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平成19年第5回教育委員会定例会会議録(3)
作成・発信部署:教育委員会 総務課
公開日:2007年12月14日 最終更新日:2009年10月2日
平成19年第5回教育委員会定例会
日程第5 教育長報告
廣瀬委員長
ほかにはいかがですか。
磯谷委員
この「にしみたか学園」の報告書について、幾つか興味深いところがありましたので、さらに教えていただきたいと思うんですが、一つは、8ページのところで、特色ある教育活動の中で、小・中学校の教員の交流を時間割に位置づけと書いてあるんですけれども、これはもうちょっと具体的には、教員の交流という時間が設けられることになるんでしょうか。よくわからないので、ここを教えていただきたいのと、次のページの一番上のところで、部分的教科担任制というのがありますけれども、ここもちょっとイメージがいま一つわからない。例えばこの学年は算数はみんなある先生が教える。でも、ほかの教科はそれぞれの担任が教えるとか、そういうことを言うんでしょうか。その点を教えていただきたいと思います。
川崎指導室統括指導主事
まず、先生方の交流を時間割に位置づけというのは、先生方が授業交流というんでしょうか。小学校の授業とか、中学校の授業に来る場合に、イベント的にやるのではなくて、初めから時間割内に位置づけてしまって、それで授業交流をしていくということを意味します。
磯谷委員
先生方の交流のための時間ということではなくということですか。
川崎指導室統括指導主事
ここで言っているところは、先生方が、中学校の教員が小学校の授業をやる、小学校の教員が中学校の授業に入るために、初めから時間割の中に位置づけを持たせてしまうという意味合いでつけたものです。
磯谷委員
わかりました。
川崎指導室統括指導主事
それから、二つ目のご質問なんですが、本来的には教科担任制ですから、中学校のように、ある特定の教科を先生が教えるというわけなんですけれども、小学校の場合、必ずしもすべての教科に専門性があるというわけではないので、そこは学年に応じて、その先生方の得意な分野に応じて、とりあえずやれるところから、できるところから部分的にでも、特定の教科をまず教科担任制にしてみるという形での取り組みを始めてみようということで、スタートしました。全教科にわたってやっているわけではないということです。
磯谷委員
そうですね。だから、あるところで算数を部分的に教科担任にしようというと、算数はすべてある先生が教えるとすると、例えばその先生がほかのクラスを見ているときに、自分のクラスは一体、だれがどう見ているかわからないですね。
川崎指導室統括指導主事
それは裏番組じゃないんですけれども、その先生が算数を見ている間は、担任の先生は違うクラスで違う教科のものを見ている。つまり算数と理科に分けたとするならば、算数をやっている場合は、その教員の方は理科をやるみたいな形です。
貝ノ瀬教育長
例えば磯谷委員と僕が同じ学年、隣のクラスの先生だとします。二人で学年を組んでいる。そうすると、磯谷委員は社会科が多分得意だと思う。僕は保健が得意。そうすると、同じ水曜日の3時間目は交換してもいいような時間割にするわけです。ですから、そのときに、磯谷委員のところは保健の時間なわけで、僕のところは社会科になっている。そうすると交換して、授業をやるんですね。全教科やるというのは、入れかえると大変なことになりますが、自分の得意な教科とか、自信を持っている教科について数多くやっているという状況です。
磯谷委員
わかりました。
廣瀬委員長
これとはちょっと別ですけれども、教育課程分析のほうですけれども、4枚目のところで各学校の授業時間数がありますけれども、小学校を見ても、かなりばらつきがあるようにも見えるわけです。例えば第三小学校は、1学年から6学年の合計ですけれども、5,799時間あるのに対して、第一小学校だと5,551時間ということで、240時間か250時間ぐらいの差が出てきているんですけれども、このあたりはどういうことなんでしょうか。
川崎指導室統括指導主事
今、お示ししました資料は18年度の実績なんです。行事や行事の準備などで授業の時間をつぶしてしまって、結果的にはそうなってしまったとか、あるいはインフルエンザ等で出席停止になった場合に、そのところは授業が行われなかったといったことがあるので、そのような差が出ているということでご理解いただきたいと思います。
廣瀬委員長
わかりました。ほかにはいかがですか。
秋山委員
また教育相談窓口についてなんですけれども、今、5月に入って、学校に行きたくないという不登校の子どもたちがそろそろ出てくるころだと思います。これから不登校の子どもたちの相談件数のカウントが始まるんじゃないかと思いますが、年度を越えて学校に来れない子どもたちもその中にカウントされてしまうので、年度を越えて学校に来れない子どもたちと新しく学校に来れなくなった子どもたちと別に、相談を分けて考えていただきたい。年度を越えて不登校になっている場合に、学校が抱え込んで困っていないかどうかというところが気になりますので、ぜひ教育委員会からこんなふうな支援ができるよとかいうことを早く言っていただいて、抱え込まないようにお願いしたいと思います。
以上です。
石渡学務課長
おっしゃるとおり、不登校につきましては、この4月に例えば中学へ上がって、登校を渋り始めている子がいると聞いておりますので、早急の対応をするような形で案内するのが大切だと思いますので、それをやっていきたいと思います。
それから、従来から登校していない子につきましても、教育相談窓口のほうに当然スクールカウンセラーもいますので、各スクールカウンセラーが教育相談員につなげたりして、連携しながら対応してございますけれども、教育相談窓口まで本人が来るまで力が上がってこないという子もかなりいるということで、そういう場合など、家庭の中から出られないとかということになりますと、今度は、メンタルフレンドを派遣して、家庭の中で保護者がいるところで話し相手になったりしながら、少しずつ力を蓄えてあげるというような対応もしているところでございます。メンタルフレンドの件数も、資料を見ていただくとおり、少しは増えていますが、もう少し周知をさせていきたいと思います。対応としては、年度を越えた場合には、別々の対応をしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
貝ノ瀬教育長
総合教育相談窓口のあるべき機能としては、相談窓口で不登校のお子さんを持つご家庭、または不登校の子どもの相談を受けたときに、そこで相談を受けて何がしかの指導をしたり、カウンセリングを何回かして、それでよしというのではなくて、そこで結局、原籍校、学校があるわけですから、そこに行かれないわけですから、そこに行かれるような手だてを学校のほうと連絡、連携をとって、どのようにすれば学校に登校できるのか、そういうことについて話し合いをされるし、また、行かれないとすれば、その間、どういう学習面、それから生活の面での指導や補完をするのか、あるいはどうしたらいいかということについても機能を果たさなければいけないわけであります。ですから、おっしゃるように、相談窓口で受けて、そこで終わり、そういうふうにはしない、そういうことで、相談窓口ができてるんですね。ですから、そのように連携を強めながら、結局は学校のほうに喜んでいけるような手だてを学校と一緒に考えていく。そういうことを積極的に図っていきたいと考えます。
廣瀬委員長
ほかにはいかがでしょうか。
寺木委員
「にしみたか学園」の検証報告書についてですが、これはどういう方々にお配りするものなのでしょうか。
それともう一つですが、15ページの表1、アンケートを答えてくださった回収率ですけれども、保護者の皆さんが59%、これは率としては低いのでないかということと、あと教員の86%ですか、答えてくださらなかった先生方は、もしおわかりでしたら、なぜ答えくださらなかったのかという2点です。
岡崎指導室小中一貫教育推進担当課長
検証報告書の配布先ですが、全教員にこれをお配りします。市民、保護者には、概要版をつくりまして、概要版をお配りします。それから、広報紙やホームページにもこの冊子を載せる予定です。20年度、21年度、開校する学校もありますので、この検証報告書を参考にして、また新たな取り組みをしていくようなことも考えています。
それから、この学校評価のアンケートにつきましては、これは「にしみたか学園」のコミュニティ委員会が行ったアンケートでございますが、確かに保護者の回収率は59%になっていますが、この数値につきましては比較的高いのではないかと思っております。それから教員については、86%で、10名ほどですか、回答しておりませんが、この中には産休や育休の方も入っているのかと思います。
廣瀬委員長
平均すると各校3名ぐらいですかね。
寺木委員
そうですね。
貝ノ瀬教育長
では、検証報告書の配布先についてもうちょっと詳しくご説明します。この検証報告書というのは、検証委員の皆さんが私、教育長に検証の報告書としてまとめて出していただきまして、それで、きょう、委員の皆さん方に事務局から報告をしているわけです。今度は報告書を教育委員会として受けまして、その後、これを担当課長が申上げたとおり、こういう報告書が出ましたということで、市民の皆さんがわかるように、このまま市民の方に1冊というわけにいきませんので、概要についてを「みたかの教育」などを通じてすべての市民の方にご理解いただけるようにしたい。
それから、教育関係者は、もちろん限りなく渡せる方にはこのままお渡ししてご理解いただくということになります。
廣瀬委員長
ほかにはございますか。
秋山委員
19ページの教育センターの行事予定等報告で一つ、お尋ねします。5月9日に夏季コンピュータ研修講座参加者募集とありますが、この対象と講座の内容について教えてください。
新藤総務課総務・教育センター担当課長
この講座の対象は小・中学校の先生方になります。研修の課題には何通りかメニューがありまして、その課題に受講を希望する先生が参加をするという形になります。
秋山委員
「にしみたか学園」報告書の23ページに、メールを活用できるようなパソコンでインターネット環境を整備することが必要であると言われていますので、レベルがどの程度かわかりませんが、小・中一貫のこういうことに活用できるような研修内容にしていただけたらいいなと思います。
廣瀬委員長
図書館に質問ですけれども、きのう、NHKの夜のニュースで、千代田区の区立図書館が取り上げられ、インターネットを使って検索が非常にスムーズにできたり、貸し出し冊数が非常に増えるようなことを言われていましたけれども、三鷹の図書館はどうなのでしょうか。
大島図書館図書館システム担当課長
現時点の三鷹の図書館の貸し出しシステムというのは7年前のものでございまして、当時としては非常によかったんですけど、現時点では、特に検索にかかる時間が非常に遅いというようなことを市民の皆様から言われているという状況でございます。
それを今年度、入れかえる予定をしておりまして、少なくとも、今よりは数段使い勝手のいいものにしたいと考えているところですので、期待してお待ちいただければと思っております。
廣瀬委員長
どうぞよろしくお願いします。
ほかにはよろしいですか。
それでは、日程第5 教育長報告を終わります。
これをもちまして、平成19年第5回教育委員会定例会を終了いたします。どうもありがとうございました。
午後3時22分 閉会
平成19年第5回教育委員会定例会会議録の目次
- 平成19年第5回教育委員会定例会会議録(2)
- 平成19年第5回教育委員会定例会会議録(3)
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