ここから本文です

三鷹市都市デザインアドバイザーからの助言について

作成・発信部署:都市再生部 まちづくり推進課

公開日:2022年5月13日 最終更新日:2022年5月13日

画像:建築家隈研吾氏(拡大画像へのリンク)

建築家 隈研吾氏

(画像クリックで拡大 54KB)

建築家からみる魅力的なまちづくりに向けて

 三鷹市では、目指す「緑と水の公園都市」を基礎とした魅力的なまちづくりに向けて、都市デザインアドバイザーである、建築家の隈研吾氏から助言をいただいています。

 今回は、現在、市が取組を進めている「国立天文台周辺のまちづくり」を例に、緑の中の学校、学校とその他の公共施設との複合化の可能性などを中心にお話を伺いました。

令和4年2月に受けた主な助言内容

1 子どもたちの能力を伸ばす学校と森について

 小学校と中学校が隣接する場合、緑を間に挟んで、両方からアクセスできる森として整備するのも良い。自然に接している子どもは、能力も向上すると言われている。

2 木の校舎のあり方について

 木の建築は、学校が一番向いている。木の校舎で学習すると集中力が増すという話もある。ある地域でこれからオープンする予定のインターナショナルスクールは、木の建築物で小中一貫校となっている。そこでは教室がリビングルームのような感じで、黒板に向かって授業を受けるのではなく、色々な種類の椅子やソファに座って授業を受けるスタイルになっているらしい。また、通路スペースが広く、通路と教室が可動式の壁で仕切られている。今後の新しい学校の形態だろう。

3 まちづくりと学校の連動について

 学校の特色を比較して住む場所を決めている人も多い。ある地域では、ユニークなつくり方をしている学校を建てたことによって、定住者を増やした実績もある。

4 森の中の地域に開かれた学校について

 森の中に、学校を中心として、その他の機能をあわせもつ「地域に開かれた施設」ができれば、魅力的な場所になるのではないか。

5 学校やその他の公共施設について

 複合化をするのであれば、各施設規模が小さくなったという印象を与えないようにする必要があり、その表現は建築の力にかかっている。また、施設整備の全体像をしっかり見据えて、順番に整備する必要がある。

6 学校図書館と地域の図書館の融合について

 地域の図書館が学校図書館としても活用できるのは魅力的である。地域のコミュニティにとっても、本が近くにある環境はメリットが大きい。

7 職住一致の可能性について

 今後は、コワーキングやシェアオフィスなどの施設が求められてくる。図書館との一体化や公園が脇にあることで人気になると考える。子どもたちと親が一緒に通学・通勤できる形が実現したら面白いと思う。新しい職住一致の形にこれから向かっていくのではないか。三鷹はそのリーダーになれる場所だと思う。

8 地域の特性を活かした教育について

 大学の自然科学の先生が民間企業とコラボし、子どもたちに野外でいろいろなことを学ばせるサマースクールのようなものがある。三鷹でも、例えば、国立天文台などに子どもたちが来て、いろいろなことを学ぶことができる場所になる可能性を感じる。

9 新たな学校を建築する際の補助金の活用について

 先導的な設計・施工技術が導入された大規模な建築物の木造化を実現する事業などに対して、補助金が活用できる可能性がある。例えば、教室の間仕切壁の位置を使い方に合わせて変えることができる構造システムを採用することにより、補助金が交付された実績もある。

このページの作成・発信部署

都市再生部 まちづくり推進課 まちづくり推進係
〒181-8555 東京都三鷹市野崎一丁目1番1号
電話:0422-29-9702 
ファクス:0422-45-1271

まちづくり推進課のページへ

ご意見・お問い合わせはこちらから

あなたが審査員!

質問:このページの情報は役に立ちましたか?

  • 住所・電話番号などの個人情報は記入しないでください。
  • この記入欄からいただいたご意見には回答できません。
  • 回答が必要な内容はご意見・お問い合わせからお願いします。

集計結果を見る

ページトップに戻る