ここから本文です

平成26年第3回教育委員会定例会会議録(2)

作成・発信部署:教育委員会 総務課

公開日:2014年6月19日 最終更新日:2014年7月2日

平成26年第3回教育委員会定例会会議録

日程第5 三鷹「学び」のスタンダード(家庭版)(案)について(協議)

貝ノ瀬委員長

 日程第5 三鷹「学び」のスタンダード(家庭版)(案)について を議題といたします。
 初めに、事務局から説明をお願いいたします。

川崎指導課長

 協議内容の説明をさせていただきます。
 協議内容は、児童・生徒の学力向上に向けて、家庭の教育力の向上を図るための指針となる三鷹「学び」のスタンダード(家庭版)を定め、保護者、地域の方々にお示しすることについてです。
 学力調査では、三鷹市の児童・生徒の正答率は、東京都や全国の平均を上回る良好な成績結果である反面、児童・生徒の個々の成績については、下位まで広く分布しております。学校によっては、上位層、下位層に2極分化しているという課題もありました。
 これを踏まえて、12月の教育委員会定例会では、三鷹市の小・中学校がコミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育を推進、充実していく上で、学力向上について取り組むための指針を示したみたか小・中一貫スタンダードについてご協議をいただき、これを学校に示したところです。
 子どもたちの学力に対する保護者の関心は高く、子どもたちが知識基盤社会と呼ばれる現代の社会の中で、さまざまな変化に対応しながら、人間力や社会力といった生きる力を育むためには、義務教育段階で学び方とか、確かな学力を身につけることが重要であると考えます。そのためには、学校だけではなくて、家庭でも共に取り組む必要があると考えました。そこで、家庭での取り組みの指針になるものとして、三鷹「学び」のスタンダード(家庭版)を作成し、別添資料1と2にお示ししております。
 この「学び」のスタンダードの活用方法としては、学校の保護者会やPTAの集まり、コミュニティ・スクール委員会で配付等をして、これをもとに家庭教育のあり方や、子どもたちの「学び」の支え方などについて話し合う機会を設け、それぞれの学園、学校にふさわしい取り組みを考えていただくことを想定しております。
以上で説明を終わります。ご協議のほどよろしくお願いいたします。

貝ノ瀬委員長

 以上で事務局からの説明は終わりました。委員の皆様のご質疑、ご意見をお願いいたします。

河野委員

 この指針そのものが、一応の指針ですので、コミュニティ・スクールでどういうふうに活用されるかということが大事だろうと思いますし、小学校の低学年、それから高学年、中学校ということでは、特にこの学ぶ姿勢をつくるというところが大きく変わってくると思いますので、各学校の地域性とか実情とか、あるいは小学校であるか、中学校であるかの違いに応じて、この3の「学ぶ姿勢をつくる」というところを具体化される作業というのが大事かなと思うのですね。家庭での取り組みということを念頭に置いて、教育ということについて、まず家庭が大事だということであれば、これは学校の先生方だけの議論にとどまらないで、コミュニティ・スクールで自分たちの家庭の問題として具体的に取り組まれるといいなというふうに、これが確実に実行されるようにというふうに願っています。
 それから、表現で言えば、1の2の「毎日朝食をとりましょう」というところあたりを、「毎日朝食をとる習慣をつけましょう」とか、親が子どもに対する教育について配慮する姿勢がわかるような、わかりやすい表現がいいだろうと思います。例えば、3の3については、「本に親しませましょう」というふうに、親が一方的に子どもにさせるのではなくて、「親子で本に親しみましょう」とか、親が子どもの教育に配慮する、そのどういうふうに配慮したらいいのかということが、表現上もわかるようにできたらいいなということと、各コミュニティ・スクールで深めていただきたいということをお願いいたします。

岡委員

 何よりこれを実践していただくには、家庭での教育が大事であるというところが伝わらないといけないと思いますので、家庭が目をかけ、手をかけ、心をかけて、そうすることによって、ここに示されているように、学力調査の結果もこういうふうになるのですよと具体的に示されている、いいシートになるかと思いますので、まず、使い方を間違えないように、丁寧にご説明をした上で、活用していただけるようにしていただきたいと思います。
 河野委員が言われたように、コミュニティ・スクールはもちろんですけれども、PTAとか保護者会とかでも活用していただくということですから、説明を丁寧にして、その学校、学園に合った形にそれぞれが活用していただけるようにしていただきたいと思います。
 特にコミュニティ・スクールの皆さんは、地域と家庭と学校をつないでいる存在ですから、これをつくったことで、より活動がしやすくなるように、1つの指針となるようなものをこれからも一緒につくっていけたらと思いますので、よろしくお願いいたします。

貝ノ瀬委員長

 この「学び」のスタンダードにつきましては、一定の時間をとって協議会を持っていますので、事務局のほうにも十分、教育委員の意向は伝わっていると思いますので、また、よく議論してもらって、よりよいものを作成してもらいたい。その上で、各学校、そしてコミュニティ・スクールの学校運営協議会等でしっかり議論してもらって、間違っても家庭教育への介入とか、そういったことではなくて、そういう誤解が生じないように、主体的に各家庭が自分たちの問題として取り組めるような、そういう手の差し伸べ方を工夫してもらって、よりよい家庭教育がなされるようにご配慮をいただきたいと思います。
ほかにご質問、ご意見等がなければ、確認いたします。
 日程第5 三鷹「学び」のスタンダード(家庭版)(案)について をご協議いただきましたが、ご了解いただけますでしょうか。

(委員了解)

貝ノ瀬委員長

 それでは、本件につきましては、委員の皆様のご了解をいただいたものといたします。

日程第6 教育長報告

貝ノ瀬委員長

 引き続き、日程第6 教育長報告に入ります。
 報告をお願いします。

高部教育長

 それでは私のほうから、市議会についてでございますが、お手元に一般質問通告一覧をお配りしておりますけれども、第1回市議会定例会が2月27日から3月28日まで開かれております。今回、一般質問が2月27日、28日に行われまして、質問者18人中12名が教育長に対する質問でございましたので、簡潔に概略をお話ししたいと思います。
 まず、1番目、粕谷議員でございます。質問は大雪対策ということで、(2)に市役所における体制・対応とありますが、特に教育長については、小・中学校の雪かきはどういう役割で行ったかというようなご質問でした。
土曜日・日曜日も含めて、教職員は除雪作業を行うとともに、保護者、近隣住民、あるいは部活動で登校した中学生も協力をして、除雪に努めたところでございます。
 次に、2番目の赤松議員です。2の子どものインターネット依存症についてということで、具体的な質問は、依存症の定義、現状把握、あるいは調査の仕方、それからインターネット安全教室や、保護者への安全教室が必要ではないかというのがご質問でした。東京都では、来年度、児童・生徒を対象に、インターネット使用による弊害について調査を予定しておりますので、その調査結果を三鷹市でも活用したいということと、それから国では保護者向けのリーフレット、それから3月には教員向けの手引書も作成するというふうに聞いておりますので、そういったものもぜひ活用して、教員、それから子どもの指導、それから保護者向けへの教室等、積極的な取り組みをしていきたいというふうにお答えをしました。
 次に3番目の寺井議員でございます。質問は、2ページの2のところに地域防災力の強化の中の高校生等とありますけれども、小・中学校における防災教育や職業体験の現状ということでしたので、今行われています安全教育ですとか、中学生の職場体験、あるいは救急救命講習ですとか、防災訓練の内容についてお答えをしました。
 次に、4番目の岩見議員でございます。1の(3)のところです。主権者教育についてということで、昨今の投票率の低下の対策として主権者教育の推進をというご質問でしたので、政治や選挙について制度や仕組みを学ぶとともに、参加意欲を高めるような体験的な実践的な活動を学校で行うことが重要だというふうにお答えをしました。
 次に、5番目の石原議員です。1つ目は、行政広報のあり方の中で、「みたかの教育」の目的と役割ということで、ご質問がありました。もう1つは、2の学校教育現場等における体罰の取り組みということで、具体的に保護者への周知ですとか、あるいは文部科学省、東京都教育委員会からの通知後、見直した点について、どういう取り組みをしているのか、あるいはアンガーマネジメントというものを研修の項目として取り入れたらどうかという提案もございました。
 これまでも体罰等については、保護者、コミュニティ・スクールでもご説明しておりますし、指導主事が全校を回って研修に入ったということと、学校でそれぞれ根絶宣言等を出すなど、全校的な取り組みも進んでいるところでございますし、アンガーマネジメントについては東京都の研修の中で、来年度取り入れていくというふうに聞いておりますので、そういった参加も予定しているところでございます。
 続きまして、6番目、大城議員でございます。質問は、1の(2)の学業に励んでいる若者への支援の中で、市独自の奨学金の返還支援制度について創設はどうかということで、市長部局と教育長に聞かれましたけれども、これは現状では困難というお答えをしました。
 それから、7番目の森議員です。これはすべて教育長ということで、全国学力テストにつきましては、文部科学省で行った首長や教育長に対するアンケート結果をどう捉えるかというようなことと、あるいは公表についての考え方ということでございました。それぞれ都道府県知事、市教委、あるいは保護者のアンケート結果がそれぞれ異なっていますので、それぞれ多角的な検討をしているというふうにお答えをしました。
 それから、教育委員会制度のあり方につきましては、中教審の答申に基づいてのご質問でございました。今、中教審の答申を受けて、自民党の文部科学部会でもさらに修正案を出されているところでございますので、国におけるそういったさまざまな検討を注視していきたいというふうにお答えをしました。
 次に、9番目、嶋崎議員です。質問は、2のところの調査書、申請書の記入についてということで、具体的には、年号と西暦表記を併記したらよいのではというようなご提案でしたので、現在はどちらを記載しても受け付けているということをお答えしました。
 次に、飛びまして、11番目、半田議員です。2番目のいじめについてと、3番目の学校教員のメンタル面のケアについてです。いじめについては、文教委員会で実態を報告しましたけれども、それに基づいて、そういう認知件数というのは実態を正しくつかんでいるのかどうなのか、判定はどういう形にしているのかというご質問でしたので、それは校長先生を初め、担任だけではなく、組織として把握しているということでお答えをしました。
 それから、メンタル面で休職に至った件数ですとか、ケアへの取り組みということでしたので、ハンドブックとか、そういうものを活用しながら、観察ですとか、あるいは相談窓口の案内をしているというふうにお答えをしました。
 次に、12番目、土屋議員です。1の(1)、学校における環境教育ということでご質問がございました。それから、1の(2)、学校版の環境マネジメントシステム、今年度、全校に導入されましたので、その効果や今後の活用について質問がございました。
 それから、2の大雪対策ということで、実際、学校への影響はどうであったかというようなご質問でした。
 次に、13番目の加藤議員ですけれども、質問は、1の(2)生活道路の一部である通学路についてということで、平成24年度に行われました指定通学路の緊急合同点検に基づいて、その後の改善状況がどうなっているかというご質問でしたので、市道等既に対応済みのものと、都道については、現在、調整中で、対応する方向だということでお答えをしました。
 それから、最後、15番目、伊東光則議員です。子どもへの教育支援のあり方についてのご質問でした。三鷹市が特別支援教育ではなくて、教育支援としている狙い、意図はどうかというような話、あるいは教員の専門性の向上のためにどういった研修内容で取り組んでいるかというような話。それから、就学前の保育園や幼稚園との連携について、どのような取り組みをしているかというようなご質問でしたけれども、就学支援シートというフォーマットにして、それぞれ子どもの状況をきちんと把握して、幼稚園、保育園から小学校へ引き継ぐことを行っているというふうにお答えをしました。
 それから、保護者への理解をどのように行っているかということですけれども、これは総合教育相談室の相談員ですとか、スクールカウンセラーなどによりまして、さまざまな聞き取りや、丁寧な説明を行っているというお答えをしたところでございます。以上です。

平成26年第3回教育委員会定例会会議録(3)へ続く

このページの作成・発信部署

教育委員会 総務課 総務係
〒181-8505 東京都三鷹市下連雀九丁目11番7号
電話:0422-29-9811 
ファクス:0422-43-0320

総務課のページへ

ご意見・お問い合わせはこちらから

あなたが審査員!

質問:このページの情報は役に立ちましたか?

  • 住所・電話番号などの個人情報は記入しないでください。
  • この記入欄からいただいたご意見には回答できません。
  • 回答が必要な内容はご意見・お問い合わせからお願いします。

集計結果を見る

ページトップに戻る