ここから本文です
平成19年第5回教育委員会定例会会議録(2)
作成・発信部署:教育委員会 総務課
公開日:2007年12月14日 最終更新日:2009年10月2日
平成19年第5回教育委員会定例会
日程第5 教育長報告
岡崎指導室小中一貫教育推進担当課長
それでは、お手元に配布しておりますA4の分析の概要につきましては後ほどお読みいただくということで、今回は検証報告書の冊子の内容につきまして説明をいたします。
初めに、目次をごらんください。この検証報告書は三つの章から構成されておりまして、第1章は平成18年度「にしみたか学園」の実践について、第2章は「にしみたか学園」の実践に関する検証結果とその分析、第3章は資料編ということでございます。
それでは、それぞれの章で特徴的な事項について説明をいたします。2ページ目をごらんください。第1章、平成18年「にしみたか学園」の実践についてから始めます。平成18年4月に開園しました「にしみたか学園」は、三鷹市教育ビジョンに基づいてコミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育校としてさまざまな取り組みを行っております。具体的には、下から4行目から説明いたします。1 学園としての一体的な運営、(1)校務分掌組織の整備ということで、「『にしみたか学園』を、それを構成する3校の独自性を保ちつつも、3校で共通の分掌組織体制を作ることで、学園組織運営を効率的に機能させることを図った。」ということで、3ページ目の上に、「にしみたか学園」の校務分掌組織を載せております。
次に、そのページの下です。(2)小・中学校教員の兼務発令と時間割での位置づけということで、「小・中一貫教育を行うことの、ひとつの明らかなメリットは、小・中学校の教員の専門性や得意分野を生かし、小・中の相乗効果が出るような交流授業を実施することである。平成18年度では、小学校の教員が中学校の授業のティーム・ティーチイングとして入り、中学校の教員は小学校で専門分野にかかわる授業を行った。」ということで、平成18年度は国語、算数・数学、理科、家庭科の各教科で交流授業を行いました。
続きまして、4ページ目です。(3)統一した学校評価の実施ということで、この中の中段です。きちんとした評価の対象とするために、「3校で学校評価の形式をそろえ、保護者、児童・生徒、地域を対象にアンケート調査を行った。その結果を分析し、保護者をはじめとする関係者に開示し、授業の改善や教育課程の編成に生かすことにした。この学校評価は、また、小・中一貫校の成果分析を実施するためにも活用される。」ということです。
その下です。2 一貫カリキュラムによる授業、交流活動として、(1)一貫カリキュラムによる9年間の学びのあり方を小・中学校教員で研究を行いました。
続きまして、5ページ目、(2)「ふれあい・学び合い・つなぎあい」をテーマに3校で合同研究を行ったということです。
次のページ、6ページ目には、合同研究会の組織と、その下に合同研究会の開催日と内容が詳しく出ております。
7ページ目です。(3)教育課程編成のポイントということで、「小・中一貫教育を進めるにあたって、これまでの教育課程を見直し、小・中一貫教育校として教育課程を編成し、平成18年度をスタートした。」ということで、それぞれの取り組みについては、ア 年間行事予定の調整、イ 年間時数の確保、ウ 3校時、5校時の開始時間を小・中学校そろえた時程、次のページ、8ページ目、エ 時間割の工夫、ということであります。
中段目、(4)特色ある教育活動、ア 少人数指導や習熟度別学習の実施ということで、小学校低学年では、ティーム・ティーチィングによる習熟度に応じた指導、小学校中学年からは、児童によるコース選択を中心とした少人数指導・習熟度別学習により、個に応じた指導に取り組んでおります。
9ページ目です。上です。イ 小学校の部分的教科担任制の導入ということで、複数の教員から学ぶことにより、児童の個性や能力の伸長を図るため、小学3年生から学年内教科担任制を実施しております。
ウです。選択制学習の実施と選択教科の充実ということで、まる1選択制学習、これは中ほどです。小学6年生を対象に、5時間単位を2回、計10時間の選択制学習に取り組み、児童は、9教科12コースの中から自分自身で判断し、選択して学んでおります。
その下のまる2選択教科。これも2学期より時間割を調整し、中学1年生の選択教科の数学補充学習に両小学校より元担任が2名ずつ加わって指導に当たっております。
10ページ目です。エ 小学校英語活動の実施と中学校外国語指導の充実ということで、実践的コミュニケーション能力の育成を重点に、小学1年生の2学期から英語活動に取り組んでおります。どの学年もALTとのふれあいとともに、英語活動を楽しんでおり、児童の評価は高いです。
オ 生き方・進路指導の実施ということで、今年度は経済産業省のキャリア教育プロジェクトによる「クリエイティブ・キャリア・プログラム」に取り組んでおりました。
(5)小・小、小・中の交流活動ということで、小・中学校教員、生徒の交流を通じて、小・中学校の段差をなくすことが小・中一貫教育の目的の一つであるということで、積極的に交流活動を行い、成果を上げております。11ページにそれぞれの交流活動を載せておりまして、上段のほうは小・小の交流活動、この中で自然教室というのがございます。これは小学6年生を対象にして、3泊4日で川上郷自然の村で行うわけですが、3泊4日のプログラムの中で、二小と井口小の子どもたちを混合のグループにして、すべて同じプログラムで活動して交流を深めたところです。この自然教室が小・小の交流の中でも最も効果が出ているものと思われます。子どもたちは中学校での再会を非常に楽しみにしているということです。
その下の小・中の交流活動ということで特徴的なものを挙げますと、真ん中辺です。児童会・生徒会交流として、生徒会・児童会の合同代表委員会を開き、小・中学校の交流を広げております。学園歌・学園旗の作成も児童会・生徒会がリードして進めてきました。学園歌は、学園歌に盛り込みたい歌詞をアンケート調査し、生徒会が取りまとめ、学園歌を完成させました。学園旗のデザインも生徒会・児童会で募集し、候補を絞り、アンケート調査を行って決定をいたしました。
12ページです。(6)部活動の充実、まる1サッカー部の立ち上げですが、小・中学校教員の兼務発令により、部活動への小学校の教員のかかわりが可能になったので、小学校の教員が顧問となり、中学校にサッカー部を発足することができたということです。
3 コミュニティ・スクールです。「にしみたか学園」コミュニティ・スクール委員会は、学識経験者、保護者、地域住民など30名で構成し、月1回、定例会を開催して学園の運営を支えておりまして、13ページ、右上の表をごらんください。コミュニティ・スクール委員会は部会として地域教育部会、コーディネート部会、評価部会の3部会に分れておりまして、それぞれの役割を説明しますと、地域教育部会は、地域の行事の推進や児童・生徒の健全育成や安全指導を行っております。コーディネート部会は、サポート部、イントラ部、キャリア教育部に分れておりまして、コーディネート部会は学校と地域との連携を推進する役目であります。サポート部は、「にしみたか学園」のサポート登録者191名を取りまとめて、学校の要請に応じてサポート隊を派遣しております。イントラ部は、ブログの更新や、学園からの情報を発信しております。キャリア教育部は、キャリア教育活動を充実させるための支援を行っております。評価部会としましては、全体の評価計画の見直しや学校評価、事業評価の分析を行っているということです。
次、14ページです。これが先ほど説明しました「にしみたか学園」の学園旗と、その下が「にしみたか学園」の学園歌でございます。
次に15ページです。第2章「にしみたか学園」の実践に関する検証結果とその分析ということで、検証の基本的な観点といたしましては、まる1三鷹市教育委員会が策定した「三鷹市立小・中一貫教育の開設に関する実施方策」の有効性及び他の中学校区への展開においての汎用性を検証すること。まる2「にしみたか学園」開園前後の教職員の意識の変容、まる3児童・生徒の意識・意欲の変容、そして、まる4保護者等の意識の変容を検証することを基本的な観点として実施されております。
2 検証データの収集方法ですが、二つありますが、まず、検証委員会事務局スタッフが実施しましたヒアリングです。それから、コミュニティ・スクール委員会評価部会が実施しましたアンケート調査で、これらのデータをもとにつくりました。表1がそれぞれ詳しく書いてあるものでございます。
3番、概要としまして、検証結果が示唆する小・中一貫教育校の効果の予兆と今後の課題、今回の検証結果の概要がここに示されております。16ページをお開きください。6行目に書いてありますが、「小・中一貫教育校による教育効果や交流がもたらせたものについては、データや観察やエピソードから、『予兆』とでもいうべき、いくつかの芽が見られた。特に、教員が小・中連携の努力をしていることが、児童・生徒に安心感をもたらし、学習意欲の向上につながった可能性が指摘された。小・中の交流機会の増大によって、優しい心が育ったことを示唆するようなエピソードも少なくない。実際、小・中一貫教育校の取り組みに直接的に接した児童・生徒は、小・中連携を高く評価していること、小学6年生の大部分は、小・小の交流や小・中の交流などで中学校への入学を楽しみにしていることなどは、データからも明らかである。これらがどの位、汎用的な効果をもたらすかについては、今後、継続的な調査や検証が必要である。」ということであります。
一方で、本検証委員会による検証の中から、幾つかの課題や留意する点が認識されております。それらは今後の対応をとるための必要なデータであり、特に学校評価アンケート結果から、小・中一貫教育校の成果を、小学1年生から中学3年生までのすべての児童・生徒がこぞって感じてるわけではないということがわかる。教員自身の評価も一様でない。詳細な分析は今後の検証を待つことになるが、小・中一貫教育校としての特徴を生かした取り組みに積極的にかかわり、実際に児童・生徒の変容を感じる機会が多い教員のほうが、そうでない教員に比べて小・中一貫教育校の効果をより高く評価するという可能性もある。実際、教員の事業交流や児童・生徒の交流活動については、一部の教員に職務が集中した。今後は、教員全員が当事者意識を持って、小・中一貫校の取り組みにかかわることを担保する組織体制を確立することが重要であろう。また、複数の学校の教員が協議したり協力したり交流することをスムーズにし、効率化できる部分は徹底するためには、学園運営に関する意思決定のルールづくりを進めるとともに、教員用のパソコン環境を整備し、ネットワークを介した連絡や情報共有を日常的に、業務の一環として当たり前のように行う状況をつくることが重要であるというようなことでございます。
4番目から、特徴的な検証結果となっておりますが、私が今説明したものを細かく書いてありますので、後ほどお読みいただきたいと思います。
以上で検証報告書の概要の説明を終わります。
後藤指導室長
では、続きまして、お手元に、「平成19年度三鷹市立学校教育課程分析」の資料を配付させていただきました。こちらは、小学校、中学校の儀式的行事、年間授業日数、授業時数、あるいは単位時間等を集計したものでございます。いずれにいたしましても、学習指導要領に示されている範囲の中で適切に計画が組まれているところでございます。
また、2枚目の2でございますが、選択教科ということで、特に中学校におきましては特色ある活動でございますが、こちらも1年生から3年生まで、それぞれの学校が特色に応じて開設し、コースを設けてございます。
また、3の学校の教育目標設定に当たり、特に重視した内容ということで、ごらんいただければわかりますとおり、人権尊重の教育、健全育成の推進、学習指導の改善・充実、健康・安全指導の充実等々、またそれに関連した道徳教育、情操教育の充実等々、各校が重視する内容を上げております。
また、3枚目でございますが、それに具体的な形で各小・中学校の運動会の日程等も記してございますので、ご参考にしていただければと思っております。
なお、以下は学校ごとの授業時数、また特別支援学級の教育課程の編成状況を集計したものでございますので、後ほどごらんいただければと思います。
また、最後に、行事予定等の報告のほうでございますが、こちらにつきましては記載のとおりでございます。
以上でございます。
深谷生涯学習課長
生涯学習課です。26ページになります。実績等報告及び27ページ、予定等報告でございますが、いずれも年度初めということでございまして、青少年、子どもたちの健全育成にかかわる諸団体の総会、あるいは定例会が記載のとおり開かれる予定、開かれているということでございますので、お目通しをお願いしたいと思います。
1点だけご報告させていただきます。27ページの一番下でございます。5月28日から31日までですが、花季さつき展が市役所1階のホールで行われます。これは市の芸術文化協会に属していますさつき会が毎年、この時期に行っているもので、50人前後の市民の愛好者の方が出品をされて楽しまれてございます。お時間がありましたら、一度、ごらんいただければと思います。
以上でございます。
中田スポーツ振興課長
スポーツ振興課でございます。28ページ行事実績、29ページ行事予定とも記載のとおりでございます。
なお、スポーツ振興課は組織改正に伴いまして、5月1日より2係制をしましたと同時に、大沢総合グラウンドの整備担当を置きましてスタートしたところでございます。
以上でございます。
小田社会教育会館長
30ページ、実績報告ですけれども、過日、4月15日に、広報の特集号で市民大学講座の募集を15日付でいたしまして、16日、月曜日から20日の金曜日にかけまして受付を開始したところでございます。それを受けまして、次ページ、31ページ、5月8日から新年度の市民大学等がスタートをするということで、人数の取りまとめができておりますので、ご報告させていただきます。
本館9コース、東館が3コース、西館が3コース、全15コースで、定員が472名に対しまして701名の申込みがあったということで、単純にいきますと1.48倍でして、会場の関係で少し定員を上乗せした部分もありますけれども、実質倍率も1.3倍という形になっております。例年にも増して多くの方の申込みをいただいたという状況になっております。
以上です。
若林図書館長
図書館でございます。32ページ、行事実績等は記載のとおりでございます。
33ページ、4月20日から5月10日まで「みたか子ども読書フェア」期間でございますが、4月28日の土曜日、児童文学作家の杉山亮さんをお呼びいたしまして、講演会を三鷹産業プラザで実施いたしました。参加者が大人72人、子ども68人、合計140人の参加がございました。
以上でございます。
廣瀬委員長
以上で報告が終わりましたが、委員の皆様の質疑をお願いいたします。
磯谷委員
この総合教育相談窓口の相談件数の読み方についてなんですけれども、教育相談の相談件数と相談回数というところをどういう趣旨なのかご説明いただけますでしょうか。
川崎指導室統括指導主事
件数というのはケース数です。回数というのは面接をした延べ回数のことです。
磯谷委員
そうすると、単純割りすると大体1ケース当たり10回程度の相談があるという感じになりますね。
川崎指導室統括指導主事
はい。単純割りですとそうですが、必ずしもそういったわけではないケースもございます。
磯谷委員
もっとはるかに多いケースもあるということですか。
川崎指導室統括指導主事
多いケースもあるし、スパンがあいたものもあります。
磯谷委員
件数というのはどのように集計しているんですか。つまり、同じ人でも種類が違う相談であれば別ケースになりますか。
川崎指導室統括指導主事
二ケースになります。ただ、大体主な相談内容で受けとめますので、そういうことは基本的にございません。
磯谷委員
わかりました。
秋山委員
学務課に二つ。一つは、この教育相談窓口の件、詳細に調査していただいて、ありがとうございました。現在、校医の先生方が学校健診で、今の時期、多数、学校に来られていると思いますが、ぜひともこういう心の問題に関しても非常にご理解のある先生方も多いので、せっかくの報告、調査ですので、ぜひ校医の先生方にも心の問題、報告を理解していただきたいと思っています。校長先生を通じて校医の先生方にもお知らせしていただければと思います。
それから、もう一つ、現在、都下に麻疹がかなり発生していると報告があります。近隣でも、世田谷、調布で発生を聞いておりますけれども、三鷹ではどのような体制をしていただいたか、教えてください。
石渡学務課長
麻疹につきましては、先生がおっしゃるとおり、調布でも発生した、世田谷でも発生したと聞きますし、府中でも発生しているほか、八王子では大学が休学になっているというような話で、かなり高い頻度で発生しているということで、流行の兆しが見えると言われています。
学校につきましては、この間、何回か、東京都のほうからも通知が来ておりますし、学務課からも学校に向けて、特に麻疹の予防接種をしていない児童・生徒につきましては、予防接種について、積極的にするようにということで、接種のお願いを通知として送っているところでございます。また、全保護者へも麻疹の予防接種について、受けてほしいということでお願いをしているところでございます。
また、健康推進課におきましても、広報、ホームページ等を使いまして、麻疹の流行につきまして注意を呼びかけているところでございまして、健康推進課からの情報や、東京都の学校保健の関係の部署からの情報も、学務課に届いていますので、両方を各学校に通知しているところでございます。現在、発生したという報告は受けておりません。
秋山委員
早急に対応していただいてありがとうございます。20代、30代の大人の方も感染されているという話ですので、教員の先生方にぜひ周知していただきたいと思います。
石渡学務課長
それでは、あす、定例の校長会がございますので、定例の校長会で校長先生に対して、教員の方の予防接種についても積極的に受けてもらうようにということでお話をさせていただきたいと思います。
寺木委員
二つあります。一つ目は、学務課に、先ほどから教育相談窓口、相談件数と質問が出ているんですが、私もこの中で就学相談の中で、転学相談件数というのが18年度は26件、17年度は27件と出ているんですが、もし差し支えなければ、転学相談というのは、市内でかわりたいと言っているのか、または市外の学校に行きたいというか、そのあたりを少し詳しくお願いいたします。
それから、もう1点は、「にしみたか学園」の報告書、ありがとうございます。この中で、当初、小・中一貫の話が出ましたときに、小・中学校の先生の兼務発令はとても大変なのではないかというお話を聞いていたのですが、今回、兼務発令が出たというご報告ですが、どういう形で出たのか、そこのあたりのご説明をお願いいたします。
石渡学務課長
学務課のほうからご説明いたします。この就学相談というのはあくまでも就学ということですから、小学校に上がる、もしくは中学校に進学するという時点を就学ととらえていまして、それが件数として出ております。
転学といいますのは、学年の途中で、例えば小学校2年生から心身障がい者学級、今でいう教育支援学級に移るということ、もしくは、都立の養護学校等に移るというのを転学といいまして、その件数がこちらに示している件数でございます。
寺木委員
そうですか。転学相談というのは、例えばある学校に通っていたけど、どうも違う学校に行きたいという相談なのかと思ったんですが、そういう相談はあるものなんでしょうか。
石渡学務課長
一般的に言うと、指定校変更といいます。例えば具体的な例ですと、いじめを受けて、その学校にはもう通いたくないので、市内のほかの隣接の学校、もしくはちょっと離れた学校で新たに教育を受けたいという場合には、指定校変更という形で、学務課で相談を受けまして、市とも連携して、いじめの原因がどこにあるのかというのを含めて掘り下げながら、ご希望に添うような形での転学をしているところでございます。
廣瀬委員長
それは転学というのではない、別のカテゴリーになるわけですね、今の指定校変更というのは。
石渡学務課長
そうです。ここに出させていただいたのは、あくまでも心身障がい学級、つまり教育支援学級に移る、就学するという意味での数字ということで出させていただきました。
後藤指導室長
兼務発令の件でございますが、小学校の教員につきましては全科の免許を持っておりますので、中学校のほうで関係のある教科について兼務発令をしたところでございます。また、中学校の教員は各教科の専門性があります。国語とか、数学とか、理科。当然小学校ではそういう教科がございますので、そういった小学校にある関連の教科につきましては兼務発令という形で、中学校の教員が小学校に行って、自分の専門の教科を小学校の段階でお手伝いして指導に当たるという形で兼務発令をしております。
貝ノ瀬教育長
兼務発令は市の教育委員会の権限でできるんです。ですから、第二小学校の先生が第二中学校の先生ということで、その勤務を命ずるということが市教委の段階でできるんです。ただし、小学校の先生は全科の免許を持っていますけれども、全科というのは、国語も算数も理科も社会も全部教えられるわけですけれども、では、例えば中学校の兼務発令で第二中学校の先生も務めているという状況で、数学の時間、教えられるかというと、数学の免許がなければ教えられない。ですから、小学校の全科の免許だけではだめで、中学校のせめて数学の2級免許がないと中学校では教えられない。
しかし、ティーム・ティーチィングでそちらの中学の先生と一緒に指導するということであれば、これは可能です。それは例えば小学校でも中学校でも、一人の先生がいて、地域のボランティアの人が入って、この人は全く免許を持っていませんが、それでもティーム・ティーチィングでもって、そこの学級については、その先生が責任を持っているんだということであれば、これは可能です。それと同じように、小学校の先生、中学校の先生が免許のない教科についても、ティーム・ティーチィングでやれば可能である。そういうことで指導を行っています。ただ、兼務発令は容易なんですが、そういう教科指導については、東京都については一定の制約があります。他府県は、それがないところが多いんですけれども、ゆくゆく改善されてくると思います。
寺木委員
わかりました。ありがとうございます。
「平成19年第5回教育委員会定例会会議録(3)」へ続く
平成19年第5回教育委員会定例会会議録の目次
- 平成19年第5回教育委員会定例会会議録(2)
- 平成19年第5回教育委員会定例会会議録(3)
このページの作成・発信部署
〒181-8505 東京都三鷹市下連雀九丁目11番7号
電話:0422-29-9811・9812
ファクス:0422-43-0320