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平成19年第2回教育委員会定例会会議録(3)
作成・発信部署:教育委員会 総務課
公開日:2007年9月11日 最終更新日:2009年10月2日
平成19年第2回教育委員会定例会
日程第9 教育長報告
廣瀬委員長
引き続きまして、日程第9 教育長報告に入ります。報告をお願いいたします。
貝ノ瀬教育長
2点ご報告申し上げます。
1点目ですけれども、せんだって、1月11日ですが、フロラシオン青山で、平成18年度東京都教育委員会職員表彰でにしみたか学園が受賞したということでございます。それに伴いまして、1月30日の夕刻から祝賀会が開催されまして、教育委員の先生方もご参加いただいたこと、お礼を申し上げたいと思います。それに先立ちまして、30日の午後、1時20分からでしたか、研究発表会も行われて、私の手元にある資料では、参加人数が1,014名という数字が来ております。ただ、二中体育館での研究発表会・協議会では、正確にカウントはしていないようですが、約600人ぐらいだということでありまして、それも含めて1,014名という参加者の人数が出ております。大変盛会で、全国、北海道から九州まで、沖縄の方はいらっしゃらなかったようですけれども、たくさんいらっしゃったということで、大変関心が高かったんだなと思っておりますので、なお一層、今後とも、小・中一貫教育については充実・発展させなければいけないと受けとめました。
2点目ですけれども、これはお手元に資料が配付されていると思います。「みんなのみたか」という新聞記事でありますが、団塊世代の力を地域に生かしていきたいということで、1月8日に、私、教育長のところに、地元の自称おせっかいなおやじたち4人が「みんなのみたか」という団塊の世代の社会貢献の組織をつくりたいということで、設立準備会の趣意書が出されました。準備会の準備会でしょうか、1月27日に産業プラザで行われ、私も大賛成ということでご一緒させていただきました。最初20人程度でしたかお集まりいただきましたが、皆さん熱心で、今度、2月25日、正式に設立準備会をこのセンターの大研修室で開催する予定になっております。この団塊世代の皆さん方の力をおかりして、ご自身たちの社会貢献ということでの生きがいも得ていただくと同時に、地域の子どもたちに体験や知識、経験を十分生かしていただくと、そういうことをねらっての会でございます。
以上です。
竹内総務課長
それでは、一般行政報告に移らせていただきます。総務課です。
77ページでございます。行事実績等報告については、記載のとおりでございます。
次の78ページをごらんいただきたいと思います。2月2日に東京都市町村教育委員会連合会研修会が開催されました。委員長にご出席をいただいたところでございますが、講演の内容につきましては、お手元に資料として配付をさせていただいております。連合会の設立50周年記念講演ということで、「いま、子どもの心の勁さを育てるために」というテーマで、早稲田大学教授の菅野純氏の講演がございました。資料のほうをごらんいただきたいと思います。
それから、今後の日程でございますが、13日、臨時会と四中の学校訪問を予定しております。なお、21日にこじか幼稚園の閉園式を予定しておりますので、よろしくお願いいたします。
それから、3月議会の予定でございますが、今のところ、2月27日火曜日から3月28日水曜日まで、第1回市議会定例会が予定をされております。
以上でございます。
大島総務課総務教育センター担当課長
教育センターでございます。79ページの行事実績等報告及び80ページの行事予定等報告については、記載のとおりでございます。
1点、市内の教育用コンピュータにウイルス感染が発見されましたので、そのご報告を申し上げたいと思います。
一連の流れを申し上げますと、1月8日にセンターの機器の点検をしていたところ、どうもウイルスらしいというログが発見されました。市内のすべてのコンピュータにはウイルスチェックのソフトが入っております。そのソフト上に、実は、11月ごろ「ウイルスに感染しました。しかし削除されました。」と出ていましたので、安心していたところなんですが、そのログを見る限りにおいては削除されていないということがわかりましたので、1月19日から1月22日の間、ネットワークを緊急停止して、約1,900台のコンピュータがあるんですけれども、それの全台チェックをして、安全が確認されたものからつないでいるというところでございます。現在では、コンピュータ室のコンピュータ全台と学校図書館のコンピュータ全台、これはもう1月の終わりの時点で動いております。今週中に、2月9日をめどに、一部を除いてですけれども、すべてのコンピュータが動く予定になっているというところでございます。
原因はワームと呼ばれるウイルスです。これはどういうウイルスかといいますと、トロイの木馬型、要するに、メールに添付ファイルで忍ばせて、うっかりあけると中で爆発するというタイプのものなんですが、これは爆発してどうするかというと、セキュリティーのウイルスチェックが入っていればそれで削除されないのかということになるんですが、OSのセキュリティーホールがあると、チェックされても、そこから入ってしまうというタイプのものでございます。残念ながら、私どもの教育用のコンピュータのXPという最新OSの部分のものにSP2という最新のセキュリティーパッチが当たっていないものに関して感染が確認されたというところでございます。
現在では、全部それをふさいで、ふさいだものから接続しておりますので、ふさいだものについての感染は確認されておりませんので、そういうものから安全宣言をしようというところでございます。先ほど申し上げましたけれども、2月9日、今週の金曜日の時点ではほぼ正常に戻る予定になっております。
以上でございます。
吉岡施設課長
続きまして、施設課でございます。81ページの行事実績等報告、(1)の工事設計でございますが、社会教育会館のアスベスト除去工事の設計でございます。この設計は、平成17年度に実施した公共施設アスベスト調査の際に調査対象になっていなかった屋上の機械庫に吹きつけ材を確認いたしまして、分析調査を行ったところ、アスベストの含有が判明したということで、除去するものでございます。なお、当該の吹きつけ材につきましては、飛散防止のため封じ込めを講じており、また、飛散調査の実施設計においても、その結果、問題ないという報告がされておりますが、より安全性に考慮いたしまして、除去するということでございます。工事につきましては、利用者等の関係もございますので、3月中を予定しております。
次に、(2)の工事監督関係では、前回でも報告いたしましたが、羽沢小学校インターホン設置が完了いたしました。また、先ほど基本方針の中でも説明がございましたが、現在、小・中学校に防犯カメラを設置する工事を実施しておりまして、工事完了につきましては2月末日を予定しております。稼働につきましては3月からということで、これで、学校の施設面での安全対策については、インターホンも含めまして、万全を期しているという状況で考えております。
82ページの行事予定等報告については、記載のとおりでございます。
以上でございます。
石渡学務課長
学務課です。83ページ、行事実績等報告、そして、84ページの行事予定等報告につきましては記載のとおりでございますが、1月9日の第1回三鷹市学校給食調理業務委託業者選定審査委員会、17日が第2回、そして、26日が第3回と続きまして、三鷹市の学校給食の調理業務の選定審査が行われましたので、その経過についてご報告させていただきます。
1月9日から3回にわたって審査委員会を開きまして、2月1日の三鷹市競争入札等審査委員会の審査の結果、第一中学校区は株式会社東洋食品、第五中学校区は大新東ヒューマンサービス株式会社を選定いたしました。
今回の募集に対しましては、1月の教育委員会でご報告いたしましたように、9社の応募がございました。第1回の審査委員会は、提出された書類によりまして、参加資格要件に関する資格審査及び書類選考を行ったところでございます。書類選考は、企画提案書の内容、経営の状況、見積りの金額の各項目について評価を行いまして、総合点数で上位6社を第一次審査の通過といたしました。
第2回目の審査を1月17日に開催しまして、第一次審査の通過社から企画提案書に沿ってプレゼンテーションとヒアリングを行いました。プレゼンテーションでは、事前に通告した質問の回答を含めて、審査委員から活発な意見を出していただきまして、企画提案書の内容とプレゼンテーションの内容の評価を行い、上位3社を選定いたしました。
第3回目の審査委員会としましては、1月26日に3社がそれぞれ受託している小・中学校を視察訪問し、業務の履行状況などを直接、学校長、栄養士から話を伺ったところでございます。その結果を踏まえまして、第一中学校区に株式会社東洋食品、第2位の大新東ヒューマンサービス株式会社を第五中学校区に選定して、第3位につきましては補欠という扱いをしたところでございます。
今後は、早急に各学校ごとの仕様書をかためまして、契約を行うことになります。
また、前回の教育委員会のときにご質問いただいていました私立幼稚園の学校110番の設置の件でございますけれども、確認しましたところ、すべての園で110番について設置をしているという確認がとれたところでございます。
それから、1月24日でございますけれども、就学通知を発送してございます。小学校1,337人、中学校1,335人、合計2,672人に就学通知を送っております。平成18年度に比べまして、小学校につきましてはマイナス19名、中学校につきましてはマイナス16名という発送数でございます。
以上でございます。
里吉指導室長
指導室でございます。1月の末にかけて実施をいたしました市の研究協力校、小学校の見学の際には、委員の先生方、大変ありがとうございました。おかげさまでいい研究発表をさせていただきました。
85ページの行事実績等報告でございます。20日の土曜日に心身障がい学級連合学芸発表会を開催いたしました。当日は、昨年は雪だったんですが、今年度は天気がよくて、公会堂いっぱいの方々にお集まりいただきまして、今年度開級いたしました東台のくすの木学級をはじめとしまして、八つの演劇と演奏を披露いたしました。心身障がい教育にかかわっての理解と啓発の場として大変重要な場ととらえているわけでございますが、一人ひとりの子どもはほんとうに生き生きと演技や演奏をしておりましたので、ご報告をいたします。
それから、22日の月曜日でございますが、第2回いじめ問題対策会議を実施いたしました。学校と家庭と地域という三つの視点に分かれまして、いじめる子ども、いじめられている子ども、周辺の子ども、その他ということで、それぞれチームをつくりまして、協議をしたものを最終的に発表しながら、共通理解を深めている状況でございます。地域のいじめへの対応について、何ができるだろうかという話の中で、まず、お隣同士、あるいは近所の子ども、あるいは大人同士が、顔なじみになることが大事ではないかといったことから、いじめている子どもへ地域としても働きかけができるのではないかといったご意見もいただいておりまして、また、2月に実施する会である程度具体的な形にまとめてまいりたいと思っております。
86ページの行事予定等報告でございますが、14日の水曜日、三鷹市教育研究発表会ということで、本日、席上配付ということで、ご案内をさせていただいております。にしみたか学園も含めまして、前半・後半で七つの研究発表を開催するところでございまして、ぜひまた教育委員の先生方にもご参加をしていただけると幸いでございます。
16日の金曜日でございますが、第4回小・中一貫教育校検証委員会を開催いたします。各学校の管理職、コーディネーター等からヒアリングをした内容と、学校評価ということで、児童・生徒、保護者、教職員、それらの検証の内容を踏まえまして、視点をもとに、検証の中身についてこの場で詰めてまいりたいと思っています。
23日金曜日は第3回目いじめ対策問題会議を開催いたしまして、ここの時点である程度まとめられると思いますので、3月の教育委員会には報告をさせていただければと思っております。
以上でございます。
深谷生涯学習課長
生涯学習課です。87ページになります。行事実績等報告でございますが、1点、ご報告させていただきます。1月8日に平成18年度三鷹市成人を祝福するつどいを開催いたしました。当日は、好天にも恵まれ、多くの新成人の方に参加いただきました。人数を申し上げますと、961人の方の参加をいただきました。対象となる方が外国の方も含めまして2,014人ですので、47.7%の参加であったということでございます。昨年と比べますと、昨年は956人の参加でしたので、若干ふえたという状況でございます。
続きまして、88ページになります。行事予定等報告でございます。お手元にオレンジ色の資料を配付させていただいておりますが、2月4日、17日、24日と、歴史・文化財連続講座を開催いたします。これは、より多くの市民の方に、身近な文化財、あるいは自然、あるいは歴史、そういったものを理解していただくというのが非常に大切かなということで、ことしで4回目になりますが、3月4日も合わせて、ことしも4回開催させていただきます。
なお、昨日、2月4日ですが、「地誌にみる近世三鷹の風景」というテーマで講演いただきまして、71名の方の参加がございました。
以上でございます。
中田スポーツ振興課長
スポーツ振興課でございます。89ページの行事実績等につきましては、記載のとおりでございます。
90ページの行事予定等でございます。第15回三鷹市民駅伝大会の参加状況等をご報告させていただきます。お手元に駅伝のチラシがございますので、ごらんいただければと思います。裏側に参加チームが記載されております。ことしも140チームの募集をいたしましたところ、ここにあります163チームの応募がありまして、全チームが参加できるところでございます。なお、矢吹町の招待チームが4チーム含まれております。委員長には中学生の男子と女子の表彰をお願いしております。よろしくお願いいたします。
以上でございます。
狩家社会教育会館調整担当課長
社会教育会館でございます。91ページの行事実績等報告については、記載のとおりでございます。
92ページ、行事予定等報告でございますが、2月14日、青少年体験学習講座事業としまして、子ども洋裁講座を第六小学校の家庭科室で開催いたします。この講座は、社会教育会館の洋裁ボランティア講座の受講生の皆さんの協力を得て行われます。このような地域と学校との連携事業としまして、今年度から六小と行ってまいりましたが、陶芸教室、わらべうた教室に続き、3回目となっております。現在、20名の申込みがございます。
以上でございます。
若林図書館長
図書館でございます。93ページ、行事実績等は、記載のとおりでございます。
94ページ、1月26日と2月1日に、子ども読書プラン2010に基づいた事業といたしまして、読み聞かせ入門講座を実施いたしました。PART1、PART2の参加者は計63人でございました。
続きまして、1月31日から2月2日の3日間通して、第二中学校1年生、男子1人、女子2人でございますが、3人の職場体験学習を受け入れいたしました。
以上でございます。
廣瀬委員長
それでは、報告が終わりましたので、委員の皆様のご質問等をお願いいたします。
磯谷委員
質問ではございません。教育長報告ではないけれども、私のほうでも少しお話しさせていただきたいと思うんですけれども、実は日本弁護士連合会で、付添人経験交流集会といいまして、少年非行のことをやっている弁護士の経験交流ということを1年に1回やっているんですけれども、それが先週の土曜日・日曜日と滋賀県大津のほうでありました。その中で、元神戸家庭裁判所判事の井垣康弘氏、今は弁護士でいらっしゃいますけれども、例の神戸市須磨区の連続殺傷事件の審判をされた方ですけれども、この方は、おもしろいことに、8年間ずっと神戸家裁で少年事件を扱われて、最高裁から異動の指示があっても拒否をして、とにかく最後まで少年事件にかなり力を注いだ方なんですけれども、ただ、残念ながら、咽頭がんにかかってしまって、声帯をとって、人工的な声帯で話をする、そういう講演を聞いたんです。弁護士に対していろいろと注文があったことは当然で、保護司になれとか、試験観察、つまり審判を待っている子どもたちの委託先になれとか、いろいろなかなかすごい注文をされたんですが、その注文の筆頭に挙がったのが教育に関するお話で、学校で無料の寺子屋みたいなのをつくってくれという要望だったんですね。これは何のことかと尋ねてみましたら、井垣元判事が非行少年と話したり、あるいは少年院の方々と話している中で、少年院に来る子どもたちの相当数が、読み書き、あるいは算数といった、基本的な能力に欠けている。大体小学校の3年生ぐらいからかなり落ちこぼれていっている子どもたちが多いというお話なんです。ところが、能力がないのかというと、少年院に来て、しっかり教えると、随分そこで改善して、最後にはちゃんと新聞も読めるようになっていくということですね。そうすると、少年院でできて何で公教育でできていないのかという、そこのところをかなり問われて、公教育できちんとそのあたりはやる必要があるのではないかというお話でした。
ただ、学校現場を知る身からしますと、少年院という非常に閉鎖的な環境だからできることもあることは事実だろうと思います。一般の学校の中でできることと少年院でできることは少し違ってくるのかもしれません。ただ、一方で、そのお話というのも非常に重要だなと思うのは、私自身も少年事件をやっている中で、子どもたちがドロップアウトしていくのに、先生たちは非常にほかの子どもたちの相手で忙しくて、どうしてもそこまで手が回らない現状があるんですよね。一方で、どこかの方が塾を禁止するという話も出ているようですけれども、そういうことよりも、むしろ学校の中で少し落ちこぼれるような子どもたちにもきちっと個別の手当ができないか。そして、それは、先生たちが忙しいとすると、今三鷹市でいろいろやっているコミュニティ・スクールというんですか、地域の方々の協力を得て、何かそういう寺子屋みたいなことができないかと思うんですね。どうも、地域の特にお母さん方に聞いてみますと、実はびっくりするほど高学歴で、すごく優秀な方々がいらっしゃるんですよね。そういう方々を、単にボランティアというよりも、きちんとある程度の待遇をした上で、そういった手当ができる、井垣元判事のおっしゃるような寺子屋という表現がいいのかどうかわかりませんけれども、そういったものがまたできるといいなと、何か工夫ができないかと思いました。本来教育とは全然部外のところではあるけれども、子どものことについてずっと見てこられた方のお話なので、ご参考になるかなと思いまして、発言させていただきました。
貝ノ瀬教育長
大変いいお話で、ただ、日本の社会の今までの長い人間関係の難しさが、なかなか今のような建設的なご提案が進行しないということがあるんですよ。それはつまり、例えば勉強のほうで十分ではない子について、別なところで指導しようとすることについて、非常に抵抗を示す保護者の方が多い。うちの子はそうしてほしくない。みんなと一緒にやってほしい。いや、でも、相当におくれているんだから、個別にやらないと難しいんですよ、別な時間を設定しないと難しいんですよと申し上げても、差別するんですかと、そういうとらえ方ですね。そういう風潮がある。実際に本市の場合も、ある中学校で、授業中に居眠りしたり、抜け出したりする生徒が、二、三十人いる。それに対応して、やはり学力が低いんですよ。おっしゃるように、小学校3年生ぐらいの学力しかない子もいる。心ある先生が、休み中とか放課後に指導したいということで、組織をつくったんだけれども、1名しか来なかった。結局、本人も、別なところで指導を受けることについて、抵抗感があるんですね。その辺が自分のためなんだからということで乗り越えられればいいんでしょうけれども、今の日本の風土の中では、一挙には難しいと思います。ですが、個別にやらない限りは、どうしようもないんですよね。
そして、日本の教育全体が履修原理というんですけれども、つまり習得原理と履修原理とあるんですけれども、未履修問題というのは、なぜ未習得問題と言わないかというと、結局、授業に出て、授業をこなせば、実際にマスターしなくても、その中身がマスターされていなくても、進級させるわけですよ。卒業もさせてしまう。これが日本の社会なんです。うちの子どもは勉強が十分ではないので留年させてくださいと、そして、多少年がずれてしまってもしようがないから勉強を徹底的に他学年でやらせてくださいという親はまずいないんです。できていなくても卒業させてくださいと、これが今の日本の親なんです。欧米などは、習得主義で、完全に一定のミニマムができないと、それはもう留年だという、そういう国もありますけれども、日本はそれは絶対できない。そういう日本の社会の風土が、なかなかそういう難しさを出しているところがあります。
しかし、今度の学習指導要領の改訂では、到達目標をできるだけ明確にして、習得主義に近づけようという、そういう動きになってきていますので、少しずつ変わってくるのではないかと思います。私たち教育関係者も、決して差別ではなくて、子どもたちのためには個別の指導も必要なんだということを訴えていかなければいけないと思っています。
以上です。
廣瀬委員長
大学とか社会は習得主義ですよね。履修だけでは大学は卒業させないから、そういうことと同じかな。会社へ入っても、習得していけなければだめでしょう、仕事ができないわけだから。学校教育では進級できてしまったとしても。
貝ノ瀬教育長
義務教育の段階では、そういう親御さんはまずいないですね。
廣瀬委員長
ここを変えていかなければいけない。
磯谷委員
結局、本人がつらい。ドロップアウトしているというのは自分でわかるわけで、それが少年院に行ってやっときちんと教えてもらうというのは、やはり悲しい現象ですよね。
貝ノ瀬教育長
でも、あきらめてはいけない。
廣瀬委員長
そうですね。ほかにはいかがでしょうか。
「平成19年第2回教育委員会定例会会議録(4)」へ続く
平成19年第2回教育委員会定例会会議録の目次
- 平成19年第2回教育委員会定例会会議録(2)
- 平成19年第2回教育委員会定例会会議録(3)
- 平成19年第2回教育委員会定例会会議録(4)
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