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平成24年第7回教育委員会定例会会議録(2)

作成・発信部署:教育委員会 総務課

公開日:2012年10月24日 最終更新日:2012年10月24日

平成24年第7回教育委員会定例会

日程第4 議案第34号 平成24年度教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価(平成23年度分)について

清水生涯学習担当部長

 生涯学習の分野についてご説明します。
 13ページでございます。4、健康・スポーツ及び生涯学習の拠点整備の推進ということで、新川防災公園・多機能複合施設(仮称)の整備に向けた取り組みでございます。昨年度は実施設計に着手したこと、施設の管理運営方針を策定したということで、25年度から着工予定の施設整備に向けまして、計画どおり着実な実施を図ったところでございます。進捗状況では、計画どおりA、成果評価でございますが、おおむね目標が達成できたということでBでございます。今後の取り組みにつきましては、関係者の意見を集約しながら的確に計画を推進していきたいと思っております。
 17ページ、南部図書館(仮称)の整備の推進でございます。基本プランの策定並びに基本設計を行うことが指標の中心でございますが、多様な市民の参加による検討市民会議やパブリックコメントの実施により、市民満足度の高い基本プラン、基本設計案をまとめることができました。進捗状況の評価並びに成果に対する評価に関しては、ともにAでございます。
 19ページ、9、みたか生涯学習プラン2022(仮称)の策定でございます。計画策定が目標、指標となっております。基本的には、社会教育委員会の審議と市民意向調査などを踏まえながら、プランを策定したところでございます。評価としましては進捗状況でA、成果でBでございます。今後は、このプランを市民の方にどのように普及をしていくのか、計画の普及の方策やあるいは達成状況なども、どう評価していくのかが課題になってくるかと思っております。
 20ページ、10、スポーツ祭東京2013(東京国体)の推進でございます。指標は、専門委員会の設置と総合実施計画書の作成でございますが、23年度におきましては、着実に準備が進められました。進捗状況に対する評価はA、成果に対する評価はBでございます。ちなみに7月15日には、アーチェリーのリハーサル大会が開催されます。
 26ページでございます。16、みたか子ども読書プラン2022(仮称)の策定ですが、多様な市民参加で、このプランを策定することを指標としております。策定過程の中で、非常に新しい連携が生まれるなど、広範な意見を反映した計画を策定することができました。進捗状況、成果に対して、ともにA評価としております。今後はこの計画の推進体制、図書館協議会あるいは図書館内の検討チームなどで、この計画を具体的にどう推進していくのかが1つの課題だと考えております。
 27ページ、17、市民駅伝大会・スポーツフェスティバルの開催でございます。市民との協働の事業ということでございます。駅伝大会については節目の20回ということで、スポーツを通した市民交流が図られたところでございますし、またスポーツフェスティバルにおきましては、目標を上回る来場者数が来られたということでございますので、進捗状況及び成果に関してAという評価を考えております。健康都市のシンボル事業でもございますので、今後スポーツを通じたまちづくりの推進の中心的な事業として、しっかりと取り組んでいくことが課題だと思っております。
 31ページでございます。21、デイジー図書(CD化した録音図書)等の充実でございますが、障がい者サービスの充実を図る推進事業の1つでございます。特にデイジー図書の整備が中心でございましたけれども、23年度におきましては、その対象テープの録音状況が非常に劣悪であったということで、補正等に時間を要しまして、成果物が計画より少なく、実質的には200本程度にしかならなかったということでございます。進捗状況については大きく遅れたということでございますが、成果についてはおおむね目標が達成できたということで考えております。当然、課題が残りましたので、今後は、100本程度の成果物を24年度で新たに整備していきたいと思っております。公立図書館としての基本サービスであると考えておりますので、しっかりとやっていきたいと思っております。
 32ページ、22、勝淵神社の文化財調査の実施でございます。総合的な調査ということで、3月ぎりぎりで総合的な報告書が作成されたところでございます。評価としましては、進捗状況、成果ともにBでございます。ただ今後、登録文化財として、やはり地域の中で歴史や文化にかかわる貴重な文化財として、保存継承していくような活用をさらに検討していきたいと思っております。
 以上でございます。

秋山委員長

 以上で提案理由の説明は終わりました。委員の皆様の質疑をお願いいたします。
 今、22の事業の点検評価がなされていましたけれども、この22の事業のうち、今年度の事業計画には幾つが載っているのでしょうか。

伊藤総務課長

 お手元に「教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価平成24年度対象事業(案)」という資料がございます。教育ビジョン、生涯学習プランができまして、それに基づいて教育委員会の基本方針と事業計画も整合を持った形で、毎年定めることになりました。さらには、点検評価とも連動した形になるように、基本方針と事業計画にも、点検評価対象事業を一定程度明記させていただきました。平成24年度の対象事業は18の事業になりまして、大部分は23年度から継続しております。平成24年度の新規事業としましては、子どもの安全・安心の確保、学校版環境マネジメントシステムの導入などがありまして、お手元の表でいいますと、一番右側のところに星印がありますので、これは新規になります。議案ではありませんが、ここの継続事業については引き続き、24年度の点検評価対象事業にもなるとお考えいただけばよろしいかと思います。

秋山委員長

 ありがとうございます。
 そのほかにご意見、ご質問はありますでしょうか。

鈴木委員

 1つよろしいですか。
 教育ビジョン2022の策定がなされて、7ページ、進捗状況、成果に対する評価、いずれもAであるということで、策定だけに関しては両方ともAだとなるわけですよね。これから、教育ビジョンに基づいて毎年の事業をやっていくということですが、これからは毎年どのようなスタンスで実施し、また報告がなされるのでしょうか。

高部教育部長

 今回の策定は、いろいろな市民の意見を反映しながら、非常に充実した内容の計画が出せるかどうかというのは、単年度、23年度の目標でありましたので、それについては内容的にもプロセス的にも一定の水準以上だろうということで、進捗状況、成果に対する評価の両方をAとしました。
 おっしゃるように、では計画された中身について、これからどうやって具体的にして、それをどうやってチェックしていくのかというお話ですけれども、そのビジョンの中の5つの目標、20の重点施策ということで、コミュニティ・スクールの分野や、知・徳・体の分野や、教育支援の分野などということで、いろいろ個別の事業が掲げられています。先ほどお見せしましたように、24年度の点検評価の対象事業につきましても、ビジョンの内容を盛り込んだ、反映された形の事業設定がされておりますので、ここでビジョンの目標が具体化されて、前年と比べて、回数や人数や成果などが、どういう形で変化をしたのかということをとらえて、またそれぞれの目標の達成状況について、評価をしていきます。それは教育委員会の中でもご議論いただいて評価しますし、学識経験者の意見も聞きますし、市長部局の中でも三鷹市全体の事業評価もやっておりますので、そういった形で、企画、総務部門や、あるいは理事者に対してプレゼンテーションを行い、そこでまた一定の評価をいただく。最終的には、市議会文教委員会で報告して、そこでまたいろいろご意見をいただきながら、最終的に公表して、市民の方からまたご意見をいただく。そういうプロセスをたどっていくことになります。

鈴木委員

 これは2022年までの計画ですから、あと10年間ですので、なかなか長期的なもので、その目標を毎年、毎年、ここまで達成した、ここまで達成した、と評価するのはなかなか難しいと思うのです。さはさりながら教育ビジョン2022という計画を立てたわけですので、例えばこの点検評価報告書の一番最後に、1項設けて、ビジョンに対しては、この年全体として、こういうところが進んだところだという、絶えずこれは意識していますということをやっておいたほうがよろしいかと思うのです。なかなか難しいと思いますけれども。

高部教育部長

 おっしゃるとおり、もともと第4次三鷹市基本計画自体も、計画期間の中で、毎年度どこまで到達したのかという進捗状況を、必ず押さえて発表していますので、同じように個別計画においても、掲げたものが、その年度において、どこまで達成したのかについて点検評価をして、公表していくというプロセスはたどりたいと思いますので、評価の仕組みは検討させていただきたいと思います。

秋山委員長

 ぜひお願いしたいと思います。
 ほかにありますでしょうか。

河野委員

 この点検評価の報告書を拝見しますと、事業の評価は、大体、Aや、悪くてもBなので、特に問題がないということなのだろうとは思うのですけれども、点検評価の結果を踏まえて、三鷹市教育委員会として特に大きな課題がないということなのか。ある意味では非常に細分化されているために、現状のままやっていけばいいということなのか。教育委員会の中で、これが一番課題です、ここの部分はやはりもう少ししっかりやる必要がありますなど、言われているものがあるのか、もう少し詳しく教えていただけますでしょうか。

高部教育部長

 全体的な部分としては、おっしゃるように、一つCがついていますけれども、それ以外についてはAかBという評価になっております。明らかに未達成なり、達成できなかったということが顕著であるときには、CやDといったランクがつきますけれども、おおむね掲げた指標が達成できた場合にはAかBがつきます。では問題がないかというと、おっしゃるように、取り組んだ担当課では、先ほどの説明の中でも、最後のほうに課題をつけ加えさせていただきましたけれども、やはり同じA、同じBの中でも、達成状況や課題状況はそれぞれ個別の事業の中にあるわけでございますので、小・中一貫にしてもコミュニティ・スクールにしても、やはり一定程度到達はしたけれども、それは完成形ではなくて、まだまだ課題はたくさん抱えて、充実しなければいけないという状況にあります。課題は多いと言ってもいいぐらいな部分を抱えていますので、それについてはさらに24年度なり25年度に向けて、充実・発展させるという取り組みをしておりますので、今の評価の仕組み、大きなくくりの中での区分けとすれば、結果としてはAかBでおおむね順調だったということは言えようかと思っております。

河野委員

 去年もやはり点検評価の報告を受けましたが、こういうふうに非常に細分化された中で進捗状況と成果に対してAからDまでの評価なので、部外者から見ると非常に抽象的な点検評価だと思えるのです。これを見ただけで、教育委員会の何が問題で、何が問題でないかが、いま一つよくわならないところがありまして、これは、こういう評価をしなければいけないということなのでしょうか。

伊藤総務課長

 まず、この評価自体は、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の中で、教育委員会は毎年度、その所管する主要な事務事業について点検評価を実施することが定められております。従来より三鷹市では事業評価という細かい評価をしておりますけれども、一般的にはなかなか、鈴木先生がおっしゃったように、計画の策定、実施に対する評価の視点が薄かったということで、全国統一で法律の中でそれが定められたということです。
 今、お配りさせていただいたのは基本方針と事業計画なのですけれども、今回、教育ビジョンも踏まえて、この基本方針を毎年定める中で、施策の重点化を図ることといたしました。目次をごらんいただきたいのですが、最重点施策が何なのか明確にしてあります。その最重点施策の中でも、特に重点的に取り組む評価対象の事業については点検・評価として明記しています。
 基本方針と事業計画の3ページを見ていただきますとわかりやすいのですが、コミュニティ・スクールの機能の充実の中で、点検評価の対象事業とするのは、学校運営の参画の活性化であるなど、より具体的な事業レベルのものです。今回そうした計画の大きな体系の中で、段階を踏んで、大きなビジョンがある。それは四年に1回見直しを行いながら、目標は12年間としていますが、大きな目標、それを毎年、ブレークダウンしたものが基本方針と事業計画。ビジョンとも整合している。さらにその中の重点事業を毎年定めて点検評価をしていく。一応、仕組み的にはそういうサイクルができたということ。あとは河野先生がおっしゃるように、もう少し明確な目標といいますか、例えば事業目標は、何課を何人増やすなどわかりやすいのですけれども、もう少し違う成果の目標のようなものを明確にしたほうがいいのではないかということは、この報告書の学識の先生の意見にもあります。

河野委員

 例えば、2番目にコミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育の充実と発展がありまして、目標が書いてあって、これについての事業の取り組み状況や事業の評価を書いてございますけれども、これ自体、非常に大きなテーマだし、どこをどういうふうに評価しているのか、これでは何かよくわからないというのが率直な感想なのです。コミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育の充実と発展といっても、この中のどの項目に焦点を当てて、それについて今年はどれだけ成果があったなど、こういう課題があるというのだったらわかるのですけれども、こういうふうに非常に網羅的過ぎて、何が達成できていて、何が達成できていないか、よくわからないというのは、前に事業計画のときにも同じような感想を申し上げたのですけれども、あまりにも幅広く網羅的過ぎて、それについて非常に一般的な評価をされているので、こういう点検評価の仕方で毎年やっていていいのだろうかと、それでほんとうに問題点を詰めて、質を改善していくことができるのかという感想を少し持ちます。

高部教育部長

 全体的なことで先ほど言いましたように、根拠法令は地方教育行政の組織及び運営に関する法律ということで、まず教育委員会の経営状況、運営状況、実施状況がどうなっているかを関係者だけではなくて、一般市民にもきちんとオープンにしてやるのだという、全国レベルの標準ですので、そういうところの制度については十分クリアしていると、大局的には思うのですけれども、おっしゃるように、さらに突っ込んで、ほんとうに課題がなくて、これで満足すべきなのかということになると、先ほども言いましたように、かなり課題もある。評価の方法そのものについても、学識者お二人からかなり突っ込んだ意見をいただきまして、やはり目標の立て方、評価の仕方、単に充実・発展といっては、何が充実・発展なのかわからないわけです。耐震補強で耐震比率何%というのは数値化目標できます。でも学校教育の中で、数値化できる部分と、アンケートによってはある程度つかむ部分など、手ごたえの仕方がなかなか難しい。
 例えば、44ページに、目標の設定なり評価についてということで、今野先生からもご意見をいただきましたけれども、例えば10回という回数の目標を掲げたとしても、では10回できたから、それで満足なのかというと、単に回数ではなくて、それによって子どもたちがどう変わったのか、どう変化したのか、伸びたのか見ていく必要があります。ではそこを、どうやって説明するためのデータとして把握して提供できるか。私どもも、今後、評価の手法自体もいろいろ開発していかなければいけない部分はあるだろうとは思っていますので、それを目に見える形で、わかりやすい形で、ここまで変化しました、できました、こういうことをやることによって、こうなりましたというのは、工夫していかなければいけないと考えています。例えばコミュニティ・スクールでは、実際それぞれの7学園でどれだけ回数が実施されて、何人の方が集まってという、どうしても定量的な話になってしまうのですけれども、一応、形ができて定着してきたかというのを、1つのレベルといいますか、1つの段階の到達点として評価することができます。でも中身の議論として、単なる一方通行の説明ではなくて、どれだけ意見が出てきて、どんな意見が出てきて、学校の改善につながったなど、そういう質的な問題については、おっしゃるように、これから課題ですので、評価方法も含めて検討していきたいと思います。

貝ノ瀬教育長

 今、河野委員が具体的におっしゃった、例えば、コミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育の充実と発展について、この点検評価では2ページ使っています。そういう形で点検評価について、事務局として報告しているわけですけれども、この背後には膨大な資料があるわけです。これは教育委員さんに全部お見せして、またそれぞれに点検評価していただくと一番いいのだけれども、しかし月1回か2回で、それは無理でしょうということで、事務局にお任せいただいて、ご信頼いただいて、例えば前回松永課長から出されたと思いますけれども、各学園のそれぞれの評価・検証報告が出ました。ですから、ああいうものを見て、1つ1つ精査してもらうと、学園がどういうふうに評価しているかというのが出ているわけです。指標の(1)にあるように、コミュニティ・スクール委員会が学園評価をするという、1つの項目で、例えばこの1行が意味するところは、前に配ってご説明申し上げた各学園の評価について、そういう資料が背後にあるわけです。そういうものに基づいて、おおむね目標を達成したと事務局は判断しているわけです。学識の方もそれを追認していらっしゃるわけです。
 ですから、背景に資料やいろいろな評価のものを持って、事務局としておおむね達成したとご報告申し上げているわけだけれども、いや違う、こういうところで違うではありませんかということであれば、またそれはそれで、しんしゃくをして、ではおおむね目標が達成できたではなくて、もう少し評価を下げて、一部目標が未達成であったとしても構わないのです。だから、それは教育委員で合議して、評価してくださって結構なのだけれども、そういう膨大な資料について、事務局が集約してまとめたところでは、こういうふうにまとまりましたということで、いかがでしょうかと出している。

河野委員

 事務局が評価をされていること自体は、私も信頼しているのですけれども、では、例えばコミュニティ・スクールの2ページのまとめを市民として見たときに、どういうふうに進んでいるのかがいま一つよくわからないと思います。コミュニティ・スクールの内容の、どういうものがどういうふうに進んだのか、背景にいろいろな資料があると言われても、背後のいろいろな資料は市民には見えないわけですから、今後の取り組みや課題の中にでも具体的にも出されていれば、まだ違うと思うのですけれども、表に出てくる抽象的な言葉だけでは、何が今、実際に一番大きな課題としてあって、これについて、こういう具体的な改善が図られたなど、ここの部分がまだ課題としてあるというものが、見えにくいように思います。私としては、事業の評価そのものが間違っているなど、そういうつもりはないのです。
 ここの部分はそれでいいかもしれないけれども、報告の仕方そのものがあまりにも抽象的であって、具体的に事業がどういうふうに、この1年、質が深められて、どういう分野はよくなったのか、どういう分野に課題があるのかはいま一つよくわからない。このところでも、コミュニティ委員会の周知・広報活動の充実を通じて、ボランティアのすそ野の拡大を図ることが課題であるとは書いてあるので、抽象的にはわかるのですけれども、ボランティアのすそ野の拡大はこの何年間かどういうふうに図られてきて、今どういう状況にあって、今後どうしなければいけないかというところまで踏み込んで書いてあるわけではないから、読んでいて、いま一つ抽象的過ぎてよくわからないというのが率直な感想です。

平成24年第7回教育委員会定例会会議録(3)へ続く

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