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国立天文台周辺地域土地利用基本方針(令和4年6月)

作成・発信部署:都市再生部 国立天文台周辺地区まちづくり推進本部

公開日:2022年7月1日 最終更新日:2024年10月15日

国立天文台周辺地域土地利用基本方針を策定しました

 背景

 三鷹市にとって、大学共同利用機関法人自然科学研究機構国立天文台(以下、国立天文台)の緑地空間は『緑と水の基本計画2022(第2次改定)』において緑の大空間「天文台の森」として位置づけるなど、大切な緑地となっています。

 昨今は世界的な気候変動によると思われる影響により、これまで経験したことのない猛暑や豪雨、台風に伴う自然災害などが、全国各地で生じています。三鷹市でも、令和元(2019)10月の台風19号の際に、野川の水位が氾濫危険水位を超過したことから、三鷹市で初となる避難所を大沢地域で開設しましたが、羽沢小学校に関しては浸水予想区域に立地することから、水害時には避難所として開設できないなど、防災上の大きな課題を抱えています。

 また、三鷹の教育では、「学校3部制」の実現によるスクール・コミュニティの創造の検討を進めています。学校を地域の共有地「コモンズ」と位置づけ、地域の人財や資源が集い、活動できる場としての活用をめざしています。

 そのような中、令和元(2019)11月、国立天文台より今後の研究の継続・発展に向けた財源確保に資する同敷地の北側ゾーンの有効活用についての相談が三鷹市に寄せられました。

 これらの背景を踏まえ、1緑地の保全、2「質の高い防災・減災まちづくり」に向けた地域課題の対応・解決とスクール・コミュニティの創造の観点から、令和2(2020)12月に改めて締結した「国立天文台と三鷹市の相互協力に関する協定」に基づき、国立天文台敷地を中心とする総合的なまちづくりに取り組むため「土地利用基本方針」を令和4(2022)年6月に策定しました。

まちづくりの目標

天文台の森を次世代につなぐ学校を核とした新たな地域づくり
 ~大沢地域・三鷹市・国立天文台で取り組む協働のまちづくり~

 まちづくりの中心と考える国立天文台敷地の北側ゾーンの有効活用により、天文台の森を次世代につなぐ、学校を核とした新たな地域づくりを大沢地域・三鷹市・国立天文台の協働により進めます。

対応の方向性1 ~大沢地域の課題解決に向けた取り組み~

1 緑地の保全に配慮した質の高い防災・減災のまちづくり

 緑地等の保全に十分配慮のうえ、浸水予想区域内に位置する羽沢小学校の国立天文台敷地の北側ゾーンへの移転を検討することにより、子どもたちの安全・安心と地域の防災拠点としての機能の向上による「質の高い防災・減災のまちづくり」に取り組みます。

2 学校を核としたスクール・コミュニティの創造

 「学校3部制」では、学校施設を時間軸に沿ってその機能を3部に分け、第1部を「学校教育の場」、第2部を「多様で豊かな放課後の場」、第3部を「夜間における生涯学習・スポーツ・地域活動の場」として活用できるよう、全市的な取り組みの方向性を検討しています。

 羽沢小学校が移転する際は、地域をつなぐ拠点となる「コモンズ」としての機能を充実させ、「国立天文台と連携した学びと、安全安心で快適な地域に開かれた新たな小学校」をめざすとともに、通学距離が遠くなる低学年の子どもたちの負担軽減策として、スクールバスの運行等についても検討します。

 一方、羽沢小学校は、大沢台小学校及び第七中学校とともに小・中一貫教育を進めてきた経緯を踏まえ、今後もおおさわ学園として一体的な教育がより一層推進できるよう検討していきます。

※羽沢小学校が移転した際の跡地利用の検討では、大沢地域に不足するスーパーマーケット等の商業施設誘致による買物不便環境の解消をめざし、新たなライフスタイルも考慮した「日常生活圏を基盤とした商職住近接のまちづくり」にも取り組みます。

対応の方向性2 ~国立天文台の課題解決に向けた取り組み~

1 国立天文台敷地の有効活用による収入の確保

 三鷹市が国立天文台敷地の北側ゾーンを活用することで、緑地等の保全に十分配慮したまちづくりを推進します。国立天文台にとっては、敷地の有効活用による収入の確保が図られます。

2 研究教育機能の充実に向けた国立天文台敷地の都市計画の見直し

 「国立天文台の研究教育機能の充実に向け、国立天文台敷地の都市計画の見直し」に取り組み、研究機関としての立地が維持可能な都市計画とすることで、今後も日本と世界の天文学の先端研究機関として、国立天文台のさらなる発展が期待されます。

今後の取り組みに向けて

 国立天文台周辺のまちづくりでは、三鷹市が『第4次三鷹市基本計画(第2次改定)』で優先課題(施策推進の理念)として掲げる「質の高い防災・減災まちづくり」と、施策の柱となる「都市再生」と「コミュニティ創生」の観点から、新たな地域の中心となるような拠点づくり等の総合的なまちづくりに向け、大沢地域の住民、関係団体、三鷹市を中心に、民間事業者、近隣自治体、関係機関等とも連携し取り組んでいきます。

「国立天文台周辺地域のまちづくりを考えるガイドブック」もあわせてご覧ください。

 市では令和4(2022)年6月に「国立天文台周辺地域土地利用基本方針」を策定し、国立天文台周辺地域のまちづくりに関する基本的な方針を示しています。

 本ガイドブックは、国立天文台周辺地域のまちづくりについて、多くの方に知っていただけるよう、できるだけ分かりやすいものとして作成した冊子です。市はこの冊子を通じて、これからのまちづくりを皆様と一緒に考えていきたいと思っています。

ガイドブック本文については「国立天文台周辺地域のまちづくりを考えるガイドブック」のページをご覧ください。

添付ファイル

国立天文台周辺地域土地利用基本方針

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このページの作成・発信部署

都市再生部 国立天文台周辺地区まちづくり推進本部
〒181-8555 東京都三鷹市野崎一丁目1番1号
電話:0422-24-9266、0422-29-8349 
ファクス:0422-45-1271

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