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平成24年第8回教育委員会定例会会議録(3)

作成・発信部署:教育委員会 総務課

公開日:2012年12月10日 最終更新日:2012年12月10日

平成24年第8回教育委員会定例会会議録

日程第2 教育長報告

河野委員

 それに関して1つ気になる点があるのですけれども、いじめについては、いじめる側の生徒が、あまりにもほかの子の痛みについて想像力がなさ過ぎるというのは、非常に問題だと思うのです。普通の感受性がやはり鈍っているのではないかと思うので、例えばロールプレイのようなことを学校の教育の中で取り上げることはできないのでしょうか。自分が無視されたり、たたかれたり、悪口を言われたりしたときに、どのような気持ちがするのか、普通であれば想像力の範囲というか、ごく普通の感受性の範囲だと思うのですけれども、それができないということであれば、そのような人の痛みがわかることについてどのような教育をすればいいのか。単に講義をして終わりというのでは、やはり、そこの部分を感じることができないのではないかと思うので、そこのあたりも少し工夫していただきたいとは思うのです。そのような予定があるのかどうかはわかりませんけれども、取り組み方としていかがでしょうか。

貝ノ瀬教育長

 道徳の時間や学級指導や生活指導という中で、状況によって具体的に取り上げることになっていますので、それらを先生方が日常的に積み重ねているわけです。だけれども、いじめはなくならない。大人の世界もそうでしょう。なくならない。つまり、いじめという言葉は使うけれども、もう要は凝縮して言うと、人が嫌がることをやることがいじめなのです。だからその基準は、人が嫌だな、嫌なことを言っているななど、嫌なことをされていると思えば、それはいじめなのです。今はそのような定義なのです。
 だから、もうはっきり言えば、上司と部下でもパワハラやセクハラなどいう話にすぐなるように、いじめも同じで、人が嫌がることをやってはいけないのだという、そのようなことをほんとうにごく単純なことなのだけれども、そのようなことが日常の生活の中で、学校の中で行われる。例えば算数の時間でも、だれかが先生に指されて当たって、間違えたとします。普通なら大体、しまったなど恥ずかしいと思うのだけれども、そのときにほかの友達が、例えば笑ってしまったり、何でそんなのがわからないのか、おれならわかっているなど、そのような雰囲気のときには、先生がぱっと、そのときにどう対応するかによって分かれてしまうわけです。そのようなことが日常的に行われていれば、そのようなことはなかなか発生しにくいのだけれども、そのようなものがいつも見逃されていると、結局もう、どんどん拡大してしまって、人を傷つけても平気だという状況になってくるのです。
 そのようなことは先生方も心得ているのだけれども、なかなかやはり十分にされていないので、指導課としては、やはり絶えず生活指導研修会など、いろいろな機会で、ぜひ子どもたちの心に寄り添う、人権を大事になど、そのようなことも具体的に口を酸っぱく言っていく必要があります。研修も、教育委員会が計画しなくても、学校で授業の中でやることはできるわけですので、そのようなものを例えば今回のこのような事件を機会に、校長先生以下みんなで、このようなときにはこうしましょう、ああしましょうというふうに、やってくれていると思うのですけれども、そのようなものを含めて、少し情報を収集して、実際に具体的にどんなふうにやってくれているか、教育委員会で報告されると、ああ、ではやってくれているのだと実感します。ですから、調査と並行して、そのような具体的な積み重ね、先生方が努力しているということを、休み明けでも、少し収集したら報告してもらうと、教育委員さんも安心するのではないかと思います。

秋山委員長

 関心を持っておりますので、よろしくお願いします。
 そのほかに質問はありますでしょうか。

岡委員

 学務課にお聞きしますが、先ほど通学路の緊急合同点検のご報告がありましたけれども、対応策をお聞きしていましたら、交通安全の対応策のように、カラー舗装やポストコーンなどのアイデアが出たということでしたけれども、通学路の不審者対応については、このときはなかったのでしょうか。

内野学務課長

 4月23日、京都府で、朝、集団登校中の小学生の列に無免許で居眠り運転をしていた少年が車で突っ込んで、多数の死傷者を出した、その後も千葉などで事故が続いて、今回の合同点検の趣旨が交通安全確保対策なのです。それで今回は道路管理者と警察などと一緒に立ち会って、合同点検をして、どんなことが考えられるだろうかということで、3者、4者で話し合って、特に今回は緊急点検ですので、できるだけ即効性のある対策を中心にしました。もちろん道路が狭い、歩道が狭いなどと言いますと、用地買収が必要になりますので、それも将来的な課題として挙げてもいいのですが、今回は緊急に即効性のある対策をまずは中心にして、警察や道路管理者からアドバイスを受けながら、学校、教育委員会で、このような対策が考えられるのではないかということを要望しています。そのような趣旨でやっておりますので、防犯上のことを挙げてはいけないということではないのですけれども、今回の中心は交通安全の確保です。

岡委員

 はい、ありがとうございます。

秋山委員長

 ほかにはありますでしょうか。

河野委員

 指導課にお聞きしますが、夏季休業中に授業を今年初めて行われるということなので、先生方も大変でしょうけれども、やはり授業日数にあまり余裕がないと聞いていますし、三鷹だけではなくて、ほかの区市町村でも、このような夏季休業中の授業を始めているのかと思いますが、どのような形で具体的にやられるのかについて教えていただけますでしょうか。普通の授業と同じような形で、午前、午後とも実施されるのか、それとも1日何時間ということなのか、やり方も含めて教えていただけますでしょうか。

松野指導課長

 8月中で夏休み中なので、給食が予定されておりません。ですので、今の段階では午前中3時間×5日間の15時間を実施するということで、基本的には通常と同じように授業をするということですけれども、学校が、例えば総合的な学習の時間をそこでまとめ取りするなど、そういった形で授業計画を立てているところがあります。通常の授業時数に、その15時間を上乗せすることになります。
 他市、他区でも、もう既に取り組んでいるところがありますが、逆に、やはりやめたというところもありますし、いろいろさまざまです。まだやっていないというところもあると思います。やり方はいろいろありまして、三鷹のように夏季休業中に授業日とする場合もあるし、規則改正によって、夏休みを8月25日までという形で決めてしまって、2学期を繰り上げるというやり方もあります。今のところ、三鷹の場合は中学校のみですが、校長会として、ぜひこの方法で授業の日数を増やしたいという要望から実施することにいたしました。

河野委員

 わかりました。

秋山委員長

 そうしたら、もう来年度もおそらく、しばらくはこれで続けていくということですか。

松野指導課長

 そうですね。学校からの要望がどうなるかということもありますので、それを受けてまた検討したいと思います。

秋山委員長

 ほかにありますでしょうか。
 施設係にお聞きします。7月半ばに、第七小学校に行ったときに、ちょうどエアコンの工事が始まろうとしているときで、学校全体がすぽっと袋のようにかぶったようになっていて、あれでは窓をあけても風が入ってこないのではないかと思って、非常に暑そうな印象を受けたのですけれども、今は夏休みでしょうが、9月に入ってからも、あのような工事が始まる学校があるのであれば、少しかわいそうかと思ったのですが、いかがでしょうか。

新藤総務課施設・教育センター担当課長

 おそらく、夏休み中心の工事なので、そのための職人用の足場をかけたところに、ちょうど重なったのだと思います。主にエアコンの冷媒管という管を引き回すための作業用の足場になっています。音も出ますので、大体夏休み中に終わるような工程を基本的に組んでいます。ですから、若干仕上げのようなものは残るのですが、子どもたちが学校に入る段階では、基本的には足場は、今、耐震補強工事をやっている学校を除いてはなくなると考えていただいて結構です。
 ほろで覆っているのは、目隠しの意味もあるのですけれども、どうしても現場でいろいろな道具を使いますので、物を落としてしまう可能性もあるわけです。それが外に行ってしまうと危険ですので、作業区画内におさまるようにということで、安全管理上、網を張っている。でも一応風は抜けるので、多少は違うのですけれども、夏休み中にはあらかた終わります。ただ、今年の耐震補強工事は第二小学校も第五中学校も比較的大規模ですので、2学期には足場がどうしても若干残ります。第五中学校はエアコンの工事を先行してしまいますので、8月最後の週の夏期休業中の授業日は、一応エアコンは動いているはずです。第二小学校は足場を使って配管をするということがありますので、足場を残しつつも、風通しは十分考慮した作業を進めたいと思います。

秋山委員長

 ぜひ、よろしくお願いします。
 国体推進室にお伺いしたいのですが、国体リハーサル大会のアーチェリー大会のときに、反省点がたくさん出てきたということですけれども、その反省点、受付のやり方などを、今後もう一回チェックする機会はまたあるのですか。

荒川国体推進室長

 3競技ありますので、共通する事項については、今後ソフトボールやサッカーがありますので、そこに生かしていきたいと考えています。なかなかアーチェリー大会をまたやるというのは難しいですけれども、協会からも幾つか要望も来ていますし、アーチェリー協会自体は、例えば駒沢などでよく大会をやっていますので、そのような中で調整していければと考えています。

秋山委員長

 ぜひ反省点を生かして、円滑な運営ができるよう準備を進めてください。
 ほかにありますでしょうか。
 日程第2 教育長報告を終わります。
 以上をもちまして、平成24年第8回教育委員会定例会を閉会いたします。
 ご苦労さまでした。

午後 3時3分 閉会

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