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三鷹市都市デザインアドバイザーからの助言について(令和5年1月)

作成・発信部署:都市再生部 まちづくり推進課

公開日:2023年3月29日 最終更新日:2023年3月29日

画像:河村市長と建築家隈研吾氏(拡大画像へのリンク)

河村市長と建築家 隈研吾氏

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建築家からみる魅力的なまちづくりに向けて

 三鷹市では、市が目指す「緑と水の公園都市」を基礎とした魅力的なまちづくりに向けて、都市デザインアドバイザーである、建築家の隈研吾氏から助言をいただいています。

 今回は、現在、市が検討を進めている「三鷹駅南口中央通り東地区再開発事業」、「東八道路沿道のまちづくり」及び「国立天文台周辺のまちづくり」について、アドバイスをいただきました。

令和5年1月に受けた主な助言内容

三鷹駅南口中央通り東地区再開発事業

緑化空間の創出について

 超高層建物と緑の両立はハードルが高くなるが、超高層でなければ、鬱蒼とした森をつくらなくても、目指すまちの雰囲気をつくることができるだろう。

 商業活動を邪魔しない程度に木陰をつくってベンチを置き、親が子どもを見守っているような光景がうまれると、「にぎわいと緑が共存する姿」として理想的であると思う。

ウォーカブルなまちづくりについて

 駅のすぐ近くがウォーカブルになって、そこにレトロな感じが加わると、三鷹らしい魅力が創出されると思う。その中に、例えば芝生のポケットパークのようなものが組み合わさって、そこでイベントなどが実施できると、さらにウォーカブルなまちになっていくだろう。

イベントホールについて

 ロールバックチェアースタンド(※)はとても便利。日本の技術力は高く、今はいろいろなタイプも出てきているので、演出も自由にでき、多様な用途での利用が可能となる。

ロールバックチェアースタンド
移動観覧席
回遊性について

 東西通路ができれば、回遊性が高まる。車は通さず遊歩道化し、建物の間を歩きながら楽しんでもらえるようにする考えは、まちのイメージも変わって賛成できる。

東八道路沿道のまちづくり

にぎわいの場の創出について

 今までのようなロードサイドの雰囲気では、人は集まってこないだろう。郊外の道を歩く人が出てくるというのは、画期的なことになる。看板の色合いや、緑化の方法など、歩きたくなるデザインがどういうものなのかを考える必要がある。

 小さなバスを走らせるという考えも、印象を変えるのに役立つと思う。

緑の連続空間の創出について

 事業者や地権者に協力を求めながら、緑の連続空間を演出していくという中では、全体の将来像となる素敵な絵があって、その絵に参加することが誇りとなるようなまちを描く必要があると思う。

 ルールのあるところに自分が参加できることを誇りに思うような社会が、これからのスタンダードになっていくだろう。

国立天文台周辺のまちづくり

森の中の学校について

 人間と生物の共生は、世界的に注目されている。学校の周辺に豊富な自然があり、子どもたちと動物が共生できるようになれば、魅力的な教育の場になると思う。コロナの影響で東京から地方への移住者が増えている中、子どもを自然の中で教育したいという考えは大きなブームにもなっている。

校舎の空間づくりついて

 鉄筋コンクリート造でも木造でも、柱を細かいスパンで立てることで、さまざまな間取りが可能となる。可動式の壁にして空間の大きさを自由に変えられるようにする場合は、木造と鉄骨造を組み合わせる事例もある。

    低層の校舎について

     3階建ての鉄筋コンクリート造の学校を、2階建てで、1階を鉄筋コンクリート造、2階を木造で建替えた事例がある。2階建てにしたことでガラッと印象が変わった。

    学校とコミュニティについて

     校庭の道路に近い方を公園として開放しているところもあるが、学校とコミュニティの境界をなくすのが大きな流れになっている。学校をいかに地域の施設として使うかを考えるとよいと思う。

    このページの作成・発信部署

    都市再生部 まちづくり推進課 まちづくり推進係
    〒181-8555 東京都三鷹市野崎一丁目1番1号
    電話:0422-29-9702 
    ファクス:0422-45-1271

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