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平成20年第6回教育委員会定例会会議録(2)

作成・発信部署:教育委員会 総務課

公開日:2009年2月6日 最終更新日:2009年3月19日

平成20年第6回教育委員会定例会会議録

日程第4 教育長報告

川崎指導室小中一貫教育推進担当課長

 それでは、去る5月7日に、三鷹市立小・中一貫教育校の検証委員会から開園2年目に当たる平成19年度の検証結果の報告書が提出されましたので、その概要について簡単に説明をさせていただきます。
 お手元に63ページからなる小・中一貫教育校にしみたか学園の実践に関する検証報告書と、4ページにまとめた概要版が渡っているかと存じます。ここでは、概要版をごらんいただきながら、検証結果について特徴的な部分を中心に説明をさせていだきます。
 にしみたか学園では、平成19年度、3校の時間割等をそろえて、一つの時間割の中に、週、それから年間に基づいて相互乗り入れ授業、小・中学校の交流授業等を行ってまいりましたが、この効果については、「学力を保障する学園づくり」、「共に生きる学園づくり」、「協働する学園づくり」の3点の視点から教育の効果の萌芽が見られたと言われています。
 その内容についてご説明させていただきます。「学力を保障する学園づくり」については、平成19年度の検証結果では、児童・生徒の授業評価から見ますと、小学校の授業に比べて、中学校の授業の評価が非常に低かったという課題があります。平成19年度は、このにしみたか学園では、小学校、中学校の教員が一緒に授業研究、授業改善への取り組みをしました。
 その結果、お手元の概要版の右のグラフをごらんいただきますとおわかりのように、白いグラフが平成18年度の授業評価。黒い棒グラフが平成19年度の授業評価をあらわしますが、児童・生徒による授業評価の好意的な回答数が、小学校、中学校とも増加しております。
 また、児童・生徒を対象としたアンケート結果によると、学習意欲が昨年よりも向上しているという結果が出ておりました。
 また、三鷹市が実施しております学習到達度調査の結果では、学習到達度50%に満たない児童・生徒の数が減少したことから、児童・生徒の基礎的・基本的な学力の定着が図られつつあるのではないかと言われています。
 また、教職員対象のヒアリング結果から、小学校、中学校それぞれの教員の教育の難しさや楽しさを相互に理解することができた。義務教育9年間を通した児童・生徒の成長や活動を、小学校、中学校それぞれの教員が、理念的ではなくて実感としてとらえることができるようになった。学習指導や生活指導について、ともに話し合ったり、助け合い、教え合える関係が構築されるなどの、教職員の意識の変容が確実に起こっているということが報告されております。
 2点目の、「共に生きる学園づくり」では、平成18年度の課題を踏まえまして、にしみたか学園では、平成19年度は、年間計画に明確に位置づけて、小学校、中学校の交流活動等を実施しました。児童・生徒や教職員のアンケート、ヒアリングの結果から、この授業交流とか、交流活動を通して、昨年以上に、小学生と中学生が身近な存在になっていること。中学生が小学生のあこがれの対象になっていること。小学校の6年生の大部分は、小学校の相互の交流、小学校、中学校の交流などを通して、中学校への入学を楽しみにしていることなどが、この2つの小学校と1つの中学校の交流の効果として報告されております。
 また、小・中一貫教育校の取り組みに直接接した児童・生徒ほど、小・中連携を高く評価している点も見逃せない点であると言われております。
 三つ目の「協働する学園づくり」につきましては、学園から保護者・地域への情報発信が、平成18年度は不十分だったという課題を踏まえまして、平成19年度は、にしみたか学園では、学園やコミュニティ・スクール委員会から積極的な情報発信に努めました。その結果、保護者・地域の方々によるアンケートで、「わからない」という選択肢を選ぶ回答数が昨年度よりも減りました。
 また、家庭・地域から学校への情報発信の取り組みの効果として、小・中一貫教育校の各教育活動についての重要性の認識が高まったと検証されております。
 また、学校運営協議会やコミュニティ・スクール委員会を中心とした活動によって、コミュニティ・スクールを核とした学園づくりが着実に推進されているのではないかということでございます。
 次に、今後の課題と留意すべき点についてでありますが、4ページ目の特徴的な検証結果とあわせてご説明させていただきます。
 まず一つ目なんですが、小・中一貫教育校の成果については、まだ児童・生徒の中にも意識の差がある。それから、小・中一貫教育校の教育活動の意義とか、教育活動の意欲等については、教員間に依然として温度差がある。教員の授業交流や、児童・生徒の交流活動について、一部の教員への職務が集中しがちなこと。小・中一貫教育校の効果、意義の共有化を図っていくことが必要であるとのご指摘をいただいております。
 そのために、当事者意識を持って、すべての教員が、小・中一貫教育の取り組みにかかわることを担保していくための組織体制と運営を確立していくことが重要であります。特に小・中学校の教員による相互乗り入れ授業や、小学校相互や小学校・中学校での交流活動などの特色ある教育活動は、小学校、中学校の相互の教員の意識の変化をもたらしましたし、児童にとっては、中学校への希望と見通しと安心感を持った、円滑な接続につながったということから、今後、相互乗り入れ授業などの際の後補充教員を継続的に配置していく組織体制づくりが重要であるとご報告いただいております。
 また、学校運営に関しましては、平成18年度の課題を踏まえて、平成19年度は事案決定権限、方法等を明文化することで、学園運営の円滑化を図ったり教員間の当事者意識を高めたりする上で効果があったわけです。さらに会議を精選、効率化していくためには、教員1人1台のパソコンとネットワークツールなどの環境整備、それを活用できるだけの教員のスキルアップが必要であるということでございます。
 また、義務教育9年間を通して、一人一人の児童・生徒に対応した適切な支援や指導のためには、児童・生徒の教育面・生活面での記録の蓄積、いわゆるポートフォリオが必要であるというご指摘もあわせていただいております。
 3点目なんですが、児童・生徒のさらなる学習意欲の向上と、「確かな学力」の定着・向上には、小・中一貫教育カリキュラムに基づく授業改善が必要であって、学習指導要領の改訂に伴って、小・中一貫カリキュラムの改訂を三鷹として行うことが必要であるということ。あわせて、学校では、小学校、中学校のすべての教員による授業研究などの実施をしていくことが必要であるということをご指摘いただいております。
 4点目ですけれども、学園運営や教育活動について、保護者・地域により一層の理解と参加を得るためには、学園としての情報発信、学園内の情報交流を積極的に行うことが必要であって、ホームページの更新をタイムリーに行うこと。情報発信ができるようにして、市としてパソコン環境の整備を行うとともに、ホームページの更新等については、コミュニティ・スクール委員会と連携して充実していくことが重要であるということでございます。
 最後に検証の観点なんですが、この小・中一貫教育校による児童・生徒の質の高い学力の保障という観点や、交流活動による児童・生徒の適切な理解。それから、特別支援教育の支援効果などについての検証についても今後視野に入れていく必要があるであろうというご指摘をいただいております。
 詳細な検証結果については、お手元の検証報告書の厚いほうですけれども、22ページ以降をごらんいただけたらと思っております。こちらの22ページ以降に、検証委員会では、限られた時間と情報の中で、効果的な検証をするために、学校運営、カリキュラム、コミュニティ・スクールの三つの観点から31の検証項目に基づいて検証いただいております。
 31の検証項目は、検証報告書の22ページから23ページにかけて示されております。検証項目の二重丸が、平成18年度の検証結果の課題を踏まえて、平成19年度に新たに設定した検証項目。黒丸は平成18年度から引き続いて検証している検証項目を意味しております。
 38ページ以降には、今回の検証報告の根拠となるデータが示されております。
 以上、雑駁でありますが、検証報告の概要についてご説明させていただきました。

寺木委員長

 ありがとうございます。
 それでは、続きまして、生涯学習課、大倉課長、お願いいたします。

大倉生涯学習課長

 お手元の資料の22ページ、23ページでございます。
 22ページ、行事実績等でございますが、5月8日から5月29日にかけまして、各地区の青少対の地区委員会の総会が全地区で開催されまして終了したところでございます。
 また、23ページのほうでございますが、いよいよ6月ぐらいからさまざまな地域の事業等が本格化してくるわけですが、まず、5月31日の土曜日、ジュニア・シニアリーダーの講習会が開講いたしました。今年度は、ジュニアが64名、シニアが23名の申し込みがありまして開講したところでございます。1年間かけまして、今のところ13回の活動を予定しておりまして、7月20日から22日に開催することにしております、矢吹町のお子さんたちとの交流キャンプがメーンになるところでございます。
 それから、6月8日の日曜日には、第36回市民コンサートが開催されることになっておりまして、お手元のカラーの市民コンサートのチラシに概要が載ってございます。市民コンサートそのものは年に1回、実施をしているものですけれども、この市民コンサートと同時に、7月13日には親子音楽会ということで開催をする予定になってございます。
 それから、6月10日、火曜日でございますが、平成19年度から建設をしておりました六小、それから北野小学校の学童保育所がようやく完成をいたしまして、それの内覧会及び開所式を、両校時間を違えて実施することにしてございます。
 私からは、以上でございます。

寺木委員長

 ありがとうございます。
 スポーツ振興課、中田課長、お願いいたします。

中田スポーツ振興課長

 スポーツ振興課でございます。24ページの行事実績等の報告、それから25ページの行事予定等報告につきましては、記載のとおりでございます。よろしくお願いします。

寺木委員長

 ありがとうございます。
 社会教育会館、小田館長、お願いいたします。

小田社会教育会館長

 26、27ページになります。
 26ページですけれども、5月の連休明けに成人向けの講座が、おかげさまで無事スタートいたしました。5月の中旬からは、青少年関係の講座の申し込みの受け付けを開始したところでございます。主に土曜日、それから水曜日の午後、夏場に入りますと、夏休みの休業中という形で青少年の体験学習の募集をしていきたいと思っております。
 しょっぱなとしましては、5月16日に募集を締め切りました「チャレンジ陶芸講座」ということで、これは小学生だけではなくて、中学生も対象としております。それから、同じく下段の「みんなであそぼう!わらべうた講座」。これは私どもに隣接する第六小学校との連携事業ということで、対象は小学生の低学年、1年生から3年生ということで、それぞれ定員を上回る応募をいただいているところでございます。これの受け付けを終わりまして、6月から陶芸講座については土曜日、わらべうた講座については水曜日に実施をしていきたいと思っています。
 以上です。

寺木委員長

 ありがとうございました。
 続きまして図書館、八代館長、お願いいたします。

八代図書館担当部長

 まず、報告に入ります前に、先ほど議案の中で、秋山委員からお尋ねをいただきました、図書館協議会委員候補の磯みゆきさんの代表作をご紹介したいと思います。本来ならば何冊かお持ちしてごらんいただけばよかったのですが、配慮が不足して申しわけございません。
 4点ほどご紹介したいと思いますが、『だれかな だれかな』、全部ひらがなでございます。2点目が『ぼうしのぼうけん あいうえお』、3点目としまして『とりかえっこのにちようび』、4点目といたしまして『おばあちゃんからのありがとう』。こういった作品が代表作として把握しているところでございます。
 それでは、教育長報告に入らせていただきます。まず、28ページの実績報告でございますが、5月7日、14日、15日には、それぞれおはなし会が各館で開催されました。大人、子ども合わせまして268人の出席をいただいているところでございます。
 また、2日と21日には、はじめての絵本(ブックスタート)という事業を総合保健センターでやっておりますが、大体通常どおりの人数といいましょうか64人と74人、大体70人だとちょっと多いぐらいの数なんですが、実施したところでございます。
 続きまして、29ページの予定をごらんいただきたいと思います。
 まず4行目に一般テーマ図書、これは本館で開催しているものですが、毎月テーマを変えて実施している事業でございます。6月は、「没後60年 三鷹ゆかりの作家 太宰治の軌跡」といたしまして展示をしているところでございます。
 また、6月3日から27日まで、毎年やっている事業でございますけれども、小学校の図書館、学校訪問事業といたしまして、市内の全小学校3年生を対象に、図書館から訪問いたしまして、いろいろ図書館のお話を中心にさせていただく事業を組んでいるところでございます。
 あと、資料の一番最後に添付してございますが、1枚のA4の白黒のチラシがございまして、「新三鷹市立図書館 Change!!」とありますが、これはICタグの導入に伴うものでございます。今月の第3日曜日に発行されます広報で市民の方々には周知いたします関係で、7月からの作業にはなりますが、きょう先生方にはご紹介させていただきたいと思っております。
 基本的には、本日、各分館長の意見を加えまして、若干部分的に修正が出る可能性もございますけれども、基本的にはこのチラシと、これを拡大したカラーのポスターで利用者には周知をしていきたい。また、重ねて広報、ホームページを活用いたしまして、市民への周知をしていきたいと考えているところでございます。
 作業といたしましては、7月から全館一斉にICタグの貼付作業に入りまして、年内いっぱいをかけまして全蔵書約75万冊ございますけれども、それらにICタグを貼付していく。年明けの1月8日から実際にはこのタグを利用した貸し出し等を行うという内容でございます。
 どこが変わるのかというのは、下に出ておりますけれども、まず自動貸出及び予約受取ということで、今まで職員の手を経由していた貸出作業が、利用者ご本人で直接行っていただけるということで、時間的な短縮が図れるというメリットがございます。予約本の受け取りにつきましても、予約棚に備え付けた図書をご本人で自由にお取りいただけるといったところがまず1点目でございます。
 蔵書の管理システムといたしましては、一般的には年間を通じて大体3%という数字で紛失する本が出ると言われておりますけれども、いわゆる貸出手続を経ないで館外に出られるということが万が一あるような場合には、アナウンスが流れるということでございまして、適正な手続をとっていただく。
 それから、貸出カードというリライトカードにシステムが変わってございますけれども、カードに図書名とかが全部印字されるんですが、これを活用いたしまして、予約をされている図書が既に確保されているかどうかがわかる。
 こういうふうに大きく利便性が向上されることになります。したがいまして、図書館のご利用者の流れなども変わるかと思いますので、現在そうした利用者の流れに沿った、動きやすい動線の研究なども並行して行っているところでございます。
 私からは、以上でございます。

寺木委員長

 ありがとうございます。
 以上で報告は終わりました。皆様の質疑をお願いいたします。

秋山委員

 スクールソーシャルワーカーの活用事業の資料をいただきました。このスクールソーシャルワーカーは、文科省よりも先駆けて、三鷹市は昨年から実施されていたことと思います。そうすると、昨年の実績とか反省をもとにして、よりよい事業に展開していただきたいと思います。2点ほどご質問させていただきます。
 スクールソーシャルワーカーは、教育分野にも知識があり、それから社会福祉などの専門的な知識や技術もあるということになると、どのような職種をお考えになっていらっしゃるのかという点。それから、事例研究などの調査委託というのは、実際どのような内容を事業として行われるのか教えていただきたいと思います。

工藤学務課総合教育相談窓口担当課長

 スクールソーシャルワーカーにつきましては、現在、スクールカウンセラーとして臨床心理士の資格といいますか、実際に、スクールカウンセラーとして今お働きになっている方をこれに充てたいと思っております。その方は、非常に能動的に積極的に家庭にも動いていくような、そういう面をお持ちの方ですので、適性としては非常にいい方ではないかと思っております。
 これからやはり福祉分野につきましては、専門的というまではなかなか難しい面はあるとは思いますが、この中でサポートをしまして、十分活躍、活動できるように総合教育相談窓口としてもサポートしていきたいと思っております。
 事例研究調査委託につきましては、事例調査としまして、学校から、例えば子ども家庭支援センター、あるいは総合教育相談窓口へ相談した事例、あるいはつないだ事例について実際の課題を抽出してみるとか、あるいは、関係者への意識調査、アンケート、あるいは関係者へのヒアリング調査等も実施しまして、過去における事例とかも含めまして、課題を浮き上がらせるといいますか、そういうこともやっていきたいと思っております。
 あと、先行都市の調査も行えればと思っております。

寺木委員長

 いかがですか。

秋山委員

 では、調査報告を楽しみに待っておりますので、よろしくお願いします。

寺木委員長

 力を入れてくださるということで期待しています。

鈴木委員

 スクールソーシャルワーカーと臨床心理士とは、また別のお仕事、あるいは別の方なわけですね。

工藤学務課総合教育相談窓口担当課長

 現在、学校にはスクールカウンセラーという職員を派遣しておりまして、いわゆるカウンセリング、相談等を行っております。個々人の心のカウンセリングを行って打開していくというお仕事になろうかと思います。そういう方はそういう方でいらっしゃいます。それから、ほかにも学習指導員といいまして、学習が遅延している児童・生徒への支援をする職員もおりますが、そういうふうに学校へ派遣する職員ではなかなか、いろいろな家庭の問題が非常に課題があるということで、家庭のほうに踏み込んだ形で解決していくということを目的としたものがこのスクールソーシャルワーカーです。

岩下教育部長

 資格について補足しますと、現在は、特定の資格制度は日本にはありません。

鈴木委員

 スクールソーシャルワーカーですか。

岩下教育部長

 スクールソーシャルワーカーです。ですから、社会福祉士、あるいは臨床心理士といった専門的資格を有する人、あるいは教員などです。そういった方々がスクールソーシャルワーカーになるというケースが多く見られるということです。
 一般的に、ケースワーカーは役所でもいますけれども、社会福祉士とか福祉六法関係の知識を持っているような人が大体福祉士では多いわけですけれども、今回の場合は、そういった社会福祉的な知識と、教育活動、現場の知識も一定程度持った方というような方が一番ベストかなとは思っているところです。

鈴木委員

 1人?

岩下教育部長

 1人です。1人を予定しています。

秋山委員

 スクールカウンセラーとスクールソーシャルワーカーは兼任ではないんですよね。

岩下教育部長

 違います。

秋山委員

 別に一人ずつ。

岩下教育部長

 別々の種類。いろいろな種類がありまして、ちょっと混乱されるかもしれませんが、スクールソーシャルワーカーという新しい国のモデル事業ということで考えていただければと思います。

貝ノ瀬教育長

 先ほどの説明では、スクールカウンセラーを充てるということでしたので、スクールカウンセラーは、どういう立場になるのか。スクールカウンセラーを外してスクールソーシャルワーカーを専門にやるのか。両方兼ねるのか。別な人を想定しているのか。その辺のところをはっきりさせてください。

工藤学務課総合教育相談窓口担当課長

 全く別の人にやっていただくというふうに考えています。

寺木委員長

 今かかわっていらっしゃるカウンセラーという方ではなく、新たにいらっしゃるわけですね、そういう方が。

貝ノ瀬教育長

 スクールカウンセラーを今までしてくれた方の中で、スクールソーシャルワーカーとして有能な活躍が期待される人を選んで、お願いをするということになるわけです。
 しかし、そうはいっても、福祉的な面で十分じゃないということも予想されるので、それについては、相談窓口のほうでサポート体制をつくって、チームを組んで対応していきますので心配はないと考えています。

鈴木委員

 何でも最初始めるというのは、仕事の定義というか、あるいは範囲というか、なかなか最初から決めるというわけにもいかないから。まして、ソーシャルワーカー、それからカウンセラー、臨床心理の先生たちもいる中での新しい事業ですから、すみ分けというのもなかなか難しいとは思うんです。ただ、これがモデル事業として490万円つけられてやるというときに、今まではちゃんとやっていたんだというところに、また屋上屋を架すようならば、これの意義というのもどういうものかということにもなるし。だから、その辺のところのすみ分けと、全体として子どもへのケアが目的だから、それをよくお考えいただければいいんじゃないかなと私は思います。

貝ノ瀬教育長

 そのとおりですね。今、子どもたちの抱える問題、そして家庭が抱える問題について、さまざまあるわけです。特に子どもたちは、家庭の養育上の問題や、親の育て方等によっても、それから生活の状況によっても随分影響されますので、その辺については支援が必要なんですけれども、今までは、スクールカウンセラーにしても、教育相談員にしても、学校の先生にしても、なかなか家庭には入りにくかったということがあります。その中で、もっと家庭の方、親に接点を持って、そして親の事情もよく酌み取って、悩みを聞いてあげて、そして福祉的な面での問題があれば、そちらにつなげてあげたり、また、教育上の問題であれば、お話を聞いたり、また学校のほうにもつなげたり、そういう関係機関のところにつないであげる。その方1人で難しければ、ネットワークを組んでもらったりということをしながら、できるだけ家庭の親の問題についても肉薄していくということによって、子どもたちの問題をよりよく解決できるのではないかということです。
 そういう意味では、それの専門職というのは、なかなか今のところいらっしゃらないわけですけれども、文科省のほうも必要なんだということが、こういう三鷹あたりでの調査研究ではっきりしてくれば、もっともっと拡大していくような、そういう事業を展開したいということもあって、この調査研究を委託してきたということもあるんです。

寺木委員長

 ほかにはございませんでしょうか。

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