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平成25年第12回教育委員会定例会会議録(2)

作成・発信部署:教育委員会 総務課

公開日:2014年4月9日 最終更新日:2014年4月9日

平成25年第12回教育委員会定例会会議録

日程第4 みたか小・中一貫スタンダード(案)について(協議)

貝ノ瀬委員長

 日程第4 みたか小・中一貫スタンダード(案)について を議題といたします。
 初めに事務局から説明をお願いいたします。

川崎指導課長

 協議内容の説明をさせていただきます。協議内容は、三鷹市の児童・生徒の学力向上を図るために、「みたか小・中一貫スタンダード」と、「小・中一貫カリキュラム活用のために確実に指導するポイント」を作成いたしました。これらの資料について説明いたします。
 本年度実施した市及び国の学力調査の結果によりますと、三鷹市の児童・生徒の学習到達度や正答率は、都及び国の平均を上回る良好な結果となっております。しかし、三鷹市の児童・生徒の課題をより明確にするために、三鷹市の成績分布と、学力調査結果の上位県である秋田県の成績分布を比較してみたのが資料[1]のグラフです。青いグラフが三鷹市、赤いグラフが秋田県を示します。
 このグラフから、三鷹市の児童・生徒の成績分布を見ますと、全問正解する者から、正答数ゼロまで幅広い分布があり、また、小学校の国語や中学校の数学では、秋田県と比較して成績下位層が厚いことがわかります。特に下位層の子どもたちの学力を向上させるためには、確実に身につける力を明確にする必要があると考えました。このことから、三鷹市の小・中学校がコミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育を推進、充実していく中で、児童・生徒の学力向上を図っていくために、1つの指標としてみたか小・中一貫スタンダードを作成することとしました。
 このみたか小・中一貫スタンダードには、三鷹市教育ビジョン2022に基づく3つの目標、目的があります。1つ目は、子どもたちの成長の段階に応じて確実に身につけるべき学力を示すことで、連続性と系統性のある9年間の学習を保障すること、2つ目は、学校において「小・中一貫カリキュラム」に基づいた授業づくりを推進すること、3つ目は、学校・家庭・地域が15歳の姿に責任を持つ、三鷹の教育を推進する機運を高めることです。
 見開きのページをごらんいただきたいと思います。今回の「学力スタンダード」は、国語と算数・数学について示しました。三鷹の児童・生徒が身につけるべき学力は、既に小・中一貫カリキュラムに示されています。9年間の学習の連続性と系統性を備えたこのカリキュラムを十分に活用した授業を展開することが、子どもたちに確かな学力を定着することにつながると考えます。
 そこで、教員向けに「小・中一貫カリキュラム」の概要を示したものが、国語と算数・数学の「学力スタンダード」です。ここでは、小学校4年生、中学校1年生、中学校3年生までに、そして義務教育修了段階でどういう力をつけていくかを示しております。
 また、「小・中一貫カリキュラム」をより効果的に活用することを狙いとして、「小・中一貫カリキュラム活用のために確実に指導するポイント」、国語、算数・数学を作成し、上下の学年で特につながりの深い指導内容のポイントを整理しました。これにより、学校では、今教えていることが上の学年にどのようにつながっていくのかを意識して指導することができます。
 また、現在の学年でのつまずきが、どの学年の学習に起因しているのかを一覧することができます。
 これらの資料を市教育委員会から学校に示し、来年度の教育課程に「小・中一貫カリキュラム」の活用をした系統的な指導充実による学習向上の取り組みを位置づけていただく予定でおります。
 以上で説明を終わります。ご協議のほどよろしくお願いいたします。

貝ノ瀬委員長

 以上で事務局からの説明は終わりました。委員の皆様のご質疑、ご意見をお願いいたします。

河野委員

 先ほど、協議会でもお話を伺いましたが、こういうものを決められることは非常にいいことだと思います。それで、先生方に対しては、専門家ですから、これを見れば、学習指導要領との関係やポイントをよく把握されるのだろうと思いますけれども、一般の保護者に配るスタンダードにつきましては、具体的な子どもの発達がイメージできるような、わかりやすい説明をお願いしたいと思います。
 特に「学習習慣スタンダード」は家庭の取り組みとしても非常に重要なものだと思いますので、例えば、先ほどお配りいただいた資料を見ましても、生活習慣の中で、朝食を毎日食べているという問いに肯定的な子どもは、正答率は小学校で7%、中学校で12%高いデータがありますし、あるいは毎日同じぐらいの時刻に起きていますかということについて、肯定的に回答した子どもは、小学校で10%、中学校で6%正答率が高いというふうなデータも出ておりますので、例えば基本的な生活習慣を家庭と協力しながら、どう身につけていくかという問題があります。
 それから、前の定例会でも出たと思いますけれども、今、スマートフォンや、ゲームや、ラインといった、子どもの学習習慣を身につけることについて支障となる問題がいっぱい出てきていると思いますけれども、それについて家庭でもどういうふうに取り組んでいったらいいかという問題があると思います。
 これらについては、せっかく三鷹市でコミュニティ・スクールの考え方を取り入れているわけですから、コミュニティ・スクールでの保護者の考え方もぜひ取り入れていっていただいて、例えば、何時以降はスマートフォンやラインをやらないとか、コミュニティ・スクールとして何か具体的に取り組めるものがあって、それが学習習慣の確立に役に立つといいのではないかと個人的には希望いたします。

岡委員

 この「小・中一貫カリキュラム活用のために確実に指導するポイント」という学校向けのほうですね、これをぜひともちゃんと活用していただいて、現場の先生方が小・中一貫教育を進める上で核になるのは当たり前のことですから、一人一人の先生方が自分のこととして捉えていただきたいと思います。低学年を持っていらっしゃる先生は、中3の卒業の姿を思いながら小・中一貫教育に取り組む。それのほうが想像しやすいのかなと思うのですが、逆に、中学校の先生方には、今の中学生のあるべき姿になってほしいために小学校でどういうふうに取り組まれているかというのを、現場をもっと見ていただいて、そのためにも小・中を今まで以上に交流を持っていただいて、実のある小・中一貫教育をますます推進していただきたいと思いますので、そのためにも、これを確実に取り組んでいただけるようにお願いしたいと思います。

貝ノ瀬委員長

 ほかにご質問、ご意見等がなければ、確認いたします。
 大変いい取り組みですので、ぜひいいものに仕上げてください。
 日程第4 みたか小・中一貫スタンダード(案)について ご協議いただきましたが、まずは、教員向けの「小・中一貫カリキュラム活用のために確実に指導するポイント」についてご了解をいただけますでしょうか。

(委員了解)

貝ノ瀬委員長

 それでは、本件につきましては、委員の皆様のご了解をいただいたものといたします。

日程第5 教育長報告

貝ノ瀬委員長

 引き続き、日程第5 教育長報告に入ります。報告をお願いします。

高部教育長

 それでは私から、1点、ご報告します。お手元に小・中一貫教育の全国サミットが11月21日と22日につくば市で開催されましたので、概要だけお話しさせていただきます。
 1,600人ぐらいの方が全国から参加されました。裏面を見ていただきますと、2日目ですけれども、分科会では久しぶりに三鷹市の発表ということで、にしみたか学園、井口小学校、山下副校長先生からの発表もあったところでございます。
 基調報告の中でも、小・中一貫教育、さまざまな幅広い形態がございますけれども、推進計画ですとか、一貫カリキュラムですとか、教育課程などについてきちんと位置づけて実施しているのは全国で42%の市町村、741団体ということで、着実に広がっているという報告がありました。
 このサミットが開催されたつくば市では、平成24年からすべての小・中学校53校で小・中一貫教育を実施しているということで、施設一体型は1学園しかないのですけれども、ほかの14学園では施設分離型の連携が行われているということでした。教育課程の特例としてつくばスタイル科というものを設けたり、ICTを活用した探求型学習、情報発信型のプロジェクト学習などが行われていて、大変に参考になったところでございます。
 以上です。

貝ノ瀬委員長

 では、各課からお願いいたします。

秋山総務課長

 総務課でございます。19ページ、20ページでございまして、特記事項はございません。記載のとおりでございます。
 なお、予定のほうですが、現在開会中の市議会定例会の会期内に文教委員会が予定されておりますけれども、本日、日程のほうが10日の火曜日となりましたので、あわせてご報告させていただきます。
 私からは以上です。

新藤総務課施設・教育センター担当課長

 教育センターです。資料は21ページ、22ページとなります。こちらについては記載のとおりでございます。
 追加の資料として2枚、配付物があると思います。そちらを見ていただければと思います。
 まず、1点目が、イラストの載っているほうですが、ICT街づくり実証事業です。こちらは総務省の25年度の公募型の事業でありまして、おととい、12月3日に正式に三鷹市からの提案について採択の決定がされました。お手元の資料の全体のイメージが書かれている方をごらんいただければと思いますが、まちの安全安心にICTを活用していこうということで、全体の計画を整理しているものです。
 この中で、「(安全安心メール)保護者の安否確認」という資料をごらんください。こちらは、かねてから課題になっていました学校から保護者への緊急時の一斉通報のメール配信の仕組み、これをICT街づくり事業の中で構築をしていきましょうということになります。
 これまでと1点違うのが、一斉メール配信だけではなくて、この絵の真ん中辺、保護者の状況確認ということで、簡単な選択制なのですが、保護者側の状況を学校側に戻す仕組みを併せて盛り込んでいます。ですから、大きな地震等で子どもたちを学校側が保護した場合に、保護者の状況、例えば都内にお勤めでなかなか帰ってこれないというような状況を、学校がきちんと把握できるような仕組みを用意していこうという内容となります。これについては今年度中に全校で使える状況を整備して、4月から使えるようになっていきます。これが1点目です。
 それから、2点目が、こちらも市役所全体の取り組みとして、執務室の背の高いキャビネットの固定を行って、災害時の安全を確保していこうという取り組みを実施いたします。
 以上です。

内野学務課長

 学務課です。23ページ、24ページです。
 実績のほうの一番上、11月12日に第3回三鷹市学校給食調理業務委託事業候補者選定審査委員会がありました。現在、三鷹市では給食調理業務の委託を10校で行っておりますけれども、今回、北野小学校と第六中学校について、新規校として業者選定を行っておりました。結果、一富士フードサービス株式会社というところを1位に選定しまして、つい先ごろ、11月26日に三鷹市の入札等審査会でも承認されましたので、これから契約の手続に入っていくところでございます。来年の4月から12校で実施するということです。
 それから、同時に、第六小学校について、委託開始から5年目を迎えましたので、委託業者の見直しを行った結果、こちらは東洋食品に引き続き委託することが決まりました。
 それから、一番下、学校給食の放射性物質検査、これは全22校のうち13校で7月に行いましたけれども、残りの9校について、12月2日から4日に検査をしました。まだ結果が出ておりませんので、こちらは次回のときに報告したいと思っております。
 予定のほうは記載のとおりでございます。

川崎指導課長

 25ページ、26ページをごらんください。
 行事実績等の報告ですが、11月27日に中学生「東京駅伝」大会の結団式が行われました。三鷹市代表の選手の結団式、激励式、市長、教育長から激励の言葉を受けて、ユニホームを市長から手渡されて、選手代表は上位入賞を果たすという決意表明をいたしました。
 行事の予定ですが、記載のとおりでございます。

古谷生涯学習課長

 生涯学習課は27ページ、28ページでございますが、記載のとおりの内容となっております。

中森スポーツ振興課長

 29、30ページになります。11月24日に第22回三鷹市民駅伝大会がございました。これには、岡委員、それから角田委員がご参加いただきまして、中学生の部の表彰のプレゼンターをお務めいただきました。どうもありがとうございました。結果的に196チームが出走して完走いたしました。参加人数としては1万6,000人ということで、昨年より1,000人多いという数字でまとめてございます。
 大きなけがもなく、最終ゴール地点で過呼吸で3名倒れましたが、すぐ立ち上がって回復されてお帰りになりました。それから、すり傷が1件という軽微なものだけでございました。以上でございます。

荒川国体推進室長

 国体推進室でございます。国体終了に伴い、行事が減っておりますので、今月からスポーツ振興課と同じページでの報告とさせていただいております。
 30ページの行事予定の12月12日ですけれども、府中市でサッカーの事業概要説明会というものを開催いたします。来年度以降、国体を開催する県や市町村をお招きして、引き継ぎを兼ねて説明会を行うものでございます。サッカー競技については10区市町の共同で行いましたので、こちらのほうも同様の形で行います。また、他の競技、ソフトボール、アーチェリーについては、1月に行う予定でございます。以上です。

新名社会教育会館長

 社会教育会館は31ページ、32ページでございます。
 実績と予定報告は記載のとおりでございますが、1点だけ、今週末、12月7日と8日に、社会教育会館の集いを開催させていただきますので、お時間がありましたら、委員の皆さんもよろしくご参加いただければと思います。以上でございます。

宇山三鷹図書館長

 図書館は33ページ、34ページです。
 11月23日、南部図書館の開館記念式典においでいただきましてありがとうございます。無事に開館いたしまして、その後の1週間で約6,000人近くの方がお見えになるなど、大変盛況に運営されているところです。特に中原小学校のお子さんがたくさんお見えになっているというふうに聞いております。
 そのほか、記載のとおりの開館イベントを12月に行っております。また、このあとも1月から3月にかけてイベントを予定しているところです。
 それから、34ページの予定の一番最後にあります三鷹図書館本館の内壁工事ですけれども、これは先月の補正予算の説明の中にもございましたが、その後、理事者の協議の中で、今年度中に予算流用で対応するということになったものです。
 三鷹図書館の本館のエントランスホールのタイルが少し浮き上がって、不具合が生じているため、利用者の安全に万全を期すということで、タイルを撤去して、内壁を塗装仕上げにするという工事です。このために、1月4日から27日まで臨時の休館をするということになっております。一部、予約をした本の受け取りといった業務については、臨時窓口を開設して対応するということにしております。臨時窓口は通常の開館時間と同じように開設する予定でおります。この件については、12月15日の広報みたか等で告知を予定しております。以上です。

貝ノ瀬委員長

 以上で報告は終わりました。委員の皆様の質疑をお願いします。

岡委員

 安全安心メール、保護者の安否確認のことですけれども、今、行政のほうから配信されている安全安心メールに乗せてということですか。それとも、全く別物になるわけですか。

新藤総務課施設・教育センター担当課長

 こちらについては別物です。学校だけということになります。

岡委員

 学校のみのものをこれから整備するということですか。いつぐらいをめどに整備するのですか。

新藤総務課施設・教育センター担当課長

 年度内に構築をして、4月から全校利用をします。本年度事業ということで、三鷹の森学園の3校で、2月のほぼ1か月間になると思いますがテスト利用をしていただいて、細かな不具合等の直し、それから効果等の検証を行うという予定でいます。

岡委員

 図ではパソコンになっていますけれども、携帯でも使用できるわけですね。

新藤総務課施設・教育センター担当課長

 はい。

岡委員

 わかりました。これは希望者のみということになりますか。

新藤総務課施設・教育センター担当課長

 そういうことになります。

岡委員

 ありがとうございました。

貝ノ瀬委員長

 ほかにいかがですか。
 それでは、日程第5 教育長報告を終わります。
 以上をもちまして、平成25年第12回教育委員会定例会を閉会いたします。

午後 2時55分 閉会

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