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平成27年第12回教育委員会定例会会議録(1)

作成・発信部署:教育委員会 総務課

公開日:2016年5月19日 最終更新日:2016年5月20日

平成27年第12回教育委員会定例会会議録

開催年月日

平成27年12月3日(木曜日)

出席者(5名)

教育長 高部明夫
委員  池田清貴
委員  角田徹
委員  須藤金一
委員  高橋京子

欠席者(0名)

出席説明員

教育部長・調整担当部長 山口忠嗣
生涯学習担当部長 宇山陽子
総務課長 高松真也
学務課長 桑名茂
学務課教育支援担当課長・指導課支援教育担当課長・総合教育相談室長 田中容子
指導課長 宮崎倉太郎
指導課教育施策担当課長 所夏目
指導課教職員担当課長 田中通世
生涯学習課長 古谷一祐
スポーツ振興課長・総合スポーツセンター建設推進室長 室谷浩一
総合スポーツセンター建設推進室総務担当課長 向井研一
社会教育会館長 新名清人
三鷹図書館長 田中博文
指導課統括指導主事 宮城洋之

事務局職員
副参事 本村建二郎
主事 大塚俊介

議事日程

平成27年12月3日(木曜日)午後3時30分開議

  • 日程第1 教育長報告

午後 3時30分 開会

高部教育長

 それでは、ただいまから平成27年第12回教育委員会定例会を開会いたします。
 本日の会議録の署名委員は、池田委員にお願いをいたします。
 それでは議事日程に従いまして、議事を進めてまいります。

日程第1 教育長報告

高部教育長

 日程第1 教育長報告を議題といたします。
 それでは、まず私からご報告いたします。
 市議会の関係でございますけれども、現在、平成27年の第4回三鷹市議会定例会が開催されておりまして、冒頭、一般質問が11月30日、12月1日にございました。お手元に通告一覧をお示ししておりますけれども、今回、質問議員22名のうち12名が教育長に対するご質問でしたので、簡潔に概要をご案内いたします。
 まず、1番目、谷口敏也議員です。質問は、1の(2)から(4)まででございまして、(2)は社会的養護の拡充ということで、内容は里親制度のPRをPTAでも行ったらどうかというご質問でした。
 それから、(3)は高山小学校の生徒増に伴う計画と対応の進め方ということでございまして、内容は保護者、地域への説明を各段階ごとに丁寧に行ってほしいという内容でございました。
 それから、(4)は旭化成建材株式会社施工のくい打ち工事ということで、これは市長にも質問をされているもので、三鷹市としては、この旭化成建材が請け負ったところが2か所ございまして、一つが第二小学校の第2期の耐震工事、これは平成24年でした。それと、市側では中央保育園と母子生活支援施設、これは複合施設ですけれども、それが当該業者の施工になっていたということで、第二小の部分については、確認した結果、業者からの報告もございましたけれども、データ流用もなく、安全性も確認をされたということでございます。
 次に、2番目の石原恒議員です。質問は、1の(3)と(5)でございます。
 (3)につきましては、学校の特別教室、市立図書館の安全対策ということで、特に非構造部材の耐震化の進め方、それから、大型備品について、ピアノですとかテレビ台ですとかがございますけれども、そういったものについての対応をということで、老朽度調査は先ほど計画の協議の中でもご説明しましたが、調査に基づいて計画的に、非構造部材も含めた長寿命化工事を行っていくということと、大型備品については、ピアノ等ございますので、その都度、点検をして、固定とか滑りどめとか、そういった対応を速やかに行っていくということで、お答えをしました。
 それから、(5)につきましては、内容は小・中学生のヘルメットの準備ということでございました。これは何回目かのご質問ですけれども、そういう製品もあるのですが、費用ですとか置き場所、あるいは移動するときの持ち運び等々について、他地区の例も参考にしながら、今後、検討していくとお答えをしました。
 次に、3番目、高谷真一朗議員です。
 ご質問は、1の(2)中学生の普通救命講習でございまして、これは現在、中学校3年生で行っているのですけれども、ほとんどの学校が3学期に行っていたということで、防災訓練のときには、それが実践的に役立つということはなかったわけですので、もっと前倒しで行ったらどうかというご質問でした。これについては、今現在、教育課程の中で、できるだけ前倒しということで、七つのうち三つの学校については、1学期に取り組むということで行ったのですけれども、さらに中学校1年や2年次の講習についても、現在、検討しております。また、それは予算の協議の中でお示ししていきたいと思います。
 それから、次が2の(3)不登校の児童・生徒に対する支援ということで、先ほど計画の協議の中にもありました東西の児童館等の複合施設の多世代交流センターへの動向についてのご質問です。特にそういう機能を生かした、不登校児の居場所としても機能するようにというようなことでしたので、市と連携して行っていくとお答えをしました。
 次に、6番目の大城美幸議員です。子どもの貧困対策の推進ということで、具体的に教育長には(1)と(2)と(4)でございました。
 (1)については、教育委員会で行っている就学援助制度やスクールソーシャルワーカーの相談の中で、そういった把握を行っていくとお答えをしました。
 それから、(2)につきましては、就学援助の実績をご報告しました。(4)につきましては、学校でできる貧困対策ということで、特に、内容は学校徴収金です。学用品ですとか行事、修学旅行等について保護者の負担があるので、軽減策についてということでございましたので、できるだけ、学用品についても、辞書類についても、必要な規格の中で、より安価なものにしていくということと、現在も制服とか体操服、あるいは楽器等については、中学校は全てリサイクルを行っておりまして、小学校でも一部、始まっていますので、そういったことをさらに積極的に行うよう、またPTAとも連携していくとお答えをしました。
 それから、次に7番目、渥美典尚議員です。これは全部が教育長への質問でございまして、児童・生徒のロコモティブ・シンドローム、つまり運動器の障がいということでございまして、来年度から、実は学校健診の見直しによりまして、四肢や関節などの運動器の機能というのが項目として追加されたことに伴うご質問でございました。現在、学校医ですとか医師会と協議をしながら、健診の方法とか、その後のフォローをどうしていくのかということについて検討を進めているとお答えをいたしました。
 次に、飛びまして9番目、土屋健一議員でございます。
 質問は、1の(1)のイでございまして、芸術文化活動やイベント等の場及び機会の促進についてということで、特に小・中学生の活動の場や機会の促進ということでございましたので、今、芸術文化協会からも、ほんとうに次世代育成ということで協力いただいていますし、あるいは農業祭でもそうですけれども、絵画や吹奏楽など、いろいろな子どもの発表の場をいただいていますので、そういった主催団体とも調整をして、充実させていくとお答えをいたしました。
 次に、10番目、小俣美惠子議員でございます。1の不登校対策、それから2のフリースクール問題、これは市長、教育長、両方への質問ということでございました。
 1の不登校対応については、先ほどコミュニティ・スクールのPR、アピールということをおっしゃっていただきましたけれど、三鷹市の不登校児童・生徒は都内最少でございます。それから、コミュニティ・スクールを始める前の平成17年度と比べても、6割、7割減という実績がございます。そのことを議員にも十分説明させていただきまして、それは児童・生徒、教員同士の交流であったり、あるいはコミュニティ・スクールの方々の見守り、あるいはボランティアであったり、そして、専門スタッフであるスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの機能、それから、やはり三鷹市の先生方は、不登校気味の子どもに対して、3日ぐらい欠席のときに家庭訪問をするとか、そういった早期の段階の対応というのが、やはりつながっているのではないかということで、三鷹は引き続き、未然防止に力を入れていくとお答えをしました。
 それから、フリースクールについては、現在、国会で議員立法の動きがございまして、普通教育の多様な機会の確保法という、仮称でございます。略称ですけれども、この動きがあるということで、これに関連したご質問でございました。
 確かに義務教育制度というのは、施設的、人的な整備を行いながら、教育水準の確保ということで、これまで学校復帰を前提に不登校児の対応をしてきたわけですけれども、やはり社会的な要因としては、子どもや家庭の一層困難な状況がございますので、今後はやはり柔軟で多様な教育の機会を設けていく必要性があるだろうとは思っています。
 ただ、具体的な法案は、まだ細かい部分、政省令等は出ておりませんので、例えば個別の学習計画をどう作成するかとか、その支援のあり方はどうするかというのは、やはりフリースクールの独自性、特殊性というのがありますので、それを尊重しながら、保護者の理解も得ながら、どうしていくかということについては、今後、検討をしていくとお答えをしました。
 それから、飛びまして、13番目、吉野和之議員でございます。道徳教育についてということで、これは全て教育長に対してということでございます。ご案内のように、特別の教科、道徳ということで教科化がされるということで、学習指導要領が改訂されましたので、小学校は平成30年から、中学校は平成31年から教科化されていくことになります。もう27年度から先行実施が可能だということになっておりまして、東京都もそれに向けて、市教委を支援していくという形になっておりますので、三鷹市としましても、これから、できるところから行っていくということです。しかし、道徳の内容というのは、従来の教え込む内容から、やはり考え、議論する道徳へということで転換をされていますので、教材についても、指導方法についても、評価のあり方についても、十分、東京都の教材開発などの研修を受けながら準備をしていくとお答えをしました。
 それから、次に15番目、大倉あき子議員です。質問は、1の(3)のがん教育についてでございます。これも今、国でモデル事業ということで、平成27年度と28年度、全国40ぐらいの地区でしたか、モデル事業に取り組んでいるところでございます。国は、次期の学習指導要領改訂も含めて、29年度の全面展開に向けて行っているところでございますので、三鷹市としましても、一定程度は現行の保健体育でも、それぞれ小学校、中学校で、学んでいますけれども、さらなる拡充に向けまして、杏林大学も、医療機関との連携というのもございますので、やはり外部人財の活用も含めて準備を進めていくとお答えをしました。
 それから、16番目、粕谷稔議員でございます。教育長への質問は、1の(4)2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けたアール・ブリュットの活用についてということで、このアール・ブリュットというのは、いわゆる障がい者などを中心としたアート、生のままというのですか、美術の専門の教育を受けていない、いわゆる衝動的な、自由な発想で芸術に結びつけていくという運動のことです。東京都が有識者会議を設けながら、四、五年後に展示場を設けて展開していくという中で、一部、もう立川でも行われているようですけれども、三鷹市でもというご質問でしたので、東京都の動向を見ながら、市として、どんな連携をしていく可能性があるのかということで検討をしていくということでお答えをしました。
 次に、17番目の寺井均議員です。ご質問は、1の(5)の認知症教育についてということでございまして、これは既に一部の小学校で、子ども向けの認知症サポーター養成講座を行っておりますので、これをさらに広げたらどうかということでございます。一定の子ども向けのプログラムもできていますし、高齢者理解、超高齢者理解を身近に、子どもたちが理解していく、体験していくということは大切なことですので、教育課程の位置づけも踏まえながら検討をしていくとお答えをしました。
 最後が22番目、増田仁議員です。これは全て市長、教育長両者への質問ですけれど、児童・生徒の事故を防ぐ取り組みについてということでございました。学校においては、学校安全推進の指導計画に基づきまして、子どもたちに対する安全教育と、それから施設管理者としての事故の未然防止、発生後の対応など、危機管理マニュアルなどの作成を行っているところでございます。
 特に、手薄になる課外活動のときの事故対応ですけれども、引率するのは担任教員だけではなくて管理職、養護教諭、あるいは学校職員が中心となって、救急救命に当たったり、緊急通報等を行うわけですけれども、ともに参加した子どもや保護者についても、役割分担によって協力してもらいながら、集団の安全確保ということもございますので、そういったものを検証しながら進めていくとお答えをしました。
 以上でございます。
 それでは、部長から。はい、宇山部長。

宇山生涯学習担当部長

 はい。私から、10月8日、9日に福井県福井市と、それから愛知県岡崎市に文教委員会の管外視察に同行してまいりましたので、遅くなりましたが、報告をさせていただきます。
 1日目の視察先は福井市だったのですけれども、こちらは、毎年の学力・学習状況調査で全国トップレベルというところでして、学力向上の取り組みについて、学校教育課の指導主事にお話を伺ってまいりました。
 印象に残ったところをお話ししたいと思いますが、福井市は人口が26万7,000人ということで、小学校が50校、中学校が23校ということです。平成19年度から、全小・中学校で2学期制というのを取り入れているということでした。それから、17年度あたりから取り組みが始まっているのですが、中学校区教育というものを推進しております。中学校区教育というのは、同じ中学校の校区内の、福井市の場合は23校ですけれども、そこにある保育園、幼稚園、小学校、中学校がそれぞれ連携して、計画的に一貫した取り組みを進める、また、地域とも協働した教育を進めるという内容のものです。
 それから、以前から、中学校では教科担当の縦持ちというのが定着しているということで、学年ごとの横持ちではなくて、3年分の教材研究の負担はあるのですけれども、教員間で共同して授業づくりをしたりとか、3年間の見通しを持って指導するとか、先輩教員の授業手法を若い教員が学べるというようなことでメリットがあるというお話を伺いました。
 ほかに、福井大学との連携ですとか、福井県で昭和26年から実施されているというSASA、ササと呼ばれている独自の学力調査があるということで、そちらのことですとか、県内の全小・中学校で行っている学力向上プラン、あるいは、宿題がとてもたくさん出るというようなことについて、印象深く話を伺ってまいりました。
 福井県は、3世代同居率と、それから共働き率が非常に高いところということで、祖父母の世代とのかかわりというのが大変強いというふうにおっしゃっていまして、三鷹市とはかなり違いがあるのですけれども、そういうところにも考えさせられるものがあるなと感じました。
 二つ目は、岡崎市、図書館交流プラザ、愛称名りぶらというところで、ここは平成20年11月開館ということで、100万冊の収蔵能力を持つ中央図書館、それから、生涯学習、市民活動、国際交流、男女平等参画の各センター機能を持った、市民活動総合支援センターというような施設です。ホールとかスタジオとか、内田修ジャズコレクション展示室というものですとか、岡崎むかし館というものが入っています。そういった、枠を超えて、広いジャンルにまたがる施設となっております。建物も、岡崎城の城郭の一角にあるのですけれども、天守閣を臨むようなデザインをイメージした、すばらしい建物で、施設整備が約100億円、ランニングコストも年間10億程度というようなお話でした。来館者が年間150万人、市民団体が560ぐらい登録をされて活動しているということで、図書館としても、交流拠点としても、大変充実した施設を見学してまいりました。
 以上です。

高部教育長

 それでは、各課報告。はい、総務課長。

高松総務課長

 総務課でございます。資料の3ページ、4ページをお開きください。
 まず、総務課庶務係関係になります。3ページの実績等報告ですけれども、中ほど、11月16日に第2回目の総合教育会議を開催いたしまして、本年度策定をいたします教育に関する大綱の内容について、ご協議をいただいたところでございます。
 その下、11月22日ですけれども、今年度、3号目となります教育委員会の広報紙、みたかの教育の発行を行ってございます。
 その他につきましては、4ページの予定等報告も含めまして、記載のとおりでございます。
 続きまして、5ページ、6ページをお開きください。教育センターと施設係関係の実績等報告になっております。主な設計、また工事関係につきまして、記載のとおりでございまして、現在、設計等を行っているところでございます。
 総務課からは以上です。

高部教育長

 はい。では、学務課。

桑名学務課長

 はい。続きまして、学務課でございます。
 7ページの実績等報告をごらんください。来年度、小学校に入学予定の就学時健診について、10月19日から、各小学校で実施をしてまいりましたが、当日、都合により受診できなかった児童の予備日の最終日として、11月27日に教育センターを会場に実施をいたしました。当日は99人の児童が受診をしております。
 次に、その下段、記載していますが、12月1日から本日にかけて、学校給食一食まるごと放射性物質検査を実施しております。検査機関である一般財団法人日本食品分析センターに持ち込み、1学期に22校中13校を実施し、残り9校について、今回、2学期に実施をしております。結果につきましては、ホームページで公表いたします。
 ほかについては記載のとおりでございます。
 学務課からは以上です。

平成27年第12回教育委員会定例会会議録(2)へ続く

平成27年第12回教育委員会定例会会議録(1)の目次

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