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環境学習プログラム
作成・発信部署:生活環境部 環境政策課
公開日:2008年7月24日 最終更新日:2016年3月25日
水や空気は、私たちの生活に欠くことができないものですが、あまりに身近すぎてそのありがたみを忘れがちです。動植物や私たちの生命は、きれいな水や空気に支えられていますが、生活様式の変化に伴うひずみとして水質汚濁や大気汚染が深刻な問題となっています。
ここでは、水や空気の簡単な浄化方法や調べ方を紹介します。また、皆さんの環境学習事業を支援するため、備品の貸出やパックテストなどの配付も行っています。気軽に、身近な水や空気を調べてみましょう。
水質
『炭で水をきれいにしよう』
燃料として使われる木炭で、水の浄化ができます。色水やジュースなどを使って、水の浄化実験をしてみましょう。
準備するもの
- 木炭
- 色水やジュースなど(絵の具でよいが水溶性のもの)
- ろ過装置(ろうと、ろ紙)
手順
- 木炭をすりつぶす。
- 色のついた水に、1.の木炭を入れ、1分くらいよく混ぜる。
- 2.をろ過してみて、色の変化を見る。
ちょっとひとこと
- 木炭は使用済み割り箸から作ることもできます。
- ジュースの空き缶のふたを切り取る。
- 細かく削った割り箸20本くらいをアルミ箔で包み、空き缶に入れる。
- アルミ箔でふたをし、バーナーで30分加熱する。
- 水の色がどうしてきれいになったのか考えてみましょう。
- 今回は、色水を汚れに見立てているが、実際の汚水などに発展してみると面白い。
『水の汚れを調べよう』
川の水や食べ残し、洗剤など身の回りの水の酸性度や汚染の目安となるCODを測ってみましょう。
準備するもの
- pHパックテスト
- CODパックテスト
- 測るサンプル(河川水、家庭用洗剤、風呂の残り湯、お酢、しょう油など)
手順
- サンプルを用意します。(洗剤やお酢、ジュースなどは、数百から数千倍にうすめます。)
- パックテストにサンプルを吸い込みます。
- 色の変化を見比べます。
ちょっとひとこと
- 魚が棲める河川の水のCODは、種類によっても違いますが、5ppm以下です。
- 洗剤や食べ残しが、どのくらい河川を汚してしまうのか考えてみましょう。
- 上の木炭で浄化して、結果を比べると面白い。
空気
『酸性雨を調べよう』
工場の煙や自動車の排気ガスに含まれる窒素酸化物やいおう酸化物は酸性雨の原因となっています。酸性雨を測ることで、空気の汚れを調べてみましょう。
準備するもの
- きれいな容器
- pHパックテスト
手順
- きれいな容器に雨をためます。(容器の汚れや、屋根、樹木、地面からの跳ね返りに注意する。)
- パックテストに雨水を吸い込みます。
- 色の変化を見比べます。
ちょっとひとこと
- きれいな雨はpH5.6位です。
- 降り始めの雨、途中の雨、最後の雨などをとって比べてみましょう。
- 霧雨、豪雨、雪など雨量との関係を比べても面白い。
- アサガオ、パンジーやペチュニアの花は酸性雨が当たると色が変わります。花びらの斑点やまだら模様を観察して、酸性雨を調べてみましょう。
『星空の観察』
空気中のチリが多いと遠くのものが見えにくくなります。星空を観察することで、空気の汚れや地上のあかりが夜空全体を明るくしていることについて調べてみましょう。
準備するもの
- 星座早見盤
手順
- 星座早見盤によって、実際の星の位置を確認します。
- 実際に見えている星が何等星か調べます。
- 何等星までみえたのか観察します。
ちょっとひとこと
- 夜の観察なので、大人といっしょに行いましょう。
- 身近な公園や学校の校庭など広い場所で行いましょう。
- 空気の状態や場所によって星の見え方が違います。きれいな星空を取り戻すためにどうしたらよいか話し合ってみましょう。