館長(かんちょう)をしていて、一番うれしいことは何ですか。
中央ホールに子どもたちの楽しそうな声が響(ひび)き渡(わた)っているのを聞いたときが、一番うれしいときです。それから、よく晴れた日に、家族みんなで来てくれたお客さんが次々と門を入ってくるのを見ると、「良いお天気になって良かったなあ。たくさん楽しんでいってね」と、うれしく感じます。
それと、宮崎駿(みやざき はやお)監督(かんとく)と出会えたこと。これはものすごく大きいことです。
館長(かんちょう)さんが美術館(びじゅつかん)で一番のお気に入りの場所はどこですか?
屋上庭園(おくじょうていえん)です。毎朝、美術館(びじゅつかん)に来たら鐘(かね)を鳴らすのがぼくの仕事なのですが、そこからの眺(なが)めはとても素晴(すば)らしくて、何度見てもあきないです。夏にはキョウチクトウの白い花がきれいだし、秋には早く穂(ほ)を出(だ)すススキもあります。
実は、屋上には、よく見ないと気がつかないちょっとした秘密(ひみつ)があります。遊びに来たときにさがしてみてくださいね。
最後に、美術館(びじゅつかん)に来たら、こんなことを感じてほしいということはありますか?
ジブリ美術館(びじゅつかん)は、子どもから大人まで、いろいろな楽しみ方ができるように考えてあります。何度来ても、「あっ、こういうしかけもあったのか!」と前には気がつかなかったことに気がつくはずです。
美術館(びじゅつかん)の中にいても、時間やお天気、季節によって光の差(さ)し込(こ)み方が変化して、ここに来るたびに、そのときのその人にしか体験できないものがあります。それを楽しんでもらえたらいいなと思います。(おわり)
※内容は2010年当時のものです
三鷹(みたか)の森ジブリ美術館(びじゅつかん)
- 所在地(しょざいち)
- 東京都三鷹市下連雀(とうきょうとみたかししもれんじゃく)1-1-83
- ホームページ
- 三鷹(みたか)の森ジブリ美術館(びじゅつかん)
※三鷹(みたか)の森ジブリ美術館(びじゅつかん)のご入場は完全予約制(かんぜんよやくせい)です。くわしくはホームページをご覧(らん)ください。