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コロナ禍における熱中症対策

作成・発信部署:健康福祉部 健康推進課

公開日:2021年6月15日 最終更新日:2022年6月8日

熱中症の症状について

軽症として分類される熱失神(立ちくらみ)や熱けいれん(こむら返り)、中等症として分類される熱疲労(全身の倦怠感や脱力、頭痛、吐き気、嘔吐、下痢等)のほか、最重症は熱射病と呼ばれ、高体温に加えて意識障害と発汗停止が主な症状です。けいれん、肝障害や腎障害も合併して死に至る場合もあります。

高齢者や子どもは特に注意が必要です
熱中症患者のおよそ半数が65歳以上のかたです。日中の炎天下だけではなく、室内でも、夜でも多く発生しています。
乳幼児は、体温調節機能が未発達で、大人より体温が上昇しやすいため、保護者が配慮してあげる必要があります。また、児童・生徒では、学校での運動中に多く発生します。

熱中症予防のポイント

新型コロナウイルス感染症予防の観点から、引き続き「身体的距離の確保」「マスクの着用」「手洗い」や、「3密(密集・密接・密閉)を避ける」などの基本的な感染対策を徹底することが求められています。

一方で、マスクの着用により熱中症のリスクが高まるという一面があります。

環境省と厚生労働省が作成したリーフレット(外部リンク)をご覧いただき、次のポイントに注意して熱中症の危険から身を守りましょう。

コロナ禍における熱中症予防行動のポイント

  1. 屋外で人と十分な距離(少なくとも2m以上)が確保できる場合は、マスクをはずしましょう。
  2. マスクを着用している場合は、強い負荷の作業や運動は避け、のどが渇いていなくてもこまめな水分補給を心掛けましょう。人との距離を十分にとれる場所で、適宜マスクをはずして休憩することも必要です。
  3. 冷房時でも換気扇や窓開放によって換気をしましょう。その場合、室内温度が高くなるため、エアコンの温度設定をこまめに調節しましょう。
  4. 日頃の体温測定、健康チェックは、感染症だけでなく熱中症を予防する上でも有効です。体調が悪いと感じたときは、無理せず自宅で静養するようにしましょう。
  5. 3密(密集・密接・密閉)を避けつつも、熱中症になりやすい高齢者、子ども、障がい者への目配り、声掛けをするようにしましょう。

マスク着用の考え方について

令和4年5月23日に国の「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」が一部変更され、マスク着用の基本的な考え方が示されましたので、厚生労働省ホームページ「マスクの着用について」(外部リンク)にてご覧ください。

この中でも、「夏場は、熱中症予防の観点から、屋外でマスクの必要のない場面では、マスクを外すことを推奨する」こととされています。

熱中症が疑われる場合の対処方法

万が一、身近にいるかたに熱中症を疑う症状がみられた場合は、以下のフローチャートを参考に落ち着いて対処しましょう。

救急車を呼ぶべきか判断に迷う場合は、東京消防庁救急相談センター(♯7119 携帯電話・PHS・プッシュ回線対応)が24時間年中無休で相談に応じてくれます。

画像:熱中症が疑われるときの応急処置のフローチャート(拡大画像へのリンク)

環境省「熱中症環境保健マニュアル2018」より

(画像クリックで拡大 72KB)

暑さ指数(WBGT)と熱中症警戒アラート

暑さ指数について

暑さ指数(WBGT(湿球黒球温度):Wet Bulb Globe Temperature)とは、熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標です。

環境省の公式ホームページ(外部リンク)でも詳しくまとめられていますので、ご覧ください。

単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示されますが、その値は気温とは異なり、人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい 「湿度」「日射など周辺の熱環境」「気温」の3つを取り入れた指標です。

数値ごとの生活分野・スポーツ分野における注意事項

日常生活に関する指針(日本生気象学会「日常生活における熱中症予防指針Ver.3」(2013)より)
温度基準(WBGT) 注意すべき生活活動の目安 注意事項
危険(31以上) すべての生活活動でおこる危険性 高齢者においては安静状態でも発生する危険性が大きい。外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する。
厳重警戒(28~31) すべての生活活動でおこる危険性 外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意する。
警戒(25~28) 中等度以上の生活活動でおこる危険性 運動や激しい作業をする際は定期的に充分に休息を取り入れる。
注意(25未満) 強い生活活動でおこる危険性 一般に危険性は少ないが激しい運動や重労働時には発生する危険性がある。
運動に関する指針(日本スポーツ協会「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」(2019)より)
気温(参考) 暑さ指数(WBGT) 熱中症予防運動指針
35℃以上 31以上 運動は原則中止 特別の場合以外は運動を中止する。特に子どもの場合には中止すべき。
31~35℃ 28~31 厳重警戒(激しい運動は中止) 熱中症の危険性が高いので、激しい運動や持久走など体温が上昇しやすい運動は避ける。10~20分おきに休憩をとり水分・塩分の補給を行う。暑さに弱い人は運動を軽減または中止。
28~31℃ 25~28 警戒(積極的に休憩) 熱中症の危険が増すので、積極的に休憩をとり適宜、水分・塩分を補給する。激しい運動では、30分おきくらいに休憩をとる。
24~28℃ 21~25 注意(積極的に水分補給) 熱中症による死亡事故が発生する可能性がある。熱中症の兆候に注意するとともに、運動の合間に積極的に水分・塩分を補給する。
24℃未満 21未満 ほぼ安全(適宜水分補給) 通常は熱中症の危険は小さいが、適宜水分・塩分の補給は必要である。市民マラソンなどではこの条件でも熱中症が発生するので注意。

熱中症警戒アラートについて

令和元年までは、気象庁の高温注意情報や環境省の暑さ指数等によって国民に注意が呼びかけられてきましたが、 令和2年度からは環境省と気象庁が連携して、より効果的な予防行動へ繋げるための新たな情報提供として「熱中症警戒アラート」が実施されることになりました。

環境省の公式ホームページ(外部リンク)リーフレット(外部リンク)でも詳しくまとめられていますので、ご覧ください。

このアラートは、上記の「暑さ指数」の値が33以上と予測された場合に、気象庁の府県予報区等を単位として発表されます。 また、発表内容には暑さ指数の予測値や予想最高気温の値だけでなく、具体的に取るべき熱中症予防行動も含まれます。

メールやLINEでもアラートが受け取れます

以下の媒体を通じて、市民のかたが直接アラートを受け取ることが可能です。

メール

環境省・気象庁が発表する熱中症警戒アラートの情報を、パソコン、スマートフォン及びフィーチャーフォンにて、メールで受信できるサービスが無料で利用できます。 (情報取得にかかる通信料(利用登録、ホームページの閲覧、メール送受信時に発生する料金)は利用者の負担となります。)

詳しくは、環境省の公式ホームページ(外部リンク)をご覧ください。

LINE

環境省は、令和27月にLINE公式アカウント「環境省」を開設し、熱中症予防対策の情報配信を開始しました。 お使いのスマートフォンなどのLINEアプリでアカウントを友だち追加すると、 熱中症警戒アラートの発表や暑さ指数の情報を受け取ることができます。(通信料は利用者の負担となります。)

下記のURLのほか、二次元コードから公式アカウントへアクセスできます。

https://lin.ee/mj3KmWD000(外部リンク)

画像:環境省のLINE公式アカウントの二次元コード

環境省LINE公式アカウント_二次元コード

このページの作成・発信部署

健康福祉部 健康推進課 保健総務係
〒181-0004 東京都三鷹市新川六丁目37番1号
電話:0422-24-8050 
ファクス:0422-46-4827

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