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三鷹市高齢者計画・第九期介護保険事業計画を策定しました
作成・発信部署:健康福祉部 介護保険課
公開日:2024年4月8日 最終更新日:2024年4月8日
三鷹市高齢者計画・第九期介護保険事業計画
令和6年3月に「三鷹市高齢者計画・第九期介護保険事業計画」を策定しました。
三鷹市では、高齢者保健福祉・介護保険に関する施策を総合的に推進するため、高齢者施策と介護保険事業計画を一体的にまとめた「三鷹市高齢者計画・介護保険事業計画」を3年ごとに策定しています。
三鷹市の高齢者人口の増加が見込まれる一方、近い将来には、生産年齢人口が減少に転じることも見込まれており、認知症や独居または高齢者のみの世帯等に対する医療や介護の問題、更に介護サービスの利用や給付費の増加による費用負担、介護人財不足等の問題はこれまで以上に拡大していくと予想されます。
また、新型コロナウイルス感染症への対応や全国的に発生した様々な災害を教訓として、非常時でも、地域の見守りや支え合い、助け合いが継続されること、また、必要な介護サービスの提供が途切れることがないよう、関係機関や介護サービス事業者との連携強化が必要です。
以上のような背景のもと、国や東京都の動向を踏まえつつ、施策の実施状況や効果を検証したうえで、団塊ジュニア世代が65歳以上となる令和22年やその先を見据え、地域共生社会の実現を目指します。
- 計画の全文および冊子について
- 計画の全文については、このページ下部の「添付ファイル」に掲載しています。
計画の冊子については、相談・情報課(市役所2階)で有償(200円)で販売するほか、介護保険課、高齢者支援課、相談・情報課、各市政窓口、市民協働センター、各コミュニティセンター及び市立図書館で閲覧(市民協働センター、コミュニティセンターについては、4月8日から5月8日まで)ができます。
電子書籍版も公開しています
パソコンのほか、スマートフォンやタブレット端末で閲覧できます。電子書籍版「三鷹市高齢者計画・第九期介護保険事業計画」(みたかe-bookポータル)(外部リンク)はこちらからご覧ください。
計画期間
令和6年度(2024年度)から令和8年度(2026年度)までの3年間とします。
計画策定の基本目標と基本方針について
本計画では、高齢者の現状や今後の課題などを踏まえたうえで、「みたか高齢者憲章(リンク先のページは掲載を終了しました)」の理念を実現するための基本目標を「地域共生社会の実現・高齢者一人ひとりが尊厳を保持しつつ、住み慣れた地域で、安心して年齢を重ねることができるよう、地域の住民や多様な主体が参画し、互いに支え合い、助け合い、頼り合えるまち」と定め、この基本目標を実現するために次の6つの基本方針を定め、施策を展開します。
- 支え合い、助け合い、頼り合える、互いに尊重し合える地域共生社会の実現
- 高齢者一人ひとりがいきいきと暮らせるための社会参加等の促進
- 健康で安心した日常生活を送るためのサービスや活動の充実
- 認知症が正しく理解され、認知症の人や家族が自分らしく安心して日常生活を営む ことのできる地域文化の醸成
- 医療と介護が必要になっても安心して暮らし続けられる地域づくり
- 持続可能な介護保険制度の運営
計画の内容
本計画では、6つの基本方針と高齢者を取り巻く現状や、実態調査から浮かび上がってきた諸課題を踏まえ、次のような施策を展開します。
1.地域共生社会の実現のための体制づくり
近年、高齢者を取り巻く課題は複雑化・複合化してきており、そうした支援ニーズに対応するための包括的な支援体制の構築が必要となっています。
高齢者が住み慣れた地域で自分らしい暮らしを続けられるよう、地域において、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される「地域包括ケアシステム」及び、支え合いの仕組みである「地域ケアネットワーク」の深化・推進を図ります。
また、三鷹市では一人暮らしや高齢者のみの世帯が増加しており、地域の見守りや支え合い、助け合いの一層の強化が必要とされています。
地域の住民や多様な主体(医療機関、介護サービス事業 者 、ボランティア団体、市民団体、NPO法人、地域の企業等)が「我が事」として参画し、人と人、人と資源が世代や分野を超えて「丸ごと」つながることで、支え合い、助け合い、頼り合える地域をともに創っていくための体制づくりを推進します。
- 市独自の高齢者施策の充実
- 関係機関等との連携
- 地域を拠点としたまちづくりの推進
- 長寿社会を支える環境の整備
2.社会参加等の促進
人生100 年時代を迎え、高齢者がいつまでも元気で心豊かに過ごすため、自らの希望に応じた社会参加等を促進し、孤立化の防止と地域社会とのつながりを持ち続けることが重要です。
高齢者がこれまで培ってきた豊かな知識や経験、能力を活かし、地域における様々な分野において、就労や地域貢献、生きがい活動等、それぞれの希望に応じた多様な社会参加等の機会を確保するなど、一人ひとりがいきいきと暮らすことができる環境づくりに取り組みます。
- 高齢者の就業、生きがい活動等の支援・充実
- 地域福祉の担い手としての活動支援
3.介護予防・ 健康づくりの充実・推進
高齢者の中でも特に後期高齢者は、「慢性疾患や複数の疾病を持つ」、「要介護状態になるリスクが高い」等の特徴があります。新型コロナウイルス感染症の影響による外出自粛などを経験したことにより、 早期からの健康づくりやフレイル予防、慢性疾患の適切な管理 に取り組む必要性が改めて認識されました。
高齢者のニーズと実態に合わせて、適切なサービスにつなげるコーディネート機能の充実を図るとともに、医療専門職によるアドバイスを効果的に取り入れ、データを活用したPDCAサイクルに沿った介護予防の取組を推進します。
- 健康づくりの推進
- 介護予防 ・生活支援体制の充実
4.認知症高齢者の支援と権利擁護の推進
高齢者実態調査では、「認知症になってもその人の意思を尊重できる」という肯定的な回答とともに、認知症になったときの生活に不安を感じていることがうかがえる回答も多くありました。
高齢化の進展に伴い、認知症高齢者の増加が見込まれる中、令和5年通常国会では「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」が成立し、今後、国による「認知症施策推進基本計画」の策定も予定されています。
認知症になっても、できる限り住み慣れた地域で自分らしく、 尊厳と 希望を持って暮らし続けられるよう、認知症の早期発見・早期対応のための体制強化や、認知症サポーター、ボランティア、地域住民による見守りネットワークの構築など、「認知症 にやさしいまち三鷹」の取組を推進します。
- 認知症高齢者の支援
- 高齢者の権利擁護の推進
5.在宅医療・介護の推進体制の強化
医療や介護が必要な高齢者が、できる限り自宅等の住み慣れた場所で療養し、自分らしい生活を続けるためには、医療と介護のサービスが効果的に提供される必要があります。令和5年 12 月に開設した福祉 Labo どんぐり山では、最新のイノベーションと質の高い人財の育成・発掘を通して、三鷹市の医療と介護の提供体制を強化していきます。
また、在宅医療・介護連携推進事業の成果が現れはじめたこの流れを途切れさせることなく、引き続き関係機関等と連携し、多職種の協働による医療・介護の一体的な提供を推進します。
- 福祉 Labo どんぐり山による在宅医療・介護の推進
- 在宅医療・介護連携の推進
- 在宅生活の支援・推進
6.持続可能な介護保険制度の運営
団塊の世代が75 歳以上となる令和7年を本計画期間中に迎え、 更 にその先を展望すると、団塊ジュニア世代が 65 歳以上となる令和 22 年には、生産年齢人口の減少が加速する一方、介護ニーズの高い 85 歳以上人口は増加傾向が続きます。
要介護認定者の増加に対応した必要な介護サービスが提供できるよう、介護サービス及びその基盤の充実に努めるとともに、介護保険制度が持続可能性を確保しながら円滑に運営されるよう、介護・福祉ニーズの適切な把握、介護給付の適正化、介護サービスの質の向上等に取り組みます。
介護ニーズが増加していく一方、生産年齢人口の減少が進むことで、介護人財が加速度的に不足しており、介護人財の確保は喫緊の課題です。介護人財の確保に向けて、離職防止・定着促進のための働きやすい環境整備の支援、介護職の魅力向上の支援等を行うとともに、介護現場の業務効率化による職員の負担軽減の支援等を推進します。
近年の災害や新型コロナウイルス感染症の流行を踏まえ、こうした災害等が発生した場合であっても、必要な介護サービスを継続して提供できる体制が構築できるよう、引き続き関係機関との連携のもと、取り組みます。
- 介護保険事業の円滑な運営
- 介護保険サービスの充実
- 給付の適正化と保険料の設定
- 介護保険サービスの質の向上
- 介護人財の確保と業務効率化の支援
- 災害や感染症への備えの充実
添付ファイル
三鷹市高齢者計画・第九期介護保険事業計画
- 表紙・目次(PDF 814KB)
- 第1章 計画の策定に当たって(PDF 815KB)
- 第2章 高齢者を取り巻く現状と推計(PDF 2019KB)
- 第3章 高齢者計画・第八期介護保険事業計画の成果と今後の方向性(PDF 2190KB)
- 第4章 計画の基本的な考え方(PDF 1177KB)
- 第5章 計画の内容(PDF 1349KB)
- 第6章 介護保険制度によるサービス(PDF 1016KB)
- 資料編(PDF 1330KB)
【概要版】三鷹市高齢者計画・第九期介護保険事業計画
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