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平成27年第12回教育委員会定例会会議録(2)

作成・発信部署:教育委員会 総務課

公開日:2016年5月19日 最終更新日:2016年5月20日

日程第1 教育長報告

高部教育長

 はい。では、指導課、お願いします。

宮崎指導課長

 はい。指導課長です。
 まず、左のページ、9ページですけれども、11月13日、おおさわ学園の研究発表会がございました。ちょうど、いろいろな学校行事が重なる時期でしたけれど、100名前後が集まって、有意義な研究発表会になったかなと思っております。
 そして、10ページですけれども、12月9日に中学生「東京駅伝」激励会というものがあります。それから、14日月曜日、オリンピック・パラリンピック教育の研究開発校である南浦小学校で公開授業をして、その後、東京都からオリンピック・パラリンピック教育についての説明を行うと聞いております。15日にCS会長・副会長連絡会がございまして、25日で小・中学校終業式となっております。
 日程についての報告は以上でございます。
 この続きで、二つの報告をさせていただきます。一つは、平成27年度児童・生徒の学力向上を図るための調査についてでございます。もう一つが、平成26年度児童・生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査でございます。
 最初に学力調査ですけれども、今年の7月に実施をしております。小学校5年生、中学校2年生を対象に、東京都が悉皆で行っている学力調査です。小学校が国、社、算、理の4教科、中学校は国、社、数、理に英語を加えた5教科となっております。
 調査問題ですけれども、大きく分けて、基礎的、基本的な力の定着を見るA問題、それから、情報を取り出したり、関連づけたり、推論をしたりする力を見るB問題と構成されております。
 三鷹市ですけれども、資料の1枚目をごらんいただければと思います。小・中学校とも、A、B、両タイプの問題の全ての教科、全ての観点で東京都の平均正答率を上回る結果となっております。これは、昨年度、一昨年度も同様でございました。もちろん、問題も年度ごとに違いますので、単純比較というのはできないのですけれども、2枚目の資料、(2)というところに3年間の結果の推移を示しておりますので、ご確認をいただければと思います。
 なお、東京都と三鷹市の平均正答率の差を見ますと、平成27年度は、小学校が3.7ポイントから4.9ポイント上回ったのに対して、中学校は3.9ポイントから8.7ポイントということで、中学校が上回り方の幅がちょっと大きくなっているということがございます。
 三鷹市の課題ですけれども、資料2の下段を見ていただきたいのですが、各教科で三鷹市の正答率が最も低かったというものを取り上げておりまして、小学校では、特に複数の情報を比較したり、関連づけたりする力に課題が見られました。また、中学校では基礎的、基本的な知識を具体的な場面に適用する力に課題があることがわかりました。
 授業改善のポイントですけれども、いわゆる思考、判断を促すような課題、それから発問の工夫、それから課題の解決のために既に習ったことを使いながら説明したり、表現したりする学習活動を充実させる必要があります。こうしたポイントは、「三鷹『学び』のスタンダード」学校版とも共通しておりますので、こちらを活用しながら、各学校での取り組みを推進してまいりたいと考えております。
 続いて、問題行動調査です。この調査は、文部科学省が実施している全国調査です。対象期間は、昨年度になります。平成26年4月1日から平成27年、今年の3月31日まででございます。
 不登校について、まず最初に申し上げます。不登校の定義ですけれども、何らかの心理的、情緒的、身体的、あるいは社会的要因、背景により、児童・生徒が登校しない、あるいは、したくてもできない状況にあり、年間30日以上、欠席をした児童・生徒を指しております。なお、病気や経済的な理由によるものは除くということがルールになっております。
 三鷹市小・中学校の状況でございますが、これを見ていただければわかるかと思いますけれども、小学校ですが、平成25年度の5人に対して、平成26年度は3人と減少しております。全児童数に占める不登校児童数をあらわす、いわゆる出現率については、東京都の平均が0.46%に対して、三鷹市は0.04%と、約10分の1となっております。
 中学校ですけれども、中学校の不登校生徒数は、平成25年度の26人に対して、平成26年度は22人と減少しております。この減少傾向は平成21年から連続しております。出現率ですけれども、東京都平均は3.17%、小学校に比べて、中学校もかなり極端に高いのが普通ですけれども、東京都平均が3.17に対して0.68ということで、約7分の1となっております。
 こうした出現率の低さは、東京都の区市の中でも最低レベルでありまして、小・中一貫教育による中1ギャップの軽減や、初期段階での家庭訪問あるいは面談等が効果を上げているものと考えております。
 続いて、暴力行為でございます。今度は右側になりますけれども、これは、対教師暴力、生徒間暴力、対人暴力、器物損傷の4形態に分けられております。なお、家族や同居人に対する暴力行為は除くということです。小・中学校ですけれども、三鷹市では、小学校では発生件数はゼロになっておりまして、過去3年間、同様の傾向でございます。中学校は、発生件数が1件で、平成24年度の8件をピークに毎年減少をしております。平成26年度に発生した1件につきましては、生徒間暴力ということで、いじめによるものではなくて、放課後に自宅マンションに行って一方的に殴るということがございました。これは、被害生徒の家庭から被害届も出されて、学校や警察、児童相談所がかかわって対応したといったケースになっております。
 続いて、いじめでございます。裏面です。
 小学校の認知件数は56件で、平成25年度の75件よりも減少をいたしました。中学校の認知件数は47件で、同じく25年度の94件よりも減少しております。
 平成24年9月のいじめ防止対策推進法の施行、それから、平成26年度には三鷹市内全校で学校いじめ防止基本方針の策定といじめ対策委員会の設置がされ、教員の意識の向上と組織体制の確立、いじめ問題の未然防止の取り組みなどを進めてきたことが要因として考えられます。
 その対応というのはどういう形であったかということですけれども、小学校では冷やかしや悪口など、嫌なことを言われたというケースが一番多く、続いて仲間外れや無視、軽くぶつかられる、遊ぶふりをしてたたかれる、蹴られるとなっております。東京都では、1番目の嫌なことを言われたは同じなのですが、2番目、3番目が三鷹市とは逆転をしております。中学校でも、冷やかしや悪口などというところが最も多くて、37件、次いで、軽くぶたれる、遊ぶふりをしてたたかれる、蹴られるが6件、仲間外れや無視となっている。これは東京都も同じ傾向でございました。
 それから、パソコン、携帯電話での誹謗中傷や嫌なことをされるというものがあります。新しい形のいじめとも言えると思いますが、東京都では総認知件数の0.9%が小学校、中学校では8.1%となっておりまして、三鷹市では、小学校はゼロ件、そして中学校では2件、4.3%となっております。
 三鷹市が特徴的なのは、いじめの発見のきっかけでございまして、小学校、中学校ともそうですけれど、学級担任による発見というのが一番多くなっています。次いで、本人からの訴えという順番です。東京都全体で見ますと、小・中学校ともアンケート調査からというのが一番多いです。三鷹市では、学級担任が非常にいじめに対するアンテナをしっかり持っているということが言えるのではないかと考えております。
 もちろん、いじめの防止につきましては、教師からの指導ということもそうですけれども、児童・生徒による主体的ないじめ根絶の取り組みというのも大切なポイントになってきております。三鷹市では、積極的にそれを進めておりまして、例えば、いじめ防止のポスターやいじめ防止標語づくり、それから学園の代表委員や生徒会や有志が集まって、いじめ撲滅について熟議をしていく。集会のときに、代表委員が劇を通してメッセージを発信する。それから、代表委員が防止のDVDを作成して、各学級に配付して、それを見ていくと。いろいろな形で、子どももみずから、いじめの防止、撲滅に参加していくというような様子が見られているところが特色ではないかなと思っております。
 以上です。

高部教育長

 次は生涯学習課、お願いします。

古谷生涯学習課長

 生涯学習課は、11ページ、12ページでございます。
 まず、11ページ、実績ですけれども、11月10日にPTA連合会の合同研修会を実施しております。元養護教諭の三浦真弓さんをお呼びしまして、子どもからのSOSについて、事例を交えたお話をしていただきました。28日には市民文化祭の表彰式、閉会式を実施したところでございます。
 予定につきましては、記載のとおりでございます。

高部教育長

 それでは、スポーツ振興課。

室谷スポーツ振興課長

 スポーツ振興課は13ページ、14ページをごらんください。
 まず、左側の実績等報告ですけれども、上から4段目、第24回三鷹市民駅伝大会ですが、おおよそ800人を超える走路員などのボランティアを含むご協力もあって、無事、終わりました。沿道を含めた参加人数は1万8,000人という形で発表しております。そして、一番下段です。12月1日、中原スポーツ児童遊園がオープンしております。
 右側の予定は記載のとおりでございます。
 以上です。

高部教育長

 総合スポーツセンターから報告はありますか。

向井総合スポーツセンター建設推進室総務担当課長

 特にございません。

高部教育長

 では、社会教育会館、どうぞ。

新名社会教育会館長

 社会教育会館でございます。15ページ、16ページでございます。
 実績につきましては、15ページの記載のとおりでございます。
 予定でございますが、12月5日、6日、第47回社会教育会館のつどいを開催いたします。これは前回の委員会でもご案内さしあげましたので、お時間が合えば、ぜひ、よろしくお願いいたします。
 以上でございます。

高部教育長

 三鷹図書館、お願いします。

田中三鷹図書館長

 図書館でございます。図書館は17ページ、18ページでございます。
 テーマ図書、展示関係でございますが、名誉市民の称号を受けられた津村節子さんにスポットを置いたテーマ図書を11月に、12月には、年度末までですが、特別展示ということで、「津村節子の世界~夫・吉村昭とともに~」ということで、途中で展示の内容を変えながら、継続的に展示をしていきたいと思っております。
 17ページ下になりますが、11月22日日曜日にみんなみフェスタを実施させていただきました。こちらは、開館当初からアジア・アフリカ文化財団との共同事業ということで、今回、3回目の事業となっております。
 以上でございます。

高部教育長

 以上で報告は終わりました。委員の皆様の質疑をお願いいたします。

角田委員

 教育長からの報告で、旭化成建材のくい打ちの工事が市内で2か所あったということでしたが、第二小学校のデータはよかったけれど、中央保育園と母子生活支援施設のところのデータはどうなんですか。

山口教育部長

 くい打ちのデータですが、これは市でいただいていますデータで、やはり一致すべきでないデータが何本が一致したというところ、市の職員の調査でも発見をいたしましたし、その後、業者からも、確かにデータの流用があるということの結果をいただきました。ただし、現地に行って、水平とかということをきちんと確認をした結果、建物についての耐震性について問題はないだろうという判断をしてございますけれども、そういったデータの流用があることについては事実ということでございます。

高部教育長

 実際の竣工検査もやっていますし、セメント量の確認も、納品書に照らして、規定量が入っているということで行いましたので、最終確定はまだですけれど、三鷹市が今、確認した中では、中央保育園も特に問題はないだろうということです。

角田委員

 よろしいですか。
 指導課から報告がありましたいじめの認知件数の件で、たしかこれは第1回の総合教育会議のときですか、平成25年度のデータが出て、増えているのは、意識が高まって、きめ細かい状況の把握を行ったからということでした。でも、今年度はまた下がっているから、実効性があったと言っているのではないかと思います。わりと、どちらかというと都合のいい解釈のように思えるのですけれど、その辺について、何かコメントはありますでしょうか。

宮崎指導課長

 東京都の認知件数は、一気に増えた後に減少に転じました。しかし、三鷹市では、引き続き注意深くやっていたということで、また次の年も増加し、今年度になって、ようやく減少に転じました。全体としては、東京都も減ってきているわけですので、そういう意味では、1年おくれという形になっているのかなと思います。
 ただ、三鷹はとにかく数が多いことが、いじめがあったということを認めることがいけないんだという前提には絶対、立たないんだということは徹底していますので、減った、増えたということで、あまり一喜一憂するということはございません。

高部教育長

 特に26年度は、矢巾町の事件もありまして、文科省から再調査の依頼がありました。それでまた、三鷹も再調査をやって、結果的には同じでしたが、今言われたように、やはり見過ごさないということが第一ですので、減ったから、すぐ効果があらわれたということではなくて、これは継続的に、いじめ問題対策協議会も含めて、いろいろな助言をいただきながら、やはり点検していく必要があります。点検、改善していくという取り組みは必要だと思いますので、よろしくお願いします。

角田委員

 でも、中学校が半減しているというのは、対応がしっかりできているということなんでしょうね。非常に少ないですね。

宮崎指導課長

 そうですね。三鷹の場合は、やはり、あった、なかったということだけでなく、1件1件が、その後、どう推移したかということもしっかりと見ております。そこのところをしっかりやっていくことが大事なのかなと思っています。

角田委員

 はい。ありがとうございます。

高部教育長

 ほかに。池田委員。

池田委員

 今の質問に関連してですが、いじめ発見の端緒が、東京都の場合にはアンケートの割合が結構高く、三鷹市はそれが低いというお話で、むしろ学級担任がよく発見をしているというご説明だったのですが、これはアンケートについても、実施はした上で、でも、そこが端緒ではなくて、それよりも前に先生が見つけていたという理解でよろしいですか。

宮崎指導課長

 もちろんそうです。アンケートも実施しておりますけれども、それよりも、実際として、担任による発見が多いということです。

高部教育長

 ほかにいかがでしょうか。はい、どうぞ。高橋委員。

高橋委員

 不登校のことについてですけれども、平成17年の小・中一貫に移行する前後あたりから三鷹が下がり続けて、今に至っている。東京都は、少しまた、傾向として増え続けている中で、三鷹がこの状況を維持しているというあたりは、どういうふうに分析されていますか。

宮崎指導課長

 完全に分析するというのは、なかなか難しいと思うのですが、やはり現場の教員の声を聞いても、1人の子どもに対して、中学校の先生もわかっている、小学校の先生もわかっている。小・中の先生方が、ほんとうに日常的な会話がふだんからできている。極端な話、顔がわかる、挨拶ができる。そういう中で、子どもたちの引き継ぎというのは、よく6年生の最後のところで1回だけやるようなケースが今までは多かったかと思うのですけれども、継続的に見ている。小学校の教員が中学校に、数学の授業などでTTで入ることもありますし、そういった意味では、継続的に子どもを見ていっている。特に中学校の不登校の減少には言えるのかなと思っています。
 あとは、やはり自然教室、ここで、小学校同士で一緒に宿泊をして、一緒に生活をするということが、中学校へ進んだときの適応という意味では非常にいいのかなと考えてございます。

山口教育部長

 先ほど教育長からありましたけれど、3日間以上欠席があれば、放置しないという、その個別の取り組みというのがかなり向上しているのかなとも思っています。

高部教育長

 どうぞ。

高橋委員

 何より、やはり子どもたちに対する責任を果たしている、一つの数字だと思っています。ただ、学校というのは、年々、教員の平均年齢が若くなり、学校の機能を維持するのには、やはりいろいろと工夫が必要になっています。先ほど福井の話をされましたけれど、福井の教科担当をしっかりとして、教科教室型で学校を運営しているというのも、一つの工夫の形だと思っています。小・中一貫だけではなく、そういうところも積極的に学ぶような姿勢を持って、このいい状態を維持していただければと願っています。
 以上です。

高部教育長

 不登校の要因はさまざまあると思います。家庭も含めてですけれども、総合教育相談室で何か気づきはありますか。

田中学務課教育支援担当課長

 不登校については、やはり学校が非常に対応してくださって、それをつないでくださいます。スクールカウンセラーや、それから家庭支援の必要な場合にはスクールソーシャルワーカーが入って対応するのですが、それを学校がこちらにも連絡をしてくれますので、そういう連携した支援ができていると思います。

高部教育長

 それでは、引き続きお願いします。

池田委員

 不登校が発生する原因は、学校と親との関係が悪いというところも多分にあると思うのです。いじめられたと、例えば親御さんが学校に対して、何とかしてくれと言って、学校はちゃんとやってくれないと。こんな学校には子どもはやれないと言って、子どもが不登校になっていってしまうと。それがほんとうの場合もありますし、そうでない場合もありますし、いずれにしても、親と学校との間の信頼関係が何らかの問題があって、不登校になってしまうというところがあると思うのです。それが少ないということは、ある程度、親と学校との信頼関係ができているということも一つの要因ではないかなと思います。

高部教育長

 ありがとうございます。ほかにいかがでしょうか。よろしいですか。
 それでは、日程第1 教育長報告を終わります。
 以上をもちまして、平成27年第12回教育委員会定例会を閉会いたします。

午後 4時11分 閉会

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