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平成17年第5回教育委員会臨時会会議録(4)

作成・発信部署:教育委員会 総務課

公開日:2006年7月14日 最終更新日:2019年12月27日

平成17年第5回教育委員会臨時会

日程第2 三鷹市立小・中一貫教育校の開設に関する実施方策(案)について(協議)

廣瀬委員長

 ほかにはよろしいですか。

秋山委員

 小・中一貫で、教育ビジョンにゼロ歳からというふうにうたわれていますので、そのゼロ歳からというのが、この小・中一貫の中に何か、それも考えているというような部分があればいいかなと思って、これを見ました。できればコミュニティスクール委員会の中に地域の幼稚園、保育園の代表を入れていただくときちんと書いていただければ、ゼロ歳から学校運営にかかわって、教育ビジョンに沿っているというふうにやっていただければいいかなと思います。

柴田教育部長

 法に基づく学校運営協議会の組織としてどういう委員で構成するかというのは、教育委員会規則で定めるわけですけれども、そういう中で、地域の方は必ず入るわけですね。保護者はもちろん、地域の方、あとはいろいろな学校関係者ですとか。そういう中で、保育園、幼稚園の保護者が、具体的に学校のほうで推薦してくれば入るとは思うのですけれども、必ず入れなくてはならないという形にはなかなかできないですね。
 ただ、今回の小・中一貫教育校の制度、仕組みの実施案ですから、就学前の子どもたちと小学校、中学校の連携というのは、もちろんそれは実践活動の中で進めていかなくちゃならない大きな課題ですよね。それはもう課題として当然あるわけなんですが、今回まとめているのは、小・中一貫教育校としての仕組みづくりという点での取りまとめだったものですから、就学前の子どもたちの教育をどうするというのは、まだこの中に具体案としては入っていない、そういうふうにご理解いただきたいのですが。

秋山委員

 この組織構成員が非常に細かく書いてあったので、入れられないのかなと思ったんです。

貝ノ瀬教育長

 項目にはその他というのもありますから、できるだけそういう方々も含めて、教育委員会の指導として、それは生かしてもらえるようにしたいと思います。
 これは、私も校長をしていたときにつくづく思ったのですけれども、あのときは学校運営連絡会なんですが、始まったばかりということもありますけれども、教委等で示されているメンバーは、結局、地域の代表というふうな形ではあるのですが、うっかりすると形式的になる。ですから、第四小学校なんかのときは、校長が推薦するということになっていましたから、そういう形式には全くとらわれずに、意見の言える人、学校に物申せる人、そういう方々をあえて推薦して、それを全部認めていただいてメンバーになっていたのですが、そういうふうなことをしたこともあります。
 ただ、これは要綱ですから、バランスをとって一応網羅的に示してはありますが、学識経験者という項目もありますし、また、その他という項目もありますし、校長が推薦するということもありますし、教育委員会が選ぶということもあります。ですから、そういうところで弾力的にやっていけるのじゃないかと思いますが、とにかく形骸化するような学校運営協議会とかということにならないようにしたいとは思っています。

寺木委員

 今ここの委員会のところで非常に理解がそれぞれ交錯して、なかなか大変だなと思いました。今の状況で小・中一貫をする場合はこの問題が出てくる。だけれども、これを発展させながら変えていくということで、これがだんだん変わっていって、最終的には、それぞれの学校のはなくなって一本化になるのだろうなというふうに読ませていただきました。
 最後のほうに、今後の課題ということで出ていまして、この中で3点、見通しだけでよろしいのでお願いいたします。
 一つは、26ページのまる5、コミュニティスクールとしての相談・援助体制、これは不登校とかそれらの子に対する援助体制のあり方、小・中一貫になったときの見通しについて。2番目に、特別支援教育が今三鷹市でも進んでいると思いますが、今現在の状況について。それから27ページのまる3、スクールソーシャルワーカーというのは、これは具体的にはどのぐらい話が進んでいるのか。ここに書いてある以上は、市民にこれを出したときにやはり質問が来るのじゃないかなと思いますので、よろしくお願いいたします。

里吉指導室長

 まる5の個別な支援が必要と思われる児童・生徒に対する相談・援助体制のあり方ということでございますが、コミュニティスクールとしてのということで、結局、学校不適応あるいは不登校、非行等については、個別の課題になってしまいまして、本人あるいは関係者の中で解決していけばいいものだろうというのが多くの考え方ではあるのですけれども、いわゆる地域ぐるみの学校づくりということの中では、やはり個別の課題としておくのではなくて、地域全体としてできる支援を最大限活用して改善に取り組んでいこうということで、ここに記載をさせていただいているということでございます。
 コミュニティスクールとして、小学校2校、中学校1校、3校で実施してまいりますので、小・中一貫の9年間の流れという中で、地域も含めて学校の、例えば教育相談体制でありますとか、そういったものも実施しながら、各地域の方々の情報等もいただいて改善を促していこうというふうに考えております。

寺木委員

 この点で、小・中一貫が出ましたごく初期のころに、小・中一貫になれば、それぞれ一人ひとりの子どもの情報とかが管理されて、よりやりやすくなるという説明があって、私もそれは利点としてなるほどなと思いましたので、そういう部分でもよろしくお願いいたします。

貝ノ瀬教育長

 今は小学校、中学校別々に教育相談部が置かれて、それぞれ子どもを見ていますね。これが一貫になりますから、今おっしゃったように、小学校の先生も中学校の先生も、みんな子どもたちをそれぞれ見てもらえるということと同時に、それが教育相談部の中に機能として仕事が行くわけですが、同時に、中学校は中学校のスクールカウンセラーがいますね。これは東京都から派遣される。小学校は市単独のスクールカウンセラーがいますね。この関係は今、きっと年に何回かは情報交換をして研修会もやっていらっしゃると思いますけれども、小学校、中学校の一貫した中で、共通の子どもとして、今までそれを見ていて話し合いをしたことはないと思いますので、それが当然行われるようになっていくでしょうし、また、教育センターの教育相談員の人たち、この人たちの機能も同時に、この小・中一貫の中でどうあったらいいのか、そういうことも考えなきゃいけませんので、そういうことも含めて、本当に子どもたち一人ひとりの適性、能力をもっと伸ばしていくということについてこの項目を立ててあるわけですね。援助体制をどう図ったらいいか、相談体制をどう図ったらいいか、今いらっしゃる方々の機能を最大限に発揮するにはどうしたらいいか、そういうことが課題になっているということになりますね。ですから、やはり具体的に、いろいろなことをもう少し考えなきゃいけないと思いますね。

石渡学務課長

 特別支援教育につきましては、昨年から検討を始めまして、この小・中一貫教育とどう連携していくか、どう位置付けていくかというのを検討委員会の中でも今話をしているところでございます。その中で、やはり心身障がい教育の中で、心身障がい学級がセンター校的な役割を各中学校区の中で担っていければなと。そこでの、例えば心身障がい学級の教員から各学区の通常学級の教員に対する助言とか支援などが行われるようになっていけば、今各学校の中で、クラスの中にいる、気がかりになる見立てとか見方とかも含めて、教員の目が発達していくのかなというふうに思いますし、近い将来には特別支援教室が各学校にできるという話でありますので、その際には、先ほど言いましたセンター校的な位置付けを含めて、そこに巡回していくような形での心身障がい教育の教員のあり方もあるのではないかなというような話は、今検討委員会の中で若干出ております。ただ、まだこれは、では具体的にそうするのだというふうに決まったわけではないので、一つの構想という中で話が出ているというところでございます。
 それから、スクールソーシャルワーカーでございますけれども、これにつきましては、今ちょっと教育長からもスクールカウンセラーという話がありましたが、その辺との違いがどうなのかというのを、もう一度特別支援教育の中で位置付けていきたいなと思っております。新しい考え方でもありますので、若干議論をしていかなければいけないのですが、スクールカウンセラーが、ある意味では学校の中で相談待ちの態勢でいるのかなと思いますので、それに対してスクールソーシャルワーカーというのは、出ていく、例えば家庭に問題があるならば家庭にまで入っていけるのかなとも思っております。近いところでは、今子育て支援室で行っている子ども家庭支援センター、そこでのソーシャルワーカーがございます。それに近いのかもしれないなという考え方を持っておりますけれども、もうちょっと検討させていただければなというふうに思っております。

寺木委員

 検討中ということですね。わかりました。

廣瀬委員長

 では、ほかにご質疑、ご意見等がなければ、この件について確認したいのですが、よろしいでしょうか。

柴田教育部長

 ちょっと休憩をいただけますか。

廣瀬委員長

 休憩いたします。

午後4時58分 休憩
午後4時58分 再開

廣瀬委員長

 休憩前に引き続きまして、会議を再開いたします。
 それでは、この三鷹市立小・中一貫教育校の開設に関する実施方策(案)をご審議いただいたわけですけれども、これについて、きょうの協議の中で幾つか問題点が指摘されました。本日のところは継続審議ということで、10月5日の定例会議でもう一度引き続き協議を行う。それで、その場でもってできれば承認するという形にいたします。それでよろしいでしょうか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

廣瀬委員長

 それでは、ご承諾がいただけましたので、そのようにいたします。
 以上をもちまして、平成17年第5回教育委員会臨時会を閉会いたします。

午後4時59分 閉会

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