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平成27年第5回教育委員会定例会会議録(3)

作成・発信部署:教育委員会 総務課

公開日:2015年9月15日 最終更新日:2015年9月25日

平成27年第5回教育委員会定例会会議録

日程第6 教育長報告

角田委員長

 どうぞ。

宮城指導課統括指導主事

 統括指導主事、宮城でございます。
 各学園で編成の作業といいますか、手順がどう進むかというと、まず最初に学園の教育計画がつくられます。これは学園内の3校、4校、全体において一つの教育計画になりますので、ですから、各学校の共通したところとか、全体で統一してやろうというところがまずはつくられます。
 その後、この教育計画を念頭に踏まえた上で、各学校の状況、子どもたちの実態ですとか地域性ですとか、そういうところに合わせて、あと学校をローカライズするというか、学校の実態に合わせたより具体的な計画をつくっていくのが、各学校の教育課程ということになります。
 ですから、この編成の手順を追うと、まず大筋のところ、全体の枠組み的な、普遍的なところはまずは統一したものがあって、その中で各学校の特色をどう出していくかということで各学校の編成が行われている、そういった流れなんです。
 ですから、見た中で同じような取り組みがどの学校にも行われているというのは、学園の教育計画に沿ったものが、学校の計画としてかみ砕かれたものがそういうあらわれ方をしているんだと考えております。

貝ノ瀬委員

 ただ、柱立てが一緒になるというのはあり得るけれども、文章がみんな同じというのはおかしくないですか。だって書く人が違うのだから、校長が違うのだから、柱立ては同じだとしても、中身は変わっていくものではないのですか。

高部教育長

 でも、中身は変わっているんじゃないですか。時数で捉えると、教科ごとにそれは同じですけれど、活動の中身は、これから説明あると思いますけれども、例えばオリンピック・パラリンピック教育も、22校ではなくて、東京都の委託事業の中で十何校で絞られてやっていますし、伝統文化もそれぞれ数校やっていますし、言語活動の拠点校もそうですし、理数教育もそうですし、そういった特色があるのは、例えば南浦小でオリンピック・パラリンピック、体力向上をやろうということで、第2表の2の中で体力向上の中に推進校という位置づけがあります。四小はおそらくありません。そういう違いというのは、具体的な活動内容の個別の部分を見れば、違いというのはおのずから出てきている部分があると思いますので、それはかなり特色ある部分が出ていますよね。

宮城指導課統括指導主事

 各学校のページをめくっていただくと、最初の方針のところがあって、その後、重点が出てきて、だんだん右のページに行くにしたがって、より学校の個性に応じた特色ある活動にかみ砕かれていっているという構図になっています。
 最初の頭の大枠の部分は、3校、4校で同じようなものになってしまうというのは、先ほどお話ししたように、学園の教育計画に基づいてここを記載しているから、そういうふうになっているとご理解いただければいいかと思います。
 学校の特色は、指導の重点ですとか特色ある取り組みのところにそれぞれの学校のオリジナルのものが出てきております。

貝ノ瀬委員

 例えば連雀学園で言うと、最初の学園の教育計画の2ページで、ともに生きる人のところを見てみると、教育支援の推進(1)ア(ア)教育支援の推進、教育支援教育の機能を十分活用し、学園の全ての児童・生徒の教育活動を保障するとか。そうすると、次の四小のともに生きる人、(ア)教育支援の推進、教育支援教育の機能を十分活用し、学園の全ての児童・生徒の教育活動を保障するとかね。だから要するに、学園の方針があるのだから、それに応じて学校も拘束されるところはもちろんある。拘束されるというか、共通のところはあると思う。だけれども、表現が同じになっているというのは、校長はそれぞれのプライドとしては別にしたくなるのが普通ではないかなという気がするのだから、それが同じでいいということ自体が何か違和感を覚えます。
 例えば運動会が日にちが違うとか、特色が個別にはあるでしょうけれども、センテンスが同じになるというのはどうかと思うのですが、その辺はどうですか。

高部教育長

 これまで学園としての目標を統一して合わせましょうという考え方を示していたわけです。同じ学園を構成するのに、特色は特色なんだけれど、共通目標がばらばらでいいのか、それをどこかでやはり確認する必要があるのではないか、特色を否定するわけではないけれども、きちんと学園としての活動を統一しましょうという努力も今までしていたわけでしょう。そこら辺の統一性の落とすレベルをどこまでやったのですか。

貝ノ瀬委員

 統一性をどこまでどう考えているのかということだよね。

所指導課教育施策担当課長

 教育施策担当課長の所です。
 学園の教育計画については、3校ともきちんとそろえることとしています。各学校の教育課程の編成については、学園の教育計画に基づいて、柱立てはそろえることはあるかもしれませんが、現状では個々の表記自体をそろえなさいという指導はしていないというところです。

高部教育長

 では、もっと工夫があってもいいということですよね。

所指導課教育施策担当課長

 そうですね。表現については各学校の特色が出て構わないということになっています。

貝ノ瀬委員

 「構わない」ではなくて、「特色を出しなさい」と指導しなくてはいけないのではないですか。それが、今さっと見ただけだけれど、ちょっと感じにくいなという印象があります。
 もう少しきちんと見たら、もっといろいろなことが出てくると思うけれど、今、少し見ただけでもそういう印象を持ちます。そこが少し、これを機会に考えたほうがいいんじゃないかな。これから先ずっと毎年続く話だから、どこまで共通にして、どこまで個別の特色を打ち出していくのか。
 そうしないと、各学校に校長がいるとか、教員がいるとか、存立しているということ自体が、どういうことなのか。一つじゃないからね。校長も1人じゃないということだよな。だから、そこを少し考えることが必要ではないかなと思います。
 それから、生涯学習の方に聞きたいのですが、今日配付されているスポーツインフォメーションに、地域スポーツクラブの育成事業があって、スポーツクラブがベッセルとウエストがありますよね。育成事業だから、もうちょっと増やしたほうがいいんじゃないかと思います。いつも何十年もこの二つの団体とも頑張っているのだけれど、これをもう少し増やすような策とか努力とか、そういうことも少し力を入れてもいいのではないかと思います。
 これを見てみると、例えば、ベッセルは市長杯がありますが、ウエストはそういうものがないのですね。その辺、やはり両方とも頑張ってもらいたいなと思うと同時に、もう少し拡大できることができたらいいな。できれば学園ごとぐらいに何かあると、なおいいなと思っているのです。その辺のところをちょっと考えてもらえるとありがたいなというのが一つです。
 それから、もう一つは図書館だけれども、これは言葉じりというよりも考え方の問題だと思うのですけれど、例えば38ページの5月28日に読み聞かせ入門講座がありますよね。昔から読み聞かせ、読み聞かせと言っているのだけれど、読み聞かせるというイメージというのは、読んで聞かせるでしょう。だから、今のような主体性が重視される時代には、読み語りというほうがいいのではないかなとも思ったりもします。読み聞かせというより読み語りというか、そういう表現のほうがいいような気もするので、何かその辺お考えがあれば教えてもらいたいし、または検討してもらえればと思います。確かに、昔から読み聞かせと言っていますね。

宇山図書館担当部長

 そうですね。定着した言い方として読み聞かせというものがありますので、それを使っているということですけれど、読み語りだとか読み合いだとかという表現をされる方もいます。なので、少し考えてみます。

高部教育長

 対象年齢でも違ってくるのではないですか。事業対象は、幼児からでしょう。小学校段階だとまた主体性も出てくるわけだから、使い分けかな。

貝ノ瀬委員

 いろいろそういうふうに使っている人がいるのだとすれば、これから話題になってくることもあるのではないかと思うから、その辺少し考え方を整理しておくといいかなとも思います。
 以上です。

角田委員長

 地域スポーツクラブについて何かコメントはいかがでしょうか。

高階生涯学習担当部長

 昨年から少しずつ新たなスポーツクラブを立ち上げる準備を始めておりますので、何年か後には形になればいいなと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
 それから、今ある二つのスポーツクラブについても、さらに周知度を高めるために、前回もご報告させていただきましたけれども、親子教室といった事業を、市と一緒になって試行しているところですが、そういった新たな試みも行いたいと考えています。
 以上です。

高部教育長

 あくまで地域スポーツクラブというのは自主的・主体的な活動ですね。ベッセルは市の補助金もなくて、自分たちで活動することにポリシーを見出しているので、東京都にもスポーツ事業団という支援組織がありますから、そのような関係において、どういうバックアップが必要なのか、支援が必要なのか、よくコミュニケーションとりながら間接的にサポートしていく、そういう体制を整えていく必要があります。だから、新しいところもうまく育っていくように、そういう仕掛けが必要です。

角田委員長

 よろしいでしょうか。

貝ノ瀬委員

 はい。

角田委員長

 ほかにご質問、ご意見ありますでしょうか。どうぞ、岡委員。

岡委員

 私からもスポーツインフォメーションについてお聞きしますね。ことしから始まった教室ということで、コアトレーニング教室や、耳慣れないズンバ教室が始まるようですけれども、こういう新しいものというのは、どういう過程を経て取り入れるのですか。

高階生涯学習担当部長

 いろいろな経過がありますけれども、スポーツ推進審議会ですとか、スポーツ推進委員の方の意見があったりとか、あるいはいろいろな事業者がありますので、そういった方々に話をいろいろ聞いたりする中で、新年度の事業を決めています。
 先ほど教育長報告の中でズンバについては、ラテン系ミュージックのダンスということでご説明しましたが、非常に人気が高く、実は30人の2班、60人募集したところ、既にほぼ定員いっぱい集まっている状況があります。そういった要望をいろいろなところに聞きながら把握をして、実施をしているというところでございます。

岡委員

一つ増えると一つ減るとか、どんどん新しいものが増えると、どんどん数が増えるわけですよね。入れ替えながらということですか。

高階生涯学習担当部長

 基本的には、そのとおりです。予算もありますので、見直しを随時やりながら取り組んでいます。

岡委員

 わかりました。

高部教育長

 ただ、数年先には新しい新川防災公園・多機能複合施設で3倍ぐらいの面積のある総合スポーツセンターができますので、こういったいろいろなニュースポーツも含めて、身近に親しめるようないろいろな教室、今、こういう聞き慣れないいろいろな種目があるようですので、勤労者を対象としたものであったり、女性を対象としたものであったり、ヨガとか、いろいろありますから、そういう魅力的なプログラムもいろいろこれから考えていかなければいけないと思っています。

角田委員長

 よろしいですか。

岡委員

 はい。

角田委員長

 ほかにご質問、ご意見ありますでしょうか。
 では、私からよろしいでしょうか。28ページです。学務課の5月12日の就学支援説明会、毎年いつもこの時期に行われているのですか。

田中学務課教育支援担当課長

 2回催しておりまして、来年度入学の方については、ことしの2月に、年中段階の4歳児段階の終わりのときに第1回目をいたしまして、そして、5月のこの時期に教育センターにいらしていただいております。

角田委員長

 そうすると、発達障がいを含めて、ハピネスセンターのところを含めまして、一般的な就学、普通学級に行くのはどうかと思われるようなお子さんに対する早めのファーストコンタクトがこの場になるという話でしょうか。

田中学務課教育支援担当課長

 そうですね。

角田委員長

 ですから、かなり時間をとって早めにしておいて、1年ないしは1年半かけて、きちんと親御さんとの関係をつくるということですかね。

田中学務課教育支援担当課長

 はい。

角田委員長

 もう1点よろしいでしょうか。図書館ですが、37ページの一番最下段で、ずっと残したい本50冊ということですけれど、たしか以前に全体として70万冊の本があると聞きました。各図書館で同じものがありますから、種類としてはそれの何分の1かでしょうけれど、各図書館、大体何万冊ぐらいある中で50冊、しかもそのときにはどういう経緯で50冊を誰が選ぶのか伺いたいと思います。

宇山図書館担当部長

 50周年記念で、図書館にずっと残したい本をみんなで推薦し合って、選んで、それを情報交換しましょうという取り組みですけれども、市民の方から図書館にある投票箱のようなものに推薦をいただいて、コメントつきでいただいたりしています。今回は全体で190冊ぐらいの応募がありまして、その中から選ぶというようなことです。
 ワークショップそのものは、アドバイザーの書評家・編集者である松田哲夫さんという、いろいろな全集のアンソロジーなどもされていて、とても全体に詳しい方なので、この方のリードで、リストとしてなるべく見たときにいろいろな人が本を読むきっかけになるようなリストをつくろうというような意識で選んでいったということです。
 蔵書数については、館によってかなり違います。小さい下連雀ですと5万冊ぐらいですし、本館では保存庫というところに下ろしているものがかなりありますので、開架部分でまた違ってきます。

角田委員長

 ありがとうございます。
 ほかにご質問、ご意見ありますでしょうか。池田委員、どうぞ。

池田委員

 各学校の取り組み、教育課程について、先ほどお話があったところですけれども、この文章そのものについては、貝ノ瀬委員がおっしゃったとおりだと思うのですけれども、それぞれの学校がどんな特色ある取り組みをやっているかというのはやはり知りたいなというところはあります。
 それで、何か文章にしてとなるとまた作業が増えるだけなので、例えば、学校訪問させていただいたときに、こういった計画等の目標等をスライドにしてというのを各学校でやっていらっしゃるのですけれども、そういう一般的な話よりも、例えば具体例で、うちはこんなことをやっていて、こういういい取り組みができたとか、子どもたちにこんないい学びができたとか、そういった、何て言うのですかね、もっと生き生きとした報告を聞ければなというのは、去年、学校訪問をさせていただいて思っていたところです。
 だから、あまりご負担をおかけするのは本意ではないのですけれども、そんなところもちょっと織り込みながら、ご報告いただくようなことがお願いできればなと思っています。

高部教育長

 学校ごとに課題は違いますよね。22校あれば、学校ごとに学力も違うし、体力も違います。訪問の中でいいプレゼンは、学校の実態がどうかということをきちんとデータを使って、傾向はこうだ、実態はこうだ、だから目標はこう定めて、こう活動して、こう改善したのだという、一つか二つはそういういいプレゼンをした学校もありますけれど、全てではないですね。ですから、実態をしっかり把握して、具体的な特色ある活動をこうやって、こういう成果があったり、あるいは課題として残っているのがこうだとか、そういう説得力のある、訴えかけるようなプレゼンが学校訪問のとき求められているなと私も思います。

貝ノ瀬委員

 学校訪問ももちろん池田委員がおっしゃるとおりだけれど、例えば、今の場でもそれを多分求めてもいいのではないかという話だと思います。
 各学校の校内研修の一覧表といったまとめをつくって、第一小学校は校内研修はこういうテーマでやっています、教科は何ですという感じで特色を明らかにするとか、例えば、22校あれば22欄の一覧表をつくるわけですけれど、そういうものがあると、ある程度、特色がつかめるのではないかと思います。そういうものもつけ加えられると、特色がわかっていいのではないかなと思います。
 これだと何か、ほんとうに機械的なので、そういうことを求めてもいいのではないかと思います。ぜひ、来年の話ですけれど。

池田委員

 標語的に言えば、我々の教育はこうだと一席ぶってほしいのですね。我々に聞かせてほしいと思っています。そんな感じです。

宮崎指導課長

 今のお言葉も含めて、来週早々定例校長会がございますので、そちらで伝えていきますし、また教育課程のまとめについては、資料がなるべくコンパクトにという思いもあってこのようになっていますけれども、また考えていきたいと思います。

角田委員長

 ありがとうございます。
 ほかにご質問、ご意見ありますでしょうか。よろしいですか。
 それでは、日程第6 教育長報告を終わります。
 以上をもちまして、平成27年第5回教育委員会定例会を閉会いたします。お疲れさまでございました。

午後 5時12分 閉会

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