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平成26年第2回教育委員会定例会会議録(3)

作成・発信部署:教育委員会 総務課

公開日:2014年6月5日 最終更新日:2014年6月5日

平成26年第2回教育委員会定例会会議録

日程第2 議案第4号 三鷹市社会教育委員条例の一部改正の申出について

貝ノ瀬委員長

 日程第2 議案第4号 を議題といたします。

( 書記朗読 )

貝ノ瀬委員長

 提案理由の説明をお願いいたします。

古谷生涯学習課長

 2ページをごらんください。三鷹市社会教育委員条例の一部改正の申出についてでございます。申出の理由でございますが、昨年、平成25年6月14日に公布されました第3次地方分権一括法によりまして、社会教育法の一部改正が行われ、これまで社会教育法で定められていました社会教育委員の委嘱の基準が削除され、委嘱の基準は、文部科学省令で定める基準を参酌して、地方公共団体の条例で定めることとされたこと等に伴う条例改正でございます。
 新旧対照表の4ページ、5ページをごらんください。右側が改正前の三鷹市社会教育委員条例でございます。左側が改正後の三鷹市社会教育委員条例でございますが、主な改正点ですけれども、第2条第1項に、文部科学省で定める委嘱の基準を参酌して、学校教育及び社会教育の関係者、家庭教育の向上に資する活動を行う者、学識経験のある者並びに一般市民の中から三鷹市教育委員会が委嘱するというような形で、委員の委嘱の基準を加えております。
 委嘱の基準につきましては、文部科学省令の参酌基準というものがございまして、7ページをお開きください。これは上下に分かれておりまして、上側の第1条のところに、社会教育法第18条の文部科学省令で定める基準は、学校教育及び社会教育の関係者、家庭教育の向上に資する活動を行う者並びに学識経験のある者の中から委嘱することとするという参酌の基準がございます。この参酌基準に掲げられている区分に加え、三鷹市ではさらに一般市民という枠を公募枠として加えまして、委嘱の選出区分としております。
 また、第2条の第2項につきましては、「ただし、再任を妨げない」という条文を一部加えております。
 それから、全体としましては、第1条から第5条まで、「設置」とか、「委嘱等」とか、そのような見出しをつけて文言の整理をさせていただいているというような内容でございます。
 この条例につきましては、平成26年4月1日から施行するということで実施する予定でございます。
 法改正の趣旨、目的でございますけれども、これは基本的には地方分権一括法の流れでございまして、地方分権等規制緩和ということの中で、今まで社会教育法という法律で委員の委嘱基準が定められていたものを、地方公共団体の条例で定めるということで、地方分権、地方主権をさらに進めるような中身の内容になっているということでございます。
 私からは以上でございます。

貝ノ瀬委員長

 以上で提案理由の説明は終わりました。委員の皆様の質疑をお願いいたします。

河野委員

 改正案の第2条のところで、法律家の目から見ると変だということだけ申し上げますけれども、「委員は、学校教育及び社会教育の関係者、家庭教育の向上に資する活動を行う者、学識経験のある者」というのは割とわかるのですけれども、「並びに一般市民」というと、「一般市民」というのは非常に広い概念なので、並列的な関係ではないと思うのですね。つまり、A、B、C、Dという並列的な、選ぶ基準というものになり得ないのではないかという感じで、少し違和感があります。
 参考資料として8ページに現在の委員の名簿がございますけれども、この名簿を見ますと、市民でイメージされている方というのは、この「家庭教育の向上に資する活動を行う者」で大体満たされているのではないか。この中にはPTAの会長とか、NPO法人の理事とか、市民の中で教育活動を熱心にされている方というのがいらっしゃるわけですから、社会教育委員を選ぶときに、どういう基準で選ぶのかという観点で考えると、第2条に「並びに一般市民」と書いてあるのは、条例として少し変だなというふうに思うのですね。これでは理論的に基準たり得ないのではないかという違和感を持つのですけれども、これは要らないのではないかと思うのですが、どういうことで入れられているのでしょうか。

高階生涯学習担当部長

 三鷹市の自治基本条例では協働を基本理念としていますが、三鷹市にいろいろな市民会議や審議会がありますけれども、一般市民を公募で入れるという基本的な考え方がございます。そのため、以前から公募の委員を2人入れているところです。ただ、現行の条例の中ではそういう区分がないものですから、この名簿のように社会教育関係者又は家庭教育の向上に資する活動を行う者ということで、その方の経歴等を参考にしながら分けているところです。
 今回、そういうことで一般市民というのは、公募の市民を入れたいという三鷹市の考え方に基づいて三鷹市社会教育委員条例の改正の中で明確に位置づけたということと、基本的には前の委員とメンバーが大きく変わることはないのですけれども、選出区分を1つ増やしたということでございまして、三鷹市としての考え方の中で、一般市民はどういうふうに考えるのかという市民の一般的な考え方をこの中で反映したいという意味で区分を設けさせていただいたというものでございます。

河野委員

 それでしたら、条例としては三鷹市市民会議等公募委員として明確に書いたほうがいいと思うのですね。この委員をどういう基準で選出するか。「学識経験のある者並びに三鷹市市民会議等公募委員の中から選出する」というふうに明確にすべきであって、単に「一般市民」と書いてあるだけでは、どういう基準に基づいてこの社会教育委員を選ぶのかが条文として全く不明確だと思うものですから、そういうふうにきちっと書いたほうがいいのではないでしょうか。

貝ノ瀬委員長

 この辺は、例えばほかの市長部局のいろいろな審議会等の委員がいますが、そういうときに「一般市民」という表現を使っていないのかどうか。ここだけが使われているのか。その辺のところはどうでしょうか。

古谷生涯学習課長

 これに先立って2年前に公民館運営審議会委員と図書館協議会委員の選出基準について改正をしたのですけれども、そのときに「一般市民」という表現を使っておりまして、それに倣ったところはございます。

河野委員

 それは全体的に法令の条文の使い方として適切かどうかを、今まで使われているものも含めて見直したほうがいいのではないかと思いますけれども、委員であるからには、どういう基準で選ぶのかというのが条文上明確でなければ、条文の意味をなさないのではないかと私は思いますけれどもね。

山口教育部長

 今の点は市長部局も含めて類似条例の記述を確認させていただきます。

貝ノ瀬委員長

 これは教育委員会だけでということよりも、市全体にかかわるから、その整合性ということも考えなければいけませんので、多分それに倣っていると思うのですけれども、市長部局のほうも調べて確認をしてください。

高部教育長

 条例ですから、最終的には市長提案ということで、政策法務課の審査もありますので、その中で十分検討してもらえると思います。

貝ノ瀬委員長

 ほかにどうですか。
 ほかにご質問、ご意見等がなければ採決いたします。
 議案第4号 三鷹市社会教育委員条例の一部改正の申出について は、原案のとおり可決することにご異議ありませんか。

 (「異議なし」と呼ぶ者あり)

貝ノ瀬委員長

 ご異議なしと認めます。
 本件は、原案のとおり可決されました。

日程第3 三鷹市立小・中学校卒業式及び入学式に使用する告辞文について(協議)

貝ノ瀬委員長

 日程第3 三鷹市立小・中学校卒業式及び入学式に使用する告辞文について を議題といたします。
 初めに、事務局から説明をお願いいたします。

川崎指導課長

 お手元の資料、9ページをごらんください。そちらに平成25年度の三鷹市立小・中学校の卒業式、それから平成26年度の入学式の日程が記載されております。それに当たりまして、10ページ以降に今年度末の卒業式と、来年度初めの入学式において、教育委員会の告辞として読み上げる告辞文の案を示させていただきました。
 文の構成ですけれども、基本的には卒業式の場合はまず祝意を伝える。それから学校生活の思い出を振り返らせる。そして今年度、最近の特徴的なトピックスや、あるいは三鷹市にゆかりのあることを織り込みながら、それを踏まえて卒業生に将来に期待することを述べ、最後に保護者や地域、学校への謝意を伝えるといった構成になっております。
 入学式のほうはもう少し簡単に、これからの学校生活に向けての期待を新入生に伝え、希望を持っていただくという内容で締めるといった構成になっております。
 小学校、中学校合わせて4点ございますが、内容についてご協議いただければと思います。
貝ノ瀬委員長

 以上で事務局からの説明は終わりました。委員の皆様の質疑、ご意見をお願いいたします。

岡委員

 中学校の卒業式の告辞文ですけれども、富士山の話を出されるのはとてもいいかと思います。内容ではなく表現なので、注文をつけるのは心苦しいのですけれども、これは変えてくださいというのではなくて、私だったらこうは書かないなというふうに聞いていただきたいのですが、真ん中あたりに太宰治の名前が出てきますよね。そのあと、真ん中から少し後ろに「『生きぬく力』を身に付けてほしいと思います」と書かれているのが、太宰はご存じのように自分から命を絶った人なので、太宰からここに「生きぬく力」という言葉が出てくるのが少しひっかかるのです。
 それから、これも真ん中あたりですけれども、「長い間、風雪や厳しい自然環境をものともせず、泰然として大地にたち」という富士山のことが書かれていますけれども、富士山も自然の一部で、厳しい自然環境にもまれて今のあの形になっているので、「自然環境をものともせず」という表現の仕方が少しそぐわないかなと思いました。
 それから、そのあとの「皆さんも、この富士山のように、毅然とした心を持ち続け」という文章ですが、山を見て思った人がそういう心を持ち続けというのならわかるのですけれども、「富士山のように」が「心を持ち続け」にかかるのが、私には少し理解できなかったので、その点で意見を言わせていただきます。「富士山のように毅然とした姿の心を持て」というのならわかるのですけれども。

川崎指導課長

 おっしゃることはわかりますので、少し整理させていただきたいと思います。要するに、これは富士山が立っている毅然とした姿から学ぶという意味だということですけれども。

岡委員

 わかりますが、文章として何とも理解しがたかったので。

貝ノ瀬委員長

 今の岡委員のご指摘は、聞けば、やはりそうだなと思いますね。少し検討してください。小学校の卒業式のほうはよくできていると思います。

河野委員

 よくできていると思うのですけれども、1か所だけ気にかかるところがあります。文章ではなくて、真ん中に「仙川公園にある『平和の像』を見たことがありますか」とあるところなのですが、仙川公園の近くにある学校は少ないのではないかと思うのですね。だから、仙川公園の近くにある学校だったらいいですけれども、井の頭自然文化園にも「平和の像」はなかったでしょうか。三鷹の子どもたちにとって、もっと一般的な公園というのは、あそこの文化園のほうではないかと思うので、私は仙川公園に行ったことがないので、仙川公園にある「平和の像」を見たことがありますかと呼びかけても、例えば四小の子どもはぽかんとしてしまうのではないかという感じがしました。

貝ノ瀬委員長

 仙川公園というのは三鷹市なのですか。

川崎指導課長

 三鷹市の公園です。文化園だと武蔵野市に入ってしまうと思ったものですから。

貝ノ瀬委員長

 見たことがありますかと聞かなくてもいいよ。

河野委員

 ただ、見たことがありますかと語りかけたほうが、生徒にとってはいいと思うので、この際、三鷹市か武蔵野市かということにはこだわらないで、もう少し多くの生徒が行かれる公園を挙げたほうがいいのではないかと思います。

岡委員

 そうですね。一番有名なのは長崎ですしね。

貝ノ瀬委員長

 文化園のほうは遠足で行っているのですよね。そちらのほうが身近かもしれないですね。少し検討してください。絶対に仙川公園でなければだめだということではないでしょうからね。
 ほかにどうですか。
 卒業式の告辞文はいいですか。では、入学式の告辞文はどうですか。

岡委員

 細かいことになりますけれども、小学校の入学式告辞文の最後から3行目に、「誕生の日から今日(きょう)まで」と、平仮名で括弧で「きょう」と入っているのですけれども、これは去年もそうだったかと思うのですが、卒業式の告辞文にも同じ「今日まで」という漢字が入っているのですけれども、これは私は「こんにちまで」と読んだのですが、かなを振っていないほうが「こんにち」という読み方でよろしいでしょうか。

川崎指導課長

 そうなのです。振りがなを振っていないところは「こんにち」という読み方で、小学校の入学式のところのように振りがなを振っているところは「きょう」ということで、そういう意味で振ってあるのです。

岡委員

 ただ、ここは保護者に対する呼びかけなので、「こんにち」でもいいのかなという気はするのですけれども。

川崎指導課長

 ここは岡委員のご意見のとおりでいいかと思います。

山口教育部長

 ただ、3行目にも「皆さんは、今日の」とあるのだけれども、これはどうでしょうか。

川崎指導課長

 これは「きょう」なのです。子どもに向かっての言葉なので、「きょう」なのです。振りがながありませんでした。すみません。

貝ノ瀬委員長

 では、簡単にしたらいいじゃないですか。親向きは「こんにち」、子どもに向かっては「きょう」で。
 ほかにどうですか。この告辞文をつくるというのは大変でね。私も指導主事をやったことがあるのだけれども、これが本当に四苦八苦です。

河野委員

 卒業式の告辞文のように、何か特色があるといいなと思うのですけれども、入学式の告辞文というのは、あたり障りのないことばかり書いてあるので、先ほどの小学校の卒業式の告辞文のように、少しエピソードか何かあるといいなという感じはするけれども、難しいでしょうかね。

高部教育長

 新入生だから、思い出というのはなかなか共通する部分がないということですね。

河野委員

 小学校の入学式はいいと思うのですけれども、中学校の入学式はどうなのかな。

貝ノ瀬委員長

 小学校では1年生は長い時間は聞いていられずに、5分か10分ぐらいで足をぶらぶらさせるからね。だから、おっしゃるように小学校はいいかもしれない。中学校はもう一工夫あれば、なおいいかもしれません。
 ただ、僕は気になっているのは、入学式のほうは、小も中もだけれども、「分からないことや心配なことがあったら、何でも周りの誰かに相談してください」とありますね。これは、さらっと聞けばそうだけれども、先生方とか、「誰でもいいから周りの人に相談してください」と、そんなことを言われたって、現実に新1年生なんかは誰にも相談できないですよ、知らない人なんかに。やはり担任の先生とか、そういうふうに具体的に言ってあげたほうがいいのではないですかね。保健の先生とか。僕が校長のときは、保健の先生や担任の先生に何でも相談してください、何でも相談に乗ってくれるはずですからと言っていました。何かそういう具体的なほうがいいのではないですかね。相談するというのは、結構大変な勇気が要るわけね。
 では、ほかにご質問、ご意見等がなければ、確認いたします。
 日程第3 三鷹市立小・中学校卒業式及び入学式に使用する告辞文について をご協議いただきましたが、一部手直しをすることを含めて、ご了解をいただけますでしょうか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

貝ノ瀬委員長

 それでは、本件につきましては、委員の皆様のご了解をいただいたものといたします。

平成26年第2回教育委員会定例会会議録(4)へ続く

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