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平成20年第6回教育委員会定例会会議録(3)

作成・発信部署:教育委員会 総務課

公開日:2009年2月6日 最終更新日:2009年3月19日

平成20年第6回教育委員会定例会会議録

日程第4 教育長報告

鈴木委員

 よろしいですか。
 東台小学校、これはいい建物ができるなと思うんですが、ランチルームというのがありますよね。子どもたちは、このランチルームで食べるんですか。

新藤総務課施設・教育センター担当課長

 今のご質問なんですが、通常は教室のほうで食事をとります。ただ、この1階の西側にあるランチルームに関しては、ちょうど2クラス分の子どもたちが入れるスペースを確保してあります。ですから、通常であればいつものクラスのメンバーなんですが、例えば、同じ学年のお隣のクラスと、あるいは別の学年のクラスと一緒に食事をとる。そういった活動をするためのスペースになります。
 多くの学校で同じように1教室半分ぐらいのランチスペースをとって、通常の授業と違う場所で、食事をきちんととるという形をとっています。

鈴木委員

 このオープンスペースというのがありますよね。私はこれは非常にいいアイデアだなと思うんですが、これはどういうふうに使うんでしょうか。
 大学生でも、こういうスペースが必要なんです。それでうちでも寮を建てるのに、オープンスペースをつくるということなんです。これはむだなようでいて非常に意味があるんだということなんですが、この小学校の場合のオープンスペースというのは、どういう使い方をするのでしょうか。

新藤総務課施設・教育センター担当課長

 既に高山小学校でこの形をとっております。ただし、高山小学校は、廊下の機能もこのオープンスペースが持っていますので、人も往来するような状態になっています。
 今回は、廊下のスペースをさらに別に分けてあります。ですから、この中では、一番最後のページですと、こちら側のクラスでここまで広く使うことも可能ですし、こちら側でも可能。あるいは、東台は1学年2クラス想定になっていますので、ここを丸ごとで1年生全体の学年での活動という形で、いろいろな形に転用が可能なスペースになります。この辺のイメージはこれからなんですが、調度類も調整をしていきながら、クラスを広げて使えるようなスペースを確保していく、そんな形になると思います。

後藤指導室長

 オープンスペースの教育的意義につきましては、学年や学級の枠を超えて子どもたちが交流しながら学習を進められるという点がございます。
 それからもう一つは、このスペースの中でさまざまな子どもたちの教育活動をするための用具とか器具を置くことができますので、そういったさまざまな用具や器具を工夫した形で使用して、そこで、なおかつまた交流が始まるということで非常に交流スペースとしては有意義なところでございます。

寺木委員長

 それに関して私のほうから。
 東台小学校も、高山小学校のようなオープンスペースをお考えでいらっしゃるんでしょうか。

新藤総務課施設・教育センター担当課長

 ほぼ同等というふうにとらえてください。ただし、東台小に関しては、廊下のスペースをさらにとりましたので、今、高山小ですと、オープンスペースをさらにその先に行くために横切る方がいるんですが、それが直接はなくなるという点で、より有効にオープンスペースが活用できるような構造になっています。

寺木委員長

 ここに引き戸と書いてありますが、普段はあけて使うということですか。

新藤総務課施設・教育センター担当課長

 基本はあけたままです。

寺木委員長

 わかりました。
 そういう説明でよろしいでしょうか。

貝ノ瀬教育長

 これは教育論からいくと、日本の学校というのは、学級単位でずっとやってきていますでしょう。40人学級ですから40人ですけれども、しかし、教育活動の内容によっては、人数がいろいろ変化するほうがいい場合がありますよね。例えば、学年でやったほうがいい場合もあります。東台小学校の場合、1学年2クラスなんです。ですから2クラス一緒にセットになっていて、学年集会とか、例えば、川上村に自然体験に行くという場合の打ち合わせだとか、自分たちでいろいろな計画をするときに、一遍にそこで集まれます。しかし、また小さい単位でもってやるときにも、これだけのスペースがありますから、廊下の部分も含めた分がありますから、あちこちコーナーに分かれて、小さい単位でもって話し合いもできる。何か活動もできる。ですから、そういう意味で、子どもたちのグループの大きさによって、どのようにも使えるという。そういういいところがあります。場合によっては地域の人がここに入ってきて一緒になってやるということも可能になってくるでしょうし。それだけ余裕があるということです。

鈴木委員

 もう一つよろしいですか。
 この厚手の検証報告書。これをちらっと読ませていただいて、よくこういうことをおやりで、これは非常に大切なデータだと私は思うんです。
 それで、一番最後のほうに、45ページあたり、平成19年度、平成18年度の比較というのがあって、先ほどのお話ですと、平成18年から19年にスコアというか、これがよくなっているということで、これは非常にいいことだと思います。
 でも、ちらっと見たところでは、これはそういう年ごろなんだろうと思うんですが、中学2年生、3年生あたりだと、かなり3点台あたりの評価が見られます。それにしても去年から今年にかけては、スコアが増えているわけですから、それはそれでいいんです。でも、小・中一貫の学校の一番最後のところを見てみると、スコアが小学校4年から、中学1年ぐらいまでにかけてに比べると低くなる。これは鑑識眼というか、批判力も目覚めてくるわけだから、こういう傾向かなと思うんですが、でも、49ページあたりで見てみると、「学校がよく整っており、きれいである」というところが平成18年で3.1、平成19年が3.7。それから、「授業に保護者や地域の方が入ってくれ、授業が充実する」11番目の質問ですが、3.6から3.8という感じ。一番最後、小・中学校のつながりで、「小学生どうし、小学生と中学生が交流すること」というところが、4年、5年、6年あたりは、まあ5点台ですが、中学3年になると、3.0とか、どうもやっぱりシニカルに見ている面が非常にあるんだろうと思いますが、何かコメントありますか。

川崎指導室小中一貫教育推進担当課長

 ここで特に小学校5、6年生、中1の子たちが小・中一貫教育校の特色ある教育活動に触れている子たちなんです。この子たちは実際に普段やっているので、意識として体感できるんですけれども、中2から中3になってくると段々いわゆる小・中一貫教育校としての交流活動そのものは減ってきてしまっている。すると、実感としてそのあたりができているかどうかというあたりが遠のいてしまうんだろうということは1つの仮説としては挙げているところなんです。
 あと、先生がおっしゃるように批判とかシニカルな面というのもあるかもしれないです。

鈴木委員

 やっぱり、小学校1年生と中学校3年生というと、まあ兄弟と言ってもかなり年の離れた兄弟という感じで、中学3年ぐらいになって小学1年生となるとどうでしょうね、もうおじいさん、おばあさんというぐらいの違いがあるのかもしれませんけれども。
 でも、こういう感じの雰囲気が、この小・中一貫であらわれてくるということでもありますかな? そうすると、どうなんでしょうね。私は非常におもしろいと思うんですけれども。

川崎指導室小中一貫教育推進担当課長

 ダイレクトなコメントになるかどうかわからないですけれども、小学生は、例えば中学校3年生の子たちが集団下校のときに一緒にお兄さん、お姉さんとなって来てくれることとか、校門に立ってあいさつをしてくれることをとてもあこがれの感じで見ているんです。当事者は、どれだけの自己肯定感や効力感があるかというところの掘り起こしが弱かったかなというところがあるかと思います。

鈴木委員

 なるほどね。おもしろいなと思いました。私は絶対に、小・中一貫というのはいいと思っているんですけれども。低学年の人たちにとっては、それこそあこがれというところがあると思うんですが、高学年の人たちがこれをどう受けとめ、あるいはこの雰囲気の中で自分を成長させていくかというのは、非常に新しい試みだと思うんですが、その辺を調べていただけるとおもしろいなと思うんです。

寺木委員長

 私も、とても膨大な報告をいただきまして、きょうは机上配付でしたので、まだ読み込めていないんですが、今後の対応というところで質問させてください。
 うまくいかなかったところについて、これからどういう対応をするのかということが、私はこの中では読みとれなかったんですが、対応をどういうふうにするのかということ。
 あと、これはにしみたか学園の検証結果ですけれども、今年度立ち上がった3つの学園についても、この検証委員会で検証するのか。それともまた違うところでするのかというあたり。
 あと、にしみたか学園の検証は、来年度もまたこういう形で、これを受けて出てくるのかというあたりをお願いいたします。

川崎指導室小中一貫教育推進担当課長

 後ろから答えさせていただきますが、にしみたか学園の検証は、平成18年、19年、20年ということなので、今年度まで市教委が設けた検証委員会で検証していきます。
 それから、今年度立ち上がった3つの学園や、今後立ち上がる学園につきましては、学校評価がここで法的に位置づけられますので、学校評価や学園評価という形で、コミュニティ・スクール委員会などが、関係者評価という立場をとりながら、学園ごとにコミュニティ・スクール委員会などを使いながら検証を進めていただくというふうに考えております。
 それから、うまくいかなったというところというよりも、課題のところについて、今後、小・中一貫教育校を円滑に進めていくため、実施方策にあるようなことを円滑に進めていくためには、どういうことが必要なのかというところでいくならば、例えば、先ほど申し上げたように、パソコンの環境であるとか、ネットワークの環境も必要でしょうし、とりわけ交流、小学校と中学校の教員の相互乗り入れ事業は子どもにとって非常に教育的な価値が高いと挙げられておりますので、それが長続きするためには、小・中交流のための後補充の補助教員などの配置はどうしても必要になってくるだろうということです。
 それから、先ほどの鈴木委員のお話もあったように、中学校の授業や、これから小学校もそうなんですけれども、授業がどれだけ子どもたちにとって魅力的なものになっていくのかというあたりがありますので、そこは小・中一貫のカリキュラムをどれだけ読みこなしていくのかという研究により先生方が力をつけていくということは外せない部分かなと思っております。

寺木委員長

 今、補助教員のお話が出ましたが、具体的には、どのぐらいの補助教員を考えていらっしゃるのかということをお聞きしてよろしいでしょうか。

川崎指導室小中一貫教育推進担当課長

 現在はコーディネーターの後補充ということで、各学校に20時間ずつつけて、学園単位で20時間の小・中の交流授業のための後補充をつけているんです。
 コーディネーターの仕事は、今後だんだん円滑化が図られて効率化が図られていく中では、縮小が図られていくと思うんですけれども、相互乗り入れの授業については、後補充を入れていかなきゃならないと思っています。そうすると、現在20ですので、それをどこら辺まで拡充していけば、より円滑な活用ができるかは研究して、予算要望に載せていきたいと思っています。

貝ノ瀬教育長

 そこで、後補充、つまり仮に中学校のある先生が、小学校に授業に行く。そうすると、中学校の方があいちゃうので、その分について後補充の人が授業をしてくれるということですから、そういうことになれば、出やすいのではないかということになります。これが普通に考えられることです。
 けれども、やっぱり一番の問題は、そういうことが自然に行かないということもある。つまり、おまえが行けばいいんじゃないかと、簡単に言えば、私が行く必要はない。あなたがずっと行けばいいんだよとなっていないかどうかということなんです。だから、これは後補充の人数の問題じゃない。大抵みんな人が欲しいとか、人数とかのことばかり問題にしているんだけれども、じゃあ後補充の人を、例えば2人にしたり3人にしたからって、じゃあ、積極的にそういう交流に出ていくかどうか。でも、精緻に調べると大体決まった人が行ってくれているんです。何人来ようと行かない人は全然行かないんです。
 つまり、何人来ようと意欲の問題、意識の問題なんです。だから、どんなに人数を増やそうと、減らそうと、意識が変わらない限り効果が上がらないということなんです。だから、みんな定数の問題とか数の問題に集約していくんです。大変だ、大変だと。人を増やせと。人を増やせば大変活発な活動になるかというとそうでもない。
 例えば、京都あたりは、全校じゃないですが、三鷹と同じような方式でやっていますけれども、あそこは後補充なんて入れてないんです。あそこは三鷹よりはるかに財政的に豊かですけれどもそういうことはしていない。三鷹は厳しい中でも入れているんです。しかし、京都よりも三鷹のほうが先生方が意識が高いかと言い切れるかどうかというところなんです。だから、その辺のところをよく見ていかなきゃいけない。
 それと、ここにも改善策については出ておりますけれども、改善については、教育委員会が改善策を示すということもあってもいいと思いますけれども、改善については、やっぱり各学園で、先生方が真剣にどうしたらいいんだと考えてやってくれない限り意識は変わらない。こっちが改善策を考えてこうしたらいいんじゃないですかって、「ああ」って聞いているだけの話で、「あっそう、あんた、やりなさいよ」という感じになる。そういうふうにならないようにするためには、自分たちが問題意識を持ってもらわなきゃいけない。
 ですから、その辺のところで、教育委員会の指導・支援の仕方と、学校の主体性。その辺のところのバランスが大事なんです。川崎課長はその辺、大変苦労してやってくれていますけれども、少なくともきちんと精緻な分析は出て、問題点は明らかになってきています。相対的には成果は出ている。どんな教育でも一生懸命やれば成果は出るんです。ですから、出てはいるんですが、課題もあるということで、これについては、これから学園側と真剣に議論して改善していかなきゃならないと考えています。

寺木委員長

 活発な議論をいただきましてありがとうございます。これを踏まえてよりよい小・中一貫が進むことを期待しています。
 ほかはございませんでしょうか。

秋山委員

 児童館に質問していいでしょうか。三鷹市は、在宅の子どもたちへの支援が充実してきています。すくすくひろばの利用も年々増えています。児童館でも、乳幼児の遊びのプログラムとか、長年継続してきていただいていますけれども、現在、参加される方の様子だとか、人数だとか、ここ数年変化は何かありますでしょうか。

狩家社会教育会館東社会教育会館担当課長

 幼児の人口は結構増えているので、参加する人数は増えています。具体的な数字は今持っていませんけれども、職員に聞いたところによると、年々増えているという感じがしているということです。
 東児童館については、水曜日がひよこランドということで、ゼロ歳、1歳の子どもたちを対象にして、月曜日、火曜日、金曜日がわくわくランドということで、ゼロ歳の方でもいいんですけれども、幼児までの全学齢を対象にした事業を午前中にやっています。
 一応、水かさが増えてきています。
 げんきクラブという形で、主体的にお母さん方のグループ分けをして、こちらの指導だけではなくて、お母さん方が主体的にグループ活動をするような形の事業も展開していますが、かなり需要は高いと思います。

秋山委員

 何かそういう事業に対して、今後の方向づけというか、何かあるんですか。

狩家社会教育会館東社会教育会館担当課長

 児童館だけではなくて、「すくすく」「のびのび」とかといったセンター的な活動にひろばから移行しますから、そういうことでコミュニティ・センターと連携をして、児童館とかすくすくひろばから遠い地域のお子さんが事業に参加できるような形で、児童館でいえば乳幼児対象の移動児童館みたいな事業も実施しておりますので、そういった事業の拡大ということで、主に「すくすく」「のびのび」の方がそういう事業を展開しています。
 ただ、児童館としては、昔から広場的な形でやっておりますので、それをどう充実させるかだと思います。
 それと、狭い空間にいると、どうしても子どものエネルギーを発散するものがなくて、お子さんと2人で向き合っていると、かなりストレスがたまって、2人がぶつかり合っちゃうので、ネグレストとかそういう虐待とかに結びつかないようにする意味でも広場的な事業の需要がかなりあると思います。そこに来られるお母さん方はいいんですけれども、来られないお母さん方をどうするのかというのが1つの課題だと思っています。

秋山委員

 ありがとうございます。

寺木委員長

 どうもありがとうございます。
 ほかはいかがですか。
 私のほうで1つ質問させてください。総合スポーツセンター建設準備室、今どういう状況なのか、少し様子をお聞きしたいと思うんですが、いかがでしょうか。

中田スポーツ振興課長

 現在予算的には、総合型のスポーツセンターの建設に向けてのPFI等の手法の研修会を実施する予算等と、PFI等を利用する場合の要求水準といいますか、基準的なものが下がらないような形で管理運営するためにはどうしたらいいかという形の水準を決めるような委託調査の経費も組まれているんですけれども、実際としては、活動が今のところされていない状況です。
 総合スポーツセンターにつきましては、第3次基本計画の改定等でも全体の三鷹市のファシリティ・マネジメントですとか、公共施設の整備計画にあわせて進めていきたいという形で計画等を出させていただいているところです。現状では、そこまでになっているところでございます。

寺木委員長

 まさに準備段階ということですね。わかりました。
 ほかはいかがでしょうか。たくさんの質疑をいただきまして、きょうはありがとうございます。
 それでは、日程第4 教育長報告を終わります。
 以上をもちまして、平成20年第6回教育委員会定例会を閉会いたします。ありがとうございました。

午後3時30分 閉会

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