ここから本文です

平成19年第8回教育委員会定例会会議録(2) 

作成・発信部署:教育委員会 総務課

公開日:2008年5月1日 最終更新日:2009年10月2日

平成19年第8回教育委員会定例会

日程第1 議案第49号 三鷹市公立学校の管理運営に関する規則の一部改正について

貝ノ瀬教育長

 イメージとして、統括校長の場合は学園長、それから主任教諭の場合は小・中一貫教育校のコーディネーターと。それは一つの例としてやっぱりそういうふうなイメージを持たれてよろしいんじゃないかなというふうに思います。
 今現在、もう本市の場合はにしみたか学園が設置されて、そして3校の取りまとめを現実にやってる校長がいらっしゃるわけですね。実際上、現実に仕事の業務量というのは当然多くなっているわけで、そういうことからもですね、やはり一定の位置づけと処遇を考えていくのが現実的だろうというふうに思うんですね。ですから、今、イメージされたことは十分当てはまるんではないかなというふうに考えられます。それ以外にも考えられるのは、室長が今お話ししたとおりです。
 それから、主任教諭のほうもコーディネーターというふうなことでイメージがありますけれども、今までの実情を申し上げますと、初任者、新採がいっぱい、最近は教員が新しく入れかわっておりまして、たくさんお見えになるわけですけれども、その中で初任者研修というのは1年間にわたって、法的にきちんと位置づけられる、制度化されているんですね。それを担当する校内の先生は、今まで指導教員として、どなたかお一人にお願いをして、1年間にわたってその新採について指導していただく。実際には、1校に1人の新採というのは今はもうほとんどございませんで、もう複数なんですね。
 今までは、2人新採が入りますと、1人の正規の教員がまた入ってきておりましたから、そういう意味では非常に業務的に負担が少なかったんですが、これはもう数年前からなくなっているんですね。しかし、新採の先生に対しては複数以上を自分の授業を持ちながら指導しなければならないと。そういう先生も絶対に必要なわけです。現実にそういう方が今でも、このときでもやってくださっているわけです。ですから、そういう方たちに一定の位置づけと、処遇改善を図っていくということもやっぱり必要なことだろうと思いますね。ですから、そういう意味では現実の今の仕事の中身に見合った処遇をすぐにでも改善していかないと、学校のほうは大変困るんじゃないかなというふうに考えているわけです。

磯谷委員

 よろしいでしょうか。市民の側から見ると、まず一つはこの統括校長という、この名前があたかもその校長を取りまとめるようなイメージがあるんですけれども、この名前は東京都の側が決められたんでしょうから、こちらでどうともしようないかもしれませんけれども、何か将来的に改善の余地があるのかどうかというのが一つ。
 それから、もう一つは、三鷹市の場合は学校選択性をとっていませんので、弊害はそれほど大きくないかと思うんですけれども、市民の側から見ると、あそこの学校は統括校長が入っているからいい学校だ。こっちは統括校長じゃないからいま一つの学校だというような変な序列化みたいなのが起こるおそれがないか、そのあたりは懸念があるかと思うんですが、いかがでしょうか。

廣瀬委員長

 うーん、難しいところですね。

後藤指導室長

 確かに、統括校長につきましては、これだけを市民の方がお聞きになりますと、何かこう束ねているようなイメージが浮かばれるかとは思うんですが、統括校長と校長が上司と部下の関係ではなくてというふうに示されております。そして、学校教育法上は同じ校長ということですので、通常的には校長という形で呼び合うのが適当ではないかと思います。ただ、三鷹市の場合には当然、小・中一貫校で学園長になる場合はまた異なるかと思いますが。
 それから、あと通常の、小・中一貫校ではない学校に、例えば統括校長がいて、こっちの校長は校長、こっちは統括校長。何か学校の序列を生んでいるんではないかというご懸念でございますが、こちらはあくまでも職責困難度に応じて校長が給与面で処遇を受けて入っているということでございますので、決して序列を生んだり、何か比較したものではなくて、あくまでもそういった何か取り組みをやっているからこそ、そういう処遇を受けた校長が行っているというとらえ方で進めさせていただきたいと思っています。

廣瀬委員長

 困難校にも統括校長ということはあり得ますね。

磯谷委員

 そうですね。

廣瀬委員長

 そうすると逆にですね、あそこに統括校長がいるということは、あそこは困難校かなというふうに見られないこともないかもしれないなと。

磯谷委員

 いろいろ要件がばらけているところがいいかもしれませんね。わかりました。

廣瀬委員長

 ほかにいかがでしょうか。

磯谷委員

 あと1件ですけれども、基本的なところは私としては非常によろしいんじゃないかなというふうに思います。
 まず、主任のほうについては学校訪問もいろいろさせていただく中で、率直に言って頑張っていらっしゃる先生と、やはりまだいま一つ努力が足りないんじゃないかと思われる先生がいて、それが全く同じような形で処遇されている、待遇が同じだということは、あまり望ましくないんだろうと。やはり、それは努力がなるべく見えるような形にすべきですね。そうすることで、さらにはまた周りの人たちに対して助言、いい影響を与える責任も出てくるんでしょう。
 そういう意味で、主任教諭を設けることは結構だろうと思いますし、また統括校長についても、確かに一部明らかに通常の校長先生よりもかなり大変な役割を果たしておられるというところもありますので、こういうこともやはり必要なんだろうなというふうに思います。
 ただ、一方で統括校長については、先ほど名前もちょっと指摘しましたし、あまり詳しくはわからない市民からいろんな誤解を招くようなところがある気もしますので、そのあたりはなるべく丁寧に今後、説明をする必要があるかと思うのと、それからもう一つは東京都のほうは一体、どのくらい統括校長、配置校を認めるのか、認めないのかというところがまだ、多分未知数なんだと思うんですけれども、それに応じて今後、柔軟に配置について考えていかざるを得ないんだろうなと。運用がこれからちょっと、特に統括校長のほうは難しい問題も出てくるかなというふうに思っています。
 以上は、意見です。

廣瀬委員長

 ほかにはご意見、ございませんか。

寺木委員

 教諭と主任教諭という、新たにしっかり分けるということで、おそらくは現場の先生方の中にはみんな同じように、同じラインで頑張っているんだから、そこで差をつけるのはどうかという疑問が出る場合もあるような気がいたしますので、私も基本的に今回のこの改正の趣旨は賛成でございますが、よくそのあたり、現場の先生方へのご説明をよろしくお願いいたします。

廣瀬委員長

 そうですね。
 ほかになければ、採決いたします。
 議案第49号三鷹市公立学校の管理運営に関する規則の一部改正については原案のとおり可決することにご異議ありませんでしょうか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

廣瀬委員長

 ご異議なしと認めます。本件は原案のとおり可決されました。

日程第2 議案第50号から日程第4 議案第52号

  • 日程第2 議案第50号 三鷹市スポーツ傷害見舞金支給条例施行規則の一部改正について
  • 日程第3 議案第51号 三鷹市市民体育施設条例施行規則の一部改正について
  • 日程第4 議案第52号 三鷹市教育委員会所管職員被服貸与規程の一部改正について

廣瀬委員長

 皆様にお諮りいたします。日程第2議案第50号から日程第4議案第52号までの議案につきましては関連議案でございますので、審議を一括して行いたいと思いますが、ご異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

廣瀬委員長

 ご異議なしと認めまして、議案第50号から議案第52号までを一括して議題といたします。

(書記朗読)

廣瀬委員長

 それでは、提案理由の説明をお願いいたします。

竹内総務課長

 議案第50号、議案第51号及び議案第52号の提案理由を説明いたします。
 いずれの議案も規則、訓令から性別記載欄を削除するものでございます。若干、この間の経過をご説明いたしますと、規則及び訓令における性別記載欄等につきましては、市長部局と同様、平成16年7月に実施した調査に基づき、これまでも規則等の改正に合わせて廃止と見直しを行ってきました。しかし、まだ一部に不必要な性別記載欄等が掲載されている規則等もあるため、今回の市長部局の見直しに合わせ、一括して規則及び訓令の改正を行うこととしたものでございます。
 それでは、議案第50号三鷹市スポーツ傷害見舞金支給条例施行規則の一部改正についてでございます。9ページ及び10ページの新旧対照表をごらんいただきたいと思います。
 様式第1号、それから10ページは様式第2号でございます。いずれも、現行の右の男女の記載欄がございますけれども、これを削除するものでございます。なお、様式第1号については年齢の文言を訂正させていただいております。
 続きまして、議案第51号三鷹市市民体育施設条例施行規則の一部改正についてです。15ページ及び16ページの新旧対照表をごらんください。様式第1号の3及び様式第2号から、いずれも性別記載を削除するものでございます。
 続きまして、議案第52号三鷹市教育委員会所管職員被服貸与規程の一部改正についてです。これは20ページになります。別表の貸与を受ける者の1、2ですが、男性事務系職員、女性事務系職員に分かれておりますが、現実的には同様のジャケットを貸与しておりまして、男女の区別をする必要がありませんので、これを事務系職員に統一するものでございます。
 以上でございます。

廣瀬委員長

 ありがとうございました。
 委員の皆様の質疑をお願いいたします。

磯谷委員

 基本的に、不必要に男女の別を書く必要はない、意味はないと思うんですけれども、唯一、体育館の施設の使用申請書は、使用の人数のところで男女の区別は実際にもう要らないというふうに考えてよろしいんですよね。ほかのところは多分、見ても、明らかに要らなそうな気がするんですけれども、こういう施設の利用の場合というのは、何かこう男性なり、女性なりとか、あらかじめ出しておいたほうがいい施設もあるのかもしれないと思いまして。でも、実際には要らないというふうな理解でよろしいんですね。

廣瀬委員長

 ここはいかがでしょうか。お願いします。

中田スポーツ振興課長

 今、委員のおっしゃったとおりで、実際には男女の区別をしているところもありますが、体育施設においては、男性何人、女性何人ということで利用等の、特に準備するものとか、そういうものは現在のところありませんので、支障ないというふうに考えております。

竹内総務課長

 今回の改正に当たりましても、男女の記載のあるものを残したものもございます。これは統計上、必要であったり、また市民ニーズ把握のために残す必要があると。そういったものについては引き続き残しております。

磯谷委員

 念のため、申し上げると、例えば体育館なんかで、女性の利用者がすごく多くて、女性のトイレが不足しているなんていうところも、男女の記載のある申請書からわかるじゃないですか。だけども、なくなってしまうと、そういうデータが出てこないんじゃないかなという気もしないでもない。ただ、一方で、それならそれでまた時間を切って、そのときに男性、女性の利用者をカウントすれば、それはそれで済むことかもしれませんし、だからそのあたりで実際上、問題がなければもうもちろん結構だと思います。

廣瀬委員長

 私も同じ考えです。どうもありがとうございました。ほかに、大丈夫ですか。
 それでは、ほかにご質問、ご意見等がございませんので採決いたします。
 議案第50号三鷹市スポーツ傷害見舞金支給条例施行規則の一部改正については原案のとおり可決することにご異議ありませんでしょうか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

廣瀬委員長

 ご異議なしと認めます。本件は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第51号三鷹市市民体育施設条例施行規則の一部改正については原案のとおり可決することにご異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

廣瀬委員長

 ご異議なしと認めます。本件は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第52号 三鷹市教育委員会所管職員被服貸与規程の一部改正については原案のとおり可決することにご異議ありませんでしょうか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

廣瀬委員長

 ご異議なしと認めます。本件は原案のとおり可決されました。

日程第5 議案第53号 平成20年度使用小・中学校教科用図書の採択について

廣瀬委員長

 それでは、日程第5議案第53号を議題といたします。

(書記朗読)

廣瀬委員長

 それでは、説明をお願いいたします。

後藤指導室長

 それでは、小学校用、中学校用及び教育支援学級の107条本についてご説明させていただきます。
 初めに、26ページでございますが、平成20年度使用の小学校の教科用図書でございますが、こちらにつきましては、平成16年度に採択したものでございます。こちらを4年間使用する形でございますので、平成20年度につきましては使用教科書につきましては変更なく、今年度と同様のものを来年度も使用させていただきたいということでございます。
 次に、27ページでございますが、こちらは中学校の教科用図書でございますが、こちらにつきましては平成17年度に採択をしていただき、そこから4年間、同じ教科書を使用することから、来年度につきましても今年度と同様の教科書を採択して使用したいというところでございます。
 また、教育支援学級の107条本でございますが、こちらにつきましては各学校に調査を依頼し、報告のあったものをまとめて、本日、提案をさせていただいたものでございます。どうぞ、ご検討よろしくお願い申し上げます。

廣瀬委員長

 それでは、委員の皆様、ご意見、ご質疑等、ございましたらお願いいたします。いかがでしょうか。ここの28ページから31ページまでで、このアンダーラインのあるところが新しくなったということですね。

後藤指導室長

 そうです。アンダーラインのあるものは、継続ではなくて平成20年度使用の新規のものです。

廣瀬委員長

 新規のものですね。これらは各学校から上がってきてて、これを使いたいということを言ってらっしゃるわけですね。

後藤指導室長

 はい、さようでございます。各学校で上がってきたものをまとめたものでございます。

廣瀬委員長

 特に反対というわけではないんですけれども、この28ページの社会の上から4番目、「科学シリーズ ぼくらの地図旅行」というのが、なかなかいい本なんですけれども、ちょっと絵がね、若干古いかなというふうに思ったんですけれども、指導教育上は問題がないということで、学校のほうで選ばれたんでしょうけれども、何かなつかしいトトロの森のような感じがいたしました。あれは新しくなっていないんですかね。

後藤指導室長

 内容は特に変えていません。

廣瀬委員長

 それでは、ある中ではこれが一番いいというふうにお考えなわけですね。わかりました。
 ほかにご質問、ご意見等なければ採決いたしますが、よろしいですか。
 では、議案第53号 平成20年度使用小・中学校教科用図書の採択について、これを原案のとおり可決することにご異議、ございませんでしょうか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

廣瀬委員長

 ご異議なしと認めます。本件は原案のとおり可決されました。

「平成19年第8回教育委員会定例会会議録(3)」へ続く

このページの作成・発信部署

教育委員会 総務課
〒181-8505 東京都三鷹市下連雀九丁目11番7号
電話:0422-29-9811・9812 
ファクス:0422-43-0320

総務課のページへ

ご意見・お問い合わせはこちらから

あなたが審査員!

質問:このページの情報は役に立ちましたか?

  • 住所・電話番号などの個人情報は記入しないでください。
  • この記入欄からいただいたご意見には回答できません。
  • 回答が必要な内容はご意見・お問い合わせからお願いします。

集計結果を見る

ページトップに戻る