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平成22年第4回教育委員会定例会会議録(4)
作成・発信部署:教育委員会 総務課
公開日:2010年8月31日 最終更新日:2010年8月31日
平成22年第4回教育委員会定例会(4)
日程第3 教育長報告
秋山委員
3点ほど。まず教育長にいいでしょうか。坂田次官が来られたときに、お褒めになったということですが、具体的にどういうところに最も関心を持たれて、お褒めをいただいたのか、教えてください。2点目は、施設係にお伺いします。現在、耐震補強がされていますけれども、今は何%ぐらい進んでいるのかという点。それから3点目は、学務課ですけれども、都と市のスクールカウンセラー連絡会が今度あるみたいですが、スクールカウンセラーは非常勤で各地区で仕事をされていて、三鷹市専従ではない、三鷹市だけという方だけではないと思うのですが、いろいろなところで仕事をされてきていると、いろいろな市のやり方があると思うんです。そうすると、三鷹市教育委員会としては、スクールカウンセラーにこういう役割を担ってもらいたいということが、ある程度、あるのかどうか。もしなければ、そういうのはあったほうがいいと思うんですが、いかがでしょうか。
磯谷委員長
まず、教育長からお願いします。
貝ノ瀬教育長
5日の坂田次官の訪問は、結局、学校の中、特に授業の中に地域の人が入って一緒に子どもを指導したり支援したりすることについて、珍しいといいますか、全国でもあまりないので、ほんとうにうまくいっているのかどうかという問題意識です。もう1つは、そういう試みをどうしてするようになったのかということ。それは私に対する質問ですが、そのような2点の関心傾向があって、ご自身では納得されたということです。特に、当日はNPOの夢育支援ネットワークのを最初に立ち上げた小澤さんも見えていまして、いろいろ説明もしてくださったし、実際に授業を見て、授業を見ればうそ偽りはないですから、納得されたのだと思います。それで感心してお帰りになりました。
秋山委員
ありがとうございます。
磯谷委員長
ありがとうございます。次は耐震について新藤課長お願いします。
新藤総務課施設・教育センター担当課長
2通りの回答をさせていただきます。まず耐震化率ということで、学校の校舎は棟単位という数え方があるのですが、これで約87%になります。例えば、今見えています第一中学校も、実は1棟に見えるんですけれども、真ん中で2つに切れていたりしますので、1、2と数えていますので、ちょっと複雑な数え方でのケースになります。
実際に学校の名前で、今どうなっているかのほうが、わかりやすいと思いますので、残っている学校を列挙します。まず第二小学校は、18ページにあるとおり22年度から、2度目になるんですが、耐震の調査と耐震補強の設計を行います。次の第三小学校は、ご存じのとおり、今建て替えに向けて準備を進めています。小学校では第七小学校が、今年工事予定の体育館がまだ残っていますので、これの補強を行います。もう1つ残っているのは羽沢小学校で、体育館は一定の強度が出ていますので、ある程度の強度はあるのですが、多少補強が必要で、校舎も若干の補強が必要です。設計が終わっていますが、22年度は工事の総量が多過ぎますので、待ったがかかっています。中学校です。第五中学校の体育館は今建て替えを行っています。第五中学校に関しては南側の校舎、普通教室を中心とした校舎になりますが、こちらが今の予定では来年度の23年度に補強工事の予定になります。残された学校は以上になります。これらを複雑な棟単位で数えていきますと、八十幾つという数字が出てくるのですが、学校数とすると今の学校が残ります。
以上です。
秋山委員
年数がたてば、耐震化は、もう1回調査をし直したりとかしていくと思うんですけれども、そうすると耐震化って終わるんですか。
新藤総務課施設・教育センター担当課長
答え方がすごく難しいのですが、今進めているのは、今ある建物について一定の地震の揺れのときに大きくつぶれないようにという補強工事を行っています。当然、鉄筋コンクリートとはいえ、建物そのものの寿命はありますので、それぞれ耐震補強してある程度、一定の寿命は延びているんでしょうけれども、これから先、三鷹市は比較的早くから鉄筋の校舎をつくってきていますので、校舎の躯体、建物そのものもそうですし。
貝ノ瀬教育長
老朽化ということですね。
新藤総務課施設・教育センター担当課長
ええ。電気設備や水周りも大分老朽化が進んできていますので、全体的な建て替えを行うのか、第一小学校のスーパーリニューアルみたいな形で、躯体のある程度のものを生かしながら中身をかえていくのか、選択の余地はあると思うんですが、かなり本格的な施設の建て替えを含めたメンテナンスを、これからやっていかなければいけない時代が始まってきています。ですから財源的な問題、それから東台小や、第三小学校での議論もあったとおり、三鷹の場合は非常に土地が限られていますので、その中で、子どもたちの授業にも影響がなるべく小さくなるようにということも考慮しながら、対策をとっていくようになります。公共施設課ができた理由の1つにもなっていますので、全体計画をこれから整備していく形になります。
秋山委員
ありがとうございます。
伊藤総務課長
公共施設課が、全体の計画的な修繕とか、そうした計画をつくることになります。
藤川教育部長
もう1つつけ加えますと、建物そのものの老朽化はしようがないです。建て替えざるを得ないので、弱ってきますから。もう1つは、建築基準法が、大きな地震があるたびに厳しくなっていくんです。そうすると、今までは合基準だったものが不適格になっていく形で、前は56年の耐震基準で峻別していたのが、阪神・淡路大震災があって、また厳しくなって、今まで合法だったのが不適格になるという形で、大きな地震があって制度が変わると、建て替えていくという流れがあります。2つの要素があります。
秋山委員
大変ですね。
磯谷委員長
以上で、耐震のほうはいいですか。
秋山委員
はい。
磯谷委員長
では、最後はスクールカウンセラーの件をお願いします。
田中学務課副主幹
スクールカウンセラーについて、お答えします。都のカウンセラーと市のカウンセラーがありまして、その違いなんですけれども、都派遣のカウンセラーは人件費を東京都が払っていまして、7つの中学校と小学校2校に配置できるということで、今年度は一小と六小に派遣をいたします。こちらには都教委より、教育相談で働いてもらうということで、特別支援教育の仕事には従事しないという縛りがございます。一方、市のスクールカウンセラーは三鷹市が雇用し、小学校に派遣しているカウンセラーたちで、1つの小学校に2日ずつ、それぞれの学園に一人ずつ派遣しております。連雀学園は小学校が3つありますので、二人派遣しており、全体では8人のカウンセラーが、学園内の小学校2校に2日ずつ勤務しております。
それで中学校のカウンセラーは都から、市教育委員会が研修会で呼ぶにも、年間2時間掛ける3回までと決まっています。その理由は、非常に高い人件費を払っているので、学校に配置してそこで勤務するようにという縛りなわけです。一方、市のスクールカウンセラーはそういう縛りがございませんので、かなり市では初任のカウンセラーも多いものですから、校長会からの要望もあり、研修会を多く設定しております。
その研修会の中で、今学校での課題は相談で済むお子さんだけではなく、かなり支援の手が必要な、特に家庭支援も含めてなんですが、またそれと教育支援、そういうお子さんが対象になりますので、相談から支援へという形で、支援のための連携に動けるカウンセラーを育てております。ただその市の考え方を都の方にもお伝えしたいので、3回許可されている都のカウンセラーの研修会においては、市のカウンセラーと一緒の会、またスクールソーシャルワーカー、教育支援学級と教育支援コーディネーターとの共同の会というふうに計画しています。よろしいでしょうか。
秋山委員
そういう事柄をきちっと文章にして、三鷹市の教育委員会の中の役割として設定しておいたほうがいいのではないかと思います。
新藤総務課施設・教育センター担当課長
1つ訂正です。さっきの耐震の説明の中で、第一中学校の2期工事を追加しておいてください。説明から落としました。
磯谷委員長
ありがとうございます。寺木委員、お願いします。
寺木委員
施設係に2点と、学務課に1点お伺いします。
初めに施設係ですが、実は今日あったことでして、私は今日、東台小学校の入学式に出席いたしましたが、あいにくタクシー会社の入れかえもあって、タクシー会社の人がとても新人で、三鷹市のことをほぼわかっていない方で、うちに来るのにも相当時間がかかってしまったり、行きましたら、カーナビを見ているのですが、東台小学校のあたりで表示がなかったものですから、うろうろしてしまいました。もうしばらくのことでしょうが、何か東台小学校の新校舎はどこかにちょっと表示があると、そういう場合に助かるかなと思いました。これは1つお願いです。
それから2点目は、東台小の配色の案を今拝見したんですけれども、ちょっと色のことで、くすのき学級の子どもたちのところがブルーになっているんですが、おそらく子どもらしい色で、クールソフトの中のブルーではないかと思っているんですが、これはどのブルーを想定していらっしゃるのか。その2点です。
学務課には、とてもうれしいご報告をいただきまして、中学生の人数が44人増えたという。増えたのはなぜ増えたのか。人口の増加だったのか、それともこの小中一貫で、三鷹に残ってくれる子どもが多かったのか、そこのあたりをお聞きしたいと思います。
以上です。
磯谷委員長
ありがとうございます。最初に、新藤課長お願いします。
新藤総務課施設・教育センター担当課長
まず東台小の案内です。確かにカーナビのソフトの入れ替えには追いついていないので、厳しいなと思います。今の仮設校舎が中仙川通り沿いにはわりあい大き目には出てはいるんですけれども、ちょっとわかりにくいかと。今建て替えをしている校舎、今までの校舎も、確かに曲がり角が非常にわかりにくいんですけれども、主要な通学路になる南側の道路は、中仙川通りから曲がるところに信号がありまして、これに東台小入り口というマークがあるので、何とかなるかなというところです。ただ竣工した後は、また通学路の表示等も新しいものになっていきますので、そのあたりで工夫をしていくようなのかなと思っています。
今の内装のところは、カラーコピーをもう一度カラーコピーしたので、ちょっと色味がわかりにくいのですが、色としては、子どもらしい、クールソフトのCS196という色味を中心にしています。
寺木委員
ちょっと濃い目のブルーですか。
新藤総務課施設・教育センター担当課長
やや濃い目のブルーですね。赤の隣のブルーです。色がついているのが廊下側の境目のところになります。ですから最後のページの絵なんですけれども、廊下を歩いてくると、くすのき学級、廊下から見て自分たちの学級はこの色という、色がわかる。教室の中に入ると、床はフローリングの木の色ですし、壁は無彩色、かなり明る目のグレーになっていますので、教室内で目に入るのは比較的落ちついた色合いになります。同じように、2階であれば隣のオープンスペースには、これで言うと、子どもらしい赤の下のピンクを当てています。ですからこの辺も、この表でいうと30番のクールソフトの色合いを選択して、設計者の側の言葉をかりるとすると、学校の全体の中心にある、くすのきの色に比較的落ちついた色を選んで、これに調和するように3階と2階の色を決めていったということです。
磯谷委員長
学務課長、お願いします。
内野学務課長
中学生の生徒数が今年度も増えているということで、1つは小学校からの高学年の児童数は依然として多いんです。それが引き継いでいることもあります。それから小中一貫が始まりまして、寺木委員がおっしゃいましたように、平成19年度からでしたか、三鷹の公立の小学校から公立の中学校に上がる生徒の率が増えています。今、正確な数字は持っていないんですけれども、進学率がたしか5%よりももっと上、5%から10%ぐらいの間で、三鷹の公立の中学校に上がる生徒が増えている。それがおそらく、ここのところ18年度からずっと中学生が増え続けている要因ではないかと思っています。ただし、小学校の低学年の絶対的な人数が多少減ってきています。ですから、将来ずっと続くかどうかはわかりませんけれども、ここのところの傾向は、そういったことが原因になっているのではないかと思います。
寺木委員
うれしいご報告をありがとうございます。
磯谷委員長
ほかにいかがでしょうか。よろしいでしょうか。
それでは、日程第3 教育長報告を終わります。
以上をもちまして、平成22年第4回教育委員会定例会を閉会いたします。お疲れさまでございました。
午後 3時59分 閉会
平成22年第4回教育委員会定例会会議録(1)の目次
- 平成22年第4回教育委員会定例会会議録(2)
- 平成22年第4回教育委員会定例会会議録(3)
- 平成22年第4回教育委員会定例会会議録(4)
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