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平成23年第5回教育委員会定例会会議録(3)
作成・発信部署:教育委員会 総務課
公開日:2011年11月17日 最終更新日:2011年11月17日
平成23年第5回教育委員会定例会
日程第5 教育長報告
秋山委員長
以上で報告を終わりました。委員の皆様の質疑をお願いいたします。
では、河野委員お願いします。
河野委員
先ほど学務課の報告で35人学級に対する対応が、4校が対象になって、対応がその各校によって分かれたというご報告がありましたけれども、これはどういう理由でそれぞれ対応が異なったのか、ご説明いただけますか。
秋山委員長
では、松野課長。
松野指導課長
指導の内容ということで、指導課でお答えをいたします。
それぞれ、やはりいろいろと考えなければならない学校ごとの事情があります。例えば余裕教室の問題。それから、1年生として4月1日に学級編制をして、1カ月でどのぐらい学級が落ちついたか。あるいはまだ落ちついていないのかという、そういう状態。それから新しく赴任する先生が、全く期限つきの新採の教員が来るわけですから、その方に分割させた学級を任せられるかという状態。そして、なおかつ、この35人学級が来年度、2年生になったときに学年進行でそのまま継続できるのかというと、今の時点ではまだわかりません。ですから、せっかくここで学級を解体して35人以下の学級にしても、2年生のときにもう一回学級編制をし直さなければならないという状況を考えた上で、それぞれの校長先生が判断をされました。先ほど、学務課長からお話ししたように、一小、二小については3学級を4学級に分けました。それから四小については2学級だったところに、プラス1名の先生を加えて3人で2学級を見ている。南浦小学校は3学級のところにプラス1名で、4人の先生で3学級を見ているという状況で、それぞれ、一律にはなかなかできないところですので、学校の校長先生がご判断されたということでございます。
河野委員
わかりました。ありがとうございます。
それからもう一つ、先ほど配られました平成23年度教育課程の学校行事の予定を見ておりましたら、従前から家庭訪問のことにこだわって、ちょっと恐縮なのですけれども、おおさわ学園では学校行事を見る限りでは、特に家庭訪問というのは見当たらなかったように思うのですけれども、これは予定されているのでしょうか。
松野指導課長
家庭訪問というのは、教育課程届の行事予定の中に必ず記載される事項ではないのです。ですので、そちらには記載されておりませんが、こちらの状況の把握によれば、すべての学校で、学校地域からの訪問をして、家庭の状況を把握するということが、今年度から行われるというお話を聞いております。
河野委員
そのことに関連して、これはちょっと、こういうことができるのかどうか、よくわかりませんけれども、従来、前もって保護者の方に玄関先でのお話になりますということと、10分足らずの話になりますということで、案内があることが多いのではないかと思うのです。少なくとも私の経験では、ずっと9年間そうだったと思うのですけれども、これは保護者としては、いろいろな受けとめ方があると思うのですが、保護者によっては玄関先の対応のほうが気が楽だと、そういう人もいるかとは思いますけれども、もう少しじっくり先生と話をしたいというときに、玄関先での対応で、あらかじめ10分程度の予定になりますというお知らせがあって、しかも一日当たり相当の人数を詰め込んであるものですから、なかなか形式的な家庭訪問になってしまって、ちょっとどうなのかというところがあるのです。できれば、一日当たりせいぜい3人ぐらい。3家庭ぐらいを訪問するぐらいが先生にとっても負担がない、またお話ができるような人数なのではないかと思いますけれども、この持ち方の工夫ということをちょっと考えていただいて、例えば、10日とか、2週間とか、ある程度時間をかけて、もう少し、玄関先ではなくて、せめて一家庭20分ぐらいの時間はとって、じっくり保護者の方と向き合う時間をつくっていただけないかと思っているのですけれども、これは現実問題としてはなかなか難しいことなのでしょうか。
秋山委員長
松野課長。
松野指導課長
教員に負担をかけないでという気持ちはわかるのですけれども、逆に2週間かけると、教員に負担がものすごくかかります。それは日程的にいけない部分があるのです。例えば、授業時数をその分を、午後を10日間カットしてしまうと、もう授業時数が足りなくなります。ですので、じっくり話すということはとても大事なことなのですけれども、それはまた保護者会あるいは個人面談等、別の機会を設けることも考えなければなりませんし、そのバランスをいろいろと考えた上で、今後またできるだけ、確かに長い時間、保護者と教員が話をするというのは大切なことだと思うので、別の方法の中で各学校が考えていくように指導していきたいと思います。
河野委員
家庭訪問の目的をどういうふうに考えるのかということが、やっぱりあると思うのです。家庭と、子どもについての理解を深めるということが本来の目的なのだろうと思うので、そういう点については工夫をしていただければと思います。
貝ノ瀬教育長
そういう本来の目的や趣旨をしっかり踏まえて、学校のほうでいろいろ工夫してくださいというふうに、また言ってもらいましょう。
松野指導課長
それぞれの学校で、校長先生がどれだけの時間がとれるのかということを考えながら、新しいやり方について、またご検討いただくということでお願いいたしたいと思います。
秋山委員長
よろしいでしょうか。
ほかにはありませんか。
寺木委員。
寺木委員
先ほど、河野委員も新1年生のクラス編制のことについて、ご質問していただきましたが、お話を伺っていましたら、今回、結局、先生が4人増えることになったわけですね。その4人の先生は、どういう方々に入っていただいているのかという、そこを教えていただけますか。
松野指導課長
これも先ほど、ちょっとお話ししたのですが、東京都が新規採用教員として、ただ、期限つきということで、採用しているものです。1年間の期限の中で、今年度の教員採用試験をまた受験をして合格すれば、教員に正式に任用されるというような、そういう、言ってみれば新人の教員ということになります。
寺木委員
一小と二小は3クラスから4クラスに、突然変わったわけですけれども、そういう中で、子どもたちは、今まで3クラスだったのが4クラスになって、そこのあたりの動揺といいますか、そういう不安とかはなかったのでしょうか。
松野指導課長
それぞれの学校の状況を校長先生から伺ったり、あるいは指導主事が見に行ったりということで確認をしましたけれども、とにかく今までが三十六、七人だった学級が、二十六、七人になるわけです。3学級が4学級に分かれて。そして先生が見てくださるということですので、とても落ちついた状況になっていると。1カ月、確かに新たな学級としてつくったものが、また解体されたということで、多少の混乱というか、子どもたちが戸惑う部分もあったようですけれども、ただ、それまでの間も新1年生が、学級ごとではなく、学年全体で3人の先生が3クラスを見ているという状況の中でずっと指導してきました。そこを4つにして4人の先生がということなので、あまり混乱はないと聞いております。
寺木委員
ありがとうございます。
貝ノ瀬教育長
学級編制は校長の権限なのですけれども、どこの校長も、特にこういう、途中でもって学級を解体するとかしないとかとなったときには、まず、やっぱり保護者会を開いたり、先生方と相談したりして、そして納得の上でやっていますから、まずそういうことは起きないと思います。
寺木委員
はい、安心いたしました。ありがとうございます。
それからもう一点、教育長のご説明いただきましたプロジェクト結について、ちょっとご質問させていただきたいのですが、これは三鷹市ではどういう対応を、団体として何かおつもりがあるのか。
貝ノ瀬教育長
具体的に、今のところは義務とか業務はないのです。実際にやっていただくのは民の方たちですから、例えば、こちらで何か派遣するとか、何か物資をとかというのは、ないと思います。ただ、いろいろ話し合いのときに、ちょっとお知恵をかりたいとかということはあるかもしれませんが、実際のところは何もないです。業務としては。ですから、官は何をしているのだということになるかもしれませんけれども、実際にはやはり民民というか、おぜん立てはするけれども、しかし実際には新しい公共ということを考えたときに、お互いに民民で助け合うということが望ましいだろうということで、陰で応援するという形になっている。
寺木委員
こういう目的を持って、一般の人にもいろいろなことを、広報してくださるということはとても大切なことだと思いますので、期待しています。ありがとうございました。
秋山委員長
ほかにはいかがでしょうか。
では、河野委員。
河野委員
これは、ほかの働いているお母様方から聞いた話なのですけれども、学校の行事は4月にならないと決まらないのが、やっぱり困るという話を聞くことがあるのです。
例えば、保護者会は4月に開かれますけれども、保護者会がいつ開かれるのかということについて、4月になって、学校へ行って、行事予定表をもらってくるまで、4月の初めぐらいまでわからないということでは、今、働いているお母様方も多いですから、非常に困るところがあるのです。保護者に出てもらう必要がある行事とか、そういうものについては、例えば、前の年度の3月の段階で、4月のこの日に保護者会をやりますとか、5月の初めぐらいまでのおおよその日程については、知らせていただくことができないものかどうか、やっぱり働いているお母様も多いわけですから、もう少し、予定の知らせ方について、工夫をする余地はないのかと思っていますけれども、このあたりは公立、私立を問わず、同じような対応をされているものですから、やはりもう少し時代の流れに合わせて改善する余地があるのではないかと思いますけれども、そのあたりについてはいかがでしょうか。
松野指導課長
教育課程届自体が、3月の末に受け付けるもので、そこの中に学校の行事予定がすべて入っていますので、まずそこが起点になっています。確かに4月の保護者会は、とても忙しい中で、周知し、来ていただかなければならないところかと思いますので、できるだけ早い段階で、そういう、保護者が来てくださるような行事予定については、周知、広報するようにということは指導してまいりたいと思います。
藤川教育部長
おっしゃることはほんとうにそのとおりだと思います。ただ学校の立場になると、校長がいて、そしてしっかりと計画を立てたものを皆さんにお示しする。人事が変わるかもしれない、学年も変わるかもしれないという、先生の異動がありますから、そこをお母さんの立場に立って、初めから決めたのは変えないという形がとれれば、それはできると思いますけれども、実際は新しい先生が、いつ保護者会をやりますということを決める形になります。1年間の5月以降のことについては大体大丈夫でしょう。問題は4月だけだと思うのです。
河野委員
そうですね。
藤川教育部長
だから、その辺はよくそういうご意見を学校に伝えていきたいと思います。
秋山委員長
河野委員の意見は、なるべく多くの保護者の方に参加していただきたいということですので、可能な限りの範囲でその工夫をしていただくようにしていただけたらと思います。
ほかにありませんか。
では、私が二つほど。先ほど、学校教育課程についての表を栗原統括から説明していただきましたが、中学校の年間授業時数が来年度から980から1,015に増えるということを聞いたのですけれども、今年度はそれを見越して、どの学校も去年よりも今年にかけて少し増やしてきて、準備をしているのかどうか。そして、この980から1,015という授業数の増えたときに、子どもたちの体感として、増えたなあとか、多くなったなとかいう感じがするのか。何となく増えたかなという感じなのか、そのあたりをちょっと教えてもらっていいですか。
お願いします。
栗原指導課統括指導主事
統括指導主事です。
各学校が移行措置期間というのがありますので、徐々に増やしているというのが現状であります。来年度、1,015時間達成できるように徐々に増やしています。現行の学習指導要領上で行きますと、週当たり28こまの枠組みの時間割の時数ですが、新学習指導要領では29こまになります。ですから、例えば金曜日の6校時が、現行の学習指導要領でしたら、そこがいわゆる学校のさまざまな生徒会のものであったり、また学級個別の指導であったり、そういった時間としてあいていたものが教科等の時間で埋まっているというような、時数計算上はそうなります。28こまから29こまです。ただ、ここは各学校が工夫をしまして、生徒の負担にならないように、急に増えたという負担にはならないように、この移行措置期間にうまく、徐々に、徐々に1,015に達するように工夫しているところであります。
秋山委員長
ありがとうございました。よくわかりました。
松永指導課教育施策担当課長
教育施策担当課長の松永です。今、委員長がおっしゃったように、時間が増えるのかということなのですけれども、現在、三鷹市のすべての中学校で、もう既に、見越して29こまの教育課程を組みましょうということで、進めてきています。ですから急に増えたという実感は、おそらくそんなにはないのかとは考えています。もう、学力をどう高めていきましょうかといったことで、1時間、よそに比べると余計に授業を実施している状況です。
秋山委員長
ありがとうございます。準備万端ということですね。
寺木委員。
寺木委員
私も、教育課程のことについて。特別活動ですが、北野小学校はとても多いのですが、何か特別な活動をなさっているとか、これはどういうことで北野小学校が多いのかという、そこを教えてください。
栗原指導課統括指導主事
特別活動の、この学級活動は35時間が標準の授業時数になっています。ただ実際には年度当初に、例えば小学校でしたら学級づくりをする上で係活動を決めましょうとか、学級の目標を決めましょうというようなものもあり、また、日々の活動の中で学級で話し合うことがたくさん出てきます。そうすると35時間ですから、週当たり1こまではなかなか足りない部分が出てきます。多くの学校では、その部分につきましては、年間の授業時数の中で、いわゆる余剰の時数というのがあります。その余剰の時数をうまく使いながら工夫しています。若干多目の時間も授業をできるようにしているところです。北野小につきましては、もうそれを見越しまして、学級づくりに十分に時間をかけられるように、またさまざまな行事に向けて、学級での話し合い活動をたっぷりできるようにということで、最初から多目に時数を設定しているというところであります。
寺木委員
クラス全員で話し合う時間がたくさんあるということは、とてもいいことだと思います。この数字を見ますと、北野小は特別何かしているのかと思ったのですが、また、もし学校を見る機会があったら、そんな視点で拝見させていただければと思います。ありがとうございました。
秋山委員長
私はもう一つ。古谷社会教育会館の館長に聞きたいのですけれども、市民大学受講生が募集で1.9倍。2人に1人は受けられないというぐらいの募集ではないかと思うのですけれども、これは募集の人数がだんだん増えてきているのか。
古谷社会教育会館長
傾向としましては、若干ですが増加傾向です。
秋山委員長
そうしたら、これから増えるとなると、やっぱりこの受講生、できればたくさん受けていただきたいと思うので、そういう工夫をこれからして、たくさんなるべく受けられるように、工夫をしていただけたらいいのではないかと思うのですけれども。
古谷社会教育会館長
そうですね。多くの団塊の世代の方々が、こういう場に集うという機会になっておりますので、ぜひ課題として検討していきたいと思います。
寺木委員
私もそれに関して。実はご近所の方で、3年間申し込んでも全然入れないので、これはどうなっているのかという話をちょっとお聞きしたことがありまして、ぜひもっと多くの人が入れるようになるといいですね。
古谷社会教育会館長
はい。これからはもう少し工夫をしてまいりたいと思います。
秋山委員長
せっかくなので、多くの方に受けていただけるようにご検討ください。
ほかに何かありませんでしょうか。
それでは日程第5 教育長報告を終わります。
以上をもちまして、平成23年第5回教育委員会定例会を閉会いたします。
ご苦労さまでした。
午後5時閉会
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