかにはありますか。寺木委員、光村図書などはどうでしょうか。

寺木委員

 光村図書も調べまして、光村図書は詩歌が多く、そして、「季節の言葉」と題して、季節にかかわりのある古文、俳句、漢文などを取り上げて親しませるようにしていると思います。伝統的な言語文化に触れている箇所が多く、そのことが特徴的に感じられました。

秋山委員長

 ありがとうございます。河野委員。

河野委員

 私も光村図書の教科書を拝見しましたけれども、手引きに当たる部分に「たいせつ」という箇所が設けてございます。この箇所では、児童に投げかけている文体で書かれていて、学習の仕方がつかみやすいように思いました。

秋山委員長

 学校図書、そして三省堂も学習の仕方を学ぶという箇所はあります。学校図書は、上巻で基礎的な事項を、それから下巻で活用していく内容を学ぶように構成をされて、とてもいいと思います。
 三省堂は、分冊は他社にない方法だと思います。「学びを広げる」という方法は、体験的な学習や問題解決的な学習ができると思います。
 委員の皆様方のご意見を考えますと、実際の授業での活用場面とか、それから、家庭での子どもたちの活用場面などを考えますと、教材同士を関連させて、習得して、それから活用することにも配慮されて、読みたい本がたくさんに紹介されているという教育出版がいいのではないかという意見ではないかと思うんですが、いかがでしょうか。

鈴木委員

 私も、先ほど申したように、1年生の学び等々から始まって、言語感覚を養うという単元の設置、学習の過程、あるいは内容がわかるようになっているところからすると、今、委員長がおっしゃったように、全体的な評価からして教育出版がよいのではないかなという意見を持ちました。

秋山委員長

 それでは、教育出版ということでよろしいでしょうか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

秋山委員長

 それでは、協議の結果、国語科の教科書は教育出版といたします。
 次に、書写について協議を始めます。ご意見をお願いいたします。

鈴木委員

 教育出版の教科書について、ちょっとお話を申し上げたいと思いますけれども、巻頭に既習事項、既に学んだ事項のまとめを示しまして、また、巻末には、その学年で学んだ内容をまとめとして示していますので、巻頭と巻末が系統立っていて非常に工夫がなされていて、それが全編にわたって詳しく解説されているという印象を持ちました。
 また、これは私が楽しんだところではあるんですが、筆の穂先の動きを写真で掲載しておりまして、また、赤と黒の2色で墨の動きをわかりやすく工夫しているのが特徴として見られたというのがあります。楽しめる教科書だという印象を持ちました。
 例えば、5年の24ページあたりのところですね。これ以上にあるんですけれども、工夫がなされているという印象を持ちました。

秋山委員長

 寺木委員、お願いします。

寺木委員

 今、鈴木委員がおっしゃったように、説明の箇所は詳しいという感じがしました。それで、写真もとても鮮明で、図版が多い。それから、5年の31ページあたりに「ここが大切」という箇所を設定しているので、児童がみずから確認することができると思いました。

秋山委員長

 ありがとうございます。他社はいかがでしょうか。河野委員。

河野委員

 東京書籍の教科書ですけれども、サイズを見ますと、ほかの教科書よりも少し大きくなっております。これは半紙の大きさに合わせているのだと思いますが、実際の大きさに合わせる配慮はいいことだと思います。
 また、学習のふりかえりの項目が詳しくて、この点もよいと思います。

秋山委員長

 ありがとうございます。寺木委員。

寺木委員

 三省堂についてなんですが、三省堂は穂先の向きを取り上げて、それをキャラクターにして児童に意識してもらうような工夫がされています。
 また、右のページにポイントや課題、左に手本という構成ははっきりしていて、わかりやすいと思いました。
 それからもう一つ、日本文教出版はメモの取り方を設けているのが特徴ですね。また、課題を発見し課題解決に向かう学習過程をとっているように思います。

鈴木委員

 先ほど、私、楽しんだというのは、この2色刷りというのに引かれて楽しんだのもあるんですが、その点からしますと、学校図書も2色刷りになさっているということ、また、日常生活にこの書写を生かそうという工夫も設けられているという印象を持ちました。
 光村図書は、字の組み立てを色分けしております。易しい字から発展的な内容に至るまで書写の中で多く取り上げているというのが非常に特徴的だと思います。

寺木委員

 今、何社かの本についてお聞きしましたが、私は、教育出版が全体的に他社よりも少し詳しく書かれているということで、児童にとってはよいお手本にできるつくりのように感じました。

秋山委員長

 私自身も、筆遣いというのは、子どもたちにはとても難しいものなので、その部分を写真で詳しくポイントを掲載してくださっている教育出版はいいように思います。

河野委員

 私も、教育出版の学習の進め方は、ステップを踏んでいるので、字形を整えるとか、字を学ぶためにはとてもよいと思います。

秋山委員長

 では、書写の教科書は教育出版ということでよろしいでしょうか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

「平成22年第3回教育委員会臨時会会議録(2)」へ続く

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