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平成20年第8回教育委員会定例会会議録(2)
作成・発信部署:教育委員会 総務課
公開日:2009年3月14日 最終更新日:2009年10月2日
平成20年第8回教育委員会定例会(2)
日程第3 平成21年度使用小学校教科用図書及び小・中学校教育支援学級用教科用図書の採択について(協議)
寺木委員長
次に、日程第3 平成21年度使用小学校教科用図書及び小・中学校教育支援学級用教科用図書の採択についてを議題といたします。
初めに事務局側から経過説明をお願いいたします。
岩下教育部長
採択にかかわる経過説明をさせていただきます。小学校の教科用図書及び小・中学校の教育支援学級用教科用図書の採択にかかわる、これまでの経過についてご説明いたします。
今回の小学校の教科書採択に当たりましては、新たに文部科学省の検定を申請した教科書がないことから、平成16年度と同じ教科書の中から採択することとなっております。教育委員さんのお手元に、平成21年度使用教科用図書採択の手順(小学校)という資料がございますので、それをごらんいただきたいと思います。
小学校の教科用図書の採択についてですが、教育委員会は、本年6月に小学校教科用図書選定資料作成委員会を設置し、選定資料作成委員会に各種目の教科書について調査研究を依頼したところでございます。今回、調査研究を行った教科書は、平成16年度に採択を行った教科書と同じ教科書であることから、平成16年度に詳細な調査研究を既に行っておりますので、教科用図書調査研究部による調査資料の作成及び各学校からの調査研究資料の提出は求めず、平成16年度に作成した資料をもとに、選定資料作成委員会が新たな視点から調査研究を行いました。
選定資料作成委員会では、6月9日から6月20日にかけて調査研究を行いまして、6月24日の選定資料作成委員会で最終的に取りまとめ、7月8日に小学校教科用図書選定資料作成委員会委員長より、小学校教科用図書選定資料が教育委員会に提出されました。
次に、小・中学校の教育支援学級用教科用図書につきましてご説明いたします。お手元の平成21年度使用教科用図書採択の手順(教育支援学級用)の資料をごらんください。
本年6月に小・中学校の教育支援学級用教科用図書選定資料作成委員会と、そのもとで詳細な調査研究を行う教科書調査研究部の2つの組織を設置しまして、文部科学省著作教科書及び学校教育法附則第9条の規定によります教科書の調査研究を進めてまいりました。
まず、各固定制の教育支援学級ごとに組織しました教科書調査研究部では、現在使用している教科書及び児童・生徒の実態から、新規に使用することを視野に置いた一般図書について、専門的な立場から調査研究を行いまして、6月30日までに調査研究資料を選定資料作成委員会に提出をいたしました。7月4日の小・中学校教育支援学級用教科用図書選定資料作成委員会で、調査研究部で作成されました調査研究資料を検討し、7月10日の選定資料作成委員会において最終的にとりまとめまして、7月11日に小・中学校教育支援学級用教科用図書選定資料作成委員会委員長から、選定資料が教育委員会に提出されたところでございます。
小学校用及び小・中学校教育支援学級用どちらの選定資料作成委員会におきましても、保護者代表の方に委員として入っていただきまして、保護者の視点からの率直な感想や意見を多数いただき、その内容を選定資料作成に反映させていただいたところでございます。
なお、6月6日から7月9日まで、教育センターにおきまして、教科書展示会がございまして、27名の保護者・市民の方々においでいただきましたが、特にご意見はありませんでしたので、今回の選定資料にはご意見の反映はしておりません。
7月15日には、選定資料作成委員会から教育委員の皆様に向けて、実際の教科書をお示ししながら、選定資料ごとに具体的な説明が細部にわたって行われました。その際、教育委員の皆様からさまざまな観点での多くの質疑があったところでございます。教育委員の皆様におかれましては、これまで各教科の教科書一つ一つに目を通していただき、それぞれの教科書の内容や構成・特色などについて精読・検討され、研究を進めていただきました。選定資料作成委員会から選定資料が出された後は、その資料に基づいて再度慎重に検討をしていただいたところでございます。
以上のように、教科書採択に向けて十分に検討を積み重ねていただいてまいりました。本日は、種目ごとに教育委員の皆様が、採択にふさわしいととらえられた教科書を候補として挙げていただきまして、具体的な協議を行い採択をお願いいたしたいと考えております。なお、本日、採択いただきましたら、8月31日までに東京都教育委員会に採択結果を報告することになります。
経過説明は以上でございます。どうぞよろしくご協議をお願いしたいと思います。
寺木委員長
ご説明ありがとうございました。
今日に至るまでの教科書選定資料の作成及び手順について詳しくお話をいただきました。私どもも作成していただきました選定資料をもとに、改めて各教科の教科書を拝見し、今日までそれぞれに研究をしてまいりました。本日は、種目ごとの教科書の選定に向けて、各委員の皆様と協議を進めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
なお、委員の皆様におかれましては、既にご存じのことと思いますが、今回の採択に当たりまして、新たに文部科学省の検定を申請した教科書がないことから、前回、採択を行ったときと同様の教科書の中から採択をすることとなります。したがいまして、これから協議を進めていく際には、現在使用している教科書が前回はどのようなご意見などがあって採択されたかも含めて協議を進めてまいりたいと思いますがよろしいでしょうか。
貝ノ瀬教育長
協議を始める前に、私のほうから1点お願いをしたいと思います。私は、かつて校長時代に、コミュニティ・スクールにかかわる本を教育出版社から出版しました。この本は、教科書とは関係はなく、また教科書会社の編集部門と出版部門は全く別であります。出版した後、教育出版社とのかかわりはございません。しかし、教科書採択に当たりまして、やはり明確な公正性を示すということのために、教育出版社が発行している各教科の教科書採択に関する協議がこれから行われるわけでありますが、その協議には、加わらずに発言を控えさせていただきたいとお願いをします。よろしくお願いいたします。
寺木委員長
ただいま教育長から申し出がありました件についてですが、過去に教科書とは全く関係のないお仕事をされたとのことですので、私はそこまでしなくてもよいのではないかと思います。しかし、より明確な公正性を示すとの教育長の意を私どもが重く受けとめ、教育長には、この場にいていただきますが、発言は控えていただくということで協議を進めてまいりたいと思います。よろしいでしょうか。
磯谷委員
はい、結構です。
秋山委員
結構です。
寺木委員長
それでは、平成21年度から使用する小学校の教科用図書の採択について、種目ごとに協議を進めてまいります。
では、国語から始めます。委員の皆様からのご意見をお願いいたします。
磯谷委員
先ほど委員長が冒頭でお話をされましたけれども、今回の教科書採択に当たりまして、前回と同様の教科書の中から採択を行うということですので、前回の採択時に委員会に出席しておりました私のほうから、現在使用している教科書が採択された経緯等につきましてご説明させていただきたいと思いますけれども、よろしいでしょうか。
寺木委員長
皆様、よろしいでしょうか。
それでは、磯谷委員、よろしくお願いいたします。
磯谷委員
まず国語ですけれども、教育出版の教科書を採択したわけですが、当時、光村図書と、教育出版を中心にかなり検討をしまして、率直に言って甲乙つけがたいというのが、私を含めて委員の方々の意見だったと思います。しかし、この教育出版の教科書については、随所に学んだ内容を発展的な学習につなげていく工夫が見られます。
例えば、3年生の下巻の漢字の組み立て、あるいは4年生の上巻の俳句の読みといったようなところです。そういった工夫が見られるということや、巻末に言葉のポケットというものが設けられて、子どもたちが自ら補充的な学習、発展的な学習に取り組むことができるように工夫されているところが評価されまして、教育出版の教科書が採択されたと記憶しております。
以上です。
秋山委員
私は、教育出版について三つほど述べさせてもらいたいと思います。
一つ目は、日本語の美しさとか豊かさに触れることができるように、昔話、読み聞かせ、童歌、いろは歌などを教材で取り上げているところがよいと思いました。
二つ目は、読書に親しませるために、読書単元を設けて、自ら調べ学習ができるなどの読書の幅を広げていく工夫がなされています。
三つ目には、目次やめあてのページに、「どんな学習をするのかな」と表して、子どもが学習に対して見通しがもてるように工夫されていました。
その3点から、私は、前回採択された教育出版の教科書がよいのではないかと思いました。
磯谷委員
引き続きよろしいでしょうか。
今回、また光村図書のほうも拝見させていただきまして、前回と同様にやはり評価できるところは多々あると思いました。しかし、前回採択したこの教育出版の教科書を変更するところまではいかないと思いました。また、この教育出版の国語の教科書で何か不都合があるというお話も、これまで特段聞いておりませんので、そういうところを踏まえますと、引き続きこの教育出版の教科書を採択するのが適当ではないかなと思っております。
寺木委員長
ほかにご意見はございませんか。
私も秋山委員と同様に、現在使用している教科書は、児童が読書に親しむための読書単元を数多く設け、読書を通して言葉の力の育成を図るなどの工夫がされておりよいと思います。
私を含め磯谷委員、秋山両委員も同様の意見であることから、国語については、現在使用している教育出版の教科書でよろしいでしょうか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
寺木委員長
それでは、協議の結果、現在使用している教育出版の教科書とします。
なお、採択につきましては、後ほどすべての教科及び教育支援学級用教科書の協議結果をもとに、改めて議案として採決を図ります。
なお、以後の教科ごとの協議を始めるに際しましても、前回の採択時に、教育委員としてかかわっておられました磯谷委員又は私のほうから前回採択された教科書に関する経緯などについて説明をしていくことから始めていきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
秋山委員
はい。
寺木委員長
それでは、そのように進めてまいります。
次に書写について協議を始めます。初めに磯谷委員から、現在使用している教科書を採択した経緯を含めてご発言をお願いいたします。磯谷委員、お願いします。
磯谷委員
前回、この書写についても教育出版の教科書を採択しております。やはり国語と書写の教科書は同じ出版社のほうが、現場の先生方にとって使いやすいし、また子どもたちにとってもよいという意見が強かったと思います。
特に、実際に教育出版の教科書で、低学年ですけれども、国語の教科書と共通の題材を使っておりまして、実際に連携して指導ができるのではないかというところもございました。こういう経過で書写につきましても教育出版を採用したと記憶しております。
寺木委員長
秋山委員、いかがですか。
秋山委員
私も書写については、国語の教科書と同様の出版社がよいと思います。現在、指導されている先生方にも使いやすいとの声がありますし、子どもたちにとっても、内容によっては教科書で学ぶことが繰り返し学べる利点があります。
そのほかに3点ほど気づいたところを述べます。
一つ目は、書くときの姿勢や持ち方、基本点画の筆遣いなどについて、写真を使って、視覚的に理解できるように工夫されています。
二つ目は、硬筆の試し書きとかまとめ書きなどの書き込み欄があって、子どもたちは自分自身が向上している様子が自覚できるように工夫されています。
三つ目には、キャラクターによる声かけやコメントなどが適正に配置されて、わかりやすく学習できるのではないかと思います。
このようなことから、国語の教科書と同様の教育出版がよいと考えています。
寺木委員長
私も書写については、国語の教科書と同様の教育出版がよいと思います。国語の教科書とあわせて使うことが、子どもたちにとっても学びやすく、扱いやすい教科書であるととらえています。
また、現在使用している教科書について、特段の問題などがあるとのことも聞いておりませんので、書写についても、現在使用している教育出版の教科書でよろしいでしょうか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
寺木委員長
それでは、協議の結果、現在使用している教育出版の教科書といたします。
次に社会科について協議を始めます。
それでは、磯谷委員からお願いいたします。
磯谷委員
社会科についても、教育出版を採用いたしました。それぞれ比べてみて、教育出版の教科書が問題を解決していくという姿勢を身につけるという視点で書かれているというところは評価があったのですけれども、率直に申し上げて、やはり大きかったのは、6年生の下巻のところで、「暮らしと政治を調べてみよう」という単元があることです。その中で、三鷹市の大沢地区のほたるの里のことが掲載されていたり、また、三小前の道路が掲載されていたりというところで、やはり三鷹の子どもたちが使うということを考えると、身近なところが掲載されている教科書の方が、やはり利点が大きいという声が大きかったと思います。そのような理由で教育出版が採択に至ったと記憶しております。
寺木委員長
秋山委員は、いかがですか。
秋山委員
私も、やはり三鷹市の題材があるということで教育出版がよいと思います。そのほかには、学びの手引きが設定されて、キャラクターのコメントをもとに、どのように活動したらよいかというのがわかりやすく記述されています。そして、各学年の最初に、学年オリエンテーションが設定されて、社会科学習のイメージや動機づけがわかりやすいと思います。このあたりから、教育出版がよいと思っています。
磯谷委員
それぞれよい内容だと思うのですけれども、先ほど申し上げた三鷹市にかかわる記述があるというところ、おそらく今でもその理由は変わらないだろうと思います。また、教育出版の教科書が使いにくいという話もこれまで聞いておりませんので、やはり教育出版の教科書を今後も使用するというのが望ましいのではないかと私は思います。
寺木委員長
ほかにいかがですか。
私も秋山委員と同様に、現在使用している教科書は、三鷹市の地域が題材にされており、また子どもが主体的に学べるような工夫が数多くされているのでよいと思っています。
私も含め、磯谷、秋山両委員も同様の意見であることから、社会については、現在使用している教育出版の教科書でよろしいでしょうか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
寺木委員長
それでは、協議の結果、現在使用している教育出版の教科書とします。
次に地図について協議を始めます。
それでは、磯谷委員、よろしくお願いします。
磯谷委員
地図につきましては、前回の採択までは帝国書院の地図を使用していたと記憶しておりますけれども、前回も帝国書院と東京書籍をどちらにするかでかなり悩んだ記憶がございます。帝国書院は、地図としては定評のある出版社だというところもあります。ただ、詳細に比べたときに、東京書籍のほうは、導入部のところで地図って何だろうというところで、多摩地区の代表的な河川であります多摩川の上流から河口までを取り上げていまして、これもやはり三鷹市の子どもたちにとっては関心を引きやすいところかと思いました。
それから、東京書籍のほうが、やや地図に淡い色を使っていて、地図の中の文字などが読みやすいのではないかというご意見もありまして、そういったところから東京書籍を使ってみようということで採択に至ったと記憶しております。
寺木委員長
秋山委員、いかがですか。
秋山委員
この東京書籍は、色彩が豊かで見やすくて、名所、旧跡の写真などがとても特徴的に示されていてよいと思いました。そして、初めて地図を学習する子どもたちに、地図のなぞ解きとか、地図の約束、さまざまな地図にチャレンジなど、巻頭にそういう資料が配置されていて興味を引きやすくなっていると思います。
寺木委員長
私も、地図につきましては、東京書籍が、子どもたちに見やすく、国土に興味や関心をもちやすいと思います。また、現在使用している中で問題があるとのことも聞いておりませんので、地図については、東京書籍の教科書でよろしいでしょうか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
寺木委員長
それでは、協議の結果、現在使用している東京書籍の教科書といたします。
次に算数について協議を始めます。
それでは、磯谷委員、よろしくお願いします。
磯谷委員
算数については、現在、東京書籍を使用していまして、そのときに採択をした経過ですけれども、いろいろな教科書の中で、啓林館との間で選択をせまられたという記憶がございます。この東京書籍について、最終的に採択に至った理由としては、発展的な学習が充実しているというところです。一方で、導入のところで、算数を抽象的に扱うのではなくて、実際の生活からスタートして、基礎・基本をしっかり定着させていこうという記述もございまして、そういったところをこの東京書籍が評価をされて採択に至ったと記憶をしております。
寺木委員長
秋山委員、いかがですか。
秋山委員
東京書籍は、基礎・基本の定着のためにさまざまな工夫がされていると思いました。例えば、単元の最後に学習感想を例示して、発達段階に応じて自己評価や振り返りができるようにされています。この基礎・基本の定着を図るということは、とても大事だと思いますので、東京書籍の教科書がよいと思いました。
寺木委員長
啓林館についても、基礎・基本の定着を図るために、テープ図、線分図、数直線などを6年間を見通して系統的に取り扱っていますが、現在使用している東京書籍のほうが、文字や図形が大きく、見やすい教科書だと思います。
磯谷委員
私もちょっとよろしいでしょうか。本当に教科書にはそれぞれ工夫があって、なかなか甲乙つけがたいところですけれども、先ほども申し上げたような採択の理由は今でも変わっていないと思いますし、この東京書籍の教科書について特段の問題が生じているというふうには聞いておりませんので、引き続き東京書籍を使わせていただくということでよろしいのではないかと思います。
寺木委員長
ほかに秋山委員、いかがですか。
秋山委員
よろしいです。
寺木委員長
私も含め、磯谷、秋山両委員も同意見であることから、算数については、東京書籍の教科書でよろしいでしょうか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
寺木委員長
それでは、協議の結果、現在使用している東京書籍の教科書といたします。
次は、理科について協議を進めてまいります。
磯谷委員からご発言をお願いいたします。
磯谷委員
理科の教科書については、どれもほんとにビジュアルで読みやすいという印象をもっております。私どもが子どものときと比べて随分カラフルにもなっておりますし、すばらしいと思っておりました。
その中で、前回、東京書籍を採択させていただいたのは、一つは問題解決の過程を重視していると考えられることです。つまり、問題、観察、実験、結果、結論という構成が一貫して、かつわかりやすいというところが各委員の評価だったと思います。それともう一つは、発展的な学習をかなり多く取り上げていまして、子どもの科学的な見方を、授業の中でより高められるのではないかというところにも期待をして東京書籍を採択したと記憶しております。
寺木委員長
秋山委員からは何かありますか。
秋山委員
私も東京書籍については、磯谷委員が言われましたように、問題解決の過程の構成が一貫しているというのが一番よいと思いました。そのほかには、理科に興味がもてるようなさまざまな読み物を取り入れたり、それから、単元の導入で、楽しい題材とか、子どもの生活に関連する事象などが提示されていて、子どもたちが考えやすくなっているのではないかと思います。
磯谷委員
甲乙つけがたいところだとは思いますけれども、前回採択した理由を特に現段階で変更することでもないかと思っておりますので、引き続き理科につきましても東京書籍の教科書を使わせていただくのがよろしいのではないかと思っています。
寺木委員長
ほかにご意見ありませんか。
秋山委員
よろしいです。
寺木委員長
私も、磯谷委員や秋山委員と同様に、現在使用している教科書は、子どもの科学的な見方や考え方をはぐくむために数多くの工夫がされており、それでよいと思っています。
それでは、理科について、現在使用している東京書籍の教科書でよろしいでしょうか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
寺木委員長
それでは、協議の結果、現在使用している東京書籍の教科書とします。
次は、生活科について協議を進めます。
磯谷委員からご発言をお願いします。
磯谷委員
生活科は、前回、一橋出版の教科書が非常におもしろいということで、かなり皆さんと議論をしたかと思います。いわゆる記述式になっておりまして、そういうところがほかの教科書と違うということでかなり興味を引かれたのです。ただ、やはり実際の授業でこれを使うというのが、どの程度現場の先生方ができるのかというところに不安がありました。また、一部やや先走って結論めいたところを書いてあるようなところがあって、そういうのはいかがなものかという意見もあり、結局、一橋出版については見送ったという経緯がございました。
それで残っているところから、この教育出版を採択したわけですけれども、おそらく委員の方々が一致したのは、最もバランスがとれているのではないかということでした。特にこの生活科で学んだことを3年生からの理科、社会につなげていくというところに非常に工夫がありました。それがおそらく一番重要なことなのではないかということでした。そういったところから、教育出版の教科書を採択することになったと記憶しております。
寺木委員長
秋山委員は、いかがですか。
秋山委員
教育出版の教科書については、まず上巻では視覚に訴える写真や挿絵がとても多く使われていました。下巻では、特に生き物や植物、野菜などの資料や、知的好奇心を刺激するような活動例が豊富でした。そういう意味から、上巻、下巻で生活科で育つ力を、それぞれの学年でわかりやすく示されているところから、教育出版でよいのではないかと思います。
磯谷委員
今回の意見としてですけれども、改めて読み直してみても、やはり一橋出版はおもしろいなというところがございました。ただ、今の段階であえて教育出版を変えるというところまでは、ほかの教科書も含めて、そこまでの理由はないのではないかというふうに思っています。私としては、引き続き教育出版を採択するのが適当ではないかと思っております。
寺木委員長
私も一橋出版の内容に興味を持ちましたが、磯谷委員と同様に授業で使いにくいのではないかという印象を少し持ちました。その点、教育出版の教科書は、授業で使いやすい工夫がされており、よいと思います。
それでは、私も含め磯谷、秋山両委員も同様の意見であることから、生活科については現在使用している教育出版の教科書でよろしいでしょうか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
寺木委員長
では協議の結果、現在使用している教育出版の教科書とします。
次は、音楽について協議を始めます。磯谷委員からご発言をお願いいたします。
「平成20年第8回教育委員会定例会会議録(3)」へ続く
平成20年第8回教育委員会定例会会議録の目次
- 平成20年第8回教育委員会定例会会議録(2)
- 平成20年第8回教育委員会定例会会議録(3)
- 平成20年第8回教育委員会定例会会議録(4)
- 平成20年第8回教育委員会定例会会議録(5)
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