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平成24年第8回教育委員会定例会会議録(2)

作成・発信部署:教育委員会 総務課

公開日:2012年12月10日 最終更新日:2012年12月10日

平成24年第8回教育委員会定例会会議録

日程第2 教育長報告

新名社会教育会館長

 社会教育会館でございますが、26ページ及び27ページでございます。
 実績でございますが、7月6日に、平成25年度の市民大学総合コースにつきまして、プレ企画委員会を開催いたしました。市民公募の30名の方に集まっていただいて、来年度の総合コースの5つの柱とテーマについてご協議いただいて決定したものでございます。7月9日に公民館運営審議会をとり行いました。ここでは、新川防災公園・多機能複合施設の管理運営方針につきまして、向井課長から説明をいただいて、質疑応答と意見の聴取をさせていただいたところです。また、夏季に入りまして、市民大学授業が夏休み等に入っております関係で、夏休み自主学習室の提供開始ということで、空き会議室等を利用しまして、8月末まで小・中学生あるいは高校生の方に夏休みの個人の自主学習の場を提供させていただいております。
 あとは記載のとおりでございます。以上でございます。

宇山三鷹図書館長

 図書館は28、29ページです。
 実績及び予定は記載のとおりですが、図書館では学校の夏休み中、繁忙期で、1日の来館者数が300人から400人ほど増えていて、本館の場合ですが、1日の来館者数が1,300人から1,600人ぐらいという状況になっております。7、8月は児童のテーマ図書を「よんでみない?」ということで、図書館で小学生向けに作成しているリストの本の展示をずっと行っております。また、おはなし会、映画会、科学あそびなど、各館で行っているところです。科学あそびについては、今年は三鷹科学あそびの会という社会教育会館の講座からできたグループが講師を務めて行っているところです。夏の体験ボランティアということで、高校生の受け入れをしていまして、三鷹高校の生徒など20人ほどに来ていただいて、返却本や書架の整理や、あるいはお薦め本のポップをつくるということをしてもらっているところです。
 以上です。

秋山委員長

 以上で報告は終わりました。委員の皆様の質疑をお願いいたします。

河野委員

 指導課にお伺いしたいのですけれども、大津市のいじめ事件のことが相当大きな問題になっています。これについて、先ほど報告がありましたので、幾つかお伺いしたいのですけれども、まず手元にある生活アンケートは小学校5、6年生用と書いてありますが、これは小学校、中学校、小学校でも低学年、中学年、高学年と、それぞれアンケート内容は変えて作っているということなのでしょうか。

松野指導課長

 アンケートの内容は基本的には一緒です。ただ、子どもが学年に応じてわかるように、読みやすいようにということで、振り仮名を振ったりなど、そのような対応をしています。

河野委員

 このアンケートの内容についてなのですけれども、例えば東京都の教育委員会で、ある程度、基本的なものができている、あるいは三鷹市独自のものであるなど、どのようにしてこの項目をつくられたのでしょうか。

松野指導課長

 一律にこうしなさいというような、東京都の指示はありません。質問例ということで、悪口を言われたり、暴力を振るわれたりしたことがありますかなどという例は、都から示されましたけれども、それに加えて、さらにもう少し細かくわかるように、具体的な姿があらわれるようにということで、質問をつくらせていただいて、それを各学校に、それはそのままやっていただくようにということでお願いしました。

河野委員

 1から9の項目については、具体的でわかりやすくいいと思ったのですけれども、10のあなたはいじめられている人を知っているかどうかという質問についてなのですが、いじめというそのものが、いろいろなとらえ方があるので、このあたりをもう少し具体的なほうがよかったのかと、先ほど見て少し感じていたのです。いじめというか微妙なところ、いじめとは言えないかもしれないけれども、いろいろな問題に早目に対応するためには、自分自身がいじめられていることを親や学校などに言えない人もいっぱいいると思うので、10番の項目については、例えばクラス内で、無視されている人がいますか、仲間外れにされている人がいますか、あるいは嫌われている人がいますかなど、もう少し具体的であってもよかったのではないかと思いました。そのあたりは、実施の後なので、これからもしあればということの意見になるのですけれども。

松野指導課長

 ご質問は非常によくわかります。ただ、実際に実施をしてみたときに、1枚1枚、全部見ておりますけれども、今、河野委員がおっしゃったようなもの、さらに、これはいじめではないのではないかというような軽微なものまで含めて、この10番目の項目に挙がってきているものが非常に多いのです。それを、いじめなのかどうかということを判断するのは、またこれからであって、そこからさらに、網の目を細かくした中からどれがほんとうに子どもが困っているのかということを、各学校が指導していくということになります。もっと具体的な質問でというご意見のような意味も含めて、回答が返ってきているところです。また、今後も、アンケート調査等を追跡する際に、今、ご指導いただいた点についても考えてまいりたいと思います。

河野委員

 調査結果のレジュメを拝見しますと、いじめと認知した件数が小学校29件、中学校39件とありますけれども、これは主に具体的にはどのようなものが多かったのか、教えていただけますでしょうか。

松野指導課長

 個別の事例について細かい状況はひかえますが、基本的にはやはり、仲間外れにされた、ぶたれた、けられた、いつも何か悪口を言われるなど、そのような事例が多いと思います。

河野委員

 それほど深刻なものはあまりなかったという理解でよろしいでしょうか。

松野指導課長

 そうですね。ただ、深刻なものではないとこれだけで判断をすることが、また予断になってしまいますので、今後も、解消したと言われている事例についても、追いかけていきたいと思っています。

河野委員

 これは、現在、教員が状況等を含め、対応中の件数が書いてありますけれども、教員等が今まで把握していなかったものが多いのか、それともある程度把握していたのかということと、もう夏休みに入っていますので、どのような対応をされているかということについて教えていただけますか。

松野指導課長

 今回の調査は夏休みに入る前、7月18日に行っていただいて、夏休みに入るまでの2日間で、その内容について、細かく、児童・生徒から聞き取りをしていただくような流れで行いました。そのことによって、これまで、あまり教員が把握していなかったものの中で、疑いがあると思われる事例についても、実際に子どもから聞き取りを行っていただいています。夏休みに入ってしまいましたけれども、プールに来る機会や部活の機会など、学校に来る機会をとらえて、様子を見るとともに、また9月以降、スクールカウンセラー等を活用して、子どもたちの心の把握に努めてまいりたいと考えています。

河野委員

 いじめの疑いがあると思われる件数が、ここに書いてありますけれども、これはどのようなものが多いのか、教えていただけますか。

松野指導課長

 これも先ほどお話ししたのと同様の内容です。ただ、今、河野委員がおっしゃったように、これまで教員が把握していないようなものも含めて、実態確認ができているか、できていないかということが、いじめを認知した件数との違いです。アンケートの中で、いじめられていると書いてあるものについては、いじめの疑いがあると挙げてきますけれども、その中で、実際に面談をしたり、さらに聞き取りをしたりする中で、この後、もしかするといじめと認知した件数に入ってくるものもあるかもしれませんし、あるいは全く、これはいじめではなかったといって、この件数の中から減っていくものもあるかもしれません。今の段階でということでございますので、日々、数値が変わってくるものだと認識して、学校は対応するようにお願いをしています。

河野委員

 いじめの問題は非常に難しい問題だと思いますけれども、ぜひよろしくお願いいたします。

岡委員

 私も、河野委員と重ならないところで、幾つか質問させていただきますが、まず夏休み直前の7月18日実施ということで、20日が終業式ですから、それまでに欠席していたお子さんや、不登校のお子さんについての対応もきちんとされているのでしょうか。

松野指導課長

 もちろん、2日間しかない中で実施をしたわけなので、欠席、あるいは不登校の児童については、まだ十分に把握できていないところはあるかもしれません。ただ、この時点での数値ということですので、先ほどから申し上げておりますが、今後また、そういった子どもについても、今、全数チェックをしておりますので、抜けている子どもについてはどうなっているのかということについて、各学校にはまた確認をしてまいりたいと思います。

岡委員

 いじめは、子ども同士だけの問題ではもちろんなく、保護者の対応を含めて、先生方の対応が非常に重要かと思いますけれども、右下の四角のくくりの中にあるように、その他の継続した取り組みの中に、教員の対応力向上を図る研修の実施とありますが、こちらの具体的な内容について、先生方にどのような研修をされているのか、教えていただけますでしょうか。

松野指導課長

 これまでも生活指導主任等に対して、いじめの実態把握についてということで、生活指導主任研修会等の中で指導してまいりましたけれども、今回こういった事件がありましたので、まだ具体的に、どのような講師を呼んで、どのような研修をするというところまで固まっておりませんけれども、2学期になりましたら、いじめを見抜く、そしてどう対応するかということについて、これまでに都教委や三鷹市教育委員会が出した資料をもとに研修をしたいと思っています。

岡委員

 これから全国調査もあるとも聞いていますし、都からの調査もあるかと思いますけれども、子どもたちがたびたびの調査で、慣れるというのでしょうか、うまく答えておけばいいやとならないような、きちんと実態がわかるような取り組みになるように、そのあたりの工夫もどうぞよろしくお願いいたします。

松野指導課長

 都の調査は、三鷹市の教育委員会で行った調査の中に、包含できる内容でしたので、この7月18日の調査をもって、それで回答ができます。国の調査は8月中ということなのですが、どういった内容になるかわかりませんけれども、8月中に行うということは子どもは夏休みでいませんので、おそらく子どもの調査ではないと思えます。どのようなものになるかまだわかりませんけれども、今、岡委員がおっしゃったような配慮はしてまいりたいと思っております。

岡委員

 よろしくお願いいたします。ありがとうございます。

河野委員

 実際にアンケート用紙を1万件を超えるものを、一つひとつ目を通されるのは大変だと思いますが、これは指導課で、全部、何人かで分担されて目を通して、集計されて、そのような具体的なものを、どのような形で資料にまとめて、どのようにこれからされるのか、大まかな予定はありますでしょうか。

松野指導課長

 今現在やっているのが、ここに挙がっているような、疑いがある、あるいはいじめているという部分については、学校がアンケートを別に分けて提出してきていますが、それ以外の部分についてもすべて見まして、少しでも、これは怪しい、いじめではないかと思われることについて、すべて附せんをつけて、その名前を書き出してリストをつくった上で、アンケート用紙を今後、学校に返すという流れにしております。チェックしているのは、指導主事をはじめ指導課の参与や指導課の職員、教育相談室の職員です。できるだけ多くの目で見て学校に返すことで、その学校がこれは見過ごしていたと思えるものが1件も2件でも見つかればいいと思っているところです。

貝ノ瀬教育長

 教育委員さんも見たいのであれば、用意できますが。

河野委員

 そうですね。具体的に、いじめと認知した件数や、いじめの疑いがあると思われるアンケートについては、やはり教育委員も目を通しておいたほうがいいのではないでしょうか。

貝ノ瀬教育長

 子どもは紙には何げなく書いているかもしれないけれども、その背後には何かあるかもれしれない。それを読み取るのは、至難のわざですけれども、ここはやはり教職経験のある人たちにそこを見抜いてもらう。現場でもやってもらうのですけれども、さらに念を入れてということで、1万件であっても全件をチェックしてもらっているわけですけれども、これもなかなか難しいところがあります。

河野委員

 多分、学校の先生などはいろいろ経験されていると、この子はいじめられやすいのではないかとわかると思いますし、前の年の担任の先生など、いろいろ見ている方は、子ども以外にもほんとうはいるのではないかと思うのです。ある程度、小学校の先生であれば、1日中いるわけですから、ずっと見ていて何も気がつかないということはどうなのかとも思いますし、アンケートに出てきた生徒について、もう少し担任の先生や前の年の担任の先生や、あるいは中学校であれば、いろいろな教科の先生がかかわっていますので、多分、そのような先生方のいろいろな検討を2学期にやられるのかと思います。

松野指導課長

 そうですね。回収をする前に、学校でチェックをする際に、担任の先生だけで見て終わりにしないでくれということを言っています。複数の目でということで、今、おっしゃられたように、学年のほかの教員やかかわりのある別の教員が見るという中で、もしかすると担任が、いや、これはいつものことだから大丈夫と見逃してしまったり、予断で判断してしまったりするということを防ぐために、複数の目で見るということ、また、管理職も見るということをお願いしています。その上で、さらに指導課で細かく見るということです。指導課は子どもの姿はわからないので、書いてある文面と字の様子など、そういったものから判断をして、少しでも気になることがあれば、それを学校に返すという形でやっております。

河野委員

 ありがとうございます。ちょうど、このようなものがすごく大きく報道されて、加害者の生徒も非常に大きな負担を背負っていくわけで、自分の人生にとって、すごく大変なことになってしまうということは、親御さんも加害生徒も、いろいろマスコミ報道を通して少しは感じるものがあると思うのです。だから、そのような熱が冷めないうちに、何か取り組みを進めていただけたらと思います。

岡委員

 三鷹はコミュニティ・スクール委員会の皆さんもはじめ、ボランティアの方がほんとうにたくさん学校に入っていらしていて、先生方以外の大人の目も子どもたちをたくさん見守っていますから、子どもたちの様子がおかしいなど、きちんとした話ではなく少し耳打ち程度でも、先生方に子どもたちの様子を伝える大人がたくさんいるということで、そのあたりも、今後も1つの安心材料にはなっているかと思いますし、今後も継続していっていただきたいところだと思います。

貝ノ瀬教育長

 だからコミュニティ・スクールのプラスの面の、よさの面の大きな1つです。ほかの新聞などでも指摘している人もいますけれども、やはりおっしゃるように、多くの目で子どもを見るということで、抑止するということにつながっていると思います。それだけに、三鷹でそのような類似の事件が発生すると話にならないわけですから、指導課としても念には念を入れてという、そのような作業をやっているわけです。全くないなどとはどこもあり得ないのですけれども、深刻なものがないだろうということを願ってはいますけれども、そのような前提のもとにです。

秋山委員長

 私は、このアンケートを見たのですけれども、今どきの子どもたちはいじめるほうにも、いじめられるほうにも、どちらにもなるのではないかと思うのです。これはどちらかと言えば、いじめられた側のほうのアンケートなのですけれども、やはりどちらの立場にもなり得るということを考えれば、やはり両方の、いじめのようなことをしたことがあるのかなど、そのようなことも聞いて、自己反省を求めていいのではないかと思いました。
 委員の皆様がおっしゃったように、いじめになるよりももっと早く、早目に察知できる環境、やはりそれはたくさんの大人の目であったり、子どもたちの声自身を聞くことであったり、様子をじっくり見ることであったり、指導課長もおっしゃった、やはりそのような感度を上げていくというところが、日々必要かと思います。どうぞよろしくお願いします。

平成24年第8回教育委員会定例会会議録(3)へ続く

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