三鷹市(みたかし)は、文学者とゆかりがふかいところでもあります。とくに作家・太宰治(だざい おさむ)は三鷹(みたか)に住み、「走れメロス」「人間失格(にんげんしっかく)」など多くの名作を書きました。みなさんも読んだことがあることでしょう。
三鷹駅(みたかえき)の南側、下連雀(しもれんじゃく)エリアには、太宰(だざい)にかかわるスポットがたくさんあります。「太宰治(だざい おさむ)文学サロン」では、太宰(だざい)にまつわる展示(てんじ)をおこなっているほか、市民ボランティアのグループ「みたか観光ガイド協会」のメンバーが、市内にある太宰(だざい)ゆかりの場所を案内しています。また、このエリアでは、太宰(だざい)がお気にいりだった「三鷹陸橋(みたかりっきょう)」、太宰(だざい)の家にあった百日紅(さるすべり)が移植(いしょく)されている「みたか井心亭(せいしんてい)」などがあります。
中央通りを南に行くと、太宰治(だざい おさむ)、亀井勝一郎(かめい かついちろう)、三木露風(みき ろふう)、山本有三(やまもと ゆうぞう)、武者小路実篤(むしゃのこうじ さねあつ)など三鷹(みたか)にゆかりのある作家の文学碑(ぶんがくひ)がたちならぶスポットがあります。それぞれの碑(ひ)はその作品にちなんだ形をしていますよ。皆(みな)さんはいくつ知っていますか。
また連雀(れんじゃく)通りと禅林寺(ぜんりんじ)通りの交差するところにある「禅林寺(ぜんりんじ)」には、太宰治(だざい おさむ)のお墓(はか)があり、太宰(だざい)の命日・桜桃忌(おうとうき)(6月19日)にはたくさんのファンでにぎわいます。ここには森鷗外(もり おうがい)のお墓(はか)もあります。関東大震災(かんとうだいしんさい)のあとでこのお寺に移さ(うつさ)れたもので、墓碑(ぼひ)には、遺言(ゆいごん)によって一切(いっさい)の栄誉(えいよ)・称号(しょうごう)を排(はい)して、「森林太郎(もり りんたろう)墓(はか)」とのみ刻(きざ)まれています。
駅から風の散歩道ぞいにいくと、太宰(だざい)が入水(じゅすい)したといわれる玉川上水のほとりに、太宰(だざい)の生まれ故郷(こきょう)・青森県金木町(いまの五所川原市)特産の「玉鹿石(ぎょっかせき)」があります。その少し先には、三鷹市(みたかし)の名誉市民(めいよしみん)で、「路傍(ろぼう)の石」などで有名な山本有三(やまもと ゆうぞう)の住んでいた洋館「山本有三記念館(やまもとゆうぞうきねんかん)」があります。
太宰治(だざい おさむ)文学サロン
- 所在地(しょざいち)
- 三鷹市(みたかし)下連雀(しもれんじゃく)3-16-14 グランジャルダン三鷹(みたか)1階
- 電話
- 0422-26-9150