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平成24年第3回教育委員会定例会会議録(3)
作成・発信部署:教育委員会 総務課
公開日:2012年7月16日 最終更新日:2012年7月16日
平成24年第3回教育委員会定例会
日程第10 教育長報告
秋山委員長
以上で報告は終わりました。委員の皆様の質疑をお願いいたします。
私は図書館に1つお聞きしたいのですけれども、はじめての絵本(ブックスタート)事業は、新生児の全戸訪問と一緒にやられていると思うのですけれども、総合保健センターでも行いつつ、新生児全戸訪問でもやるという、2通りでやっていらっしゃるのですか。
宇山三鷹図書館南部図書館(仮称)開設準備担当課長
実際には、こんにちは赤ちゃん事業といわれる新生児訪問のときに、絵本をそれぞれに手渡すということで、保健センターの事業はなくなります。本の選書は図書館で行うということになりますけれども、かわって図書館は、あわせて地域でのフォローアップのような事業に取り組むということで、すくすくひろばなどで図書館のカードの発行ができたり、その場で本が貸し出せたりという事業を今後展開したり、出前図書館という事業をやったり、ボランティアの養成をしたりということで、地域の中にいろいろ、小さいお子さんを連れていけるような場所をつくっていく事業を充実させていこうと考えているところです。
秋山委員長
そうしたら、ここの報告の中にある、はじめての絵本(ブックスタート)事業は、名前はどうなりますか。
大島三鷹図書館長
4月1日以降の話ですので、それまでの間は従来どおりになります。
秋山委員長
了解しました。ありがとうございます。
ほかに。
岡委員
学校給食についてお聞きしたいのですが、委託になるということで、設備の改修等はあるのでしょうか。連雀学園4校が東洋食品さんになったということですけれども、全8校のうち、東洋食品さん以外の会社と校数がどのぐらいあるのか教えてください。また、委託するにあたって、保護者説明会や学校への説明はあるかと思いますけれども、委託になると引き続きずっと委託になるわけですよね。委託になった後、よかった、悪かったなど、そういった保護者のご意見を聞かれる機会はあるのでしょうか。保護者に限らず、学校の先生方や栄養士の先生、校長先生、副校長先生がとてもかかわることが多いかと思うのですけれども、先生方のご意見が聞かれることはあるのでしょうか。よろしくお願いします。
内野学務課長
委託について3つ質問がありましたので、お答えします。まず最初に、委託になったことによって設備の改修があるかということですけれども、委託の内容は調理業務のみでございます。基本的に設備など、委託になるからといって何か改修することはありません。今までどおりで。
岡委員
お仕事をされる方の休憩室やお着がえをする場所など、そういうのも従来どおりでしょうか。
内野学務課長
従来どおりです。
2つ目ですけれども、現在、8校、委託を実施していますけれども、業者の内訳です。現在は東洋食品が5校、大新東ヒューマンサービスが2校、第五中学校と東台小学校です。株式会社メフォスが中原小学校を委託しております。ですから今、3業者で、東洋食品が今現在は5校。今度、第四小学校が入りますので東洋食品は6校になりますけれども、大新東ヒューマンサービスが受託をしている第五中学校と東台小学校は、ここで丸5年を迎えますので、業者の見直しを実施しておりました。これについては、来年度の契約が終わっておりまして、プロポーザルによる選定の結果、株式会社メフォスになりましたので、来年度からは株式会社メフォスが3校になります。
岡委員
鷹南学園は同じ業者ですか。
内野学務課長
結果的に全部同じ業者になります。
岡委員
学園で同じになるというのは、何かあるのでしょうか。連雀は全部東洋さんで、鷹南はメフォスさんということは。
内野学務課長
こちらでは、特別同じ業者にするようにはしていませんで、その都度、プロポーザルでやっておりますけれども、結果的にこういうふうになっているというところです。
3つ目の質問に移ってよろしいでしょうか。
委託が開始されたことよる保護者への説明といいますか、保護者の感想などを聞く場面ですけれども、委託を開始した当初には、委託校でまず保護者のために試食会をだいたい4月ごろに必ず1度開いています。先ほど学務課の教育長報告、実績報告でも少しお話しさせていただきましたけれども、委託を実施している学校には、保護者代表と校長、栄養士、担当の教員なども入ります。委託業者のチーフ、私ども事務局が入りまして、学校給食運営協議会を開いています。特に委託開始を始めた年には、その学校については1学期中に早々と開始しまして、給食の実施状況について、保護者の方、栄養職員、教員などからも意見を聞いて、課題などがあるかどうかを聞いた上で、何かあれば反映しているところです。もちろんふだんの給食の運営については、栄養職員が見ていますので、何かあれば校長に連絡して、委託契約に関することで何か問題があれば、学校と教育委員会で対応しています。給食のおいしい、まずいなど、そういう保護者や児童・生徒に直接関係あることについては、先ほどの運営協議会で、何か課題があれば意見をいただいています。
委託開始をしたときには、1学期に1回。今回やりましたように、3学期にも1回やっております。委託開始当初は、年に2回はやっておりまして、その後は、年に必ず1回やっております。
岡委員
わかりました。ありがとうございます。
秋山委員長
ほかにありますでしょうか。
河野委員
指導課にお伺いいたしますけれども、33ページから、34ページにかけて、2月に教育課程届出事前相談などをいろいろやられて、3月に教育課程受付事務をやられるようなのですけれども、具体的にどういうことをやられて、どういうことが問題になるのか、教えていただけますか。
松野指導課長
来年度の学校の教育課程、つまりどういうときに、どういう内容の授業をどれぐらいの分量でやるかということを、事前に指導主事が学校の副校長、教務主任と相談をして、時数がきちんと確保できるなど、教育内容が充実しているかということについて判断をした上で、最終的に3月のちょうど今の時期になるのですけれども、教育課程の届け出を受け付ける形になります。簡単に言ってしまうと、1年間の中でこの日に何時間をやり、この日にどういう授業をやり、どういう行事をやり、1年間で何時間の授業時数が稼げますということについて、相談をするという内容です。
河野委員
今度、たしか教科書が改訂されるのでしたか。
松野指導課長
はい。
河野委員
それに伴って、今回の教育課程の届け出はいろいろ難しい点もあるのか。そのあたりはどうなのでしょうか。
松野指導課長
平成24年度は、中学校で新しい学習指導要領を完全実施の年度になります。それに伴って、教科書も先般、選定していただいて、変わるわけですけれども、新しい学習指導要領で少しボリュームが増え、授業時数が増えました。中学校が1,015時間ということで35時間余計に授業時数を1年間で確保しなければいけないということで、各中学校がかなりいろいろと切り詰めて授業時間を確保した状況はございます。
河野委員
今年、英語の教科書がこれまでと変わって、来年から新しい教科書が使用されると思いますけれども、それに伴って英語の教育課程について、特に問題はないのか。教科書ががらっと変わることで、先生方の間に戸惑いや、指導方針について意見が各校違うなど、そういうことはないのでしょうか。
松野指導課長
8月に教科書を選定していただいてから、その後、すべての教科について行ったのですけれども、各教科の先生方を集めて、カリキュラムの編成委員会をつくりまして、三鷹市の小・中一貫9年間のカリキュラムを、新しい学習指導要領と教科書に合わせた内容に編成し直す作業をしました。それに基づいて、7つの中学校では新たな1年間の教育の計画を立てていますので、もちろん新しい教材になるということで、また教材研究をしなければならないところはあるとは思いますけれども、それほど混乱なく始められるものと考えています。
河野委員
最後に1つなのですけれども、三鷹市で小・中一貫といいますか、小・中学校のつながりを大事にされていると聞いていますけれども、教育課程の編成に具体的にどういうふうに反映されているのか。今回の件では具体的にどういうところに反映されているのか、教えていただけますか。
松野指導課長
教育課程の届け出のこの事前相談が、例えば小学校2校、中学校1校と、いわゆる学園で一緒に行っています。ですので、例えば小学校の行事と中学校の行事、小学校の指導内容と中学校の指導内容が、こういうふうに連続して一体感のあるものにしていますという、学園としての意向を大事にする形で届け出を受け付けておりますので、連続性というか、一体感といったものが、教育課程の中で学園の特徴としてアピールできるような教育課程の届け出になるように指導しています。
栗原指導課統括指導主事
今、指導課長からお話がありました小・中一貫教育のカリキュラムにおいては、まず1ページ目が単元系列配列表になっています。つまりこれは小学校の1年生から中学校3年生に至るまで、どんな内容、どんな目標で取り扱うかということを挙げています。その中に、例えばその内容が次の上の学年ではどういうふうにかかわりがあるのかが見られるようになっていますので、小学校、中学校の教員それぞれが、既習事項で何をしたのか、今後、何を学習するのかが一目でわかるようになっています。英語についても小学校の外国語活動との連携が図れるようにしておりますので、そういった意味でのカリキュラムの一貫性が保たれるように工夫してあります。
以上です。
河野委員
ありがとうございます。
藤川教育部長
この前、東三鷹学園で教育研究発表会があったのですけれども、研究発表の中では小学校と中学校の先生が一緒に、もう完全に9年間のつながりの中で、6年で切れないで、9年間でこれだけのことをやりますという表を、先生たちもつくるようになってきているので、非常にそういう意味では、先生たちの頭の中も9年間を意識して、子どもたちに単元を並べていくというのが、定着してきたという感じがします。
河野委員
大分、蓄積ができてきたような感じですか。
藤川教育部長
できつつあるのではないでしょうか。また、以前お話はしていると思いますけれども、来年の夏、中学校の授業は9月1日ではなくて、8月25日から始まって、1週間余分に授業をやる形になりましたけれども、エアコンができたということもあるわけですが、そういう形で教育課程の届け出によって、新しい1年間の授業の編成、組み立てができてきたとご理解いただけると。
河野委員
エアコンが入ったのはよかったです。少し余裕ができますものね。
貝ノ瀬教育長
また別な機会にでも、例えば国語なら国語、社会科なら社会科で、従来だったら6年生の1年間で終わっていたのを、中学1年でこういう勉強が展開される、中学校1年の勉強が6年でこんなふうに関連しているなど、まさに今、部長がおっしゃったような、9年間で指導するということが見えるように、何か説明してさしあげるとわかりやすいのではないか。今までだったら、6年は6年で6年間で終わってしまう。3年間は3年間で終わってしまった。9年間で連続していますということが、単元の名前でも挙げながら説明されるとよくわかると思いますので、また別の機会にそれをさせてもらう。
鈴木委員
1つよろしいですか。今日、すごくいいお話を聞いて、三鷹の教育のカリキュラムの体系というか、そこまで来たという思いがしますけれども、1つは、今、教育長がおっしゃったように、いわば9年間のシームレスになったわけですから、一番上の、よくいう学習の成果です。ラーニング・アウトカムズという。これを、何もきちっとしたものでなくてもいいのですけれども、やはり三鷹の教育を受けた子どもたちがどういう成果というか、成果というのはあまりいい言葉ではないのですけれども、どういう子どもになっていってもらいたいのかというのが、教育ビジョンにも書いてありますよね。だから、そういうのとの連動、連携をかなり意識なさって、シームレスになっていますという、そこを強調なさる必要があるのではないかというのと、もう一つはカリキュラムの標準化のようなものがありますよね。単元など、そういうことをおっしゃっていた。そういう標準化、最後の学習成果のところに直結している面があるのですけれども、それを、先生方が先ほど研究会でこういうふうにやっています、あのようにやっていますということをおっしゃっていましたが、先生方一人ひとりがどのくらい自由度を持って、自分自身でクラスをマネジメントしていくことができるのか、あるいはそういう猶予を与えられているのかどうかです。一つ一つのクラスやら何やらはシラバスという言葉がありますけれども、やはり授業の行程表のようなものですけれども、それがお一人お一人先生がどのくらい工夫して、こういうふうにやりますとやれるのか、あるいはやってはいけないのか。三鷹では、この辺のあんばいをどう考えているのかを、また外に向かって発信すれば、三鷹の教育の特色が出てくるのではないかと思うのですけれども。
松野指導課長
ご意見としてお話を伺いましたので、またカリキュラムの作成の中で検討してまいりたいと思いますが、基本的には学習指導要領に基づき、カリキュラムの流れを意識して実施していく中で、内容については、ある程度の規定の部分がありますので、教え方や、それにプラスアルファして、どういう情報をつけ加えながら先生が教えていくのかということは、それぞれの先生方がいろいろと工夫をされているところかと思います。その指導方法等の研究をそれぞれの学園で行い、それぞれ発表等も実施しているところでございますので、またそういったものを各学校に返していきたいと思います。
貝ノ瀬教育長
鈴木委員がおっしゃっているのは、いわば9年間のそれぞれの到達度があって、教える内容はもちろん学習指導要領であるのだけれども、それに基づいてうちはうちでつくっているけれども、そのときに、評価の規準と基準がちゃんとつくられて、先生の裁量の時間も、カリキュラムの中に一定程度確保されているのかどうかという、今、そういう専門的なご質問なのです。だから、わかっていてご質問していらっしゃるので、その辺については課題でもありますので、また別なときに、うちも少し説明をさせてもらおうと思いますので、よろしくお願いします。
秋山委員長
ほかにご意見がなければ、日程第10 教育長報告を終わりにしたいと思います。
以上をもちまして、平成24年第3回教育委員会定例会を閉会いたします。
ご苦労さまでした。
午後 3時43分 閉会
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