どうやったらうまくシュートできるようになりますか?
ぼくもそうだったんですけれど、子どものときはもっと強くけりたい、遠くに飛ばしたいと思いがちです。大人になってから気がついたのですが、それは成長すれば自然につく力です。強くける力がついたときに、コントロールできなければなんにもなりません。自分が思ったところにボールがけれて、ボールが止められるようになるといいですね。
ぼくの技術(ぎじゅつ)のベースは小学校のときにできたものです。小学生のみなさんはやればやるだけ身につくので、ボールをコントロールする基本(きほん)の力を身につけてください。ぼくは「この人よりうまくなりたい」「このチームにぜったい勝ちたい」という気持ちをもちながらも、チームの方針(ほうしん)でドリブルやリフティングなど、じみな反復練習(はんぷくれんしゅう)をたくさんしました。それが今につながっています。
けがをしたり、たいへんなことは、どうやって乗りこえてきたんですか。
むかしも今も「自分に負けたくない」のです。けがをしたり、試合に出られないとき、人のせいにするのはかんたんですが、それはいやなんです。プロになってからは、たくさんの人が応援(おうえん)してくれるので、その人たちに復活(ふっかつ)した姿(すがた)を見てほしいという思いが支(ささ)えになっています。
味の素(あじのもと)スタジアムで歓声(かんせい)でむかえられると、がんばってきてよかったと思います。
FC東京はどういうチーム?
第一印象は、みんないっしょうけんめいで、最後まであきらめないでがんばるサッカーをしているということでした。自分とにているので、スムーズに入っていけましたし、いっしょに成長してこれたと思います。先輩(せんぱい)から引きついできたFC東京らしさを、自然なかたちで後輩(こうはい)にもつたえたいですね。
FC東京の中で、なかのいい選手はだれですか?
ゴールキーパーの塩田選手(しおたせんしゅ)です。最初の出会いは小学校のときの選抜(せんばつ)でしたから、ずいぶん長いつきあいです。2004年にまた久しぶり(ひさしぶり)に会って、それからずっといっしょにやっています。