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平成26年第9回教育委員会定例会会議録(3)
作成・発信部署:教育委員会 総務課
公開日:2014年11月28日 最終更新日:2014年11月28日
平成26年第9回教育委員会定例会会議録
日程第3 教育長報告
池田委員
日曜日に災害が起きれば単純ですけど、子どもたちがいる時間帯に起きて、そこの地域の方たちも避難してくるとなると、責任体制がどうなるのかというのは問題になってくるでしょうね。
山口教育部長
基本的には、地域防災計画の中では、学校長がそこの責任者ということではないです。ただ、今、ご質問の流れが水害の話だったものですから、そういったときに子どもたちが例えばそこに避難するということで言えば、そこの限りでは学校施設の管理者である校長が責任者というお答えだったのですが、例えば日曜日や夜間に災害が発生をして、そこに避難所が開設されたときの責任は、やはり市のほうにあると。
貝ノ瀬委員長
いや、平日でも市民が、そういう災害のときにはやってくるでしょう。子どもは、もちろん既にいるけど。そのときに、市民の皆さんと子どもとあわせた責任、指導したり指示したりというのは、校長ができないでしょう。子どもにはできたとしても。だから、結局そこをきちんとしないといけないというのが数年前からの論点だった。
高部教育長
責任はもう決まっているんだよね。自治体の責任である。ただ、そのときに学校とどういう形で連携していくのかという部分については、まだ今、協議調整中ということです。
貝ノ瀬委員長
それはもう、全国的な問題で議論されていて、三鷹市ではまだ結論が出ていないということなんだね。だから、決まっていることだけでも、ちゃんと次回伝えていただくと納得します。
角田委員
今の議論で、日本中どこで起きても、同じ問題が起きるにもかかわらず、国はその辺の指針を示していないのですか。もちろん、自治体の長が責任をとるというのはいいのだけど、そこで学校が避難現場になるのはどこでも全く同じですよね。ですから、そこできちっとした、こういう方針で教育現場と自治体の長とがやりなさいという指針が何か出ていなければ、逆におかしいということですから。
高部教育長
東京都は何も出していないでしょう、教員に対して。非常時の防災に対して、学校としてどうかは出していないでしょう。
川崎指導課長
具体的な話、通知文としてはないですね。
角田委員
やはり都道府県というよりも、国全体の問題ですよね。石巻は私もこの地震で行っていますけど、やはり学校が地域の避難所になったときは、学校現場の方々が責任を持って携わるのはとても無理ですよね。それはもう生活の場になっていますから。私が行ったときも、当初から行きましたけど、全く学校長や教師の方は避難所のところには姿はなくて、出られないですよ。まずお子さんたちを守ることで精いっぱいじゃないですか。
そこで、きちっとある程度分けて、責任体制や全体の組織を変えないことには、とても学校現場の方に何か役割を任せるのは難しいと思います。
貝ノ瀬委員長
緊急事態になったときには、避難場所は学校というけど、現実には、東日本大震災もそうだけど、学校だけじゃないんだよね。公民館だって図書館だって役所だって、みんな避難所なんだよ。そこの誰が責任者なのかと。実際問題、それを明らかにしておかないと、結局いざこざが起きるわけです、いろんな人が集まるから。そのときにきちんと権限を持って采配できる人がいないと、大混乱が起こります。
角田委員
学校はキャパシティーが大きいから、大規模災害のときの避難所としては、やはり学校が主体ですよね。
貝ノ瀬委員長
大規模な場合は学校が中心になりますけれども、それ以外でも足りないとなりますから、だから学校だけの問題ではないです。そうなると、少なくともやはり、国がそうだろうけれども、自治体の市長など選挙で選ばれた人がいるわけだから、自治体が主体的にどう考えるかということを考えないといけないですね。
市でもずっと議論してきたのでしょう。だから、一定の結論が多分出ていると思いますよ。それを知らせてほしいということ。
山口教育部長
わかりました。大規模災害のときには、例えば昼間であれば、そこに先生たちがいらっしゃるわけですから、子どもたちはそこでとりあえず守っていただくということがどうしても出てきますよね。
貝ノ瀬委員長
それはもう当然。
山口教育部長
しかるべき責任者が行って、そこの避難所を開設する。あるいは地域の方にご協力いただきながらそういうことをやる。それは間違いないということですが、発生の時間とか場所とかといったことによって、柔軟な対応をお願いすることもあります。
貝ノ瀬委員長
ただ、池田委員がおっしゃるように、最終的な責任者は誰なんだと。だから、いざとなると、そういったときには、最終的には誰に責任があるのか。それをやはり明らかにしておかないと。
高部教育長
明らかになっていると思いますよ。コミュニティ・センターだって避難所になっているわけだし、学校施設であると同時にそれは公共施設なわけですから、最終的に、そういうときには市が責任を持っています。ただ、そのときに固定した人が一人ずつ張りついているかというと、そういうことではなくて、集まった本部員の中で、きちんと避難所を開設しながら、その中で責任者を設けていく。流動的、機動的に設けていくという体制ですから、その仕組みについてはきちんと、計画の中に位置づけられていますから。
貝ノ瀬委員長
多分、その地域の地域防災の方だと思います。そういうことになっているだろうと思いますけれども、確認して、それをまた次の機会でも言っていただければ。
山口教育部長
わかりました。
池田委員
それはそれとしてまた教えていただければありがたいです。それから、教育委員会が何らかの緊急事態にもし対応しなければいけないときに、私はまだよく把握していないのですけれども、そういう連絡体制は何かあるのですか。ダイレクトに、例えば携帯に電話をいただくという形になるわけですか。
山口教育部長
教育委員の皆様に対する連絡ということですね。
池田委員
そうですね、防災に限らず、例えばいじめの事案で教育委員会が迅速な対応をとらなかったことが非難されていましたけれども、そういうときに緊急に会議を開かなければならないという場面もないではないかと思っているのですが、そういう場合の、マニュアルといいますか、そういうものはあるのですか。
貝ノ瀬委員長
例えば臨時会を緊急に開きたいときには、教育委員長が招集しなければならないので、まず教育委員長に先に連絡をして、教育委員長の名前で、携帯でも何でもいいからとにかく各委員に連絡をして、会議を開きますのでお集まりくださいと伝える。または、会議を開かなくても済むようなことは、例えば報告という場合には、委員長の指示によって報告をいたしますという形にする。こういうようになるね。
だから、そういう対応を、今までもそれは決まってはいます。
池田委員
わかりました。ありがとうございます。
貝ノ瀬委員長
ほかに、どうですか。
角田委員
先ほど教育長からご報告いただいた議会の一般質問について、19番の岩見大三議員の中で、児童虐待のご質問がありますよね。これは、教育長宛ての質問ではなかったからご報告がなかったと思うのですが、そこでの現状の対策や、教育現場の関係ということでの答弁はなかったのでしょうか。
高部教育長
(2)は、特に今回は教育長宛ての質問ではなかったですね。市長なり、子ども政策部のほうで答えた事案です。
角田委員
そうですか。
高部教育長
ただ、西東京市で虐待が原因で中学生が自殺したという報道がありましたので、それがきっかけにはなっていたと思うのですけれども、直接教育への質問ではなかったです。
貝ノ瀬委員長
指導課のほうから、みたか教師力養成講座の報告がありましたけれども、教員採用、一次試験の成績が随分いいよね。これはやはり皆さん方の努力の成果だと思います。一次で終わりではないので、できれば面接だとか、そういうこともちょっと援助してあげるといいのではないかと思います。でも、関係者の皆さんには、労をねぎらいたいと思います。
角田委員
今、18名で12名が一次試験に受かったと。それがいいか悪いか、わからないのですけど、いかがでしょうか。
貝ノ瀬委員長
すごくいいよ。特に中学のほうが。
川崎指導課長
中学校の倍率は、七、八倍ですので非常に高いです。どんな大学でも1割、2割合格すればという中で、18名中8名というのはかなり良い成績だったと考えています。
貝ノ瀬委員長
採用人数が中学の場合は少ないですから。ですから、中学の教員であるというのは結構大変ですよ。
岡委員
今、中学校では、秋は関西方面に修学旅行に行くということで、修学旅行中に避難勧告や避難指示が出た場合は、どういう対処をとるのですか。その地域での避難場所はわかっているのでしょうかね。
川崎指導課長
都内もそうですけど、集団で行く場合は教員が判断するわけですが、グループで活動する場合に関しては、基本的に何かあった場合、まず公の施設に入りなさいとか、学校に入りなさいという形での指導はしているところです。
高部教育長
でも、大まかに、災害が起きたときはここが避難所だという計画は立てますよね。臨機応変な状況とは別のレベルで。
川崎指導課長
別のレベルではあります。ただ、ほんとうに散らばってしまって、どこにいるかわからないときには、子どもたちにはそういった、まず公の施設にというところを示しています。
岡委員
そうですよね。土地勘がないところで、急に水害が起こることも考えられますよね。
貝ノ瀬委員長
今までも、昔もそうだけど、グループで分かれて行動しても、きちんとリーダーが決められていて、そして、校長が普通ついていくから、その指揮のもとに携帯電話などで連絡をとるようになっていて、行動する。場合によっては公の施設に、警察署でも駆け込んでそこで待機するとか、それはもう大体決まっているはずです。
ただ、今のご指摘のように、最近は急な自然災害が多いので、校長会等でご指示を再度いただいたほうがいいかもしれないということですよね。
岡委員
過保護にする必要はないけれども、最近の災害があまりに局地的で激しいので、ちょっと心配な面がありますので、よろしくお願いします。
貝ノ瀬委員長
それから一つ、学校便りですが、9月というのは特別ですよね。始業式が9月1日でしょう。つまり2学期のスタートだよね。だから、始業式にみんな集まって、校長先生が多分皆さんに、2学期これからの希望とか、それから頑張りをお話しするのだと思います。学校便りを見ると9月1日付けとか2日付けとか3日付けとかあるのだけど、やはり出すなら1日だろうね。旬と言うとおかしいけど、タイミングがあるだろうね。やはり最初のスタートのときにあるほうがいいのではないかと思います。
学校はやはり計画的な場所だから、出すのだったらそういうことは考えたほうがいいかもしれないね。
高部教育長
どうなんですかね。2学期の計画をお知らせするものなのか、あるいは子どもたちの様子を二、三日見ながら、またそれを踏まえてこんなふうにやっていますとか。先生たちがどういう編集方針なのか、載せ方をしているのか、指導課の方で把握していますか。
川崎指導課長
確かに、学校便りの位置づけが、学校によってさまざまであるなと感じてございます。新学期にも校長先生の巻頭言を保護者たちに周知させるというところもあるし、9月の予定を知らせるという部分も踏まえてというところもあるので、ただ、そのあたりの編集方針をもう1回確認しなければいけないと思います。
高部教育長
今回も、全校が出てきたようには見受けられないので、今おっしゃったように、やはり2学期の始めには、22校が全部保護者に対して発信するくらいの姿勢は必要だと思います。
貝ノ瀬委員長
個人的には、こういう学校便りは、基本的な考え方としては、時候の挨拶があってもいいけど、それはごく一部であって、我が校はどういう教育をやっているのだ、これからやっていくのだということを具体化したときに、9月はこういうことをやりましょうねとか、努力しましょうねとか、教員たちは、私たちはこういうことに努力しますとかいうのが、やはり望ましいのではないかと私は思います。校長先生のお考えがいろいろあるようですが、やはりそういう点で、教育長のご指摘のように発行日なども指導課中心に考え方を整備して、それから出しても出さなくてもいいとかどっちでもいいのではなくて、やはりこれは出すものとしたほうがいいと思います。公文書に近いだろうな、これは。だから、そういうふうにぜひご指導してくださるいい機会ではないかと思います。
川崎指導課長
わかりました。
貝ノ瀬委員長
ほかにどうですか。
以上をもちまして、平成26年第9回教育委員会定例会を閉会いたします。
お疲れさまでございました。
午後 1時39分 閉会
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